世界最大級のホーム&コントラクトテキスタイル国際見本市「ハイムテキスタイル」に今年も行ってきました。
注目のハイムテキスタイルトレンドは、前回に続きイタリアのデザイン事務所「アルコバ」が担当、「Craft is verb(クラフトは動詞である)」がテーマとなりました。
今回の大きな焦点は、「AI(人工知能)と手仕事(クラフトマンシップ)の融合」にあります。単なる効率化の道具ではなく、AIを創造性のパートナーとして捉える新しいテキスタイルの在り方が示されました。
ここ数年、世界的な規模で注目されているのはAIです。テキスト、画像、音声を理解するだけでなく、人間の感情を理解し、共感を持って応答出来ると言われています。
もしもAIが人間の本当の気分を理解できるなら、わつぃたちの創造性にとって何を意味するのでしょうか。
AIはデザインプロセスにおいて中心的な役割を担うようになり、正確で効率的、そしてどこにでも存在するようになりました。同時に、手作りで直感的で不完全なものへの需要が高まっているのです。
今年のトレンドブースは、1950年代に作られた 建築家フィリップ・ジョンソンの「グラスハウス」モチーフにしてデータセンターをイメージしたメッシュのLEDビジョンで囲まれた空間マテリアルフォームで紹介されています。
1950年代には「グラスハウス」は当時は普通ではなかったけれども、時代が過ぎればそう感じなくなる。今の普通ではなく未来の普通を表現しています。
AI主導のデザインプロセスと伝統的な織物職人の技をどのように融合させることができるか?
例えば、上の写真はAIがデザインをしたもの手織りで製作したラグであったり・・・
こちらは、3Dプリンターで製作したものに手仕事を加えたりして表現されています。
また、昨年から引き続きPatricia Urquiolaによる展示: 有名デザイナーのパトリシア・ウルキオラ氏が、AIと革新的な素材を組み合わせたインスタレーション「among-all」を披露し、テクノロジーと人間の対話を空間で表現しました。
トレンドBOOKの巻末にChatGPTとトレンドデザインを監修したAlcovaとの会話(雑談)があるのですが、この会話の中で大変興味深いくだりがありましたのでご紹介しましょう。
Alcova:この空間的な自己表現にテキスタイルが一役買っているとおもいますか?
AL:布は信じられないほど生活に密着したもので、単なるパフォーマンスではない何かがあります。無防備ななとき、ぐずぐずしているとき、涙ぐんでいるとき、病気のとき、デザインにおいてテキスタイルはアクセサリーのように扱われることが多いですが、実際は友達のようなものです。テキスタイルは建築物が柔らかくなる場所であり、それは家の感情的な継ぎ目なのです。
「Craft is verb(クラフトは動詞である)」というテーマは、AI次代においても想像の核心は「手を動かすこと」「経験を積むこと」にあり、プロセスそのものが価値であるという事を強調しています。クラフトは静的な成果物ではなく、常に進行中の行為であり、その過程にこそ人間らしさが宿るというメッセージなのです。




















































































