クリエーションバウマン 新作発表会

「クリエーションバウマン」の新作発表会に行ってきました。

「スイス品質」を誇るクリエーションバウマンは、創業125年。デザイン、製造技術ともに全て社内で開発されています。

シンプルでモダン、そし高品質なクオリティーが特徴で、センスとこだわりを持った本物志向の人々から高い評価を受け、既に数多くのデザイナー、建築家に採用されているブランドです。

ショールームは、五反田のデザインセンターの中にあり、駅からのアクセスも良く、他のインテリア関連のショールームとも併設しているのでとても便利です。

今回は、最近は色々な所で見かけるようになったデジタルプリントのシェア「SILENT GARDEN」(巻頭の写真)が主役です。
しかし、震災の影響で春先に行われるはずだった発表会が中止されていたので、4月に発表された「NATURA」のコレクションも一緒に紹介されました。

「NATURA」のコレクションはクレーションバウマンが創立150周年を記念して発表されたコレクション。ウール、リネン、シルク、コットンといった天然の素材を用いた87アイテムです。
言わば原点に立ち返った考えをもとに作られています。

今年の1月に訪れたパリのブログでも紹介していますのでよろしければご覧ください。
メゾン・エ・オブジェ2011

それでは、新作のコレクションをご紹介しましょう。

写真は、花々が咲き誇る庭から切り取ったような生地「GIVERNY」(ジベルニー)です。

その名前はモネが晩年を過ごした村の名から付けられました。

半透明の生地に明るい色と暗い色を使い分け、窓辺に咲き誇る花を手書きで色鮮やかに表現しています。

メタル糸が使われているので、握って皺を付けると、立体的なアート作品のようになります。

「SEMIRAMIS」(セミラミス)のイメージは空中庭園。軽やかなレースに浮かぶ草花がインテリア空間に「庭」を作り出します。

フランス語でレースという意味を表す「DENTELLE」(デンテル)。大小の花のモチーフが、まるでレースのような高貴な美しさを醸し出しています。

露の雫のような丸く立体的なモチーフが、空中で軽やかに、楽しく揺れ動く「NOBILLE」(ノービレ)。ウールとビスコースレーヨンの2種類の丸いモチーフが刺繍されています。

こちらは、新しいバーチカルブラインドのラインナップです。

クリエーションバウマンのバーチカルブラインドは、そのスタイルの美しさはもとより、生地を“羽根幅(127mm)で織る”という世界初の技術は、羽根の多彩なデザインを生み出しています。

草原のそよぐ風を感じることが出来るような若草をスラットの裾部分に表現したデザインです。

こちらは、レーザーカットの新しいデザインです。無地のスラットに組み入れてオリジナルのデザインを楽しむことができます。

いかがでしたでしょうか?クリエーションバウマンのあたらいいコレクションをご紹介しました。

さすがに洗練されたデザインの数々。プロの人たちのもファンが多いのが頷けます。

コンパクトにまとまった居心地の良いショールームです。ご興味のある方は、是非当店までお問い合わせください。

ナショナルインテリア 六本木ショールームオープン

先週は、インテリアトレンドショー「JAPANTEX2011」が開催され、私たちインテリアテキスタイル業界に携わっている者にはとても忙しい一週間でした。

それは、ただ展示会を視察する以外に、様々なセミナーや会合に出席したり、同業の方たちとの情報交換の会もこの時に行われるからです。

そして、今回初めて、ブログやツイッターなど通じて情報を発信している同業の方たちの集まり(オフ会)に参加させてもらいました。

全国から集まった方たちと情報交換を行いとても刺激を受け、また楽しくお酒を飲み語らうことができました。

その中の一人の方が、今回のジャパンテックスの中にあるブースを出展されていました。

それは、『ミシンでお仕事プロジェクト』と言って、被災地の女性たちにミシンを贈ることで元気になってもらい、将来的にミシンでの作品づくりをお仕事につなげていただこう!というプロジェクトです。

実際に被災された方たちの作ったエコバックが販売され、値札には作られた方の名前が書かれていました。

オフ会に参加された方たちは、この素晴らしい試みをブログやツイッターで発信して、自らもミシン購入の為の寄付を行いカーテンなどの生地を被災地の送られています。

私も遅ればせながらこの素晴らしい活動のお役立てればと思っています。

さて、前置きが長くなってしましましたが、今回は、ドイツのブランド「JAB」を取り扱うナショナルインテリアのショールーム移転のオープニングに行ってきました。

以前は広尾のナショナルスーパーの上階にありましたが、ビルの老朽化に伴い、新しく六本木に移転することになったのです。

今までの雰囲気はそのままに、今度は全体が見渡せる開放的なショールームになりました。

取り扱いの中では、ドイツの高級ブランド「JAB」が特に有名でしょう。 モダンで豪華絢爛なコレクション『GRANDEZZA』やカントリースタイルが特徴の『Four Seasons』などがあります。

その他、オランダの「CHIVASSO」(キファソ)はエレガントで明るく華やかなカラーリングが特徴です。

値段も比較的お手頃なものもあり、美しいピンクやブルーの配色は女性に喜ばれそうなコレクションが揃っています。

同じグループですが『CARLUCCI DI CHIVASSO』(カルッチ・ディ・キファソ)は、クラシックなデザインを色と素材でアレンジしたモダンな高級ラインです。

今回の新作には、人気のスカルのデザインを取り入れたものがありました。

その他にもアメリカの高級ブランド『STROHEIM&ROMANN』や、こちらも華やかなプリントコレクションの数々、フランスの『BUSSAC』などが展示されています。

六本木3丁目で、駅からのアクセスも便利になりました。

特に、クラシカルやエレガント系のお好きながいらっしゃいましたら、是非当店までお問い合わせください。ご案内させて頂きます。

IFFT/インテリアライフスタイルリビング

『IFFT/インテリアライフスタイルリビング』に行ってきました!

私たちインテリアテキスタイルの業界に携わる者として注目していたのは、世界のトップテキスタイルエディター8社が一堂に会した特別エリア「Premium Textile Editors TOKYO 」です。

実はこの話、今年の春先の「ニーディック」のトレンドセミナーに出席した際に社長の南村さんから聞いていたのですが、その後に起こった震災のの影響で海外からの出店は見送られるのではないか?と思われていたのです。

しかし、実際には「カサマンス」(フランス)、クリスチャン・フィッシュバッハ」(スイス)、「デザイナーズギルド」(イギリス)、「ヤコブ・シュレイファー」(スイス)、「ニヤノルディスカ」(ドイツ)、「ルベリ」(イタリア)、「サコ」(ドイツ)、そして日本を代表して「ニーディック」という世界的なトップエディターが出展し、華やかなデザインの競演が、来場者を魅了していました。

写真は「デザイナーズ・ギルド」のディスプレイです。新作のコレクションBOOKを仕入れてきました! キッズとプリントのコレクションです。入荷次第ブログでご紹介しますね!

「with Curtains(ウィズカーテン)2011」

東京国際フォーラムで開催された「with Curtains(ウィズカーテン)2011」というイベントに行ってきました。

このイベントは、日本を代表するのカーテンメーカーが一堂に会し、商品開発者から新作カーテンの開発背景やセールスポイントなどを直接聞くことができるもので、カーテンインテリアコーディネート業務に携わるプロを対象にしています。

今年は10社が参加し、それぞれの特徴をいかしたプレゼンテーションが行われました。

メーカー側からすれば、全国からカーテンのプロが集まってくるのですから、そのプレゼンテーション如何により、自社の今後の販売にかかわってくることは間違いないのです。

私たちのように、お客様に商品をご紹介する立場の者にとっては、各メーカーの特徴を比較しながら情報を得ることができるので、とても興味がそそられます。

その中でも、参加された人たちが楽しみにしているのは、その各社の最新作を使ったコーディネートの展示が行われることです。

今年は、私もパリでお会いしたりして良く知っている、西垣ヒデキ&SHIOさんご夫妻と、後藤浩明さんの縫製によって行われました。

ヒデキさんのコーディネートと言えば、その独特なセンスと表現方法でよく知られています。

そのファンタジーあふれる世界には、既成の概念にとらわれない可能性と広がりを感じました。

そして驚かされたは、その世界を具現化する縫製のアイデアの数々です。

とっても刺激を受け、パワーをもらって帰ってきたのでした!

フィスバ 2011 イタリアンコレクション

9月になり少し涼しくなってなってきましたね!
秋に向けてインテリアブランド各社も新作の発表やイベントが今月になって多く開催されています。

そんな中、フィスバの2011イタリアンコレクションの発表会に行ってきました。
1819年の操業以来、世界のセレブリティに愛され続けるクリスチャン・フィッシュバッハ。日本ではフィスバの名で親しまれています。

今回は、6代目CEOのマイケル・フィッシュバッハ氏が来日してフレゼンテーションが行われました。

日本では、今回初めて発表されるイタリアンコレクションですが、テキスタイルの産地としても有名な、北イタリアのコモ湖の近くに工房を持って地元イタリアに向けて販売されていました。

イタリアの芸術文化はヨーロッパ各国に多大な影響を与え、有名アパレルブランドなどに見られるようにエステティック(美意識)のセンスが高いとの評価があります。

また、イタリア人の色のセンスは、北ヨーロッパ人(ここでは、スイスを含め、フランス、ドイツ、イギリスなど)とはちょっと違うと思われます。

イタリアはモダンファニチャーとしても有名ですが、古くからの建築が多く、そのクラシカルな様式に合うインテイアが求めれれてきました。

そのロマンチィックでクラシカルなコレクションをイタリアだけで紹介するのはもったいない!とのことで今回の日本での発表となったのです。

今回のコレクションは、カントリーシック、モダンシック、ユニークシック、リッチシックの4つのカテゴリーから構成されています。

イタリアならではのフィニッシャーの技術が生かされ、天然素材でもしなやかな風合いを醸し出しています。

それらが、クリスチャン・フィッシュバッハらしい繊細な技術とデザインによりまさにラグジュアリーなコレクションに仕上がっていました。

たとえば、ポリエステルオーガンジーに地にトレンドのウール素材でストライプをデザインした「プッチーニ」。

しなやかな風合いの麻の地にさわやかなグラデ-ションを表現した「シパリオ」。

また、マットな素材感と柔らかで美しいドレープを生み出す「ジョーゼット」などなど。

一際目についたこの「インカンテシモ」という生地ですが、ストライプのタフタ織の地にカラフルなダマスクデザインがクリップコード織りでデザインされています。

このテクニック、横糸だけで柄を出し裏で余った糸をカットして収められている技法です。

生地の片側だけに柄があるのですが、上下を逆さまにすることで、柄の配置をシンメトリーにしたりすることができるのです。

その他にも、手織りシルクの80色展開のコレクションや、オパールプリントやアップリケのシアーなどなど、素敵な生地がたくさんありました。

毎回、フィスバの発表会は、バックのイメージ画像と音楽で素敵なプレゼンテーションを楽しませてくれます。

いつものカミラ夫人ではなく、今回のマイケルさん自らのプレゼンテーションもとても素晴らしいものでした。

川島織物セルコン『Sumiko Honda』新作発表会

川島織物セルコンの『Sumiko Honda』(スミコホンダ)コレクションの新作
発表会に行ってきました。

新作のテーマは「play the flowers」(花を奏でる)
日常に咲く花や植物をモチーフに、まるで音楽を奏でるように踊る様子が、デザイナーである本田純子さんの世界観によって表現されています。

今回発表されたアイテムの中で、代表的なデザインとなるのが、日常の喜びをブーケに託してデザインした「フィオリスタ」です。
縦糸に使用した超極細糸のオーガンジーが緻密な刺繍調の表現と、シルクライクで花束のような表情を華やかに表現しています。

デパートで先行発売されたディスプレイがそのまま表現されていました。
アクセントウォールとして新作の生地がファブエースという布団張りの壁装で表現され、川島織物セルコンの持つ商品バリエーションの持つコーディネートの幅を感じさせます。

また、レースのコレクション「コロナーレ」「セリアーレ」は共にドイツの工場で生産されています。新作はもとより、過去のシリーズとのコーディネート性も考えられており、組み合わせによるバリエーションはさらに広がりました。

今回の展示のなかで私が特に印象的だったのがこの「ピュトンⅡ」という生地です。
カラーの花のデザインで『Sumiko Honda』ブランドの代表的な柄ですが、今回組成を変更してポリエステル100%で再生されました。
この淡いピンクと透明感のあるイエローのミックスした春らしい華やかさ、そして繊細な糸とで織り上げられたジャガードが一際輝いて見えます。

mede in japan でこのクオリティとすばらいデザイン。日本の市場のみならず、世界に向けて発信していってもらいたいものです。

もちろん私達は、日本のお客様にこの素晴らしさをご紹介していこうと思います。

それにしても、デザイナーの本田純子さんのやさしく華やかな語り口調にいつも心を癒されます。


モリス商会アーカイブコレクション内覧会

モリス商会創設150周年 アーカイブコレクションの内覧会に行ってきました。

日本におきましても大変人気の高い「ウィリアム・モリス」は、1861年にWilliam Morris(1834-1896)が友人達と設立したモリス・マーシャル・フォークナー商会に始まり、2011年で創設150周年を迎えました。

この重要な記念の年を祝うべく発表されたのが、プリント、壁紙、織り、そして刺繍の4冊で構成される『モリス・アーカイブ・コレクション』です。

このコレクションでは、デザインスタジオのデザイナー達が、モリスのアーカイブに保存されたたくさんの資料を基に、愛されるデザインの数々に再び息を吹き込んでいます。
人気のデザイン『ウイローボウ』も繊細なジャガード織りとして取り入れられました。

その中でも今回の目玉は、モリス不朽の名作「いちご泥棒」がそのコレクションに加わったことです。オリジナルのハンドプリントの雰囲気を残した微妙な質感のコットン100%のファブリックとして再生産されました。

モリスの壁紙のデザインは、彼の作品の中でもよく知られたものであり、生涯46の壁紙を単独でデザインしました。今回人気の『フルーツ』にはメタリックな配色など従来からのデザインに現代的なカラーを取り入れコーディネートに幅を持たせるコレクションも加わりました。

150周年を記念して今年は様々にイベントが行われそうです。
その一環としてショップディスプレイが開催され当店でも参加させていただくことにしました。

ご来店いただけるお客様にウィリアム・モリスの素晴らしさを是非ご紹介していけたらと思います。

内覧会の後、懇親会にも参加させてもらいました。
多くの方が参加されるのかと思って気軽に伺いましたが、こられていたのは私達も含め3社程・・・。
マナトレーディングの斉藤社長やプリンセスハウスの細見社長と同席し、とても美味しい中華をいただきながら本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

斉藤社長は、販売する側の私達がディストリビューターに求めるものはどんな事ですか?などと熱心に質問され、日本人に愛されるウィリアム・モリスを是非お客様にご紹介したいという熱意がとても伺われました。

業界で活躍される方々と色々な話をさせていただき、とても充実した時間でした。