カーテンの遮熱生地 色々 1

陽射しが随分強くなってきました!

暖かくて気持ちいいなぁ~・・・ なんて思っていたら、

先日、化粧品ブランドのお姉さんに

「ダメダメ!もう夏と同じ紫外線です!!

しっかり日焼け止め塗って!!」 と、怒られました。

なんだかいつも、化粧品カウンターでは怒られる。

 

ところで、 お部屋の中にいても、日焼けってするんですよね。

・・・ということで、引き続き遮熱生地のお話です。

カーテンで遮熱というのは、日本人特有の感覚のようです。

でも、至れり尽くせりの機能の追及は、日本人が一番得意とするところ。

まずは 帝人さんの開発された 『涼しや』や ユニチカさんの 『サラクール』

これは生地の名前ではなく、開発された糸に付けられた名前ですね。

その糸で作った、カーテン生地です。

これは・・・

 

糸に金属やセラミックを混ぜることによって太陽光を

反射させる機能を付けた糸(=生地)のこと。

 

そう、たまに『ウェーブロン』という

これまた、帝人さんの糸を使ったカーテン生地を

遮熱カーテンと勘違いされている方がいますが 、これは違います。

『ウェーブロン』は、透けない!ということを目的に作られた 糸です。

熱を反射するという機能を持たせるために、

金属やセラミックを 混ぜたりはしていません。

ただ、透けない=厚手=太陽光カット と言う意味で、

ミラーカーテンやウェーブロンでも

UVカット効果がうたわれているので、

なんだかごちゃ混ぜになってしまいます。

 

そして、『涼しや』 『サラクール』

白い生地のくせに熱を反射するなんて!!

普通の生地に見えるのに、金属だのセラミックだのが入り込んでるなんて!!

と、機能としては 素晴らしいと思うのですが・・・

残念なことに

しっかりした厚手の白いレース、ということで

透け感も殆どない為、窓が白い壁になってしまいます。

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うーーーーん。

機能とデザイン性って、なかなか両立してくれず、

レースカーテンではいつもそこが悩みどころ。

もちろん、通りに面した戸建てや、

他のマンションから、室内が見えてしまう!!と言う場合は、

防犯もかねて一石二鳥の効果もあるのですが、

眺めの素敵なタワーマンションなどに、このカーテンを

入れてしまうのは、ちょっと残念な気も。

そんなお部屋には・・・

セキスイナノコートテクノロジーさんが開発された、

MASA加工を施した TESORO というシリーズの生地もおすすめです。

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遮熱カーテンの選び方

タワーマンションの上層階や

吹き抜けのリビングなど、

素晴らしい眺望や、開放感いっぱいのお部屋は

とても魅力的ですが、1つ、デメリットがあります。

そう、暑い!

とても暑いのです、太陽のパワーはバカに出来ません。

新築のお宅のカーテンをご依頼頂いた、O様のお宅でも

まずは、広々とした吹き抜けのリビングの遮熱を考えました。

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遮熱は言葉の通り、熱を遮ること。

それには、もちろん陽の光をお部屋に入れないのが一番です!

日傘を思い出して頂くのが一番ですが、

とにかく太陽光をシャットアウトするのです。

しかし、カーテンの場合はただ生地を下げて

日陰を作ればいいというわけでないのが、難しいところです。

O様のようなお宅の場合は、熱は遮っても光を入れる必要があります。

吹き抜けの上部のお窓に、分厚いカーテンを下げて、

薄暗いお部屋にしてしまうわけにはいきません。

また、タワーマンションの場合は、熱を遮っても素敵な眺望は

確保しておかなければ。

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ということで、O様のお宅に使わせて頂いたのは

ニチベイさんの遮熱ロールスクリーン 、その名も 『フォスキー遮熱』 ↓

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セラミックを含んだ特殊繊維で、赤外線や紫外線を反射するという

効果がうたわれています。

これなら、光を通すレース生地なのでお部屋が暗くなることなく、

また、すっきりとしたスタイルのロールスクリーンなら

リビングの頭上 、3方向にある窓を全て覆っても、

もったりとした雰囲気になる心配もありません。

暮らしやすくなる機能はとても大切ですが、

カーテンはお部屋を飾るものなので、スタイルを無視して

機能追及まっしぐら!というわけには・・・。

遮熱生地は 上記のようにセラミックを含んだものや

『涼しや』や『サラクール』など、

繊維メーカーが開発した特殊な繊維を使ったもの、

masa加工と呼ばれる、金属コーティングされたものなど様々です。

そして、それらの見た目は全く違います。

とにかく遮熱よ!!!という気持ちで選んでしまうと、

お部屋の雰囲気をぶち壊し、(あ、あれぇ???)ということになりかねません。

ということで、次回はそれぞれの生地のメリットデメリットを

少しご説明させて頂きます。

 

 

 

カーテンで体調管理

暑かったり、寒かったり、

もう、どうしていいやらという毎日。

昨日など、3月だというのに

ヒートテック2枚重ね+ヒートテックスパッツ

そして、腰にはカイロ装着です。

そりゃ、さとちゃんだって風邪ひきます。IMG_3403_640

そして、体調管理には何の役にも立てないだろう!

と、思われそうな私の仕事ですが・・・

いえいえ、これがカーテン1枚で室温はグッと

違ってくるのです!!

薄いレースカーテン1枚かかっているだけでも、

窓から直接、お部屋に冷気や熱気が伝わってくるのとは、

全く違います。

これは、温度差がどうのこうのと実験結果を並べ立てなくても、

皆さんが体感できるレベルです。

しかも、通常はレース+ドレープ(厚地カーテン)の2枚重ねにされる方が殆どですし、

これに遮熱だ~、裏地だ~、と機能を追求すれば、効果倍増です。

カーテンの1番重要な役目は、お部屋を素敵に仕上げること、

だと私は思ってますが・・・

そこに、暮らしやすくなる機能もプラスされれば、

言うことなしです!

遮熱生地、遮光生地、コットンや麻などの自然素材、

ポリエステルなどの化学繊維、それぞれにメリットデメリットがあります。

スタイルはもちろん、それぞれのお宅にあった機能も

一緒に選べるといいですね。

そんなの分からないよ!!!・・・という場合は、

是非お問合せ下さい。

間違った使い方をしてしまうと残念です!

だって、皆さんご存知ですか?

ヒートテックは、素肌に直接触れるからこそ

効果があるって・・・。

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私は知らなかった・・・。

タンクトップ着て、その上にヒートテック。

しかもダブル。

肌に殆ど触れてない。

ダブルの上側のヒートテックなんて

まったく肌に触れてない。

アパレルにいた子が、

「岡本さん、それヒートテックの意味ないです、ただの重ね着。」と。

頑張ろう、カーテンは間違えない!