川島織物セルコン『Sumiko Honda』新作発表会

川島織物セルコンの『Sumiko Honda』(スミコホンダ)コレクションの新作
発表会に行ってきました。

新作のテーマは「play the flowers」(花を奏でる)
日常に咲く花や植物をモチーフに、まるで音楽を奏でるように踊る様子が、デザイナーである本田純子さんの世界観によって表現されています。

今回発表されたアイテムの中で、代表的なデザインとなるのが、日常の喜びをブーケに託してデザインした「フィオリスタ」です。
縦糸に使用した超極細糸のオーガンジーが緻密な刺繍調の表現と、シルクライクで花束のような表情を華やかに表現しています。

デパートで先行発売されたディスプレイがそのまま表現されていました。
アクセントウォールとして新作の生地がファブエースという布団張りの壁装で表現され、川島織物セルコンの持つ商品バリエーションの持つコーディネートの幅を感じさせます。

また、レースのコレクション「コロナーレ」「セリアーレ」は共にドイツの工場で生産されています。新作はもとより、過去のシリーズとのコーディネート性も考えられており、組み合わせによるバリエーションはさらに広がりました。

今回の展示のなかで私が特に印象的だったのがこの「ピュトンⅡ」という生地です。
カラーの花のデザインで『Sumiko Honda』ブランドの代表的な柄ですが、今回組成を変更してポリエステル100%で再生されました。
この淡いピンクと透明感のあるイエローのミックスした春らしい華やかさ、そして繊細な糸とで織り上げられたジャガードが一際輝いて見えます。

mede in japan でこのクオリティとすばらいデザイン。日本の市場のみならず、世界に向けて発信していってもらいたいものです。

もちろん私達は、日本のお客様にこの素晴らしさをご紹介していこうと思います。

それにしても、デザイナーの本田純子さんのやさしく華やかな語り口調にいつも心を癒されます。


モリス商会アーカイブコレクション内覧会

モリス商会創設150周年 アーカイブコレクションの内覧会に行ってきました。

日本におきましても大変人気の高い「ウィリアム・モリス」は、1861年にWilliam Morris(1834-1896)が友人達と設立したモリス・マーシャル・フォークナー商会に始まり、2011年で創設150周年を迎えました。

この重要な記念の年を祝うべく発表されたのが、プリント、壁紙、織り、そして刺繍の4冊で構成される『モリス・アーカイブ・コレクション』です。

このコレクションでは、デザインスタジオのデザイナー達が、モリスのアーカイブに保存されたたくさんの資料を基に、愛されるデザインの数々に再び息を吹き込んでいます。
人気のデザイン『ウイローボウ』も繊細なジャガード織りとして取り入れられました。

その中でも今回の目玉は、モリス不朽の名作「いちご泥棒」がそのコレクションに加わったことです。オリジナルのハンドプリントの雰囲気を残した微妙な質感のコットン100%のファブリックとして再生産されました。

モリスの壁紙のデザインは、彼の作品の中でもよく知られたものであり、生涯46の壁紙を単独でデザインしました。今回人気の『フルーツ』にはメタリックな配色など従来からのデザインに現代的なカラーを取り入れコーディネートに幅を持たせるコレクションも加わりました。

150周年を記念して今年は様々にイベントが行われそうです。
その一環としてショップディスプレイが開催され当店でも参加させていただくことにしました。

ご来店いただけるお客様にウィリアム・モリスの素晴らしさを是非ご紹介していけたらと思います。

内覧会の後、懇親会にも参加させてもらいました。
多くの方が参加されるのかと思って気軽に伺いましたが、こられていたのは私達も含め3社程・・・。
マナトレーディングの斉藤社長やプリンセスハウスの細見社長と同席し、とても美味しい中華をいただきながら本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

斉藤社長は、販売する側の私達がディストリビューターに求めるものはどんな事ですか?などと熱心に質問され、日本人に愛されるウィリアム・モリスを是非お客様にご紹介したいという熱意がとても伺われました。

業界で活躍される方々と色々な話をさせていただき、とても充実した時間でした。


【PARIS DECO…OFF】 その5

Houles(ウレス)のショールームはメインの会場とは離れてたバスティ-ユ地区にありました。
私たちが泊っていたホテルの近くです。
以前のショールームは火事になって一昨年に移転したので、新たにオープンされたショールームはとても綺麗になっていました。


Houlesは1928年にFelix Houles氏によって創立されました。
80年以上の歴史を持つフランス、パリの老舗タッセルメーカーです。

2代目まではクラッシックでゴージャスなデザインがほとんどでしたが3代目に受け継がれてからは、日本の伝統美に影響されたオリエンタルなコレクションを発信しています。
タッセルのモデル名にもNaomiやGeishaなど日本名が使われています。

実は、今回のウレス訪問には重大なミッションが託されていました・・・。

なんて大げさな・・・。 商談中のお客様のメインのカーテンに合わせたタッセルを2物件分仕入してくることになっていたのです。

偶然にも、日本でのウレス社のエージェンとを務めるジャン・マルク ドゥペールさんと遭遇。商談もスムーズに進みました。

その他に、店に展示する分や可愛らしいキータッセルを仕入れして、後日、日本に送ってもらう手続きをして、ショールームを後にしました。

さて、この夜は、パリ在住のマオさんと食事をする約束になっていました。
昨年も色々とパリを案内してもらったお礼にちょっと素敵なレストランを予約したのでした。

エッフェル塔のすぐ脇に「ケ・ブランリー美術館」はあります。アフリカ、アジア、オセアニアの原始美術中心とした美術品、彫刻品装飾品などが展示され、2006年のオープン以来話題を集めている美術館です。

ジャン・ヌーヴェルの設計で、池や小さな丘のある庭に囲まれ、夜は幻想的にライトアップされています。

その最上階にあるモダンなレストランが「レ・ゾンブル」です。全面ガラス張りでエッフェル塔を目の前に望むことができるのです。

肉料理ばかりで、魚料理に飢えていたので、皆迷わずメインは魚料理をオーダーしました。

テーブルに付いてくれたギャルソンが、どうもサルコジ大統領に似ていてなぜか緊張します。(笑)

美術館の建物と同じく、ジャン・ヌーヴェルが設計した店内では、天井のガラスに走る何本もの鉄筋が織り成す陰(レ・ゾンブル)が床に美しい模様を描き出します。

何と言っても、全面ガラス張りの目の前にそびえるエッフェル塔があまりにも大きくて夢かと思うほどです。
しかも、1時間おきにフラッシュライトが点滅するのです。

マオさんは相棒の石井さんのお知り合いの建築家のお嬢さんで、現在パリで大学に通いながら国連で働いているというスーパーレディです。
美味しい料理と楽しい話しで3人で大変盛り上がり、素敵なディナーでした。

エッフェル塔って下から見上げるととこんな感じです・・・(笑)

さて、翌日はロンドンへ向かいます・・・。


【PARIS DECO…OFF】 その4

パリの7区、老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ」の裏通り辺りにもインテリアショップが立ち並ぶエリアがあります。

写真は「コンランショップ」の店内です。
日本とどこが違うのかな?リサーチ中です。
この「ウィリアム・モリス」の生地っていくらなんだろう?

雰囲気は日本の新宿の方が高級な感じがします。
お値段は凡そ半分くらいかなぁ。

こちらは、イギリスはウェールズのブランド「ELANBACH」(エランバック)です。
昨年から日本にも入ってきています。
一昨年の新宿で行われた「ヨーロピアンデザイン展」で最初に見かけて気になっていました。

エランバックは、故バーナード・アシュレイ卿によって創設されました。
この方の奥様がローラ。つまり、「ローラ・アシュレイ」なのです。

エランバックの特徴はそのデジタルプリントの技術にあります。
コットンかコットンリネンミックスの素材を使い、8種類の基本色から、1620万種類に上る数の色のバリエーション提供が可能なのです。

ようやく目的地のクリエーションバウマンのショールームに到着しました。

今年はクリエーションバウマン創立125周年とのことです。
原点に帰り、リネン・コットン・シルク・ウールの天然素材100%の“NATURA”コレクションを発表しました。

天燃素材は、まるで生き物のように空気や熱、湿気を吸収し、備蓄し、吐き出し室内の温・湿を自然に調整してくれる。
これが、ドイツを中心に普及し始めている「パッシブハウス」という省エネ住宅の考え方です。

左側の生地「ELWOOD EXTRAVAGANZA」はオークの木片が生地に付けられています。

いつも驚きを与えてくれるデザインもしっかり発表されていました。

親切に説明をしてくれたソフィアさん ありがとう!

次は、タッセルやアクセサリーの「HOULES」(ウレス)のショールムへ向かいます・・・。

FISBA 2011  新作発表会


FISBA(フィスバ)ことChristian Fischbacherの2011年春夏コレクションの新作発表会に行ってきました。

昨年までは、国際フォーラムで行われていましたが、今回は湾岸エリア「日の出」にある「仕事」と「遊び」を創造する複合施設「TABLOID」で行われました。
昨年の秋には「ルイヴィトン」のイベントなども行われた今話題のスポットです。

会場へと続く廊下には、新作のコレクションのデザインがサークルに切り取られ、可愛らしくポップに演出されていました。

上階のドリンクスペースを兼ねたディスプレイスペースには、さりげなく新作の「BEAU MONDE」が。
オパール加工の上にボタニカルなデザインで貴婦人がコットンの素材で表現されています。

さて、会場に戻り前から3列めに陣取りました。
その直後に大きな余震が・・・。 会場がどよめきました。
ちょっと不安げな雰囲気のの中、発表会が始まりました。

そして、また違うことにサプライズです!
なんとスイス本国から社長のマイケル氏と社長の奥様でもあり主任デザイナーのカミラさんが来日してプレゼンテーションをしてくれたのです。

スイスから直行便が飛んでいなかったので、北京経由で日本入りしたとのことでした。

こんなときだからこそ、あえて日本に来ることに意味がある。
日本の事を思うマイケルさんの気持ちが強く感じられました。

さて、プレゼンテーションのスタートです。

スクリーンにイメージを映し出し、音楽に合わせて、ステージ上から1枚々コーディネートしていくフィスバのプレゼンテーションです。

左端の「LIAISON」は、トワレ・ド・デュイというフランスの伝統的な表現技法の中に現代的なモチーフ用いたデザインです。
今回のコレクションの中でも一際目を引きます。

その中には、ジェームスディーンやマイケルジャクソンに似た人物も描かれています。       (チャーミングですね!)

カミラさんが広げているグラデショーンの美しい生地はシルク100%。
ラグジュアリーでドラマティックなデコレーションが可能です。

3年目を迎えた若い年代向けの「HOMEⅢ」のコレクションは、蝶やサークルののエンブロイダリーをあしらった柄など、機能的でありながらデコレイティブで、しかも価格は抑えた展開となっていました。

特に、得意な無地のコレクションは、発色の美しさ、しなやかな素材感
など、世界中にファンがいることを改めて納得させられる素晴らしさでした。

1月のパリのレポートでもブログで書きましたが、改めて見るとやはり素敵だなぁ~と実感しました。

そして、こんな時期に日本に来てくれたフィッシュバッハご夫妻に感謝です。

こんな素敵で素晴らしい生地を是非お客様にご紹介していかなければと強く思いました。

北欧スタイル Part2

北欧スタイルの施工例の続きです。


こちらもお馴染みのFANNY ARONSENの『カタリナ』です。

ホール・ヘニングセンのペンダントとも相性バッチリです。

ブラック&ブラウンの色だと大分印象が変わりますね。

こちらは、階段室の入口部をロールスクリーンのスタイルに仕立てました。

BORASの『ロック』のベージュ色です。

BORASの『ユートラドゴッド』です。

色違いのものをプレーンシェードのスタイルに。

BORASの『グリニング』です。

MARIMEKKOの『ルミマルヤ』 フラットスタイルのカーテンです。

ALMEDAHLSの『キツネとぶどう』 プレーンシェードスタイルです。

色違いのマルチです。1.5倍ヒダ使いのカーテンスタイルです。

TEIJA BRUHNの『イルタ』です。
生地巾が1つの柄になっています。 フラットカーテンスタイルです。

こちらは北欧ではありませんが、オランダのCHIVASSOのコットンプリントです。

こちらは、国産ISSO ECCO(イッソエッコ)『ペアー』です。

こちらも国産 トーソーのロールスクリーンです。

以上 北欧スタイルの施工例でした。

またやりますね!

北欧スタイル施工例 Part1

だいぶ春らしく暖かくなってきましたね!

これで花粉さえ飛んでなければ最高なんですが・・・(笑) 

さて、今回は当社で納めさせていただいた施工例をご紹介します。

当社のコレクションの中でも根強い人気の北欧スタイルから・・・。

人気のBORAS(ボラス)からMARIMEKO(マリメッコ)までの施工例を一挙ご紹介します。

相変わらず大人気のBORASの『バードランド』です。

アシンメトリナーなコーナー窓のをアレンジしました。

色違いのネイビーになるとこんな感じです。これもまた素敵ですね!

シェードスタイルにすると、絵のようですね。

ボトムを無地で切り替えしてアレンジしてみました。

可愛いらしい照明がいっそう引き立ちますね。

続づいては、こちらも大人気の『マラガ』です。

アクセントカラーの壁紙を張り替えて、同じ柄のファブリックパネルも付けました。

レッドの色もとても人気があります。

シェードスタイルにするとこんな感じです。

ブラック色です。

こちらはライトグリーン色です。

小窓はシェードスタイルに。内側はカフェカーテンで。

棚の目かくしはハトメのスタイルに、色はブラウンです。

こちらもBORASの『フォグリングストゥール』 春らしい柄ですね!

輸入建具に直接取付けたシェードスタイルです。

パイン材のフローリングによく合います。

次回に続きます・・・

「キツネとぶどう」と笹倉哲平

気が付いたらもう4月ですね!

さぁ~今日から新年度です!

ブログも普通のスタイルにもどして書いていきます!

私のお店がある江東区は新築マンションの竣工ラッシュです。

同じマンションの別のお部屋に何度も伺ったりします。

今日も、目の前に「ニトリ」さんがそびえる新築のマンションに納品に伺いました。

北欧スタイルの大好きなお客様のお宅です。

寝室の窓にアルメダール(スウェーデン)の「キツネとぶどう」というコットン地のカーテンを納めさせていただきました。

レースも雰囲気を合わせて可愛らし水玉のマルチカラーです。

透けにくい地にドットが刺繍されています。

お客様にも大変よろこんでいただきました!

帰り際、ふと見ると玄関の正面に素敵な絵が・・・

私の大好きな「笹倉哲平」さんの絵が飾られていたのです。
笹倉哲平さんのオフィシャルサイトはこちらです

「これって笹倉哲平さんの絵ですよね?」

「わかりますか? 私、この方の絵が好きで何枚か持ってるんです!」

という事で、お引越し後で大変なところをわざわざ見せていただくことになりました。

これってリトグラフではなくて本物の絵なんです!

お子様が生れた記念やご結婚の記念日などに少しずつ買い足していかれたそうです。

とっても素敵ですね!

元気お子さん達は、私をエレベーターの前まで見送ってくれました。

なんだかとっても元気が出て、明るい気持ちになりました。