裏地付カーテン

さて、キュートな刺繍の生地をお選びくださったS様、

まず、寒いのが苦手とのこと

そして、大変器用でいらっしゃるお母様が、

S様の幼い頃からカーテンを手作りされ、

それが裏地付だった (すごいです!) とのことで、

やはり、薄手の生地1枚は抵抗があるとのことで、

裏地付で仕上げさせて頂きました。

さて裏地を付けるということは・・・

1、表地を日焼けや風から守り、劣化を防ぐ。

2、表地と裏地の間に、もう1層空気の層ができるので、省エネ効果が上がる。

(厚くてしっかりした生地1枚よりも、薄くても裏地をつけて空気の層が出来るほうが、

暑さ寒さを通しにくいです!)

3、遮光裏地の使用で、薄い生地でも外部の光をシャットアウト出来る。

4、カーテンが、ふっくらとした印象に仕上がり高級感が増す。

5、グレーのカーテンにピンクの裏地を合わせるなどで、裏地自体をアクセントに。

と、メリットがたくさんあります。

が・・・

やはり裏地を付けるということは、価格が上がるということ。

表地によっては、価格が倍ぐらいになることもあるので、

そこはもう、お客様が何を重視なさるか!によるので、ご選択は様々です。

ということで、今回の裏地付ご希望のS様は、このように仕上がりました~。

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S様は、遮光は求めていらっしゃらなかったので、裏地も薄手で

光を通すものをお選びになりました。

クリームベージュで明るくまとめられた室内に、刺繍の赤が素敵なアクセントに。IMG_2886_640

P6213352_640

S様からは、

(ちょっと贅沢しすぎちゃったかなぁ・・・と、満足しすぎて反省してます。)

などという、これまた可愛いご感想を頂きました。

ご出張も多くてお忙しく、そして少し寒がりなS様が、

心底ホッとできるお部屋になってますように!!!

 

 

キュートな刺繍のカーテン

さて、渦巻き柄の楽しい生地をお選びになったS様のお宅、

メインのリビングには・・・

マナトレーディングのフィオーレという刺繍の花柄をお選びに!

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ツル状のついた花柄が刺繍された、とてもキュートな生地です。

以前、ご実家の自室でカーテンを黄色に替えられた途端、

気分も明るくなったというS様、黄色のカーテンを中心に

明るめのものをお探しでした。

が、『可愛い』『ラブリー』というのは、ちょっと趣味じゃないので、

と仰るS様。

わがまま言ってすみません、と恐縮されたましたが

いえいえ、分かります。

何事もさじ加減なのですよね。

ということで、黄色の無地や、華やかな花柄など

たくさんの生地をご検討して頂いた結果、

キュートだけど、落ち着きもあるこちらに決定。

 

地の色は、少しオレンジがかったベージュです。

葉や、ツルのグリーンも深みのある落ち着いた色ですが、

刺繍でふっくらとした表現された、赤いお花がパッと目を引く

素敵な生地です。

 

ただ、問題は、

この生地がかなり薄手であること。

薄い生地をさらりとかけたい、というお客様であれば問題ありませんが、

どちらかというと、日本のお宅は、厚めのしっかりした生地のご希望が

圧倒的に多いのです。

そしてそのような時は・・・

もちろん裏地登場です!

 

 

渦巻きのカーテン(ジェーンチャーチル)

今回のお客様は、すらりと背が高く

お仕事バリバリの女性。

夜遅くまで、ハードなお仕事をこなし、

海外に何週間もご出張にいかれるようなS様ですが、

メールでのやり取りも、お会いしてお話しても、

そんな、バリバリとんがった雰囲気を全く感じさせない、

インテリア好きの、とてもおおらかな方!

私も、ちょっとホッとしたりして・・・。

さて、そんなS様がご来店になり、真っ先に気に入られたのは

イギリスのジェーンチャーチルの、うずまき柄の生地。FullSizeRender_640(こちらは、S様のとは色違いです!)

なんと、丸を一つ一つ刺繍し、その丸が連なって渦巻き柄になっているという、

文句なしに楽しい生地 ♪

一目ぼれされたS様、ご寝室の小窓に即決です!

が、さすが手が込んでる、さすが刺繍・・・ということで、

生地代だけでも、1mで15,400円と言うお値段です。

お使いになるのは、巾は1m高さが1m30cm程度の小窓でしたが、

それでも、これを2巾つなげると、生地代だけで

なんと 50,560円。

これは・・・いきなり厳しい。

いくらインテリア好きで、お仕事バリバリのS様でも、小窓1つに

6万円も7万円もかけてる場合ではないだろう。

私だって、自分の身体が通りそうもない窓に、

7万はかけずらい・・・。

ということで、両サイドは無地で切替させて頂くことになりました。

そして、仕上りがこちら!

坂田様3

思わず、(どう?いいでしょ?どう?) と言ってしまいそうな仕上がりです。

切り替えたのは、価格だけでなく、スタイル面からもありですよね。

 

この渦巻きの生地、色がたくさん入ってにぎやかですが、

地は白いコットンです。

そして、上の写真は、照明で壁が黄味がかっていますが、

実際のお部屋は、真っ白い壁紙です。

全て白でコーディネートするならともかく、

白い壁+白地の柄物は、せっかくのカーテンが映えないこともあるんです。

もちろん、柄にもよりますが!!

そして、今回切り替えたのは、ピンクとパープルの間の

少し濃い目の大人っぽい色。写真 (12)_640

グリーンや、青みがかった薄いパープルなど、

色だけでなく、様々な生地感も取り揃え

(明るくしたいけど、ピンクはこっぱずかしいのよね・・・)

というS様のご意見も頂きつつ、

8色ぐらいの候補から、ご相談しました。

もちろん、合わせる色で、カーテンの雰囲気はガラリと

変わります。IMG_1047_640IMG_1046_640IMG_1045_640

高価な生地が気に入ってしまったけど・・・という方、

是非お試し下さい ♪

 

 

TOSOロールスクリーンと三銃士 3

ということで、ロールスクリーンのデメリットは
前回ご説明した通りですが、もちろんメリットも。

『こごまま様』も完成後に喜んで下さいましたが、
シェードと違い、上げた時に上部で生地がたまることがないので、
大変すっきりと納まってくれるのです。

ということで、メリット、デメリットをご理解頂いたうえで、
三銃士のため(?)にも、いたずら出来ないロールスクリーンで、
生地選びを。

国産のスクリーンで、大手メーカーとして有名なのは、
TOSO、タチカワブラインド、ニチベイの3社です。

もちろん、それぞれの特徴や多少のメカの違い、
価格の上下もありますが、家電ではなくインテリアなので、
もうそこは、 お客様好みの生地があるかどうか! の違いでしかありません。

・・・と、私は思っています。

これが、海外メーカーと国内メーカーになりますと、
在庫や、メカの構造、アフターケア等、違いが大きいこともあるのですが・・・。

ということで、『こごまま様』が気に入られたのは、
TOSOの生地。

レースはこちら。
遮熱効果はないのですが、この花柄を大変気に入られ、こちらに決定。

ヒュージ_フラワー・マルチカラー_TR-2177-L14000444

反対に、こちらの厚地には、遮光機能(←遮熱とは違います) がありますので、
40度近い真夏など、窓の途中まで下げてお出かけ頂けば、
お部屋に入る太陽光を遮り、三銃士を暑さから守ってくれます。

コルトシークル_カーマイン_TR-8472_TR-8372_TF-4472_TF-4372_TP-4220_TP-4224_TS-8372-L10000593

そして、いよいよ取り付けの日。

IMG_5546

『こごまま様』には、お打合せの度に毎回大笑いさせて頂いたのですが、
この日も、凄腕の職人さん(別名小林さん) を眺めながら、そして、
三銃士の不思議そうな顔を楽しみながら、終了まで散々笑わせて頂きました。

IMG_5555

さて、隙間が大きくなってしまうL字の部分ですが、
少しでも軽減されるよう、片側は、レース、厚地ともに逆巻きにしました。

IMG_5552

スクリーンの生地が、メカ(=芯)の向こう側に落ちるのではなく、
手前に落ちるのが逆巻きです。

小窓チェーンメカ_逆巻き仕様タイプ_閉-L14000484

そして、このL字部分のサイズを出すのが、私にとって最大の難関なのですが、
今回は、本当に無駄なく最小の隙間になるよう納まってます!

IMG_5549

ブラボ~♪

なぜならそれは、凄腕の職人さん(別名小林さん) に採寸に入って頂いたから!

そう、お部屋全面を覆う大窓、
なおかつ、L字、
なおかつ、隙間を最小限にして納める・・・には、

1cm間違っても命取りになると思い、
1人での採寸が不安だった為、事前に見て頂いたのです。

この、大型のL字窓の採寸が、私には最大のネック。
もっと、学ばねば。

それはともかく、あれよあれよという間に取り付けが完了しました。

レースの様子はこちら。

IMG_5547_640

厚地が下りると、またがらりと雰囲気が変わります。

IMG_5562_640

ここで、『こごまま様』が、

スクリーンの間の隙間が、スリットのデザインみたいで
むしろ素敵ですね!と、言って下さいました。

確かに!!

この大窓を、隙間なく生地が覆っていたら、
少し息苦しく感じるかもしれません。

よかった~・・・。

さて、今回のお客様『こごまま様』ですが、‟Tonkinese Times” という
猫好きにはたまらないブログを書いてらっしゃいます。

『こごまま様』は、そこでお使いになっているお名前。

そして、なんとこのカーテンの取り換えも記事にして下さいました。
ご趣味のカメラで撮った、私のとは比べ物にならない美しい写真で
ご紹介くださってます。
(2015年3月の記事をご覧ください。)

イケメン三銃士の姿はもちろんのこと、
『こごまま様』のお好きなものがたくさん詰まった、
居心地のよいリビングも、ご覧頂けます!

TOSOロールスクリーンと三銃士 2

さて、ここからが本題のロールスクリーンですが・・・

以前ご説明した通り、今回のお客様の『こごまま様』は、
猫さん達にシェードの紐をいたずらされるのが原因で、
カーテンの取り換えをご検討です。

で、その他のご希望は・・・

1、西日が入るのを遮りたいので、カーテンではなく上下に動くもの、
出来れば熱を遮れるレースで。

2、赤系の生地がお好み。

の、2点。

猫さん達のいたずらは、飛びついたり、噛んで遊んだりする紐がなければ、
防止できますので、ロールスクリーンはぴったりのアイテムと言えますが、
ちょっとしたデメリットも。

シェードスタイルというのは、生地を紐で引っ張り上げ、
パタパタとたたんでいくスタイルで、上げ下げするメカの上部表面に
マジックテープで生地を張り付けたものです。

そこで、メカの巾と同じ大きさの生地を付けることが出来ます。

↓ 正面のシェードをご覧頂くと、シェードのメカが全く見えてないのがお分かりかと。

ローマンシェード2013.10表紙-L13000548

そして、2台並べてもお隣との隙間はほとんど空きません。

(全く空かないわけではありません!相手は鉄板ではなく生地ですので、
縮んだり、伸びたり、たわんだり、風に吹かれたりで隙間は空いてしまいます。)

ローマンシェード_シャープスタイル-L07001578

しかし、ロールスクリーンはメカ(=芯)にくるくると生地を巻き付けて
上げ下げするスタイルなので、その芯の部分より、僅かに生地は小さくなります。

マイテック_コンテ_アシアト・ライトグレー_TR-2201-L14000477

ということで、ロールスクリーン最大のデメリット、
それは、隙間が空く!ちょっと目立つほど空く!
です。

外部からの視線や、紫外線が気になる方にとっては、
これは許せない問題でしょう。

マイテックシーズ_TYPE16_マイテックループシーズ_TYPE16_TR-8026_コルト_ホワイト-L10000070

そしてこれがまた、『こごまま様』のお宅のように、
L字型のお窓となりますと、L字部分の隙間はどうしても大きくなります。

~こちらの美しい画像の数々は、TOSOさんのカタログから拝借しました~