ランチにご招待頂きました♪

頑張れブログ!の第一弾は、
とても嬉しかったご報告をさせて頂きます!

今年の年明けに、モリスのカーテンを作らせて頂いたお客様ですが、
納品当日は、お引越しと重なりバタバタしていたので・・・と、
後日、改めてお宅へご招待下さいました♪

昨年夏にお仕事させて頂いた I様にご紹介頂いた、W様。

その、I様とW様と私でランチを頂く事になりました!

納品当日の、お引越し時に撮影させて頂いたカーテンが、こちら。

P1201032_640

梱包を解かれてない荷物の隙間から見え隠れする、カップボードや、
雰囲気のあるテーブルランプ等から、W様のお宅に、モリスのケルムコットツリーの
カーテンがぴったりなのは、間違いないと思っていたのですが・・・

実際のお部屋を拝見すると・・・

渡辺様②

スリッパや、テーブルセンターの小物にいたるまで、
全てが品よく、温かくマッチして、そこにモリスのカーテンが
この生地以外はあり得ないかのように、ピッタリと納まり、
本当に居心地のいい空間になっていました。

なんと、猫ちゃんの爪とぎタワーまでもが違和感なく、素敵なインテリアの一部に
なってるじゃありませんか!

そして、こちらは、もう一方の大きなお窓。

渡辺様③

こんなに居心地のいいお部屋では、会話も弾みまくり、ワインも進みまくりです。

渡辺様 ダイニングテーブル

そして、そう、このダイニングの椅子にのっているのは、
カーテンの残布で作らせて頂いた、ケルムスコットツリーの
シートクッションです!

渡辺様 クッション

この、四角ではないひょうたん型の座面に合わせたクッションは、
以前お使いだったものをお送り頂き、職人さんに、型紙を取って
作ってもらいました。

裏側は、フジエのコローレの
モスグリーンを合わせ、パイピングも施してあります。

このクッションを作って下さったのは、カバーやクッション専門の職人、Aさん。

外見もお話しぶりも、“ザ・職人” という感じで、
まるで、親方役で2時間ドラマにでも出てきそうな雰囲気なのですが、
実際はとても優しく、いつも細部までこだわりを持って
本当にキレイに仕上げて下さいます。

ということで、ランチの楽しい時間はあっという間に過ぎて、
食後のお茶を頂くことに。

素敵なカップの並ぶ大きなカップボードの中には、
なんと、本物の銀のティーポット!

形は、アラジンと魔法のランプの、まさしくあれです!

どんなものでも、本物ほど手入れが大変なものですが、
中でも、銀器は特に手がかかるものじゃないかと。

しかし、そんな銀のティーポットを普段使いにされているW様。
素敵過ぎます。

銀器でお茶をなんて、そうそうあるもんじゃないなぁ・・・
と思いながら、美味しいお茶を何杯もご馳走になりました。

テキパキとして姉御肌のI様と、おっとりした口調ながら鋭い突っ込みをされるW様、
私と年齢も近く、お会いする度に色々お喋りさせて頂きましたが、
いつも、“私とは何かが違う・・・”と思ってました。

毎日の生活に流れている、品のようなものが、
私にはない・・・。

まぁ、それはともかく、とても気さくなお二人。

次は、地元のオヤジ居酒屋での集まりを誓い、
この日は失礼させて頂きました。

本当にありがとうございました。

イギリスといえば・・・。

私の中でイギリスといえば、

女王陛下のいる、ジェントルマンの国!です。

ありきたりで申し訳ありませんが・・・。

ということは、個人差はあれど、お仕事上も比較的真面目な対応をされるのであろう・・・
と、勝手に思い込んでいました。
勝手に。

しかし、甘かった。

やはり、日本人の几帳面さは、
世界でも群を抜いているんですね。

何度もご紹介してるように、エランバックの生地は、素材と柄を選び、
それを先方に伝えプリントしてもらう、受注生産です。

織の違うコットンが2種、
リネンとコットンが混ざったもの、
ブリーチしてあるリネンとしていないリネン等、
シルクとウール!なんて全然違う素材ではなく、
微妙に違うからこそ、選ぶのが一苦労です。

そこで、お客様と相談し、I 社へお願いし、
数種類のサンプルを取り寄せて頂くことになりました。

待つこと数週間。

I 社の K さんから、申し訳なさそうに
“届いたんですが、頼んだものが在庫切れとかで、違うものが入っていて・・・”
とのご連絡。

そして、同封されていたお手紙を拝見すると、

(今、○○のサンプルが無くて、機械も本生産のもので手一杯だから、
サンプルがいつになるか分からないので、違うの送ってみたよ~・・・)

というような内容。
(英語なので K さんにご説明頂く。)

ちなみにこれ↓は、無事届いたサンプルの一部。

いやいや、違うものじゃサンプルにならないんだけどなぁ・・・
親切といえば親切なんだろうが・・・と、
思いつつ、そして K さんの、丁寧な対応に甘えつつ
どうしても必要なものだけ、もう一度お願いしてもらうことに。

すると、今度はわりと早く、1週間ぐらいでサンプル到着。

しかし!やっぱり、欲しいものがなくて、違うものが混入。

だんだん、私も自分が何を依頼しているのか、分からなくなって来る始末。

ということで、サンプルの時点からお客様にご迷惑をおかけしつつも、
なんとか生地を決めて頂き、正式発注となりました。

が・・・

エランバックは、発注してからのプリントなので、生地が日本に届くまで、
約3~4週間かかります。

その間も K さんが、進捗状況をご連絡くださり・・・

2月半ば、やっと生地到着かー!と思いきや、
出荷の段になって、プリントずれがあり、出荷できない!と。

K さんからお詫びのご連絡を頂くも、
いやぁ、そんなこともあるだろう・・・
お客様にご説明して、もう少しお待ち頂けるようお願いしてみよう・・・
と、まだまだ私も、おおらかに考えていました。

また、お客様もご夫婦揃って、海外出張されるような方。

日本以外の国のこともよくご存知で、お待ち頂けることに。

さて、それからまた1週間。
前回ミスのあった生地が、そろそろ出来上がり
出荷されるはずです。

しかし、出荷予定当日になっても、出荷されたかどうかが
分からず、 K さんの確認メールにも、イギリスからのお返事はない模様。

そうこうするうちに、

“やっぱり失敗したから、今回も送ってないよ~。”

的な連絡があったと、K さんから。

え?そろそろ送って欲しいんだけど・・・と思いつつ、
K さんに状況を確認して頂くと、それからまた暫くして、

“プリントの機械壊れちゃったから、ギリシャから修理の職人呼んで
直すよ~、直ったら作るよ~。”

という連絡。

それじゃ、一体いつに!!!???

っていうか、ギリシャから呼ばないと、直せないのか?

イギリスとギリシャって遠くない?ねえ?遠くない?
間に、フランスもスイスもイタリアもありますが。

私も、これ以上遅れたらお客様に顔向けできない、と思いましたが、
私と、イギリスのエランバック社との間に入ってやり取りしてくださった K さんは、
本当に、気が気でなかったろうと思います。

そんなこんなで、出荷しますといわれて裏切られること3回。

K さんと、
“生地が飛行機に乗って、荷物番号が分かるまで安心できませんね!”
といいつつ待ち続け、結局、注文から1ヶ月と2週間で、生地到着。

状況をご理解下さり、長い間お待ちくださったお客様と、
ギリシャから職人がぁ・・・なんていってる、エランバック社に、
気合を注入し続けて下さった K さんに感謝しつつ、お仕事は終了しました。

しかし、エランバック社をかばうわけではありませんが、
これは、決して特別なことではないんです。

その他ヨーロッパの会社でも、似たようなことはいくらでも。

そういうことがある度に、日本国内メーカーの几帳面さ、
かゆいところに手が届くサービスに、頭が下がります。

あまりの細かさ、丁寧さ、清潔さに、海外では敬遠されがちな
こともあるらしい、ジャパンクオリティ。

それに慣れてしまった、私達の欲求を満たす為に、
デリバリーに、在庫にと、日々努力して下さっている、
輸入会社の方々には、本当に感謝です。

カーテンの残布

昨年末に、カーテンの生地量の計算方法を、
ブログでご紹介しましたが、当然のことながら、
カーテンやシェードを作ると、余りの布が出ます。

それは、お使いになる生地の、巾や、柄、そして、
もちろん、お作りになるカーテンスタイルによって、
多かったり少なかったりと様々です。

数センチの細い端切れ等は、縫製所のほうで処分しますが、
柄合わせの関係で、かなりたっぷり余ってしまうこともあり、
そのような場合は、納品の際にお客様に差し上げることがよくあります。

また最近では、お客様のほうから、「残布も下さい。」と
あらかじめ、ご指示いただくことも増えて来ました。

クッションカバーや、小物に仕立てられるようですが、
生地を扱う仕事をしているのに、針仕事に全く興味がない私は、
残布を必要とされるというだけで、ほぉぉぉ~・・・と感心してしまいます。

前回ご紹介させて頂いたお客様も、残布を使って作った
鍵盤ハーモニカ用のバッグの写真を送って下さいました!

お渡しした残布を、裏地に使ってくださり、
そのお礼にお知らせ下さったのですが・・・

可愛いいし、キレイ~。
写真でも、キレイに縫ってあるなぁ・・・って分かります~。
お子様も喜ばれたでしょうね~。

そして、裏地に残布使いましたよ、と。

しかも、しかもですよ?

子供を寝かしつけた後で、サクッと作ったので、
特に凝ってないのですが・・・という、ちょっぴり恥ずかしそうなコメント付き。

きっと、お裁縫が得意な方にとっては、裏地がついてるってのは、
凝ってるうちに入らないのですね・・・。

う、裏地って・・・。
ただの巾着袋ならまだしも、裏地付の手提げを作ろうなんて、
私は生まれてから1度も考えたことがありません。

あれだけ一日、くるくると立ち働いた後で、
夜中にこんなものが作れるなんて!
しかも、そんな短時間で???

私だったら、1週間経っても、持ち手すら完成しない。絶対に。

しかも、私は犬が寝た後で、ミシンの前なんかに座ったら、
そこに突っ伏して朝を迎えます、絶対に。

作るのがお好きだから、疲れていても苦にならないし、
上手でもいらっしゃるんでしょうけど・・・。

人間、自分ができないことをいとも簡単にやってのける人に会うと、
妬みも、ショックも、反省も何もなく、ただただ感動しますね~。

しかし、残布をこんなふうに素敵に使って頂けるのは、
本当に嬉しいことです!

インテリアファブリックは、高価ですし、
生地もしっかりしていて、素敵なものが多いですし。

エコ、エコ、といわれる時代、なんでも無駄なく使うのは
大事ですよね。

私は、外で食事をしてたくさん残ると、持って帰らせてもらうことが
あります。

もちろんダメなお店もありますが、中華料理屋さんは
かなりの確率で、お土産OK!

布と違って、残ったお料理を家で頂くのは、
なんの技術もいりませんしね。

ご説明不足。

私だけではなく、どのコーディネーターもそうですが、
どちらのお客様にも、満足してもらいたい、喜んで頂きたい、
と思って、お打合せをさせて頂いております。

ひとくちにカーテンといっても、サイズさえ合ってれば
いいというわけではありません。

生地選びに、スタイル検討、
輸入物であれば納期や生地のクオリティの問題、
窓の形状、網戸やエアコンの有無、レールの取り付け、
家具やドアとの干渉、部品の色や操作方法等、
検討、確認しなければならないことは山ほどあり、
毎回納品時には、どうぞ、気に入って頂けますように、
何一つご迷惑をかけずに納品できますように、
ミスがありませんように・・・と、
正直祈る思いです。
(決して大袈裟でなく。)

なので、お客さまから
“本当によかったわ~!”
“毎日見て癒されてますよ!”等というご感想を頂くと、
やった!と、叫びたくなるほど嬉しいのです。

また、
”想像していた以上に素敵でした!”
なんて、これ以上ないご感想を頂けたりもして、
そんな時は、暫くの間 Happyな気持ちでいられます ♪♪♪

しかし、たまには
“ちょっと、イメージと違ったかな”
と思われるお客様もいらっしゃり、
そんな時は、自分の力不足を思い知らされ、
どよ~んと落ち込みます・・・。

そして先日、お客さまからこんなメールを頂きました。

客は素人なので、いろいろなことを事前に思いつかない、知らないことが多いです。
説明されてもなおよくわからないので、具体例などを挙げて念を押して教えていただけると
助かります。

ごもっともだなと、ハッとしました。

オーダーカーテンなんて、そう頻繁に買い替えされるものでは
ありません。
私達からすると、当たり前になっているようなことでも、
お客様にとっては初めてのことだらけですね。

たくさんのお客様とお会いするうち、
自分自身、慣れもでてきてしまっていたのかな、と反省しました。

S様、メールをありがとうございました。

それでなくてもそそっかしく、理路整然と何かを説明できる性格ではないので、
普通以上に丁寧なご説明をこころがけないと。

そういえば、高校の時の部活の顧問に、

“岡本は、やり方がわかってやってるんじゃないな、あいつは野生の勘で打ってるな。”

っていわれたことがあった・・・。

成長しなければ。

遮光カーテンと光漏れ

真っ暗でないと眠れません、
という方、いらっしゃると思います。

私自身は、昼だろうが、電気がついていようが、
乗り物に乗っていようが、寝ようと思えば秒殺されるので、
“分かります!”と、張り切っていえないのですが。

また、眠れる眠れないは別としても、
ご寝室で、1日の疲れを癒し、ホッと落ち着く為にも
寝室は遮光で、というご希望は数多く頂きます。

遮光生地には、日本インテリアファブリックス協会によって
定められた等級が表示されています。

1級遮光:  遮光率99.99%以上
2級遮光:  遮光率99.80%以上
3級遮光:  遮光率99.40%以上

そして、99.39% 以下のものが、遮光性のない生地となります。

たった1%未満の違いで、そんなに暗さが変わるものなの?
と思われる方もいらっしゃると思うのですが、これが、結構違うんです。

あまり明るくなければいい、というご希望であれば問題ありませんが、
真っ暗にならないと!という方や、お仕事の都合で昼間にお休みになる場合は、
2級、3級ではもの足りないかもしれません。

そこで、私は、お客様が2級3級の遮光生地をお選びになる時は、
必ずサンプルを窓辺にかざして、光の透け具合を確認して頂くよう、
お願いします。

しかし、1級の遮光生地をお選びになっても必ず出てくる問題が、

隙間 です。

カーテンレールが窓枠内付けになっていたり、
シェードスタイルをお選びになったりすると、
どうしても、窓とカーテンやシェードの隙間から光が入るのです。

この場合、カーテンであれば、窓枠より大きく作り、
更に、サイドリターンという仕様で窓をコの字型に囲むように
お作りすれば、ほぼ問題解決です。

しかし、シェードはコの字になど作るわけにはいきません。

シェードを窓枠より大きく作り、窓上部の壁面に取り付けますと、
上部のメカの厚さがあるので、壁から6cmほど前に、
厚地が下りて来ることになります。

この6cmの隙間から、光は容赦なく室内に入ってきます。

そこでシェードは、窓枠内取り付けのサイズで作り、
窓枠から外へ、生地を伸ばすのです。

(TOSOさんのカタログより↓)

これもカーテンと同じく、サイドリターンと呼ばれているので、
ちょっとややこしいのですが、上部、左右、そして場合によっては、
下にも伸ばします。

上リターン、サイドリターン、そして下伸ばし、です。
(下だけ“伸ばし”って・・・。)

前回ご紹介した、お宅のご寝室もこの形で納めさせて頂きました。

遮光の必要があるけど、絶対シェードのほうが合うのに!
というお部屋もあると思います。
是非、諦めずに相談してみて下さい。

・・・ただ、シェードの場合どうしてもコードを通すリングを取り付ける、
針穴が表面に開きます、この穴からの光漏れが気になる方もいらっしゃいます・・・

リターンは前からある方法ですが、他にも、毎年びっくりするぐらい次から次へと、
新しい仕様が、メーカーさんから発表されるのです。

もう、ついていけないほど。

今回はTOSOさんから紹介させて頂いてますが、
コーナーの光漏れを防ぐ仕様があったり、

↑ こうだったのが

こう ↓

なんと、この、お洗濯が手軽になる着脱テープは、
業界初だそう。

本当に、どなたが思い付かれるのか。
尊敬します。