真っ暗でないと眠れません、
という方、いらっしゃると思います。
私自身は、昼だろうが、電気がついていようが、
乗り物に乗っていようが、寝ようと思えば秒殺されるので、
“分かります!”と、張り切っていえないのですが。
また、眠れる眠れないは別としても、
ご寝室で、1日の疲れを癒し、ホッと落ち着く為にも
寝室は遮光で、というご希望は数多く頂きます。
遮光生地には、日本インテリアファブリックス協会によって
定められた等級が表示されています。
1級遮光: 遮光率99.99%以上
2級遮光: 遮光率99.80%以上
3級遮光: 遮光率99.40%以上
そして、99.39% 以下のものが、遮光性のない生地となります。
たった1%未満の違いで、そんなに暗さが変わるものなの?
と思われる方もいらっしゃると思うのですが、これが、結構違うんです。
あまり明るくなければいい、というご希望であれば問題ありませんが、
真っ暗にならないと!という方や、お仕事の都合で昼間にお休みになる場合は、
2級、3級ではもの足りないかもしれません。
そこで、私は、お客様が2級3級の遮光生地をお選びになる時は、
必ずサンプルを窓辺にかざして、光の透け具合を確認して頂くよう、
お願いします。
しかし、1級の遮光生地をお選びになっても必ず出てくる問題が、
隙間 です。
カーテンレールが窓枠内付けになっていたり、
シェードスタイルをお選びになったりすると、
どうしても、窓とカーテンやシェードの隙間から光が入るのです。
この場合、カーテンであれば、窓枠より大きく作り、
更に、サイドリターンという仕様で窓をコの字型に囲むように
お作りすれば、ほぼ問題解決です。
しかし、シェードはコの字になど作るわけにはいきません。
シェードを窓枠より大きく作り、窓上部の壁面に取り付けますと、
上部のメカの厚さがあるので、壁から6cmほど前に、
厚地が下りて来ることになります。
この6cmの隙間から、光は容赦なく室内に入ってきます。
そこでシェードは、窓枠内取り付けのサイズで作り、
窓枠から外へ、生地を伸ばすのです。
(TOSOさんのカタログより↓)
これもカーテンと同じく、サイドリターンと呼ばれているので、
ちょっとややこしいのですが、上部、左右、そして場合によっては、
下にも伸ばします。
上リターン、サイドリターン、そして下伸ばし、です。
(下だけ“伸ばし”って・・・。)
前回ご紹介した、お宅のご寝室もこの形で納めさせて頂きました。
遮光の必要があるけど、絶対シェードのほうが合うのに!
というお部屋もあると思います。
是非、諦めずに相談してみて下さい。
・・・ただ、シェードの場合どうしてもコードを通すリングを取り付ける、
針穴が表面に開きます、この穴からの光漏れが気になる方もいらっしゃいます・・・
リターンは前からある方法ですが、他にも、毎年びっくりするぐらい次から次へと、
新しい仕様が、メーカーさんから発表されるのです。
もう、ついていけないほど。
今回はTOSOさんから紹介させて頂いてますが、
コーナーの光漏れを防ぐ仕様があったり、
↑ こうだったのが
こう ↓
なんと、この、お洗濯が手軽になる着脱テープは、
業界初だそう。
本当に、どなたが思い付かれるのか。
尊敬します。