フィスバ 2011 イタリアンコレクション

9月になり少し涼しくなってなってきましたね!
秋に向けてインテリアブランド各社も新作の発表やイベントが今月になって多く開催されています。

そんな中、フィスバの2011イタリアンコレクションの発表会に行ってきました。
1819年の操業以来、世界のセレブリティに愛され続けるクリスチャン・フィッシュバッハ。日本ではフィスバの名で親しまれています。

今回は、6代目CEOのマイケル・フィッシュバッハ氏が来日してフレゼンテーションが行われました。

日本では、今回初めて発表されるイタリアンコレクションですが、テキスタイルの産地としても有名な、北イタリアのコモ湖の近くに工房を持って地元イタリアに向けて販売されていました。

イタリアの芸術文化はヨーロッパ各国に多大な影響を与え、有名アパレルブランドなどに見られるようにエステティック(美意識)のセンスが高いとの評価があります。

また、イタリア人の色のセンスは、北ヨーロッパ人(ここでは、スイスを含め、フランス、ドイツ、イギリスなど)とはちょっと違うと思われます。

イタリアはモダンファニチャーとしても有名ですが、古くからの建築が多く、そのクラシカルな様式に合うインテイアが求めれれてきました。

そのロマンチィックでクラシカルなコレクションをイタリアだけで紹介するのはもったいない!とのことで今回の日本での発表となったのです。

今回のコレクションは、カントリーシック、モダンシック、ユニークシック、リッチシックの4つのカテゴリーから構成されています。

イタリアならではのフィニッシャーの技術が生かされ、天然素材でもしなやかな風合いを醸し出しています。

それらが、クリスチャン・フィッシュバッハらしい繊細な技術とデザインによりまさにラグジュアリーなコレクションに仕上がっていました。

たとえば、ポリエステルオーガンジーに地にトレンドのウール素材でストライプをデザインした「プッチーニ」。

しなやかな風合いの麻の地にさわやかなグラデ-ションを表現した「シパリオ」。

また、マットな素材感と柔らかで美しいドレープを生み出す「ジョーゼット」などなど。

一際目についたこの「インカンテシモ」という生地ですが、ストライプのタフタ織の地にカラフルなダマスクデザインがクリップコード織りでデザインされています。

このテクニック、横糸だけで柄を出し裏で余った糸をカットして収められている技法です。

生地の片側だけに柄があるのですが、上下を逆さまにすることで、柄の配置をシンメトリーにしたりすることができるのです。

その他にも、手織りシルクの80色展開のコレクションや、オパールプリントやアップリケのシアーなどなど、素敵な生地がたくさんありました。

毎回、フィスバの発表会は、バックのイメージ画像と音楽で素敵なプレゼンテーションを楽しませてくれます。

いつものカミラ夫人ではなく、今回のマイケルさん自らのプレゼンテーションもとても素晴らしいものでした。