サンルームをカーテンで遮熱対策!

大分春めいてきた今日この頃、東京の桜の開花もそろそろでないでしょうか。

さて本日は、これから日射しが強くなる季節ですので、サンルームの遮熱対策を行った事例をご紹介しましょう。

サンルームは冬は暖かいのですが、夏の温度は大変なことになってしまいます。

勾配の付いた傾斜天井面をどうしたらよいかのご相談をいただきました。

お客様のご要望としては、まず遮熱対策をどうするか?

しかし、天井からの圧迫感は出したくない。

リビングルームとつながっているので、インテリアとしても妥協したくない。

あまり予算は掛けずに見栄えよくしたい。

  

その答えがこのようになりました。

採用したのは、裏面にステンレス素材をコーティングしたハイテク素材、masa加工のレース生地を使いました。

masa加工の生地は、すぐれた遮熱効果を発揮します。

この日はお天気良く、サンルームの中にいると熱いくらいでしたので、実際に付けた前後では、その違いが良く解りました。 付けた後では本当に涼しく感じられます。

そして、天井面のFIXのスパンに合わせて同じようなたるみ具合が出るように計算して、裏側にタックを取り、その中に突っ張り式のテンションポールを付けてスタイリングしました。

 

今までコーナーで止まってしまうようにC型レールが付いていたのを取り外して、同じアンバー色のカーブレールを取付けました。

このようにすればコーナー部分にドレープが溜まること無く、全開放できるので解放感も生まれます。

しかも、masa加工の生地はミラー効果もあるので外からのプリバシーも保護できるのです。

これからの季節、とても重宝する機能とインテリア性を兼ねそなえた生地なのです。

お客様にも予想以上の仕上りと、とても喜んでいただきました!

 

CASADECO (カサデコ)

昨日、フランスからCASADECO(カサデコ)のエクスポートマネージャーのフレデリックさんが来店されました。

CASADECOは、フランスはリールに本社を置くTEXDECOR社のブランドの1つです。

当社がメインで扱っているCASAMANCE(カサマンス)、CAMENGO(カメンゴ)と同じ会社になります。

高級ボリュームゾーンのCASAMANCEにはちょっと手が出ないお客様にもお手軽に使っていただけそうな価格設定が魅力です。

  

壁紙とファブリックのコーディネートに加え、昨年よりCASADECO FABRICとしてファブリックのみのコーディネートブックを発表いたしました。

トレンドを押さえたデザインとフレンチカラーが華やかな雰囲気を出しています。

               

ナチュラルな素材感をベースに大胆な刺繍のモチーフが連続するデザインパターンは大柄ですが、背景に溶けこむようなオフホワイトの色合わせもあり、ニュートラルカラーのインテリアにも上手く合います。

逆にしっかりとしたコントラス赤の色も素敵なアクセントになりそうです。

その中でも気に入ったのが、このGIVERNYTというパリの郊外の町の名前が付けられたコレクションブックです。

    

Monet(モネ)というこのプリントのファブリックは,「光の画家」と呼ばれた印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの名作「睡蓮」を思わせます。

ご紹介したコレクションブックの他にレースのブックを合わせた4冊が新しくホームデコアのコレクションに加わることになりました。

 

フレデリックさんと私です・・・。 フランスから遥々ありがとうございました!

本当に美しいデザインなので、是非見に来て下さい!

 

William Morris (ウィリアム・モリス) 考察

 

ウィリアム・モリスは、産業革命の時代にデザインの概念を初めて生み出し実践したことで、「近代デザインの父」といわれています。

また、社会思想家・詩人などとしても知られ、その生涯の中で実に多彩な活動を行いました。

「すべての装飾の仕事には、芸術監督が必要である」として、室内装飾の総合的なデザインに力を注ぎました。

 

その活動はやがて「アーツ&クラフツ」運動として広がり、後世に大きな影響を与えました。

モリスの仕事の中でも最も優れていたのは、豊かな英国の自然をモチーフにして創作されたパターンによる壁紙やテキスタイルのデザインでした。

そして現在「ウィリアム・モリス」ブランドの商品は、「MORRIS&Co.」(モリス商会)として、Sanderson(英国サンダーソン社)により商標登録され、その製品である生地と壁紙が生産され、日本ではマナトレーディング社により販売されています。

Sanderson社のモリス関連の商品には、MORRIS&Co.のトレードマークが記され、ウィリアム・モリス及びモリス商会のデザインの真正版(正統な後継品)、およびその忠実な解釈版ということが保証されています。

そして、もう一つは、川島織物セルコンがライセンス契約して、そのデザインを織物として再現し「MORRIS DESIGN STUDIO」のブランド名で、2000年からのfiro(フィーロ)のコレクション中で発売されているものがあります。

モリスの優れたデザインと、川島織物セルコンの持つ織の技術が融合したコレクションは、モリスの新たな魅力を生み出しています。

 

そして、そのデザインパターンは様々な形で表現された商品となっています。

今回は、本国イギリスの商品と国産のライセンス商品を比較して、それぞれの特性を考えてみました。

上の写真は、モリスの代表作「ウイローボウ」の壁紙です。

モリスの家の近くを流れるテムズ川の川べりに茂る柳の木々からインスピレーションを受けたというこのデザインは、壁紙として1877年に登場し、1895年にはファブリックとして採用されました。

上の写真のようにコーディネートブックにも、濃淡のプリント、シアー、壁紙など様々な形で掲載されています。

日本では、これらコットンプリントや壁紙が知られていますが、イギリス本国のコレククションにはWeaves(織り)やEmbroideries(刺繍)のものがあります。

それでは、川島織物セルコンのライセンス商品と合わせて写真で比較してみましょう。

Morris&Co プリント(コットン100%)

最初はイギリス本国のコットンプリント。昔も今も変わらぬ人気があります。

川島織物セルコン ジャカード (ポリエステル100%)

こちらは、川島織物セルコンのジャカード織り物です。

モリスのデザインが忠実に再現されています。

国内の需要に合わせて、組成はポリエステル100% ウオッシャブル、防炎規格で、形状記憶加工を施して納めると、美しいウェーブを保つことができることが1つのメリットといえましょう。

価格もイギリス本国のものと比べると、定価¥7,300/mと比較的リーズナブルです。

Morris&Co Weaves(織り) コットン80% ナイロン20%

そして、こちらが、本国イギリス「 Morris&Co」 の織り物です。

使われている糸の本数や色など手が掛かっているのが解るでしょうか。

柄の陰影がはっきりして動きも生き生きと感じられます。

価格も定価¥16,400/mと国産のものと比べると、かなり高価になってきます。

川島織物セルコン レース (ポリエステル100%)

こちらは、川島織物セルコンの商品で同じウイローボウのレースです。

このように、同じデザインでも、素材や生産方法など違いにより、テクスチャーや生地の持つ特性など様々な表情を醸し出します。

Morris Blackthorn (コットン100%)

こちらは、私の好きな「Blackthorn」(ブラックトーン)です。

モリスの弟子 John Henry Dearle (ジョン・ヘンリー・ダール)によるデザインです。

モリスの好んだ英国の花、ブラックトーン(リンボク類)の花屋スミレがデザインされています。

川島織物セルコン ブラックソーン  (ポリエステル100%)

そしてこちらは、川島織物セルコンのライセンス商品です。

比較しやすいように同じ柄を撮影してみました。

こうやって並べて見比べなければ同じデザインとは思えない程違って見えます。

私は、下の川島織物セルコンのジャカード織り物の方が好きです。

ベースの色に深みがあり、トラディショナルな雰囲気にも相性が良いのですが、可愛らしい花のモチーフが女性にとても人気があります。

実は、このブログを書いている本日もお納めしてきましたばかりです。

 

 

以前のブログでも書きましたが、モリス商会は昨年の2011年で創設150周年を迎えました。

それ程昔のデザインが、未だに斬新で人々の心ろ惹きつけてやまない人気があります。

 

私たちホームデコアは、昨年行われたモリスディスプレイコンテストで優秀賞を受賞させていただきました。

モリスの商品に関しては、海外、国内のものを数多く取り揃え、見て、触って、比較していただけるようにしております。

是非、皆様からのお問い合わせ、ご来店をお待ちしております。

 

クリスマス カラー

選挙も終わって、年末も後残すところ2週間を切りました。

年末にかけて納品お届けのラッシュに追われる今日この頃です。

そんな中でも昨日はちゃんと選挙は行ってきましたよ!

 

しかし、この不景気と言われるご時世の中、お仕事をたくさん頂いているってことは本当にありがたいことです!

さて、本日はそんな中で最近お納めした、来週に迫ったクリスマスの雰囲気の赤を使った事例を何点かご紹介します。

相変わらず人気の高いBORAS Malaga(マラガ)です。

クリスマスツリーの背景にピッタリですね!

奥の出窓には、ウッドブラインドを合わせています。

ナチュラルな素材感がカーテンとも相性がとても良いのです。

コットン素材のカーテンにもひと工夫。

ご自宅での洗濯を考慮して、仕立てる前に湯通し加工をしています。

こうすることで、お洗濯による収縮を抑える効果があるのです。

また、日焼け防止の対策として同素材の裏地を付けて仕上げています。

 

こちらも暖かみのあるチェックの柄です。

メイドインベルギー。フジエテキスタイルのタフタコレクションよりのチョイスです。

赤のキャベ(敷物)に合わせてシェード(右)とカーテンでコーディネートしました。

中央下にワンチャン(コーギー)の耳が写っています (^^;)

 

最後はぐっとゴージャスに・・・。

先日のブログでご紹介したモリスのシルクエンブロイダリーのカーテンにバランス(上飾り)を取付けました。

縦糸に赤を使ったシャンタン生地を使ってカーテンの赤に負けないようなコントラストを付けてみました。

半分おまかせでしたが、お客様にも大変喜んでいただきました。 次はこれに合わせて敷物をご提案することになっています。

 

☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪ ☆。・。・♪☆。・。・♪。・。・

さ〜 年末までのラストスパートがんばるぞー (^O^)

海外ブランドのコーディネートブックを使って・・・

以前にも何度かご紹介していますが、海外のサンプルブックは日本の物とは形が異なります。

こちらはイギリスはハーレクイン『TEMPO』のコレクションブックです。

色のテイストごとに、プリントや刺繍、無地などコーディネート出来る素材ごとに分けられています。

今回は、将来的には間仕切って2つの部屋としても使うことの可能なフレックスウォールを採用したプランに、このコレクションを使ってコーディネートしてみました。

こちらは、新築分譲住宅の2Fの子供室です。

この窓と窓の間に間仕切りを建てて、将来的には2つに分けることが可能になっています。

同じサイズの窓でしたので内側にサークルの柄、外側にストライプの柄を配置してみました。

3連のスリット窓にも同じようにアレンジしました。

こうすることで、遊ぶ心のある可愛いらしい空間になりました。

このように、海外ブランドのコーディネートブックは、同空間での様々な組み合わせが楽しめるように色やテクスチャーによって分けられています。

生地を構成する様々な色の無地や、同じトーンの色調の刺繍のものなど、これらを上手に使ってカーテン以外にも、椅子張りやクッションなど様々なエレメントにアレンジすることが出来るのです。

こちらは、同じお宅の寝室のアレンジです。

落ち着いたダークな配色で、シェードに採用したサークルの柄を絵のように見せることを意識しました。

そして、レースのストライプの出方を縦横に変えることでそれぞれのスタイルの良さを引き出しています。

カーテンは、縦方向の柄を生かし、シェードは横にすることで生地に性質を生かし、きれいにたたみ上がるようにしたのです。

このように、ちょっとしたアレンジで、オリジナルな空間をさりげなく演出してみてはいかがでしょうか。

海外のコーディネートブックには、それらの多くのヒントが隠されているのです。

 

 

 

ハンターダグラス スカイライン 

久々のブログ更新です! (^_^;)

気が付けば11月も残すところあとわずか数日・・・ 早いものです。

最近は年末に向けて駆け込みのお客様の引き合いを大変多く頂いております。

大変ありがたいことですが、海外製品の場合、年内の受注の締め切りが第2週の12/8(土)頃までになるサプライヤーが殆どです。

年内に納品をご希望されるお客様は、お急ぎ頂きます様 お願い致します。

さて、本日はハンターダグラスの『スカイライン』をご紹介します。

実は、本日ご来店を頂いたお客様の最初のご連絡は、タイのバンコクからでした。

海外の駐在から日本に帰国され、ご新居にご検討されていたのがこの『スカイライン』だったからなのです。

リビングのL型の総ワイド7.3m程の開口部に取付ける予定です。

スカイラインは2007年にアメリカで販売されて以来、その独創性で人気を誇る大開口をシャープに演出するコンテンポラリーなデザインパネルです。

   

【製品特徴】

 

◆ヘッドレール連結設計により、最大幅約9.7mまで製作可能です。

◆2チャンネル・シングルトラックシステムにより、無数のパネルを1本のヘッドレール内に納めることが可能です。

◆ボトムウェイトを連結させることにより、スムーズな開閉操作を実現しました。

◆パネルの取付け位置を右側手前、左側手前から選択可能。光とプライバシーのコントロールができます。

 

パネルスクリーンに似ていますが。1本のレールに納められるので、大きな開口部でも細かいパネルの割り付け数で納めることができます。

バーチカルブラインドのようにスラットの開閉は出来ませんが、引き戸のような感覚でお使い頂けます。

 

リビング以外の窓にはこちらの『デュエット』を予定しています。

上の写真は、戸建て住宅の屋上への出入り口に取付た事例です。

これからの季節、開口部からの冷気の侵入を抑え、抜群の断熱効果を発揮します。

    

表面の凹凸感のあるテクスチャーはデザイン性にも優れ、ハニカム構造が2重になったアーキテラエランのシリーズは、夏に涼しく冬に暖かい省エネ効果に優れたシェードです。

シンプルモダンな空間に合わせてみてはいかがでしょうか。

 

モリスの壁紙とカーテンでコーディネート

イギリスの伝統的なコレクションであるウィリアム・モリスのコレクションは、MORRIS&Co のブランドで日本でも長く愛され続けいています。

そして昨年の2011年に創設150周年を迎えました。

この重要な記念の年を祝うべく、発売されたのが『Morris Archive Collection(モリス・アーカイブ・コレクション)』です。

      

本日は、そのアーカイブコレクションを使ってカーテンと壁紙をコーディネートした事例を施工の手順を見ながらご紹介します。

今回ご依頼を頂いたのは寝室の改装です。壁紙を張替えてカーテンを掛け替えます。

 

上の写真は、施工前の様子。一般的な白のビニールクロスに遮光のカーテンが掛っていました。

まず初めに行うのは床面の養生です。クロス工事は剥がす時の埃や、パテの粉が舞うのでフローリングのサネの部分に入り込まないようにしなければなりません。

続いて既存のクロスを丁寧に剥がします。この時になるべく下地を傷めないように注意します。

そして、コンセントプレートや器具類の外せるものは全て取り外します。エアコンなどの脱着には、専門の業者が必要なので、今回はカバーのみ外しました。器具が付いたままの施工は大変ですが、仕上りの見栄えには支障ありません。

パテで下地を平坦にならします。この時に既存のパテの後は剥がした時に残る裏紙が後から浮いてくるので、この部分を重点的にリーフォーム用の専用のパテを使いながら調整します。

パテが完全に乾いたら、サンドペーパーを掛けて下地の段階は完成です。

柄の出方を考えながら割り付けをして貼っていきます。輸入の壁紙の多くは紙質系ですので、乾いて硬化してしまわないように気を付けますが、ある程度湿気を含んで壁紙が膨張しするまでオープンタイムを取ることも重要です。

 

ジョイント部分はゴムのローラーを当てしっかりと圧着します。

この継ぎ目を如何にして目立たなく仕上げるかが職人の腕の見せ所です。

 

 

 

 

入り隅が後から捻じれたり浮いてきたりしないように、しっかりとへらを当て形を整えていきます。

この時に柄の連続性を考え、どこかで合わなくなる柄をどこで止めるのか考えます。

仕上がってしまうとお客様はあまり気にならないかもしれませんが、この辺が美しく見せる為の職人としての拘りなのです。

壁紙に糊を付けるのには、このような自動の機械を使います。

左側に電子式のカウンターが付いていて、必要なメーター数だけをロールから引き出してくれます。

もちろん手を使ってローラーで付けることもできますが、プロの職人はこんな風に。

これでしたら均等に糊が付き、その量も材料に合わせて調整が可能です。

 

 

それでは、仕上りをご覧いただきましょう。

 

カーテンでお使い頂いたのは、『マリー・イザベル』Mary Isobel (circa 1890s) です。

深紅のシルクの地に ジョン・ヘンリー・ダールのデザインで、渦を巻くアカンサスの葉と花が描かれています。

裾部には可愛らしいボールフリンジをアクセントとして取付けています。

 

 

全体的な壁紙は、『マリーゴールド』Marigold (1875) を使いました。

モリスがファブリックと壁紙の両方で制作した数少ないデザインのひとつです。

主役の深紅のカーテンとのコントラストを意識しました。

 

出窓のカウンターの背面部分をアクセントにして 『ピンパネル』Pimpernel (1876) を貼りました。

鏡面対照に描かれた、荒涼としたイメージの風に吹かれた花のパターンは、モリスの素晴らしいデザインの典型的な例の一つです。

こちらも主役のカーテンの色との統一性を意識して配しました。

右側の窓は、側面が見えてしまっていたので、レールをカーブレールに取り変えてリターンのような仕様にして横からの見栄えをよくしました。 右側にマグネットを付けて奥に開閉するようになっています。

 

カーテンのポイントは、裾部のフリンジと装飾タッセル。裏地もゴールドを使っています。

ご年配の奥様の寝室が華やかで明るく変わりました。

現在、追加でご依頼をいただいた上飾り(バランス)と照明器具をプラン中です。

完成しましたら、HPの施工事例で改めてご紹介させて頂きます。

 

アンドリュー・マーチン・インテリアデザインレビュー VOL,16

イギリスの一流のテキスタイル・メーカー、アンドリュー・マーチン(Andrew Martin)は、「Andrew Martin Interior Designer of the Year Award」(アンドリュー・マーチン・インテリア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー・アワード)を主催し、一年に一度、世界の優秀なインテリア・デザイナーを表彰しています。

そして、入選者のインテリアデザインは、Andrew Martin Interior Design Review(アンドリュー・マーチン・インテリアデザインレビュー)という写真集に編集され、世界各国で出版されてます。

毎年、その出版記念のレセプションが東京千代田区にあるイギリス大使館で行われます。

今年も主催するチェルシーインターナショナルさんから招待を頂き、参加してきました。

私自身は、昨年は都合が付かずに参加できませんでしたが、一昨年に続き2度目の参加となりました。

 

秋の風の肌寒さが心地よく感じられる中、千鳥ヶ淵の畔にあるイギリス大使館に向かいました。

さすがに大使館だけあってセキュリティーのチェックは厳重です。招待状と身分証明書の提示を求めらながら大使館のゲートを通りました。入って左側の1番奥にある館がパーティー会場です。

「Andrew Martin Intrior Design Review」は、レジデンス、ショップ、オフィス、ホテルなど、さまざまなインテリアデザインが紹介されている、どっしりとした永久保存版の年鑑です。

国際的なアワードらしく、洋の東西問わず、時代も問わず、何度見ても発見やインスピレーションが得られそうな面白いデザインばかりです。

招待客は大使館の中庭でワインを飲みながら歓談しています。そこにはモニターがあり、アワードに出展された作品が映し出せれています。

生バンドの音楽が流れ、お酒も程よく聞いてくると、秋風の肌寒さも心地よく感じられます。

その中に顔見知りを見付けては話に盛り上がりました。私の友人はトレードマークの帽子をアンドリューマーチンの新作で作り、社長とその話しで盛り上がっていました。

招待客は、ホテル関係やデザイン事務所などコントラクトな物件に携わる人は多いようです。

受付で招待客のリストが渡されるので、どんな人が来られているかが解るのです。

 

このアワードの受賞者は毎年秋に発表され、今年でもう第16回を数えるそうです。

そして今年度は、日本からも3名の方が受賞されました。

日本ではご存じない方も多いかと思いますが、海外のメディアでは、「インテリア・デザインのオスカー」と称され、世界中からエントリーされる程、規模の大きいアワードなのです。

アンドリュー・マーチンのコレクションは本当に斬新です。 このビートルズのクッションもその1つ。いかにもイギリスらしいファブリックです。

室内の窓辺には、新作のファブリックを使ったカーテンが掛けられていました。

 

それでは、アンドリュー・マーチンについて少し詳しくご紹介しましょう。

イギリスの一流のテキスタイル・メーカー、アンドリュー・マーチン(Andrew Martin)は、シンプルでありながら斬新でグローバルなデザインを提供しています。

   

世界の工芸品や文化的遺産を上品で現代的なスタイルにアレンジし、その独特な色調と風合いはインテリア業界で常に注目を浴びています。

元々インテリア・デザイナーであったマーチン・ウォーラー(MartinWaller)は、アンドリュー・ジレスピー(Andrew Gillespie)とビジネスパートナーを組み、1978年にリッチモンドで会社を立ち上げました。

ファブリックから始まったそのコレクションは、今や家具、壁紙、アクセサリーにまで拡大され、毎日3,000メートルものファブリックがオーダーされ、世界55カ国に流通されています。

こちらは2013年A/Wの新作「BERKELEY」のコレクションの表紙です。

今年の9月にパリ行われたメゾン・エオブジェでは、世界不況で、トレンドもミニマリズムに傾倒する中、この宇宙船のコックピットをイメージしたブースが異彩を放ち、とてもにぎわっていたとのことです。

『アンドリュー・マーチン』 今後注目のブランドなのです。

 

SAND BERG (サンドバーグ)

 

先日 南青山のとあるショールームにて、次回の企画の打ち合わせに行ってきました。

とっても可愛らしいショールームでしたのでちょっとご紹介します。

   

華やかなデザインの壁紙を壁面によって貼り分けて見せています。

   

チェアーの張地として使ったり、壁紙のデザインとコーディネートされたプリントのファブリックが掛けれれています。

こちらは、北欧はスウェーデンの SAND BERG (サンドバーグ)のコレクションです。

サンドバーグは、1976年に創業されたスウェーデン王室御用達の壁紙メーカーです。

コレクションのバラエティは実に様々です。

北欧らしい華やかな色使いやシックなものまで、しっかりとした素材感のリネンやコットンをベースとしてプリントで表現されたものが中心です。

パターンを緻密に 時に大胆に配したデザインはスタイリッシュでありながら、温かみを感じさせます。住環境を大切にする、北欧ならではの感性が反映されています。

また、キッズのコレクションも可愛らしいデザインのものを数多く取り揃えています。

当社でも下の2点の商品を展示しています。

 

OLIVIA  オリヴィア BL/GR ブルーグリーン     BR ブラウン

素材 : コットン100%  生産国 : スウェーデン  デザイナー : Anna Sandberg

生地巾 : 145㎝ リピート : 63㎝   販売価格 : ¥8,820/m(税込)

※生地はヘリンボーンで織られていてしっかりとした素材感です

 

サンドバーグの壁紙とファブリックのコレクションは現在、海外のインテリア雑誌などにも多数取上げられています。

北欧のファブリックは日本では大変人気で、当社でも多くのお問い合わせを頂いております。

何か お探しの商品やイメージなどありましたら、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

☆お問い合わせフォームはこちらからお願いします。

 

 

 

 

 

IFFT/ インテリアライフスタイルリビング

10月~11月に掛けて、私たちインテリア業界に携わる者にってはイベントが目白押しです。

その中の1つ、東京ビッグサイトで行われたライフスタイル提案型のインテリア総合見本市「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」の最終日に行ってきました。

東京ビッグサイトは、私たちのショップとは同じ区内で車では15分位の距離にあり、ありがたいことにとても便利なのです。

来月にある「ジャパンテックス」と同時期開催が望まれますが、遠方の方々にとっては出張の繰り返しで本当にご苦労なことだと思います。

 

IFFT/ライフスタイルリビングは、(社)日本家具産業振興会とメサゴ・メッセフランクフルト(株)が主催していて、家具、ファブリック、雑貨関連の最新デザイン製品が集結して見てて、見る者の目を楽しませてくれます。

また、年明けの1月に行われる「ハイムテキスタイル」と同じメサゴ・メッセフランクフルトが主催していることもあり、世界的エディターの出展や、トレンドの予測など、私たちには興味のあるイベントやセミナー行われているのも面白いところです。

 

そして、最終日の最後に行われた“世界のブランドテキスタイル最新プレゼンテーション”と題されたセミナーに参加してきました。

Jacob Schlaepfer(ヤコブ・シュレイファー)のクリエーティブディレクターMr.Michele Rondelliのプレゼンテーションにはとても興味をそそられました。

写真は展示ブースの様子です。

他には無い斬新なデザインと素材感は、「これってどうやって作るの?」という疑問にかられるような独特な色彩と風合いを備えたデザインの数々です。

「ヤコブ・シュレイファー」は1904年設立のスイスのファブリク・エディターです。

アパレル生地の製造からスタートし、オートクチュールをパリ、ローマなどで展開しています。

近年はLOIS VUITTON,MARC JACOBS,VIVIENNE WESTWOODなどに生地を提供しています。

 

このPollockというファブリックは、総スパンコールで出来ています。手で撫でるとスパンコールの向きが変わり違う色の輝きを醸し出します。

アメリカのオバマ大統領夫人がこの生地で仕立てられたドレスを着られたことでも話題です。

上の写真は、「ヤコブ・シュレイファー」の生地を使った「DOLCE &GABBANA」のファッションショーです。

そのトレンドのコンセプトは“コントラスト”です。

それは、色の濃淡によるコントラストだけではなく、異なった素材の組み合わせや、古いものと新しいもの組み合わせです。

様々な対比が新しい形を生み出していきます。

このようにファッションは、インテリアをデザインする上でとても参考になります。

2008年よりインテリアファブリックを展開、2009年には数々のデザイン賞を受賞しています。

Red Dot Design Award の≪Best of Best≫に輝いたこの天使の羽衣のようなファブリックの名前は「Phantom」

世界で最も軽いファブリックの1つです。

セミナー中に空中に投げて見せるパフォーマンスも行われました。その後実物が回覧されて、参加者された方達は実物を手に取ってその美しさとしなやかさを体感しました。

驚くのはプリントの発色の美しさです。

デジタル転写プリントの技術は様々なデザインを可能にしています。

‘We Produce here something which now else in the world could be produced’

「我々は世界中どこを探しても見つからない製品を作り出す」

これが、「ヤコブ・シュレイファー」の商品開発におけるコンセプトです。

日本では、同じスイスブランドの「日本フィスバ」がエージェントを務めています。

☆資料を提供頂いた日本フィスバの藤田社長 ありがとうございました。