ソファーベッドのフィットカバー

フィットカバーの第3弾!! です・・・。

今回のご依頼は、ソファーではなくソファーベッドです。そうです、あの90度にリクライニングしてベッドとしても使えるものです。
 

今回もこのようにしっかりとフィットしたカバーに仕上がりました。

横から見てもこのように、全面に片箱ヒダを付けて、初めからこのような製品だったかのようですよね!

問題なのは、リクライニングした時にどうなるのか? ですよね・・・。

はい!この通り!  ベッドとして使った場合でもカバーがずれたりすることはありません。

カバーをすることにより、取り外してお洗濯もできるので清潔にお使いいただくことが出来ます。

張替をしなくてもこのようにフィットカバーをして雰囲気を変えることもできるのです。

ソファーのフィットカバー

前回に引き続きソファーのフィットカバーをご紹介します。

お客様が以前アメリカに住まわれていた時に現地でご購入されて、その後日本に帰ってこられた時も一緒に持って来られ、長年使われてきた大切なソファーです。

シート部分はだいぶクッション部分の中材が消耗してへたれてきてしまっていました。

クッション部分は取り外し可能なカバータイプでしたので、心材をウレタンとワタで補強してカバーを作り直すことにしました。

問題は本体部分です。ご希望は張り替えるのではなく、お洗濯が出来るようにカバータイプにしてほしいとのことです。

と言うのは、お部屋の中で超大型犬を飼っておられて、そのワンちゃんのお気に入りの場所がこのソファーの上なのです。(よだれタラタラなのです・・・)

しかも、アメリカ製で特大サイズなので持ち出すのも大変です。そこで、お客様のお宅で型紙を取り、仮縫いし型合わせして製作に移ることにしました。

そして、完成がこちらです。背と座面のクッション部分には、旭化成の環境に優しい人工皮革「ラムース」を使用しました。

色をブラウンのスエード調にして、新しいソファーに生まれ変わりました。

「ラムース」の特徴
・美しい色  発色性に優れ、くすみのない美しい色を長く保ちます。
・肌触り   超極細繊維は、スエードを超えたなめらかさ。心地よい肌触りです。
・しなやかさ 40,000回もの耐摩耗テストをクリアした強さとしなやかさ。へたりにくく、優しい座り心地をを長く保ちます。
・水洗いOK  水洗いできます。汚れたらカバーを外して洗濯機で洗えます。
・汚れにくい 液体は表面で水玉状になるので、飲み物をこぼしても大丈夫。ペットにも最適です。
・お手入れ簡単 普段のお手入れも簡単。軽くブラシをかけるだけで、いつも美しい色合いを保ちます。
・環境に優しい 製造工程において環境に悪影響を及ぼす有機溶剤を使用していないため、環境に優しい製品です。

椅子のフィットカバー

本日は椅子ののフィットカバーについてご紹介します。

ご依頼いただいた椅子は、イームズ不朽の名作「シェルチェア」です。

1948年、MoMA(ニューヨーク近代美術館)が開催したローコスト家具デザイン国際コンペのためにデザインされ、1950年に発表されたプラスチックチェアです。

ちなみにシェルとは英語で貝殻という意味を持ち、貝殻のような曲面で構成されたチェアになります。

長年愛着を持って使われていた椅子も座面がポリプロピレンで硬いので、これにあったシートクションを作りたいとのご希望でした。

そこで、このフォルムを変えずにすっぽりと覆ってしまうフィットカバーをお作りすることをおすすめしました。

シートの裏側でホックとベルクロで止めて、座っても座面がずれないように工夫しました。

スチールの脚部をみると使い込まれた年月が解りますね!

これでしたら、大切なフォルム損ねることなく、柔らかな座り心地も得ることが出来ます。

そして、もう少し座り心地を良くするために座面の形に合わせてシートクッションを重ねました。

もう一つおまけに背当てクッションもお作りしました。

最初は、ただシートクッションを探しに来られたお客様ですが、私共のご提案を採用していただき、長年愛着を持って使われてきた椅子を、違った個性をもってよみがえらせることができました。

ご年配のお客様ご夫婦にはとても喜んで頂きました。

しかし、この曲線のフォルムを損なわないように型を取って仕上げてくれた縫製の職人さんには感謝です・・・。

カーペットの置き敷き(オーバーロック加工)

カーペットはアレルギーの原因という誤解から敬遠されていた頃もありましたが、実際にはまったく正反対なデータがでています。

パイル(毛足)には浮遊塵を包み込むダストポケット効果があり、こまめにお手入れすればホコリもダニも舞い上がらずに衛生的です。

最近ではその良さが見直され、その需要も回復してきています。

お部屋の形に合わせて裁断・縁を加工(オーバーロック加工)し、隙間なく敷設することが可能できるのです。

そこで今回は、カーペットの置き敷き(オーバーロック加工)についてご紹介します。

新築のマンションの床はその殆どがフローリングの場合が多いでしょう。

こちらのお客様は、お嬢さんのお部屋をやさしいピンク色のカーペットで可愛らしいお部屋にすることがご希望でした。

変形のお部屋でも、フェルトグリッパーによる施工はしないでピッタリに敷き込むことができるのです。

しかしそれには、カーペットの性質をよく理解したプロによる細かな採寸技術が必要です。

クローゼットのドア枠の細かな収まりもこの通り。 ピッタリに敷きつめればカーペットがずれて動いてしますこともありません。

カーテンもお取付してご覧のような素敵なお部屋になりました。 コットンドレープの生地ははイギリス製「ハーレクイン」。ドット柄のレースは「マナテックス」よりセレクトしました。

今回お選びいただいたカーペットは、ウール100%のカットパイルのものです。

カーペットは空気を多く含み高い断熱性・保温性に優れ室温を保ちます。

また適度に柔らかく歩く時の衝撃を吸収し、遮音性にも優れ集合住宅やオフィスの静かな環境作りにも役立ちます。

「with Curtains(ウィズカーテン)2011」

東京国際フォーラムで開催された「with Curtains(ウィズカーテン)2011」というイベントに行ってきました。

このイベントは、日本を代表するのカーテンメーカーが一堂に会し、商品開発者から新作カーテンの開発背景やセールスポイントなどを直接聞くことができるもので、カーテンインテリアコーディネート業務に携わるプロを対象にしています。

今年は10社が参加し、それぞれの特徴をいかしたプレゼンテーションが行われました。

メーカー側からすれば、全国からカーテンのプロが集まってくるのですから、そのプレゼンテーション如何により、自社の今後の販売にかかわってくることは間違いないのです。

私たちのように、お客様に商品をご紹介する立場の者にとっては、各メーカーの特徴を比較しながら情報を得ることができるので、とても興味がそそられます。

その中でも、参加された人たちが楽しみにしているのは、その各社の最新作を使ったコーディネートの展示が行われることです。

今年は、私もパリでお会いしたりして良く知っている、西垣ヒデキ&SHIOさんご夫妻と、後藤浩明さんの縫製によって行われました。

ヒデキさんのコーディネートと言えば、その独特なセンスと表現方法でよく知られています。

そのファンタジーあふれる世界には、既成の概念にとらわれない可能性と広がりを感じました。

そして驚かされたは、その世界を具現化する縫製のアイデアの数々です。

とっても刺激を受け、パワーをもらって帰ってきたのでした!

防火壁装施工管理者講習会

先日のブログでご紹介しましたが、NHKの「美の壺」File218の「壁紙」が放映になりました。

ご覧頂けましたでしょうか? 

当社で「モリス」の壁紙を施工させていただきました物件も番組の巻頭で紹介されています。

再放送として明日9/14(水)8:00~ BSプレミアムで放映されますので、よろしければ是非ご覧下さいね!

このように当社はカーテンだけでなく、壁装などの内装も得意としています。

本日は、防火壁装施工管理者資格の更新の講習に参加しました。

内装の防火に関しては2つの法律により制限を受けています。

1つは建築基準法でもう1つは消防法です。前者は建築物の天井・壁の室内に面する多くは壁紙に関するもの。後者はカーテンやカーペットなどの物品に科せられるものです。

内装工事を請け負う者として、特に店舗や公共の建物などを工事する場合は防火管理ラベルを表示する義務があり、その為には資格は欠かせないもので、3年毎に更新しなければなりません。

 

講習では、防火の内装制限に関することだけではなく、シックハウス対策を定めた建築基準法に関する知識や建設廃棄物の新しい処理方法などの講習を受けました。

午後の丁度眠くなる時間帯の3時間は辛いのですが、改めて再認識するための貴重な機会でした。

お客様にきちんとした情報を提供するために、欠かせないものなのです。

デザイナーズギルド

デザイナーズギルドのカーテンをお取り付けさせていただきました。

WhitewellのコレクションからELENORA という生地を使いまいた。麻100%の地に手書きタッチで美しいアジサイの柄が描かれています。

色違いはこんな感じです。

お付けしたのは、窓ではなくて収納の目隠しとしてでした。このスペースに華やかな雰囲気を出すことでダイニングスペースを明るくされたいとのご要望でした。

元々、枠の内側に機能性レールが付いていましたが、このまま取りつけてしまうと、カーテンが壁面に干渉してしまい、せっかくの良いカーテンが台無しです。

しかし、社宅のお住まいなので新しく壁に穴をあけるのは出来ません。そこで、補助金具を使って下の写真の様に装飾レールを取り付けました。

既存の装飾レールを取り外しL型の補助金具で、100mm程高い位置に正面付け出来るようにしました。
これでしたら、お引っ越しする時は、元付いていた位置にレールを戻せば大丈夫です。ビスの穴の後はコークボンドで補修しました。

お取り付け後、お客様にはとても喜んでいただきました。

お使いしたカーテンレールはTOSOのソワイユ19のパールホワイト色です。

カーテンは生地だけではなく、その見せ方によって印象度も全然変わってきます。

お部屋の雰囲気にあったカーテンレールやタッセルなどのアクセサリーの使い方などが大切です。

また、生地の特徴にあったヒダ使いやスタイルなどによってウィンドウトリートントの良し悪しは決まってくるのです。

シェルシェード

Lucenthomeから発売されているのシェルシェードをお取付してきたのでご紹介します。

日本では、まだあまり馴染みのない商品ですが、欧米では有名ホテルなどのコントラクト物件にも多く採用され広く普及しています。

特徴は、その省エネ構造にあります。シェルは英語の“cellular”を短くした単語で、「小さく区切られた空間」を表します。

ハニカムシェードという呼び方の方が解りやすいと思いますが、写真のように六角形のハニカム構造になっているのです。

その素材はポリエステルの不織布で、リサイクル可能なエコ素材。そして、その構造の特性により外気との間に空気層を作ることで、高い保温性・断熱性を発揮します。

冷暖房の効率を上げてくれて、節電効果の高いのが特徴です。

以下は、日本の総代理店のキューセント(株)から送られてきたデータです。
(建材試験センターから建材試験情報 Vol.47 August 2011)

建材試験情報082011

もう一つの特徴としては、その色のバリーエーションの多さです。

お部屋のイメージに合わせて様々なシーンを演出することができるのです。

CASAMANCE(カサマンス)でタペストリー


フランス製のシルクのエンブロイダリー生地を使ってタペストリーをお作りしました。
使用した生地はCASAMANCE(カサマンス)の「DELIGHT」のコレクションから「Douceur」をセレクトしました。

コーディネートBOOKはこんな感じです。

同じシルク素材の鮮やかなグリーンの生地で上下にフレームを付けてアクセントにしました。

裏も同じグリーンの生地で裏打ちし、ボリュームを出すために芯材を入れてあります。

そしてもう一つアクセントとして、下部の両サイドにキータッセルを取りつけました。

刺繍の花の色オレンジに合わせて、フランス製のHOULES(ウレス)から探しました。

同じフランス製なので、CASAMACEHOULESはとても相性が良いのです。

フィスバ 2011 イタリアンコレクション

9月になり少し涼しくなってなってきましたね!
秋に向けてインテリアブランド各社も新作の発表やイベントが今月になって多く開催されています。

そんな中、フィスバの2011イタリアンコレクションの発表会に行ってきました。
1819年の操業以来、世界のセレブリティに愛され続けるクリスチャン・フィッシュバッハ。日本ではフィスバの名で親しまれています。

今回は、6代目CEOのマイケル・フィッシュバッハ氏が来日してフレゼンテーションが行われました。

日本では、今回初めて発表されるイタリアンコレクションですが、テキスタイルの産地としても有名な、北イタリアのコモ湖の近くに工房を持って地元イタリアに向けて販売されていました。

イタリアの芸術文化はヨーロッパ各国に多大な影響を与え、有名アパレルブランドなどに見られるようにエステティック(美意識)のセンスが高いとの評価があります。

また、イタリア人の色のセンスは、北ヨーロッパ人(ここでは、スイスを含め、フランス、ドイツ、イギリスなど)とはちょっと違うと思われます。

イタリアはモダンファニチャーとしても有名ですが、古くからの建築が多く、そのクラシカルな様式に合うインテイアが求めれれてきました。

そのロマンチィックでクラシカルなコレクションをイタリアだけで紹介するのはもったいない!とのことで今回の日本での発表となったのです。

今回のコレクションは、カントリーシック、モダンシック、ユニークシック、リッチシックの4つのカテゴリーから構成されています。

イタリアならではのフィニッシャーの技術が生かされ、天然素材でもしなやかな風合いを醸し出しています。

それらが、クリスチャン・フィッシュバッハらしい繊細な技術とデザインによりまさにラグジュアリーなコレクションに仕上がっていました。

たとえば、ポリエステルオーガンジーに地にトレンドのウール素材でストライプをデザインした「プッチーニ」。

しなやかな風合いの麻の地にさわやかなグラデ-ションを表現した「シパリオ」。

また、マットな素材感と柔らかで美しいドレープを生み出す「ジョーゼット」などなど。

一際目についたこの「インカンテシモ」という生地ですが、ストライプのタフタ織の地にカラフルなダマスクデザインがクリップコード織りでデザインされています。

このテクニック、横糸だけで柄を出し裏で余った糸をカットして収められている技法です。

生地の片側だけに柄があるのですが、上下を逆さまにすることで、柄の配置をシンメトリーにしたりすることができるのです。

その他にも、手織りシルクの80色展開のコレクションや、オパールプリントやアップリケのシアーなどなど、素敵な生地がたくさんありました。

毎回、フィスバの発表会は、バックのイメージ画像と音楽で素敵なプレゼンテーションを楽しませてくれます。

いつものカミラ夫人ではなく、今回のマイケルさん自らのプレゼンテーションもとても素晴らしいものでした。