久しぶりにブログ更新致します! 日頃はICメンバーに「頑張ってブログ更新ね!」と言っている自分ですが、ホントすいません・・・ <m(__)m>
南青山に新しくオープンしたショールーム Prime étoffe も移転して早や2月が経とうとしています。
ここで改めて、ショールームのご紹介と計画から自社で行ったリノベーション工事の経過をご紹介しましょう。実は私、カーテンや壁紙だけでなく、様々なリフォーム工事も行っているのです。
今までの店舗が手狭になってきたことから、そろそろ移転をしなければ・・・と前々から漠然と考えてはいたのですが、丁度10年目の節目を迎えた今年、物件探しは約半年程前から始まりました。
初めは元々の店があった地元の門前仲町から日本橋、ちょっと離れて銀座1丁目界隈など街を歩きながら・・・ 不動産屋さんを訪ねたり、インターネットでSOHOやおしゃれな物件を多く取り扱う「東京R不動産」のホームページをくまなくチェックしては、最終的に候補に残ったのが2つの物件でした。
新店舗のイメージコンセプトは、ズバリ “パリのインテリアショップ” そして “シャビーシック”
毎年1月に訪れる展示会視察の時に、街を歩いては写真を取りためていたので、自分の頭の中ではある程度はイメージはかたまっていました。
上の写真は、パリのマレ地区のアパレルショップです。シックであったり、ポップだったり、自己主張をしっかりしながらも、古い建物に違和感なく上手く溶け込んでいる。こんなお店を作りたかったのです。
そんな中で、銀座にある築100年になる文化財にも指定されていたビルの1Fの設計事務所が退去することを知り、オーナーさんともお会いして意気投合し、ほぼ決めかかっていたのですが、立地と駐車スペースと倉庫スペースがあり、メゾネット構造になっているという利点から、迷いに迷ってこの南青山の物件に決めたのでした。
これが最初の何も手をつけていない状態の写真です。
以前に借りていた設計事務所が退去してからしばらく時間が空いていました。
内装の外壁面はボードが張られていますが、ぼろ隠しといった感じ。垂直も出ていなので、後から結構下地からやり直すことになってしまいました。
スケルトンなので、自由にプラン出来るという利点もありましたが、設備関係を全て最初から作らなくてはいけないので、それだけコストがかかるというデメリットがあります。
今年のお正月明け、最初の打ち合わせの様子です。
内装のデザインは、友人のインテリアデザイナーの衣笠直樹さんにお願いしました。
彼とは、知人を介して知り合い、たまーに彼のデザインした店舗で食事会をしながら、「何か面白いことやりたいねぇ~」などと情報交換したり、私が主催していたインテリア業界の集まりに来てくれたりする仲でしたが、仕事で組むのは今回が初めてのことです。
彼はまだ若いですが、イタリアでデザインを学んで、帰国後も多くの実践を積んでいる優秀なデザイナーです。しかも性格も気さくで親しみやすく、安心してまかせることができました。
今回は私がオーナーですので、「イメージを伝えるから、後は君の作品にして下さい!」と伝えました。
ラッキーなことに、彼が務めていた会社の先輩で、丁度転職するタイミングで時間の空いていた建築家の鈴木健司さんがユニットで加わってくれることになりました。
そして、照明のプランは、これまた知り合いのライティングエディターの谷田宏江さんとデザイナーの林崎暢亮さんのユニットに加わっていただき、様々なクリエーターのコラボによる作品となりました。
いよいよ着工です。 壁面のボードを一部分壊して給排水の設備の配管を行います。
既存を生かしながら経路を考え、プランに沿って配管を行っていきます。
1階のフロアレベルは入口から決まっているので、部分的に床を斫って行わなくてはならないのが大変。しかし、以前からリフォームで組んでいるベテランの職人さんたちが上手くこなしてれました。墨出しが終れば、間仕切りの軽天スタッドを組んでいきます。
水廻りの給排の配管も完了。 玄関の建具を撤去。間仕切りの下地組も着々と進行中。
今回電気屋さんは大変です。1Fの天壁面の仕上げはふかさないので全ては露出配管です。
コンクリート下地に金属電線管を曲げながら取付、その中に電線を入れていきます。
ライティングレールも天井から吊ったり、全て調光コントロールするので、電気屋さんには本当にご苦労をお掛けしました。
1Fの床は勾配がついていました。天高か低く、なるべく床のレベルを上げたくないので生コンを流し込みレベルをとりました。その上に無垢のフローリングを中央部分だけヘリンボーンで張り、真鍮の見切りを付けて、廻りをもう一度モルタルで均して仕上げました。エアコン屋さんの大人数でテキパキとした作業には感服しました。水廻りのタイルはミラーの間にボーダータイルを入れ、女性のパウダールームを意識し、エレガントな感じにしています。
そんな工事進行中の中で、什器に使う家具やインテリアの買い付けも同時進行で行わなくてはなりません。 シャビーシックなインテリアを求めて、アンティークショップを探し廻り、辿りついたのがここ。五反田TOCの地下室にはアンティーク家具の倉庫があったのです・・・。
探し当てた時には「おぉー!これだぁ~」と叫びました !(^^)! 右のミラー買いました!
工事も終盤、仕上げ段階になり、私たちも工事に加わりました。 無垢のフローリングは蜜蝋ワックスで仕上げました。使い込むほどにいいアジが出てきます。これは私が担当しました。日頃やりなれない作業で腰が・・・(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
デザイナーの衣笠さんもこのためのつなぎの作業着を購入し大活躍。そして、外壁の框組の看板や什器家具もみんな自分たちで。 使ったペイントは今回当社がストッキストして認可され発売を開始した「アニースローン チョークペイント」で全て仕上げました。
極め付けは看板の文字。これは建築家の鈴木さんがハンドペイントで書いてくれました!
上手い! 鈴木さん ありがとー!(^_^)/~
最後はバタバタでしたが、職人さんたちの協力で、何とかオープンまでに形にすることができました。 オープニングパーティーの前日までに什器を間に合わせてくれた家具屋さんのチームには本当に感謝です!
その後は前回のブログに書いた通りです。
オープニングには間に合いませんでしたが、衣笠さんがデザインしたソファーもオープンから10日程遅れて届きました。
次回は、ショールームの商品の構成やその特徴についてご紹介しますね。