輸入壁紙やファブリックのディストリビュターとして知られる(株)トミタさんの新作発表会に行ってきました。
実は今回、どうしても行っておきたかった理由がありました。
京橋にあるこの50年以上の歴史を持つ建物が、地域再開発の為取壊しになってしまうのです。
なんとしても、伺ってもう一度見ておきたい。との思いから最終日に駆けつけたのでした。
もう20年以上も昔。私が川島織物セルコンの前身、近藤忠商事に入社したての頃、このトミタさんの右並びにインテリア金物を扱う問屋さんがあって、本当に良く近くを訪れていたものでした。
いつも、「素敵な生地がいっぱい飾ってあるなぁ~ きっと高いんだろうなぁ~」などと思いながら覗いていたものでした。
その後、グループ会社が、トミタさんの扱う輸入壁紙を販売することになり、カタログを持って、ここぞというお店に上司と売り込みに行ったりしたこともありました。
そして今、深川にある私の店から車で15分程で行ける、一番近いショールームもこのトミタさんのショールームなのです。
銀座のすぐ隣、京橋の隠れ家のようなこのショールームが無くなるのは、何ともさびしいものです。
トミタさんの扱うブランドは、フランスのPIERRE FREY、LELIEVRE、MANUEL CANOVAS、イギリスのJANE CHURCHILL、ZOFFANY、アメリカのLARSEN、スペインのLIZZOなど個性的なコレクションがたくさんあります。
統括マネージャーの富田州正さん(左)とは、1月のパリでお会いできると思っていたのですが、現地の大雪の影響で会えずじまいで電話で話したきり。 その再会も楽しみでした。
さて、会場は大盛況。いつものようにシャンパンやワインがふるまわれ、まるでパリのショールームのようです。
新作のデザインコンセプトや買い付けの様子など、多くの画像を交えながら拝聴。
一度、パリで見たものもありますが、価格などを確認しながらもう一度ゆっくりとチェックします。
その中でも目を引くのは、MANUEL CANOVAS(マニュエル・カノヴァス)のコレクションです。
このブランドは、本当にいつも華やかな色使いで楽しませてくれます。いかにもフランスらしいブランドです。
以下は、パリのサンジェルマン・デ・プレにある今年1月のショールームの様子です。
雪の降るパリで、このトロピカルなウィンドウは一際目を引きます。
トロピカルな草花やフルーツに彩られた新作のファブリックやアジアンをイメージしたトワレドジュイはなぜか中国と韓国と日本がミックスされていて私たちには少し笑えます!
こちらが新作コレクションのラインナップのイメージです。
シノワズリやトロピカルプリント、大柄なペイズリーやサテンに鮮やかな刺繍をされたものなど美しい色使いが印象的です。
因みに、トミタさんのショールームは今月末より、五反田にあるデザインセンターの6階に移転されるそうです。
そして、再開発が終った2016年に再びこの京橋に戻って来られるそう。
やはり、銀座に出かけるついでにカーテンや壁紙を見に行くようなハイカラなお客様には、この場所でなければならないのでしょうね。