アンドリュー・マーチン・インテリアデザインレビュー VOL,16

イギリスの一流のテキスタイル・メーカー、アンドリュー・マーチン(Andrew Martin)は、「Andrew Martin Interior Designer of the Year Award」(アンドリュー・マーチン・インテリア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー・アワード)を主催し、一年に一度、世界の優秀なインテリア・デザイナーを表彰しています。

そして、入選者のインテリアデザインは、Andrew Martin Interior Design Review(アンドリュー・マーチン・インテリアデザインレビュー)という写真集に編集され、世界各国で出版されてます。

毎年、その出版記念のレセプションが東京千代田区にあるイギリス大使館で行われます。

今年も主催するチェルシーインターナショナルさんから招待を頂き、参加してきました。

私自身は、昨年は都合が付かずに参加できませんでしたが、一昨年に続き2度目の参加となりました。

 

秋の風の肌寒さが心地よく感じられる中、千鳥ヶ淵の畔にあるイギリス大使館に向かいました。

さすがに大使館だけあってセキュリティーのチェックは厳重です。招待状と身分証明書の提示を求めらながら大使館のゲートを通りました。入って左側の1番奥にある館がパーティー会場です。

「Andrew Martin Intrior Design Review」は、レジデンス、ショップ、オフィス、ホテルなど、さまざまなインテリアデザインが紹介されている、どっしりとした永久保存版の年鑑です。

国際的なアワードらしく、洋の東西問わず、時代も問わず、何度見ても発見やインスピレーションが得られそうな面白いデザインばかりです。

招待客は大使館の中庭でワインを飲みながら歓談しています。そこにはモニターがあり、アワードに出展された作品が映し出せれています。

生バンドの音楽が流れ、お酒も程よく聞いてくると、秋風の肌寒さも心地よく感じられます。

その中に顔見知りを見付けては話に盛り上がりました。私の友人はトレードマークの帽子をアンドリューマーチンの新作で作り、社長とその話しで盛り上がっていました。

招待客は、ホテル関係やデザイン事務所などコントラクトな物件に携わる人は多いようです。

受付で招待客のリストが渡されるので、どんな人が来られているかが解るのです。

 

このアワードの受賞者は毎年秋に発表され、今年でもう第16回を数えるそうです。

そして今年度は、日本からも3名の方が受賞されました。

日本ではご存じない方も多いかと思いますが、海外のメディアでは、「インテリア・デザインのオスカー」と称され、世界中からエントリーされる程、規模の大きいアワードなのです。

アンドリュー・マーチンのコレクションは本当に斬新です。 このビートルズのクッションもその1つ。いかにもイギリスらしいファブリックです。

室内の窓辺には、新作のファブリックを使ったカーテンが掛けられていました。

 

それでは、アンドリュー・マーチンについて少し詳しくご紹介しましょう。

イギリスの一流のテキスタイル・メーカー、アンドリュー・マーチン(Andrew Martin)は、シンプルでありながら斬新でグローバルなデザインを提供しています。

   

世界の工芸品や文化的遺産を上品で現代的なスタイルにアレンジし、その独特な色調と風合いはインテリア業界で常に注目を浴びています。

元々インテリア・デザイナーであったマーチン・ウォーラー(MartinWaller)は、アンドリュー・ジレスピー(Andrew Gillespie)とビジネスパートナーを組み、1978年にリッチモンドで会社を立ち上げました。

ファブリックから始まったそのコレクションは、今や家具、壁紙、アクセサリーにまで拡大され、毎日3,000メートルものファブリックがオーダーされ、世界55カ国に流通されています。

こちらは2013年A/Wの新作「BERKELEY」のコレクションの表紙です。

今年の9月にパリ行われたメゾン・エオブジェでは、世界不況で、トレンドもミニマリズムに傾倒する中、この宇宙船のコックピットをイメージしたブースが異彩を放ち、とてもにぎわっていたとのことです。

『アンドリュー・マーチン』 今後注目のブランドなのです。