IFFT/インテリアライフスタイルリビング

『IFFT/インテリアライフスタイルリビング』に行ってきました!

私たちインテリアテキスタイルの業界に携わる者として注目していたのは、世界のトップテキスタイルエディター8社が一堂に会した特別エリア「Premium Textile Editors TOKYO 」です。

実はこの話、今年の春先の「ニーディック」のトレンドセミナーに出席した際に社長の南村さんから聞いていたのですが、その後に起こった震災のの影響で海外からの出店は見送られるのではないか?と思われていたのです。

しかし、実際には「カサマンス」(フランス)、クリスチャン・フィッシュバッハ」(スイス)、「デザイナーズギルド」(イギリス)、「ヤコブ・シュレイファー」(スイス)、「ニヤノルディスカ」(ドイツ)、「ルベリ」(イタリア)、「サコ」(ドイツ)、そして日本を代表して「ニーディック」という世界的なトップエディターが出展し、華やかなデザインの競演が、来場者を魅了していました。

写真は「デザイナーズ・ギルド」のディスプレイです。新作のコレクションBOOKを仕入れてきました! キッズとプリントのコレクションです。入荷次第ブログでご紹介しますね!

「チェルシーインターナショナル」スタイリングセミナー

11月に入ってインテリア業界は様々なイベントが目白押しですね!

そんな中、海外のインテリアテキスタイルの代理店である「チェルシーインターナショナル」の主催するスタイリングセミナーに行ってきました。

これは、新作の生地の発表を兼ねて行われ、その生地のデザインや特性を生かして組み合わせやスタイリングを実際に行ってみせてくれる、私たちコーディネーターにはとても参考になるセミナーです。

上の写真はイギリスからのブランド「Vanilla」のコレクションからのアレンジです。

高品質でありながら比較的リーズナブルな価格帯の設定で現地イギリスでもデコレーターに人気のブランドです。

ナチュラルな素材感に大胆な花柄の刺繍の生地をメインに、センター部分を異質素材の真っ赤なボーダースタイルにしてビーズのトリムをあしらっています。

ポイントはアクセント生地の残りの生地を使い、大きなリボンタッセルを付けていること。引き締まってイメージになりますね!
スツールに用いたベルベット生地のストライプは、起毛の方向で表現されています。

今回、新しく導入されたのは、オーストリアからでブランドで「fine」です。
こちらも、大変凝った作りの物が多いのですが、リーズナブルな価格設定になっています。

リネンやコットン使いの刺繍やウールライクなシニールのチェック柄などホームユースとして使いやすいコレクションです。

こちらは、トレビラCSを使った全点防炎品質のコレクションです。
シックな色使いで幾何学模様の柄など、ホテルなどのコントラクト物件にも対応できるよう防炎の認定番号も取得済です。

そして、そのコレクションを使ったコーディネートがこちらです。

チェック柄の生地をアクセントにタブスタイルの仕上げています。シアーはリネン90%でナチュラル感をコーディネート。
チェアカバーにはアクセントと同じチェック柄を使い、幾何学柄のベルベット素材のサイドフレームクッションを合わせています。

違ったデザインの組み合わせですが、とてもマッチしていますね! 
このような違ったテイスト同士の組み合わせの方が、お互いをより引き立たせる効果もあります。

キッチリしているものより居心地が良かったりするものなのです。

ファッションでも、自然をモチーフにしたプリント、そしてツイードやベルベット、チェックなどの暖かい感触の素材が、この秋/冬のトレンドです。

こちらは、CONTRACTのコレクションからの例。ミニハトメスタイルを無双仕立てにしています。

裾の折り返し部分を替えてみたボトムフレームのスタイルです。
クラッシュタイプのシアーの裾部分はメロウロックで仕上げています。

このようにオーダーでは色々なアレンジが可能です。

少しだけ冒険して、ご自分だけの1点物のカーテンをオーダーしてみてはいかがでしょうか?

そのお手伝いを私たちはさせて頂きます・・・

モリス ディスプレイコンテスト表彰式

10/28(金)那須の「二期倶楽部」で行われた、モリス商会創立150周年を記念して企画されたディスプレイコンテストの表彰式に行ってきました。

主催されたマナトレーディングさんのご厚意により招待いただき、紅葉が美しい素敵な「二期倶楽部」を堪能してきました。

建築・自然・芸術・思想   創業以来、自然と一体となったくつろぎの場所という理想を追い求め続けてきた二期倶楽部は、那須の素晴らしい環境の中にありました。

到着が少し遅れた為、すぐに昼食会となりました。

料理のコースメニューも大変思考を凝らしたもので、モリスにちなんだ名前が付けられています。

これだけ見るといったいどんな料理なんだと思ってしまいますよね? 

この後、ちゃんと総料理長から料理の説明をしていただきました。

それでは、折角なのでちょっと料理をご紹介しますね! 写真は前菜のメニューです。 野菜は、敷地内のキッチンガーデンや契約農家から届けられるもので、四季折々の食材を最大限に生かしたお料理です。

食事をしながら同席した他の受賞者の方々とモリス談義に花が咲くと思いきや、女性たちはギャルソンの方の身長が高いことで盛り上がっていました!(笑)

昼食会の後にいよいよ表彰式が行われました。 
「ショップディスプレイコンテスト」は、ウィリアム・モリスの生地を使用し、オリジナルのデザインを施したディスプレイをショップで展示するというもので、大賞の他、店舗の大きさによってS・M・Lの3部門の優秀賞、および入賞(2作品)、特別賞としてサンダーソン賞(2作品)が選ばれました。

モリスに対して強い愛着のあるショップ関係者が多数応募したこともあり、デザイン、技法、ストーリー性など極めてハイレベルな作品が集まっていました。

その中で当社は、Sクラスの部門で「優秀賞」を受賞しました! 大変光栄なことです。 

そして、他のショップの作品を見させていただき、とても刺激を受けました。

そして、もう一つの見どころは、本館ホールにて特別展示が開催されていることです。

和とモリス

にき倶楽部1986(本館)の一室が模様替えされ、「モリスルーム」に設えられています。

バスルームにモリスの設え

素晴らしい環境で美味しいお食事をいただき、そしてモリスの世界を堪能してとても充実した素敵な一日を過ごすことが出来ました。

こういった機会を与えてくれたマナトレーディングさんには心より感謝いたします。

これからも、輸入ファブリックを一人でも多くの人にご紹介し、その素晴らしさをお伝えしご紹介していくことが私たちの使命なんだと改めて感じました。

ちなみに写真のご婦人の着物の帯はモリスの生地でご自分で作られたそうです。素敵です。和とモリスってとっても合うんです・・・。

「モリス ショップディスプレイコンテスト」入賞しました!

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モリス商会創設150周年を記念して発刊されました ”Morris Archive Collection” を表現する、ショップディスプレイコンテストのSクラスで、当店の作品が優秀賞を受賞しました!

これは、全国のインテリアショップが「ウィリアムモリス」のカーカイブコレクションの生地を使ってショップのディスプレイを競うコンテストです。

今回は全国から約60店舗以上もの応募があったそうで、その中から各クラス1店舗の優秀賞を受賞することが出来たのは、とても光栄なことです。

今回の審査のポイントは、「新しさ」「美しさ」でした。
伝統的なデザインの生地を使い、現代の若い人たちのも受け入れやすいような可愛らしさをプラスしたことが良いアピールになったのかもしれません。

明後日の10/28(金)に那須の二期倶楽部で行われる表彰式に行ってきます。

こちらでは、創設150周年を迎えたMORRIS&Co.をフィーチャーし、本館ホールにて特別展示が開催されます。

こちらのレポートも後日のブログでご紹介しますね!

当店のモリスのディスプレイは年内一杯行う予定ですので、是非この機会にご覧頂きたいと思います。

合わせてモリスフェアーも継続して行なっております。

モリスコレクションを使ったカーテンをお買い上げの方に、もれなくお好きなクッションをプレゼントしております。

また、オーダーカーテンも特別価格にて承っております。

皆様のご来店をお待ちしております。

プレーンシェードの裾部分をアレンジして

トルコ製のレースは、最近多く市場に出回っています。刺繍のデザインも素晴らしく、しかも西側のヨーロッパの国に比べると価格もリーズナブルです。

大体、広幅(280cm~300cm)で横使いなので、カーテンとして仕立てた時のに剥ぎあわせが入らずシームレスに美しく仕上がります。

今回はこのレースを使ったローマンシェードの事例をご紹介します。

写真は、縦長のスリット窓に、エンブロイダリーレースの裾のデザインを活かしてツインシェードに仕上げた例です。

昇降コードの色を前幕用をベージュ色、後ろ幕用をホワイトにして解りやすくしています。

最近の窓の形は多様化していて、これをどうまとめるかがウィンドウトリートメントのプロとしての見せ所です。

こちらは、トイレの窓にシェードを付けた例です。使用したメカはタチカワブラインドのワンチェーンタイプ。

プレーンシェードは出幅を取らないので、家具のレイアウトや動線にも干渉しにくいのが良いところです。

こちらは、開口部の内側に付けて前幕にリターンを付けた事例です。

これですと、レースは窓枠の内側に降りるようになり、より壁面からの出幅を取らなくてすみます。

カーテンスタイルとツインシェードのコーディネートの例です。シェードの丈は家具を置くため短めに仕立ててあります。

巾の広い窓はカーテンスタイルにして、縦長の窓をシェードのスタイルにするのは、オーダーならではのやり方で、良く用いるオーソドックスな方法です。

チンチラベルベットの前幕にトリムを付けてみました。後ろ幕のレースの刺繍部分との相性も良く、エレガントな感じにまとまりました。

前幕の裾部分にビーズトリムを付けてみました。

昇降操作して目線の位置までくると、丁度ビーズ部分が輝いて引き立ちます。

腰高の窓は裾の部分が目立ってくるので、トリミングをしたり、エンブロイダリーレースの裾部分を上手く活かしてアレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

カーテンストッパーの機能

大分 ブログの更新を怠けておりました・・・

秋も深まり、今月からインテリアテキスタイルの業界も続々と新作が発表さてている昨今です。

おかげさまで結構忙しく、発表会にはなかなか伺うことが出来ないのですが、代わりに当社の女性スタッフ達が、新しい情報を仕入れに行ってくれています。

是非そちらのブログもご覧くださいね!

輸入オーダーカーテン専門店HOME DECOR@東京都江東区 ホームデコアのスタッフブログ

輸入オーダーカーテンの出張コーディネート専門店プリムエトフ コーディネーター大森直美のページ

さて本日は「カーテンストッパー」の機能の話です。

この写真は、更衣室スペース入口の開口部に間仕切りとしてカーテンを取付けたところです。

先日のブログでもご紹介した「形態安定加工」を施しています。

形態安定加工されているので、カーテンを開閉した時にもこのようにきれいにたたまれます。

(カーテンの生地は、川島織物セルコン「Sumiko Honda」のコレクションより SH8849)

 
しかし、頻繁に出入りする場所です。その度にタッセルに束ねることも煩わしいので、カーテンレールの機能であるストッパーを付けることにしました。

使用したレールはTOSOのネクスティです。 その他エリートでも同じような部品を揃えています。

解り難いかもしれませんが、カーテンレールとランナーにマグネットが付いていて、止めたいところでセットすることができます。 TOSOの資料より、下記の図をご覧下さい。

 これを取付ければ、反発によってカーテンが戻ってしまうことを防ぐことができます。

頻繁に出入りする開口部の間仕切りとして使う場合には特に有効な方法ではないでしょうか。

カーテンの形態安定加工とカーテンレールの機能を併用することに快適な環境をご提供することが出来るのです。

小さなことですが、私たちはお客様の快適を求め、カーテンのスペシャリストとしてこだわっていきます。

キータッセル

アンティークショップなどで、ヨーロッパ調の古い家具の鍵穴に房飾りの付いた鍵が差し込まれているのを見たことがありませんか? 

「キータッセル」とは、まさにその鍵(キー)に付けられている房飾り(タッセル)のこと。

現在では鍵だけでなく、クッションやテーブルクロス、ベッドカバーなどのコーナーに装飾品の一つとして施された小さな房飾りのことも「キータッセル」と呼びます。

  

最近、街中でもキータッセルをよく見かけますね! 

女性が携帯電話のストラップとして使ったり、バックにアクセントのアクセサリーとして付けていたりします。

私のお店でも店頭にディスプレイしていて、通りがかりの女性が買っていかれます。

フランス製「ウレス」社のもので、パリで仕入れてきたものです。色のバリエーションも豊かで、とても華やかな色の物の目立ちます。

写真は、パリのバスチィーユ地区にある「ウレス」のショールームです。

さすが本場です。そのアイテムと色数の多さには驚かされます。

クラシックでゴージャスなものから麻などを素材としたナチュラルなものまで、デザイン・色彩とも豊富に揃い、あらゆるファブリックとコーディネートできます。

写真は、本日新しい商材を探しに横浜のエージェントに伺った際、紹介されたイタリア製のキータッセルです。

お値段も500円~1,000円程で比較的リーズナブルです。近々、店頭に並びますので是非ご覧に来て下さい。

房の部分はおおよそ10cm前後。カーテンとコーディネートして作ったベッドスプレッドやクッション、テーブルクロスなどに合わせれば、グレード感が確実にアップします。

また、リビングなどのドアノブにインテリアの一つとして飾ってみるのもおしゃれですね。

イギリス 花柄のカーテン

最近 若い女性でインテリアにお金をかけられる方が増えています。

その中でも共通しているコンセプトが、やはり女性らしい花柄をご希望されるということです。

当店で取り扱う輸入の生地の中では、イギリスの「CLARK&CLARKE」や PT 「prestigious textiles」などが比較的リーズナブルな価格で人気の高い商品です。

  
写真はパリで行われた「メゾン・エ・オブジェ」での其々のブースの一コマです。

 それでは、その事例をいくつかご紹介します。 まずは「CLARK&CLARKE」から。

お客様のご希望のイメージは花柄のバックが人気の「キャス・キッドソン」です。

ブルーグレーの落ち着いた地の色に華やかな柄が映えます。

こちらも同じ「CLARKE & CLARKE」の「VINTAGE」のコレクションからで、小枝にチョウが舞い小鳥が歌っています。

   

ピンクの色違いもあります。

  

上の写真は、シェードとコーディネートしたみた事例です。

続いては、PT 「prestigious textiles」のコレクションからの例をご紹介します。

このブランドは、様々な国内のメーカーからセレクトされコレクションブックの中に入っています。

フジエテキスタイルのワールドコレクションから販売されているシリーズです。

トップの部分を切り返してアクセントにしています。

プリント生地だけではなく、サテン地に刺繍が施されたチューリップの柄が可愛らしいものもあります。

こちらもピンクが大好きなお客様にお作りしたものです。

明るいイギリスの花柄の生地でお部屋を華やかに演出してみてはいかがでしょうか・・・?

 

カーテンの形態安定加工

カーテンの形態安定加工についてお話します。

国産のカーテンでは、形態安定加工をすることは当たり前になっている昨今です。

これは、ポリエステル素材の特性である熱可塑性を生かして、生地に美しいウェーブの形を覚えさせることを言います。

生地が持つ硬さや反発力による型崩れや裾の広がりを抑え、カーテンヒダの山と谷の丸みを整えながら美しいドレープを楽しむことが出来るのです。

国産のメーカーの場合、其々呼び方が異なりますが、大きく大別すると2通りの方法があるのです。

1つは、生地の状態から両端の部分と裾の部分を仕上げた後、波型の型紙にはめてし真空釜に入れて蒸気セットし、ウェーブの形を付けます。その後、上部の山部分を仕上げるやり方です。

もう1つは、縫製を仕上げた後吊った状態でカーテンを整えながらスチームの力で美しいくせを付けるという方法です。
私たちはこれを簡易形態安定加工と呼んでいます。

どちらも、カーテンを閉めた状態で美しいスタイルを保つことができますが、上記の方が手間が掛る分だけやはり丈夫で、お洗濯の回数による型崩れにも強い威力を発揮します。

その分、加工費用も若干お高くなりますし納期も余分に掛ってきます。当店では、使用する生地のグレードやご予算により使い分けています。

 

上の写真のように閉めた状態だけでなく、両側に開放した状態でもきれいにたたまれるのでスタイリングをする手間がかかりません。

以前は、ポリエステル100%の素材で、メーカーで試験されているものでしかこの加工をすることが出来なかったのですが、生地の組成がポリエステル60%以上であれば出来るようになりました。

上の写真はオランダ製の輸入の生地です。組成はポリエステル64%コットン36%です。真空釜による形態安定加工を施した状態です。

蒸気セットするので多少縮むのですが、後から上部を仕上げるので寸法も問題ありません。

実はここは窓ではなく、開口部の間仕切りです。生地は風通織でボリューム感があり、開放した時にきれいにまとまらないと良くなかったのですが、写真のように美しく形態安定を掛けて収めることが出来ました。

やはり、カーテンは生地のデザインや素材感ももちろん大切ですが、加工や取付けなどの表現によって一つのインエリアエレメントとして成り立つのです。

椅子の張替

ここ最近椅子のことばかり書いていますが、これだけを専門にやっているわけではないのですよ!(笑)

とりあえず椅子のことは、今回で一区切にします。

  

リフォームされた事を切欠に、今回はお母様の代から大切に使われてきた1人掛けとピアノ用の椅子を張替させて頂きました。
だいぶ擦り切れてしまって、回転する部分も動きにくくなってしまっていました。

思いでの詰まった大切椅子ですので、あまりイメージは変えずに、ナチュラルな素材感の生地を使い張替えさせて頂きました。

ピアノの椅子のご覧の通りよみがえりました。房部分も新しく取り換えて、色は元のままで、型押しの更紗柄の生地を使い仕上げました。

使い込まれた木の部分がレトロで重厚な感じを醸し出し、良い感じで引き立っています。

下地のウレタン材も取り換えたので座り心地もかえって良くなったかもしれません。

昔の椅子って剥がしてみるといろいろな物が心材として使われていたりします。今回も藁が使われていたりしました。

これで、またお孫さんの代まで使っていただけると思います。