こちらは『Paris Deco off』 メイン会場の一つメール通りです。
パリ デコオフは、セーヌ川を隔てて右岸はこの地域。 左岸はサンジェルマン・デ・プレの2つの会場にて主に行われます。
今回のインスタレーションはとても華やか。色鮮やかなランプシェードの花が咲きました!
それでは、各エディターの新作コレクション少しずつですがご紹介していきましょう。
この日はデコオフ初日で、朝からドイツのエディターSAHCO(サコ)で日本人向けの説明会が開かれるとあって、多くの日本の方が詰めかけました。
右上は、BOUQUET(ブーケ)とMOIRAGE(モアラージュ)の組み合わせ。
ブーケはメール通りのメインのウィンドウにもディスプレイしてある今回の新作の顔です。鮮やかな花束がジャカードで表現されています。モアラージュは、カレンダー加工されたモアレが様々な表情を生み出します。
左上はULF MORIZ(ウルフモーリッツ)の新作でSONATA。シアーにリボンが所々に止めつけられているリ立体感のあるウルフモーリッツらしいモダンなデザインです。
そして右もULF MORITZ からTRESSA。小さなスパンコールで縄模様がデザインされています。新作タイバックとのコーディネートも必見です。
続いて訪れたのは、地元パリの老舗ブランドPIERRE FREY(ピエール・フレイ)です。
メール通りの入口のとても大きなショールームを構えています。
写真は、家族経営であるピエールフレイのご家族のひとり、マシュー・フレイさんです。
以前、日本の代理店を務めるトミタさんイベントで来日された際に、お会いして、「パリ デコオフで会いましょう!」と約束していたのです。
マシューさんの後ろにある肖像画は「ブラクニエ」さん。そう、ピエール・フレイが抱えるブランドの名前のひとつです。
Braquenie (ブラクニエ)は、18世紀から続くフランスの伝統的なブランドです。そのコレクションは、トワレドジュイや更紗、古典的なフランス装飾が特徴です。
現在はピエールフレイ社がその販権を買い取り、フランスの伝統的なアーカイブコレクションのデザインを元にアレンジされたコレクションを展開しています。
日本でお会いした時に「是非、ブラクニエのアーカーブコレクションをお見せします!」と言われていたので楽しみにしていたのです。
左はショールームの地下の様子。そこには新作の「SHIBAO」がディスプレイされています。
ちょっと解り難いですが、特徴的なのは色のインディゴブルー。デザイナーであるお父さんのパトリック・フレイ氏が大好きな色なのだそうです。 プリントやジャガード、刺繍の技法で様々国々の特徴をモーチフにデザインされています。
右側は、ショーウィンドウのディスプレイ、新作「HIMARAYA」のコレクションです。昨年のヒット作の続編で、ニュートラルなカラーが特徴です。
こちらは、パリの若手デザイナー ローラ・ゴンザレスさんによりコーディネーされた部屋です。
伝統的なブラクニエのファブリックを上手に使い、様々な小物と共にアレンジされています。
右のファブリックはインドの伝統的ながらからインスピレーションを得たブラクニエの新作。
古典的な物、エキゾチックなもの、そして可愛いらしい小物を上手に使い、個性豊かな空間を作り上げるテクニックには驚かせれます。
そして、ご存じ Christian Fischbacher (フィスバ)です。
今回の一押しはこれFloraです。
上の写真のディスプレイでもあるように、華やかなフラワーモチーフのデジタルプリントです。
ベッドリネンや小物、カーテンと様々なアイテムに使われていますが、其々柄の大きさや細部のデザインを水彩画タッチで加えたりして変えているのです。
こちらはクリエーションバウマンです。
バウマンでは、こんな風にファブリックを素材として上から掛けるだけのような自然な感覚のインスタレーションが良く見かけます。
床にその生地のイメージが書かれた札が置かれていて、生地を下に引くとそのイメージの音が流れるという仕組みです。
そんな中でも、面白かったのは上の写真のファブリック。デジタルプリントにプリーツ加工されてた部分がストライプになっていて何とも不思議で幻想的な雰囲気を出します。
日本でも話題になること請け合いです。
そして今、話題のブランド ALDECO(アルデコ)です。
上の写真は、ショールームに入ると目に飛び込んでくるプラスチックのアーティスト ペドロ ギマランイスのアートワークです。
3つの視点で見る角度によって見えてくるものが変わってくるのです。
アルデコのデザイナーSusanaさんから新作の説明を聞きました。グラデーションの美しいCOMPORTAは52%リネン48%ビスコース、しなやかな風合いです。
話題性豊かなPOP ARTはメガネの柄。GOOD MOOD(上機嫌!)というテーマにもなっています。
そして、この時もらった 伊達メガネが今晩のパーティーのドレスコードに・・・。
フレンチブランド、ルリエーブルです。
新しくコレクションに加わったジャンポール・ゴルティエののファブリックが偉才を放っていました。
この鯉の柄ROCKと言う生地は、なんと日本のタトゥーを模したデザインです。
午後は1つだけ離れてバスティーユ地区にあるHOULES(ウレス)のショールームへ。
初日の午後に伺うと、日本のエージェントのジャン・マルクさんと待合せしていたのでした。
マルクさんから新作の説明を受けました。
このロープタッセル、リングを重ねていくやり方で、様々な窓の大きさにも対応できます。また色をアレンジして、オリジナルな配色を楽しむこともできるのです。
ショップに置くタッセルのサンプルとキーターッセルを注文しました。
このキータッセル、私のショップでも女性がバックに付けたり、携帯電話のストラップにしたりと本当に良く売れています。
実は、フランス本国のウレス社では、タッセルよりカーテンレールの方の売り上げの方が高いのだと聞きました。 紐引でシンプルな構造の装飾レールは日本でも使えそうです。
さて、アパートに帰って一休みし、大雪の降る中、再びメール通りに向かいました。
エディターの主催するパーティーに参加するためです。
まず伺ったのは、ピエールフレイ。 ディストリビューターのトミタさんから invitation をもらっていたのです。
素晴らしい雰囲気の中、美味しいシャンパンとカナッペをいただき、気分は上機嫌!
しかし、大雪の影響で先に帰られたトミタさんとは会えずじまい・・・。
それもお構えなく、次はルリエーブルのショールームへ・・・。 こちらはグット大人の雰囲気。
マーチングバンドを追いかけて今度はサコのショールームへ。招待状はないけれど、なんのその・・・。
そして最後はアルデコのショールームへ
本日ヘルシンキから到着した越川さんやフィスバの田原さんも加わり大盛り上がり! !(^^)!
私は、女性スタッフを送る使命もあったので早めに切り上げましたが、パーティーは午前2時まで続いたとか・・・。
はぁ~楽しかった!
翌朝はメゾン・エ・オブジャの会場へ向かいます。