パリ Part2

パリ2日目は、bpインターナショナルの林田さんが主宰するツアーに便乗させてもらいました。

 

ル・コッルビジェの建築物を視察するツアーです。

 

ご存じの通り、コルビジェは、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の3大巨匠と称されています。

 

 

 

朝、集合場所のパリ中心部にあるウェストミンスターホテルに向かいました。

いや~やはり☆☆☆☆の高級ホテルは違います。建物の1階にはカルティエの本店も入っているくらい。 (林田さんいわく・・・・ ウィンドウに画鋲のような宝石が入ってるんですよ! )

さて、集合場所の行くと顔見知りもちらほら・・・。

マイクロバスに乗って総勢10名でツアーは出発しました。

パリから西へ車を走られて行くと、壮麗なオスマン様式の建物はしだいに姿を消し、30分ほどで中世の香り漂うポワシー(Poissy)に到着しました。

サヴォア邸

 

サヴォア邸は、ル・コルビュジエが設計した近代建築の住宅で、サヴォア家の週末用の別荘として建てられ 『明るい時間』 と名付けられました。

1931年に竣工されたこの建物は、20世紀の住宅の最高作品の一つであり、フランスの歴史的建築物に指定されています。

           
サヴォア邸は、モダニズム以前の装飾的で重厚な西洋的伝統建築とは大きく異なり、空間を大胆に使ったことで、当時の建築家たちに大きな衝撃を与えました。

ピロティ(独立柱に支えられた空間)を使うことにより、居住部分がまるで空中に浮かんでいるかのような印象を与え、水平連続窓はたっぷりと光を取り込むことで室内を明るくしています。

平らな屋根部を利用してテラスが設けられ、植物を植えることもできます。

また、バスルームや螺旋階段など、ところどころで曲線が使われており、ゆったりとした印象を与へ、部屋の壁面毎に白、黒、青、橙などの色が使われ、絶妙な色合いになっています。

また、建築だけでなく家具もまたサヴォア邸の雰囲気にあうようにデザインされており、ル・コルビュジエの傑作ともいわれるコルビジェ・チェアが多数置かれていました。

 

 

さて、お昼は市内のベルシー地区にあるベルシーヴィラージュへ向かいました。

  

かつてはワイン倉庫だったところが開発されたベルシー地区。

敷地内の石畳の上には、今も2本の鉄のレールが走り、当時ワイン倉庫街だった面影を残しています。

いただいたのは、ガレットとムール貝の山盛り、そしてビールにワインも少々・・・。

ビールはセットになっているので、飲めない方の分が、私とカサマンスの高橋さんの方に廻ってきて仕方なく飲みました・・・(笑)  いやぁ~美味かった! (^.^)

 

 

午後からはバスティーユ地区にあるアートの高架橋、ヴィアデュック・デ・ザールをブラブラと。

ここは、前回宿泊したホテルがすぐ近くにあり。以前のブログでも書かせていただきました。

  

元の国鉄高架橋を、上を遊歩道や緑地、下をアート・クラフトなどの工房アトリエに改造されています。赤レンガをうまく残し、のんびり散歩できる美しい道になっています。

50軒ほどの家具や絵画のアトリエ、職人が作業するアトリエが点在し、カーテンえお扱うインテリアショップなどもありました。

 

 

さて次に向かったのは、パリ国際大学都市です。この中に建つコルビジェの設計した建物を見に行きました。

これは、フランスの高等教育機関で学ぶ主に留学生のためにパリ14区に創られた学生寮群です。そしてなんと、その建物はそれぞれの国にちなんだ建築様式をしています。

上の写真は日本館です。参加した方皆 「旅館のよう・・・」 と揃って言っていました。

 

目的はこちら、コルビジェの設計したスイス館です。

サヴォア邸の完成直後に建てられたとあって何となく似ています。やはりピロティの仕様になっていますね。

 

スイス館の内部は見学できるようになっています。

こちらは学生寮の個室の中の様子です。

そてもシンプルな構造。とても機能的な作りになっています。

でもコルビジェの建物の中で勉強出来るなんてうらやましいかぎりです。

 

 

  

そしてもう一つは、上の写真にあるブラジル館です。

こちらは、スイス館の36年後に建てられました。コルビュジェのパリでの活動の最後の作品だそうです。 カラフルな色使いがいかにもブラジルらしい感じでした。

 

 

最後に向かったのは、ラ・ロッシュ邸です。

ラ・ロッシュ邸

ラ・ロッシュ邸は、1923年にコルビジェの友人で芸術の庇護者であったラウル・ラ・ロッシュ氏が、絵画コレクションを展示するためのギャラリーのある家として設計を依頼したものです。

現在はル・コルビジェ財団により管理されています。

 

室内に入ると、まず靴にビニールのカバーを付けるように言われます。

皆が青い靴なのが面白いです。 

依頼者の ラウル・ラ・ロシュは、同館が完成した当時「キャンバスに描かれるより、その姿を実際に見てこそ美しさがわかる建物」と賞賛の言葉を贈ったと言われています。

いたる所に存在する曲線と直線のの交わり。立体的な空間の構成。光の取り入れ方などなど。90年以上昔の建物なのに未だに斬新に思えました。

 

それから、ホテルに帰って解散でしたが・・・。

折角なので、宿泊していた高橋さんに頼んでお部屋の中を見せてもらうことに・・・。

なんと、深紅の壁紙にビックリ。まさにパリ様式と英国スタイルの洗練されたクラシカルといった感じです。

 

 

その日の夕飯は、フランクフルトからこの日にパリに到着したチェルシーインターナショナルの手井社長と待合せしてこれまた美味しいシーフードを食べに行きました。

食後アパートまで歩きながら相棒の石井さんと少し反省。

「ちょっとパリに入ってからオレ達エンゲル係数高いですよね・・・」

「明日はアパートで自炊にしましょう!」

「あッ! 明日はDec ooff の会場でパーティーだね ! ということはただ飯しか?」

「でも明日の夜は雪だしな・・・」

続く

 

カテゴリー: ブログメゾン・エ・オブジェ2013   作成者: DO パーマリンク

DO について

ファブリックメーカーからリフォーム会社の勤務を経て現職に。インテリアに対する探求心は尽きず、日々新しい発見を求めて飛び回っています。 インテリアエレメントの素材を見る目、物作りへの拘り、そして、建築の知識と経験を活かしてお客様の理想の空間を演出します!

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