さて、M様邸のダイニング。
広いリビングに続く、
対面キッチンの横のお窓には、
マナテックスのルーメン。
ダマスク柄が織り込まれた生地です。
クラシカルな柄なのに、重さを感じさせず
むしろ、その生地感や色味でナチュラルな雰囲気さえ漂う
とても素敵な生地。
私も大好きで、何度か使わせて頂いていますが、
以前は、何色か色展開があったんです。
今、マナさんで扱われているのは1色のみで・・・ちょっと残念。
M様邸は、そんなルーメンと、室内の照明を付けても
外からは人影さえもほぼ見えないと言う、遮像機能付きレースで
Wシェードを。
アンティークのキャビネットとの雰囲気もあって、
お部屋も格調高く!と 偉そうに言いたいところですが、
実は、当初・・・
私は、サンダーソンの生地のグリーンに合わせた
グリーン系のシアーのシェードをご提案していました。
全然違う!!!軽すぎた!!
M様は、もっと落ち着きのある雰囲気をご希望で、ルーメンを。
さて改めて・・・
ルーメンのダマスク柄が、窓横のキャビネットとの
アンティークな雰囲気を、一層引き立ててくれますね!!
次のお部屋は、腰高のお窓が1つだけの洋室。
こちらには、リビングと同じサンダーソンの
植物柄のジャガード生地で、カーテンを作りました。
厚めのとてもしっかりした生地で、
縫製所の方も、いい生地ですねぇ・・・と。
お打合せの際、M様が
「このお部屋はシンプルでいいんだけど、
他のお部屋はちょっとずつ工夫してるので、
ここも少しだけ何か手を加えたいんだけど・・・。」
と。
少しだけ、少しだけ・・・
トリムや切り替えを付けるとうるさいし、
お好みではないだろう・・・でも少しだけ何か・・・少しだけ・・・少しだけ・・・
と考えた結果、ひだ山をゴブレットプリーツにしては!!と思いつきました。
それがこちら。
ひだの間に綿を詰め、ぽっこりと盛り上がらせたスタイルです。
ひだの形がゴブレットグラスに似ているので、この名前が付いてます!
これは、装飾レールなどの、ひだがよく見える取付け方などで
ご提案することが多く、カーテンボックスに取り付ける場合は、
あまり使用しないのですが・・・
カーテンボックスにぶつからない大きさなら、開閉に支障はないし、
ただ、山をとって折りたたんだひだより、
キャンディの包みのようにぷくっと膨らんだひだが、
ボックスから出るのもおしゃれかなと。
何より、ほんの少しだけ違うものを、と言う
M様のご希望に近いのでは、と思いご提案したところ、
「そうね!それがいいわね!」と、喜んで頂けました。
ダイニングの雰囲気違いをちょっとだけ挽回!!!
できたかなぁ・・・。