コルクタイルの施工

今回は、コルクタイルの施工手順をご紹介しましょう。

コルクの床は他の一般木質床材に比べて保温性が高く、床表面温度が下りにくいため、足が触れた時の放熱効果(ヒヤッとした感覚)を解消します。

また、表面がベトベトしにくいため、夏場でも快適です。

今回は、カーペットからコルクタイルへのリフォームです。

下地用コルク

既存のカーペットを剥し、下地を調整します。

そして下地用のコルクタイルを張ります。

こうやって2重にすることによって優れた遮音性を発揮するのです。

部屋の角に小さなタイルが入らないように、基準になる線を出します。

揮発性の接着剤を使用しますので、扇風機を使って、換気を行いながらの作業です。

コルクタイルは両面に接着剤を塗って接着します。

このように広げて裏側に接着剤を刷毛ベラまんべんなく塗布していきます。

下地にも同じように接着剤を塗って、仕上げ用をコルクを圧着していきます。

コルクとコルクの目地部分が段差にならないように、上からしっかりとローラーを掛けます。

はい、きれいに仕上がりました。

全体に専用のワックスをかけて完了です。

2重貼りにして敷居との高さを合わせたので段差もなくすっきりと仕上がりました。

コルク材は自然の生命力を最大限に生かした素材のため、ホルムアルデヒドなどの発生がほとんどありません。

耐摩耗性に優れ、高い防滑性をそなえたコルクタイルは、ほどよいクッション性により滑らず、足に疲れを感じさせないのが特長です。

 

 

今日も一日お疲れ様でした!

今日も一日お疲れ様でした!

「町のカーテン屋はなぜ潰れないのか?」なんていうテレビ番組を見たことがありますが・・・

当社のある下町「江戸 深川」のご近所のおばさん方は、店に来るなり「カーテン専門店」なんてあるのね!!! なんてびっくりするのです。

うちのスタッフのAさんなんて、「どうせあんた暇なんでしょ?」なんて茶飲み話しに付き合わされるしまつです。

「本当に忙しいのに、私っておっとりして見られるから暇そうに思われちゃうんだよねー・・・」と嘆いております。

実は私も、店の仕事以外にも様々なことをやっております。

そんな一幕をご紹介しますと、

本日は、朝からある百貨店さんの外商部の方と同行して、カーテンと敷物の打ち合わせ、ご提案をしてきました。

コーディネーターとしてこんな事もやっているのです。

そして午後からは、ネクタイを外してカーテンの取付職人に変身です!

友人の設計事務所からの紹介のお客様のカーテンとシェードの取り付けをしてきました。

普通でしたら、専門の職人さんに頼んでも良いのですが、今日の物件には訳がありました。

内装がこだわりのコンクリートの打ちっぱなし仕上げだったからです。

内装がコンクリート仕上げの場合は失敗は許されません。

クロス仕上げでしたら多少の補修はききますし、最悪の場合張り替えることも可能です。

しかし、コンクリートに振動ドリルで穴を空けると補修は許されません!

友人の紹介ということもあり、客様とは打ち合わせ期間のうちのとても親しくさせて頂いてこともあり、人には任せられないので、自分で取り付けることにしました。

取り付をやるのは仕事に没頭できるので好きなのですが、今回は位置出しをするのに慎重になりました。

窓の開口上部から寸法を出すと微妙に左右がずれるので、床や、カウウンター、そして天井面からの寸法を慎重に出す必要がありました。

半日掛かりでしたが、上手く取り付け完了です。

ちなみに、使用したレース生地は、遮熱レース「masa加工」の生地です。

家に中からは、外観を損ねることなく、外からのプライバシーもしっかり保護します。

しかも、裏側にステンレス分子が蒸着されて加工により優れた遮熱性を発揮します。

 

さぁ 明日もがんばるぞー!!! と自分に言い聞かせるのでした・・・   つづく

 

 

 

クリスチャン・フィッシュバッハ『ボウモンド』その2

先日も1件ご紹介しました「クリスチャン・フィッシュバッハ」の『ボウモンド』をまた違うお客様宅に納めてきました。

今回は、お嬢さんのお部屋のアクセントとしてお使いいただきました。スモーキーな赤の色とのコントラストがとても相性がいいですね。

ベットカバーもお作りしました。可愛らしいピンクの花柄はフジエテキスタイルのワールドファブリックよりセレクト。『ポンポンマム』です。

実は、このように間仕切りのスライディングドアを閉めた時の透け具合を考えてこの場所に取り付けたのでした。

階段室には、マリメッコ『Kulkue fabric』のファブリックパネルも飾られ、お子様たちの成長を見守る、素敵な空間になりました。

高所作業の足場掛け

天井高さが5m以上もある吹抜けの高窓にローマンシェード取付ける為、室内に足場を組むことになりました。

厄介なことに、スケルトン階段の上や、造作家具の真上に窓があって、足場を組むのにとても大変なのです。

この難しい作業をお願いしたのは、「とび職」の方々です。

建築現場の職人の間では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも称されます。

ニッカボッカーに地下足袋の出で立ち、はきはき、テキパキしていて本当にかっこいいのです!

おかげさまで、高所の取付作業も安全に無事に終了しました。

色々な人の力によって現場って成り立っているんですよ!

ローマンシェード セパレートスタイル

本日は、ローマンシェードのセパレートスタイルのご紹介です。

ワイドが3.3m程あるL型のコーナー窓です。 左側の外開きのサッシ部分を起点に分割してセパレートスタイルでプレーンシェードをお作りしました。

左側の片開きのサッシの開閉時には、この部分だけ昇降すれば良いので使い勝手が便利です。右側はガラスはFIXになっているのであまり頻繁には操作しないからです。

セパレートスタイルは、1台のローマンシェードで生地を2分割し、左右のシェードが別々に操作出来ます。価格も2台お求めになるより断然お得なのです。

そしてもう一つ、プロとしての見せ所はL型のコーナー部分の収まりです。入り隅の直角部分の頂点が合うように、実寸で寸法図を起こして製作寸法を出しました。

同じ空間にある掃出し窓は、プレーンのカーテンスタイルにしました。横ストライプの張り感が強い生地ですので、形態安定加工をかけてシルエットが綺麗に出るようにしました。

間接照明の色の見え方や、アクセントに使ったエコカッラトを絵のように見せる演出も素敵です。より一層お部屋の雰囲気を引き立てていますね。

バーチカルブラインドのクリーニングと修理

オフィスで使用されているバーチカルブラインドのクリーニングと修理を承りました。

スラットは定番のガラス繊維にPVCフィルムラミネートされたものです。

耐久性に優れていて遮光性もあり、昔からオフィスではよく使われている商品です。

しかし、経年劣化によってバランスウェイトのプラスチックが壊れ、ボトムコードも切れてしまっていました。

そこで、クリーニングをした後に部品を新しく交換しました。

もともと耐久性があるのでスラット自体はそれほど傷んでおりませんでした。

分解して1枚1枚専門の業者に依頼してクリーニングしてもらいまいた。

新品同様、見違えるようにきれいによみがえりました。

大切に修理して長く使って頂くこともこのエコの時代に必要なことですよね! (^-^)

カーペットの張替 階段編

前回に引き続きカーペットの張替の施工事例をご紹介します。

港区の広尾にある築30年以上のメゾネットマンションの階段のカーペットの張替を承りました。

上の写真はカーペットを剥がした状態です。

モルタルの上に直に貼ってありましたが、この剥がした状態をみても築年数の古さが解ります。

こちらが仕上がった状態です。

今回は踏み面の角の部分にノンスリップという金物をお付けしました。

こうすることによって靴下やスリッパでの昇降地に滑らなくて安全になるのです。

色はサイドのササラ巾木の色に合わせで一体感が出るようにしました。

また、段差なくすように工夫しました。 

ノンスリップは台座のアルミ部分と滑り止めのゴム部分に分かれているのですが、初めに金物を取付け、カーペットを仕上げた後にゴムの部分をはめ込みます。

そして、このゴム部分のがカーペットに少しかぶるような構造のものを選んで使いました。

こうすることによって、ノンスリップとカーペットには段差が生じず、素足での足触りも痛くありません。

個客様は高齢なので安全性を考えてお奨めしたのでした。

今回施工を担当したのは、若井さん。大ベテラン。腕は天下一品です。 !(^^)!

カーペットの張替え ジョイントってどうやるの? 

今日は、カーペットの張替工事を行いました! 

日頃お住まいになっていてもどのように工事されて収まっているのか解らないものです。

そこで、写真でご紹介しながら解説しちゃいます!

写真左上から、キッカー、トリマー、アイロン、カーペットローラー、カッター、目打ち、ハンマー、はさみです。だいぶ年季が入って使い込んでますね~ (^o^)

これらが、カーペットのフェルトグリッパー工法に使用する道具です。はさみは2種類。フェルト用とカーペット用に分けて使います。

本日、施工をお願いした市川さんとは、もうかれこれ20年以上の付き合いになります。

キャリア29年の大ベテランです。


部屋の隅には、カーペットを引っかけて固定するためのグリッパーが付いています。

これの内側にフェルトを敷き詰めて、あまった部分をきれいにカットします。


施工したお部屋のサイズは6.8m×4.2mです。カーペットの巾は3.64mですので、ジョイントが必要でした。

ジョイント部分が美しく仕上がるように、カーペットの目に合わせて、直線が出るようにカットします。これを目を通す作業と言います。


ここで登場するのがシーミングテープです。カーペットの裏側に入れてジョイントするために使います。


カーペットのジョイントのセンター部分にシーミングテープを入れます。


シーミングテープの表面を溶かす為に、熱したアイロンを入れます。


ジョイント部分に沿ってアイロンをスライドさせ、上から抑えてジョイントしていきます。
この時にカーペットのループ部分が交互に重なるようにするのがポイントです。


ジョイント部分にカーペットローラーを掛けながらなじませます。


目打ちの先端がジョイントした部分です。 

良く見ないと、ジョイントがいったいどこだか解りません。


ジョイントが冷えて固まってくれば、次の作業はキッカーでカーペットを4方に伸ばし、グリッパーに固定する作業です。

この引っ張り具合が悪いと、後でカーペットがたるんで、表面はしわになってきたりします。

大変な重労働。汗をかく作業です。でも今日は寒かったので丁度よいかも・・・(^o^)


あまった部分をトリマーでカットしていきます。


最後にカーペットの端部を巾木との間にきれいに入れ込んで仕上りです。

その後、手伝って掃除機をかけていたので、仕上りの写真を撮るのを忘れていました・・・。

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カーペットは温かみがあって歩行感もやわらかく、体にやさしいので最近特に見直されてきています。

特にウール素材の物は『冬暖かく夏は涼しく』断熱材効果がありとても快適です。

また空気を浄化する機能を持っています。シックハウスの原因となる「ホルムアルデヒド」などの有害物質を吸着し内部に閉じ込める効果もあるのです。

カーペットや壁紙のインテリアリフォームのご依頼も承っております。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

ワイドスパンの形態安定加工

本日ご紹介するのは、ワイドが4m程ある大きなスパンでの形態安定加工を施した事例です。

以前のブログでも書きましたが、形態安定加工には2種類ありまして、縫製が仕上がってからスチームフィニッシャーで整えるものが1つです。

そしてもう一つは、上部のプリーツ部分を仕上げる前に型にはめて真空釜に入れ、圧力をかけてしっかりと形状を整えるやり方です。

今回は後者を採用しました。しかし、従来ならばその型紙の問題で仕上げられるワイドが2.5m程しか出来ないことになっていました。

そこを縫製工場にお願いして、このために4mのワイドスパンの型紙を特別に作ってもらったのでした。

こちらの窓は、クランク状にカーブレールが付いてます。入り済みで合わさるように左右アシンメトリーな寸法になりました。

ちょっと解り難いですが、裾の切替えし部分を家具のTVボードの高さに合わせて流れるような一体感を出すようにしています。

また、ボトム部分をダークな配色で切り換え、安定感とオリジナリティーを表現しています。

シンプルな生地ですので、形態安定加工を施し、美しいシルエットを作り出すことで、大きな総ワイド6m程ある窓がに圧迫感をもたらすことなく上手く仕上がりました。

使用した生地は、インハウスの新作「ESSENCE」よりセレクト。ポリエステル100%の組成、ベルギー製です。

「チェルシーインターナショナル」スタイリングセミナー

11月に入ってインテリア業界は様々なイベントが目白押しですね!

そんな中、海外のインテリアテキスタイルの代理店である「チェルシーインターナショナル」の主催するスタイリングセミナーに行ってきました。

これは、新作の生地の発表を兼ねて行われ、その生地のデザインや特性を生かして組み合わせやスタイリングを実際に行ってみせてくれる、私たちコーディネーターにはとても参考になるセミナーです。

上の写真はイギリスからのブランド「Vanilla」のコレクションからのアレンジです。

高品質でありながら比較的リーズナブルな価格帯の設定で現地イギリスでもデコレーターに人気のブランドです。

ナチュラルな素材感に大胆な花柄の刺繍の生地をメインに、センター部分を異質素材の真っ赤なボーダースタイルにしてビーズのトリムをあしらっています。

ポイントはアクセント生地の残りの生地を使い、大きなリボンタッセルを付けていること。引き締まってイメージになりますね!
スツールに用いたベルベット生地のストライプは、起毛の方向で表現されています。

今回、新しく導入されたのは、オーストリアからでブランドで「fine」です。
こちらも、大変凝った作りの物が多いのですが、リーズナブルな価格設定になっています。

リネンやコットン使いの刺繍やウールライクなシニールのチェック柄などホームユースとして使いやすいコレクションです。

こちらは、トレビラCSを使った全点防炎品質のコレクションです。
シックな色使いで幾何学模様の柄など、ホテルなどのコントラクト物件にも対応できるよう防炎の認定番号も取得済です。

そして、そのコレクションを使ったコーディネートがこちらです。

チェック柄の生地をアクセントにタブスタイルの仕上げています。シアーはリネン90%でナチュラル感をコーディネート。
チェアカバーにはアクセントと同じチェック柄を使い、幾何学柄のベルベット素材のサイドフレームクッションを合わせています。

違ったデザインの組み合わせですが、とてもマッチしていますね! 
このような違ったテイスト同士の組み合わせの方が、お互いをより引き立たせる効果もあります。

キッチリしているものより居心地が良かったりするものなのです。

ファッションでも、自然をモチーフにしたプリント、そしてツイードやベルベット、チェックなどの暖かい感触の素材が、この秋/冬のトレンドです。

こちらは、CONTRACTのコレクションからの例。ミニハトメスタイルを無双仕立てにしています。

裾の折り返し部分を替えてみたボトムフレームのスタイルです。
クラッシュタイプのシアーの裾部分はメロウロックで仕上げています。

このようにオーダーでは色々なアレンジが可能です。

少しだけ冒険して、ご自分だけの1点物のカーテンをオーダーしてみてはいかがでしょうか?

そのお手伝いを私たちはさせて頂きます・・・