ランプシェードの張替え(ビフォーアフター)

先日フェイスブックでもご紹介させていただいた事例を詳しくご紹介いたします。

アンティークのランプシェードの張替えをさせていただきました。

最近、このランプシェードの張替えのご依頼を多数いただいております。

   

上の写真は、張替える前の状態です。

長年使い込まれ、プリーツのジョーゼットはボロボロに劣化し、日焼けによる劣化で穴が開いている状態でした。

    

    

張替えてこのように蘇りました。

お客様のご希望はは淡いグリーンのイメージです。

素材はシルクでしたので、淡いグリーンのレースと中に使われているシルク地はフィスバからセレクトしました。

アクセントの縁取りに、伸縮性のあるベルベットのリボンテープを使いました。

製作納期は約1月程。 お客様が長年愛されて使ってこられたランプシェードが新しいお色で蘇りました。

 

 

サンルームをカーテンで遮熱対策!

大分春めいてきた今日この頃、東京の桜の開花もそろそろでないでしょうか。

さて本日は、これから日射しが強くなる季節ですので、サンルームの遮熱対策を行った事例をご紹介しましょう。

サンルームは冬は暖かいのですが、夏の温度は大変なことになってしまいます。

勾配の付いた傾斜天井面をどうしたらよいかのご相談をいただきました。

お客様のご要望としては、まず遮熱対策をどうするか?

しかし、天井からの圧迫感は出したくない。

リビングルームとつながっているので、インテリアとしても妥協したくない。

あまり予算は掛けずに見栄えよくしたい。

  

その答えがこのようになりました。

採用したのは、裏面にステンレス素材をコーティングしたハイテク素材、masa加工のレース生地を使いました。

masa加工の生地は、すぐれた遮熱効果を発揮します。

この日はお天気良く、サンルームの中にいると熱いくらいでしたので、実際に付けた前後では、その違いが良く解りました。 付けた後では本当に涼しく感じられます。

そして、天井面のFIXのスパンに合わせて同じようなたるみ具合が出るように計算して、裏側にタックを取り、その中に突っ張り式のテンションポールを付けてスタイリングしました。

 

今までコーナーで止まってしまうようにC型レールが付いていたのを取り外して、同じアンバー色のカーブレールを取付けました。

このようにすればコーナー部分にドレープが溜まること無く、全開放できるので解放感も生まれます。

しかも、masa加工の生地はミラー効果もあるので外からのプリバシーも保護できるのです。

これからの季節、とても重宝する機能とインテリア性を兼ねそなえた生地なのです。

お客様にも予想以上の仕上りと、とても喜んでいただきました!

 

CASADECO (カサデコ)

昨日、フランスからCASADECO(カサデコ)のエクスポートマネージャーのフレデリックさんが来店されました。

CASADECOは、フランスはリールに本社を置くTEXDECOR社のブランドの1つです。

当社がメインで扱っているCASAMANCE(カサマンス)、CAMENGO(カメンゴ)と同じ会社になります。

高級ボリュームゾーンのCASAMANCEにはちょっと手が出ないお客様にもお手軽に使っていただけそうな価格設定が魅力です。

  

壁紙とファブリックのコーディネートに加え、昨年よりCASADECO FABRICとしてファブリックのみのコーディネートブックを発表いたしました。

トレンドを押さえたデザインとフレンチカラーが華やかな雰囲気を出しています。

               

ナチュラルな素材感をベースに大胆な刺繍のモチーフが連続するデザインパターンは大柄ですが、背景に溶けこむようなオフホワイトの色合わせもあり、ニュートラルカラーのインテリアにも上手く合います。

逆にしっかりとしたコントラス赤の色も素敵なアクセントになりそうです。

その中でも気に入ったのが、このGIVERNYTというパリの郊外の町の名前が付けられたコレクションブックです。

    

Monet(モネ)というこのプリントのファブリックは,「光の画家」と呼ばれた印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの名作「睡蓮」を思わせます。

ご紹介したコレクションブックの他にレースのブックを合わせた4冊が新しくホームデコアのコレクションに加わることになりました。

 

フレデリックさんと私です・・・。 フランスから遥々ありがとうございました!

本当に美しいデザインなので、是非見に来て下さい!

 

CASAMANCEの生地を使って椅子の張替え

CASAMANCE(カサマンス)の生地を使って椅子の張替えをさせていただきました。

実はこの椅子、御蔵の中で50年程眠っていた椅子なのです。

  

上の写真はお預かりした時の様子です。

お客様の経営する会社で昔使っていたこの椅子は、なんと48年もの間御蔵の中で眠っていたのです。

それが判明したのは、ひょんな事からです。

お預かりした時は、丁寧に新聞紙で包まれている状態でした。

その時剥がした新聞紙の日付がなんと昭和39年、そう東京オリンピックの開催された年。

何を隠そう私が生まれた年がこの昭和39年なのです! 年がばれちゃいましたね・・・。

そう私の年齢と同じ48年もの間、御蔵の中で眠っていたことが解り、びっくりしたのでした!

  

お母様から引き継いだものなので、ご依頼頂いたお客様が生まれる前からずーっと眠っていた椅子を甦らせることになりました。

既存の布を剥がしてみると、クッション材には藁が使ってあり、スプリングは丈夫で傷んでいなかったのでそのまま使うことにしました。

長年使われていなかったので、剥がした状態でしばらく藁をほぐしてしばらく乾燥させました。

そして、クッション性を増すために、ポリエステル綿を混ぜ合わせて座り心地にやわらかさを出すようにしました。

    

モダンなデザインの赤のカットベルベットはお母様のお宅の玄関用のチェアとして、マスタードイエローの無地と可愛いらしいドットのカットベルベットの物は、お嬢様のお宅のダイニング用にお納めしました。

約半世紀も昔の椅子が、現代的な生地に貼り替わり新しく蘇りました。

日本では、まだ椅子の張替えの文化はそれほど普及されていませんが、ヨーロッパでは、親から受け継いだものを大切に張替えて使っていくことがあたりまえなのです。

上質なものは、自分好みの生地で張替えて新しく甦らせて使っていただきたいものです。

海外のブランドのコレクションには、素敵な椅子用の生地が沢山揃っています。

是非お問い合わせ下さい。 お待ちしております!

 

 

 

英国ファブリックイヤー「素敵なお部屋作りコンテスト」入賞のお知らせ

マナトレーディングの主催する英国ファブリックイヤー「素敵なお部屋作りコンテスト」におきまして、当社からエントリーさせてい頂いておりましたお客様のお宅の事例が 特別賞を受賞致しました。

参加ご協力いただきましたお客様方には 心より御礼申し上げます。

昨年の「モリス ディスプレイコンテスト」の優秀賞に引き続き今年も賞を頂くことが出来ました。

これからも、海外の素敵な商品をより多くのお客様にお届け出来ます様努力してまいります。

ありがとうございました。

 
 

(株)トミタ 新作発表会 ~ マニュエル・カノヴァス 

輸入壁紙やファブリックのディストリビュターとして知られる(株)トミタさんの新作発表会に行ってきました。

実は今回、どうしても行っておきたかった理由がありました。

京橋にあるこの50年以上の歴史を持つ建物が、地域再開発の為取壊しになってしまうのです。

なんとしても、伺ってもう一度見ておきたい。との思いから最終日に駆けつけたのでした。

     

もう20年以上も昔。私が川島織物セルコンの前身、近藤忠商事に入社したての頃、このトミタさんの右並びにインテリア金物を扱う問屋さんがあって、本当に良く近くを訪れていたものでした。

いつも、「素敵な生地がいっぱい飾ってあるなぁ~  きっと高いんだろうなぁ~」などと思いながら覗いていたものでした。

その後、グループ会社が、トミタさんの扱う輸入壁紙を販売することになり、カタログを持って、ここぞというお店に上司と売り込みに行ったりしたこともありました。

そして今、深川にある私の店から車で15分程で行ける、一番近いショールームもこのトミタさんのショールームなのです。

銀座のすぐ隣、京橋の隠れ家のようなこのショールームが無くなるのは、何ともさびしいものです。

  

トミタさんの扱うブランドは、フランスのPIERRE FREY、LELIEVRE、MANUEL CANOVAS、イギリスのJANE CHURCHILL、ZOFFANY、アメリカのLARSEN、スペインのLIZZOなど個性的なコレクションがたくさんあります。

統括マネージャーの富田州正さん(左)とは、1月のパリでお会いできると思っていたのですが、現地の大雪の影響で会えずじまいで電話で話したきり。 その再会も楽しみでした。

さて、会場は大盛況。いつものようにシャンパンやワインがふるまわれ、まるでパリのショールームのようです。

  

新作のデザインコンセプトや買い付けの様子など、多くの画像を交えながら拝聴。

一度、パリで見たものもありますが、価格などを確認しながらもう一度ゆっくりとチェックします。

 

    

その中でも目を引くのは、MANUEL CANOVAS(マニュエル・カノヴァス)のコレクションです。

このブランドは、本当にいつも華やかな色使いで楽しませてくれます。いかにもフランスらしいブランドです。

以下は、パリのサンジェルマン・デ・プレにある今年1月のショールームの様子です。

雪の降るパリで、このトロピカルなウィンドウは一際目を引きます。

   

   

トロピカルな草花やフルーツに彩られた新作のファブリックやアジアンをイメージしたトワレドジュイはなぜか中国と韓国と日本がミックスされていて私たちには少し笑えます!

                 

こちらが新作コレクションのラインナップのイメージです。

シノワズリやトロピカルプリント、大柄なペイズリーやサテンに鮮やかな刺繍をされたものなど美しい色使いが印象的です。

 

 

因みに、トミタさんのショールームは今月末より、五反田にあるデザインセンターの6階に移転されるそうです。

そして、再開発が終った2016年に再びこの京橋に戻って来られるそう。

やはり、銀座に出かけるついでにカーテンや壁紙を見に行くようなハイカラなお客様には、この場所でなければならないのでしょうね。

 

 

 

Paris Deco off (サンダーソン & モリス)

こちらはパリ デコオフの会場、メール通りに面したサンダーソン社のショールームです。

サンダーソンのショールームは、傘下のモリス、ハーレクイン、ゾファニーなどイギリスンブランドが一つになったコンパクトな作りをしています。

ショールームので2階で行われたデイビッドさんによる新作のプレゼンテーションの様子です。

サンダーソンは今回は、3つのコレクションを発売しました。

その中の一つ、オプションズ11の中から上の可愛いらしいフブリック写真は、ウィンディさんという80歳になる女性のデザインです。

1950年代、彼女が以前に住んでいたロンドンの街並みをを表現しています。

同じ柄の壁紙とのコーディネートもできます。

もう一つのコレクション、ビューティフルバルーン。コットンツイルの刺繍されています。

可愛いらしデザインですが、大人も楽しめる夢のあるファブリックです。

そして、今回は10ぶりににトリミングのコレクションも発表されました。

可愛らしいファブリックに合ったアクサリーの組み合わせで、素敵なデザインが生まれそうです。

そして今回のの目玉、モリスのアーカイブのコレクションの第二弾を見せてもらいました。

3月に行われるロンドンデザイナーズウイークで発表されるコレクションです。

今回は5つの生地にと壁紙が加わりました。

モリス商会にのアーカイブからクラシカルななモチーフを少し表情をを和らげたりして現代風にアレンジの手を加えています。

例えば、ウサギや鳥の目がやさしくなっていたり、さすがにライオンは省かれたりしていました。

色も。インディゴブルーや赤などモリスらしい鮮やかな色彩で表現されています。

 

そして、人気の「いちご泥棒」のデザインも壁紙になりました。

その技法も、手刷りプリントの風合いのサーフェースプリントからこのようなフラットなグラピュールプリントという技法を用い、その壁紙にあった仕上りとなっています。

さすがに、昨年の150周年のイベントで再燃したモリスブームは日本でも大好評でしたので、今回の新作も日本の市場をとても意識したものに感じられました。

それは、日本人が好みそうな淡い色使いややさしいデザインが多く見られたからです。

日本での発売が待ち遠しい「モリス アーカイブⅡ」のコレクションです。

 

 

 

 

Maison&OBJET(エディトゥール) 

前回から続き、メゾン・エ・オブジェのエディトゥールの会場からです

   

イギリスのブランドROMOは、2年間集めたコレクションBLAK editionを発売。

22のデザインが1つのブックに集約され、かつ其々のアイテムが組み合わせできる構成となっています。こちらもビビットな発色のデジタルプリントやリネンにフロックプリントなど新しい手法も見られました。

    

ベルギーのWINDは5つのコレクションを発表。中間色プラスコンテンポラリーカラー展開。

マスタードカラー&オレンジ系のトレンドは抑えて、絞り染め風などのテクニックも見られました。

 

スペインのGastón y Danielaのブースは、いつもの広々千したブースと違ってこじんまりとした雰囲気。古くからある民族調デザインを現代的にアレンジしたプリントのコレクションを多数展開。

ディストリビューターを務めるイオニアの斉藤社長自らのプレゼンテーション通訳です。

  

スウェーデンのSANDBERGは定番の変わらぬ良さといったところでしょうか。

北欧らしい素朴なプリンントの壁紙やファブリックは、暖かみと感じるコレクションの数々です。

  

左、ベルギーの上質なリネンを使ったコレクション、Designs of the time。

こちらも従来からのオーソドックスな無地のコレクションから、イカットやオリエンタルなプリントを展開。

毎回異色を放っているブースはフランスのZUBER。このタッセル目立っていました。

超高級品のコレクションは、ロシアの富豪がターゲットか?ブースの中にはそれらしき人々がいっぱい。

     

デジタルプリントの技術の普及によって、水彩画タッチの芸術的なプリントやこのようなグラデーション。壁紙とのコーディネートなど多く見られました。

Maison&OBJET (アンドリュー・マーチン) 

今日ご紹介するのは、『ANDREW MARTIN』(アアンドリュー・マーチン)のブースです。

元々インテリア・デザイナーであったマーチン・ウォーラー(MartinWaller)と、アンドリュー・ジレスピー(Andrew Gillespie)がビジネスパートナーを組み、1978年にイギリスのリッチモンドでを立ち上げたブランドです。

以前のブログでもご紹介しましたが、毎年イギリス大使館で行われる、デザインアワードの創設でも知られています。

アンドリュー・マーチンは、本当に毎回楽しませてくれます。まるで、アミューズメントパークに入って行くような感じです。

昨年の9月のメゾン・エ・オブジェの会場では、宇宙船のコックピットをイメージしたブースが話題になりました。

色々の文化がごちゃまぜな感じですが、奇抜で、それでいて居心地のよい不思議な空間を演出します。

こちらは、ロシアの作家トルストイの『アンナ・カレーニナ』にインスピレーションを得た、アンドリューマーティンのインスタレーションです。

ドライアイスでの煙で、霧がかかるような演出がされていました。

元々ファブリックから始まりましたが、現在では、家具や壁紙、照明など様々なコレクションを展開しています。

クライアントは世界中の富裕層と聞きましたが、それ程高額でもないファブリックのコレクションも揃っていますので、お部屋のアクセントとして使っていただきたいものです。

日本では、チェルシーインターナショナルさんがデュストリビューターを務めています。

来週の月曜日には、コーディネーター、スタッフ全員で、チェルシーさんのショールームで商品勉強会をさせて頂く予定です。

改めて、素敵なファブリックの数々をそれぞれのコーディネーターの視点でご紹介させて頂きましょう。

 

 

 

 

 

Maison&OBJET (エリティス) 

今日ご紹介するのは、フランスはトゥールーズに本社をもつエリティスです。

日本では、マナトレーディングさんがディストリビューターを務めています。

その斬新な世界観は、毎回驚きを与えてくれます。

  

今回のテーマは『アーティーシック』 芸術的なラグジュアリー感が漂います。

今年は創立25周年を迎え、その会場作りにも大変凝ったものとなっていました。

  

壁には、往年にヒットしたコレクションの写真が額装され飾られていました。

左の写真、エリティスの社長自らがプレゼンしてくれました。 この方が全ての観衆に携わるそうです。

 

元々は壁紙メーカーから始まったエリティスは、様々なテクニックを用い、エンボスや3D効果などで独創的な世界観を楽しませてくれました。

 

エリティスの隣にブースを構えていたのが、イタリアのブランドDEDARです。

パリ市内のサンジェルマン・デ・プレにもショールームを構えています。

   

シックな黒の幾何学デザインのカーテンの裏地は、壁紙と同じレモンイエロー。

このイエローをアクセントとした使い方、今年は随所で見られました。

  

ブースの中には、エルメスのホームファニシングのコレクションも加わっていました。

実は現在、このコットンプリント生地を使ったシェードをお作りする商談をしている最中なのです。

残念なことに日本にはDEDARの代理店はないので、日本ではエルメスの直営店でしか購入できません。

なので、お客様に生地を購入して頂き、製作のみをやらせていただくのですが、高級な生地ですのでやはり慎重になりますね!