Paris Decooff…2019 | Sanderson

Sandersonは、日本でも昔から人気のあるブランドです。

イギリスの WALKER GREENBANK 社はサンダーソンの他にもstylelibraryというグループに以下のような様々なブランドを持っています。

それは、Harlequin、Scion、Zoffany、Anthology、Morris&Co などなど・・・どれも人気のあるブランドです。

サンダーソンの特徴と言えばやはり”ボタニカル”なプリント生地です。

今回のコレクション ”Glasshouse” は、まさにサンダーソンの王道を行く動植物をモチーフとした美しいプリントや刺繍のコレクションです。

ヨーローパ以外の市場をはっきりと意識した、明るくコントラストのはっきりしたサンダーソンらしい華やかな色合いのデザインが多く発表されました。

PALM HOUSE は、優雅にアレンジされたヤシの葉とシルエットのある影が、あふれんばかりの色の配列で並んでいます。

RAIN FOREST EMBROIDERY はサンダーソンの1961年のアーカイブデザインから復刻されて刺繍で表現されました。

コントラストのはっきりしたプリントの生地も多く発表されています。

今回のサンダーソンはとても使いやすいコレクションです。

弊社ホームデコアのコレクションにも新しく加わります。

 

 

Paris Decooff…2019 | PIERRE FREY / BRAQUNIE

 

フランスのナンバー1ブランドといえばやはり “PIERRE FREY”(ピエール・フレイ)と言えるのではないでしょうか。

ヨーロッパが不況と言われるこの時代にも 前年比14%アップの業績を上げているとは素晴らしいものです。

今回は、その中のグループブランドの一つである “BRAQENIÉ”(ブラクニエ)をご紹介しましょう。

by Anne Pericchi-Draeger

ブラクニエは1858年にブラクニエ兄弟のアレクサンドルとシャルルアンリによって創設され、まさしくフランスの伝統的なドキュメンをもとに、古典的なファブリックを現代に蘇らせているブランドです。

フランスのナポレオン3世の公式供給者であり、ベルギー王国とドイツ皇帝の供給者でもありました。

ルーヴル、シャンボール、ヴァチカンなどナポレオン三世以降のヨーロッパの宮殿、ヴィクトル・ユーゴーの家などでも使われているのです。

そして、1991年にピエール・フレイのグループとなりました。

右岸の会場 “RUE DU MAIL”  にあるショールームの地下にはそのアーカイブのコレクションが数多く保管されています。

それらの貴重なデザインををもとに現代にマッチしたカラーリングで再解釈され、フレンチスタイルらしい素敵なコレクションを展開しているのです。

こちらは、左岸のサンジェルマン・デ・プレ地区にあるブラクニエの単独ショールームのディスプレイです。

テーマは「COMPTOIR D’ORIENT」フランス人デザイナー “Anne Pericchi-Draeger ” によるものです。

18世紀の装飾芸術における主要テーマであるエキゾチック主義です。

16世紀にオスマン帝国、インド、ペルシャ、中国からの輸入品で始まったエキゾチックな花パイナップルシノワズリは、世界の他の地域にとってこのうえなく魅力的なものでした。

これらの遠い土地は 夢のような異国情緒にあふれ、ヨーロッパ人を魅了しているのです。

ターゲットは30~40代の女性。大人可愛らしさを表現しています。

“Age of Enlightenment” と表現されたこの再定義は、純粋に古典が好きな人を安心させ且つ、色や壮観なデザインに恋をしている若い世代をも間違いなく魅了します。

シルク、プリント、刺しゅう、そしてベルベットの力強い色彩の大胆な組み合わせは、慣れ親しんできた18世紀の伝統的なパステルトーンとは対照的です

クラシックをこんな風に見せることが出来るなんて新しい感覚で驚き。とても参考になります。

花柄のモチーフが重なっても目障りにならないように、壁紙やカーテン、絨毯に上手にカラーやトーンのコントラストを付けて其々が引き立つよう上手くまとめられています。

クラシックスタイルのソファーでも、シート部分に幾何学のパターンを苦に合わせることで、なぜか可愛らしくなるから不思議です。

カジュアルなチャック柄サテンをプチバルーンスタイルでソファーと同柄のアールヌーボー柄の壁紙との組み合わせで Orient Style に…

クラシックの新しい使い方の再発見です。

そして、今季から新しく家具のコレクションも加わる ピエール・フレイ の今後の展開がとても楽しみです。

Paris Decooff…2019  | Loro Piana INTERIORS

ロロ・ピアーナ・インテリアは、ロロ・ピアーナが誇る最高の品質をお求めの方へ贈るホーム・テキスタイルのコレクションです。

この度、弊社でも取り扱いを始める事になりました。

昨年末、インテリアテキスタイル部門のマーネージャーのアルバロ氏が来日した際に、私どものショールームに来られて紹介をいただき、改めてその素晴らしさを実感して取り扱いを始めることを決めたのでした。

そして、今回はそのサンプルの仕様を決める為に、日曜日の朝にパリにあるショールームを訪れました。

パリのサンジェルマン・デ・プレ地区にあるロロ・ピアーナ・インテリアの常設のショールームです。

以前はオズボーン&リトルが入っていたところがでしたが、3年ほど前にロロ・ピアーナに変わりました。

ロロピアーナは、1924年にピエトロ・ロロ・ピアーナがイタリアのクアローナで創業した最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う服地のトップメーカーです。

”上質でハイエンドなテキスタイルと言えばイタリア製”というイメージを植えつけたブランドがロロ・ピアーナと言っても過言ではありません。

インテリア部門がスタートしたのは比較的に遅く、2007年からになります。

ファッションと同様、最高級のカシミヤ・ウールを中心にモンゴル、オーストラリア、ニュージーランドといった原産地で買い付けた上質の繊維と最高品質の素材を使い、生産のあらゆる段階で厳格な品質管理のもと、イタリアで製作されています。

個人的には、以前からとても興味を持っていたブランドだったのですが、あまりにも高級で実のところ手を出せないでおりました。

しかし、実際に手に取って触ってみるとその肌触りと質感、そしてきめの細かい精工かつ繊細な仕上がりに感動してしまいます。

海外のインテリアファブリックスをメインに取り扱うショップとしては、その素晴らしさを日本の方々にご紹介していくことは、もはや私どもの務めなのではないかとさえ思うようになりました。

今回セレクトしたサンプルとしましては、まず初めのステップとしてロロ・ピアーナ 定番の最高級のウールとカシミア、リネンなどを中心に揃えることにしました。

そして、そのクオリティーの良さを実感していただくために、大きなスカーフサンプルも多数ご用意いたします。

小さめのものだと、その良さを中々お伝え出来ないからです。

デザインパターンもストライプやヘリンボーンなどからベルベットなど、インテリアとして使いやすいものも多く、現在1000アイテムのコレクションを揃えています。

ロロ・ピアーナというと、高級生地のみを扱うラグジュアリーブランドです。

その生地を使用したスーツやコートは、私含め一般的な消費者には、決して安いものであるとは言えません。

ただ、今回実際にショールームをを訪れ、ロロ・ピアーナのポリシーである『妥協のない最高品質の維持』ということを理解し、これはむしろ安いくらいなのではないか… と思うようになりました。

その価格には、充分納得できる価値があると思えるからです。

是非このロロ・ピアーナの魅力をお伝えしていければと思っております。