ワイドスパンの形態安定加工

本日ご紹介するのは、ワイドが4m程ある大きなスパンでの形態安定加工を施した事例です。

以前のブログでも書きましたが、形態安定加工には2種類ありまして、縫製が仕上がってからスチームフィニッシャーで整えるものが1つです。

そしてもう一つは、上部のプリーツ部分を仕上げる前に型にはめて真空釜に入れ、圧力をかけてしっかりと形状を整えるやり方です。

今回は後者を採用しました。しかし、従来ならばその型紙の問題で仕上げられるワイドが2.5m程しか出来ないことになっていました。

そこを縫製工場にお願いして、このために4mのワイドスパンの型紙を特別に作ってもらったのでした。

こちらの窓は、クランク状にカーブレールが付いてます。入り済みで合わさるように左右アシンメトリーな寸法になりました。

ちょっと解り難いですが、裾の切替えし部分を家具のTVボードの高さに合わせて流れるような一体感を出すようにしています。

また、ボトム部分をダークな配色で切り換え、安定感とオリジナリティーを表現しています。

シンプルな生地ですので、形態安定加工を施し、美しいシルエットを作り出すことで、大きな総ワイド6m程ある窓がに圧迫感をもたらすことなく上手く仕上がりました。

使用した生地は、インハウスの新作「ESSENCE」よりセレクト。ポリエステル100%の組成、ベルギー製です。