10月~11月に掛けて、私たちインテリア業界に携わる者にってはイベントが目白押しです。
その中の1つ、東京ビッグサイトで行われたライフスタイル提案型のインテリア総合見本市「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」の最終日に行ってきました。
東京ビッグサイトは、私たちのショップとは同じ区内で車では15分位の距離にあり、ありがたいことにとても便利なのです。
来月にある「ジャパンテックス」と同時期開催が望まれますが、遠方の方々にとっては出張の繰り返しで本当にご苦労なことだと思います。
IFFT/ライフスタイルリビングは、(社)日本家具産業振興会とメサゴ・メッセフランクフルト(株)が主催していて、家具、ファブリック、雑貨関連の最新デザイン製品が集結して見てて、見る者の目を楽しませてくれます。
また、年明けの1月に行われる「ハイムテキスタイル」と同じメサゴ・メッセフランクフルトが主催していることもあり、世界的エディターの出展や、トレンドの予測など、私たちには興味のあるイベントやセミナー行われているのも面白いところです。
そして、最終日の最後に行われた“世界のブランドテキスタイル最新プレゼンテーション”と題されたセミナーに参加してきました。
Jacob Schlaepfer(ヤコブ・シュレイファー)のクリエーティブディレクターMr.Michele Rondelliのプレゼンテーションにはとても興味をそそられました。
写真は展示ブースの様子です。
他には無い斬新なデザインと素材感は、「これってどうやって作るの?」という疑問にかられるような独特な色彩と風合いを備えたデザインの数々です。
「ヤコブ・シュレイファー」は1904年設立のスイスのファブリク・エディターです。
アパレル生地の製造からスタートし、オートクチュールをパリ、ローマなどで展開しています。
近年はLOIS VUITTON,MARC JACOBS,VIVIENNE WESTWOODなどに生地を提供しています。
このPollockというファブリックは、総スパンコールで出来ています。手で撫でるとスパンコールの向きが変わり違う色の輝きを醸し出します。
アメリカのオバマ大統領夫人がこの生地で仕立てられたドレスを着られたことでも話題です。
上の写真は、「ヤコブ・シュレイファー」の生地を使った「DOLCE &GABBANA」のファッションショーです。
そのトレンドのコンセプトは“コントラスト”です。
それは、色の濃淡によるコントラストだけではなく、異なった素材の組み合わせや、古いものと新しいもの組み合わせです。
様々な対比が新しい形を生み出していきます。
このようにファッションは、インテリアをデザインする上でとても参考になります。
2008年よりインテリアファブリックを展開、2009年には数々のデザイン賞を受賞しています。
Red Dot Design Award の≪Best of Best≫に輝いたこの天使の羽衣のようなファブリックの名前は「Phantom」
世界で最も軽いファブリックの1つです。
セミナー中に空中に投げて見せるパフォーマンスも行われました。その後実物が回覧されて、参加者された方達は実物を手に取ってその美しさとしなやかさを体感しました。
驚くのはプリントの発色の美しさです。
デジタル転写プリントの技術は様々なデザインを可能にしています。
‘We Produce here something which now else in the world could be produced’
「我々は世界中どこを探しても見つからない製品を作り出す」
これが、「ヤコブ・シュレイファー」の商品開発におけるコンセプトです。
日本では、同じスイスブランドの「日本フィスバ」がエージェントを務めています。
☆資料を提供頂いた日本フィスバの藤田社長 ありがとうございました。