それは、ビアジョッキです。

さて、小さな赤ちゃんがいらっしゃるT様。

上のお子様が幼稚園の時間に、また、少しばかりの
延長保育をお願いしてと、とにかくベビーカーを押して、
どこへでも来て下さる。

もう、そのフットワークにはビックリ。

そして、どこへでもおとなしく付いて来てくれるこの赤ちゃんが、
もうむちゃくちゃ可愛いい。

福々とした和風のお顔で、どっからどう見ても癒しのかたまり。

仏様が、毎回ベビーカーに乗って私を癒しにやってくる。

そんな感じ。

・・・それはともかく・・・

刺繍の生地を乗せるカーテン地も、
当初、私はベージュ系で・・・と考えていたのですが、
T様が、少しくすんだ色みの薄いブルーをご希望。

なるほど、なるほど。

ということで、はじめは、国産の生地で探してましたが、
思うような色がない。

エタミン(Etamine)の生地に合わせると、
コットンリネン・・・せめてコットン100%でないと。

つるっつるっのポリエステルにするわけにはいきません。

そこで、コットン100%の生地が100色ほど揃う、
横浜の輸入会社へ行って見てこよう!と思いT様にご連絡すると・・・

“岡本さん、迷惑でなければ私も行っていいですか!” と即お返事。

こんな感じで、新宿へ、横浜へ、とご一緒頂き、
挙句に、インテリアの展示会が催されていた、ビッグサイトへも!

カーテンのみならず、本当にインテリアがお好きで、
いつも楽しそうにお付き合い下さいました。

そうそう、海外出張が多いというご主人様も、
そんなインテリア好きの奥様に、ドイツの素敵な壷をお土産に。

奥様は、他のものが欲しかったそうですが、
「壷だったんですよー、壷!!」と、
私に訴えていらっしゃいました。

愛情溢れるご主人様は奥様に、
「だって、インテリア好きでしょ。
ふたがあって、取っ手がついてて・・・
飾れるし、何か入れられる壷だよ!」
と。

うーん、これ↑ だけじゃ全く伝わらない。

とにかく、T様が話すご主人様のご様子は、面白くてたまらないのです。
こちらに公開できないのが残念でなりませんが・・・
何度、大笑いさせて頂いたことか。

で、お話しを聞いてる途中で、私、ふと気がつきました。

T様が仰ってる、“壷”というのはこれじゃないかと・・・。

ビアジョッキ_640
 

ご主人様に申し訳ないと思いつつも、
T様に壷の正体をお伝えしたことは、いうまでもありません。

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高価な生地、分割してみよう。 Etamin(エタミン)                Etamin(エタミン)

さて、前回ご紹介した、
ヨーロッパの最高級ブランドのチマー&ロード(ZIMMER+ROHDE)のコレクション
エタミン(Etamine)の生地。

なんと、1m 29,700円 です。

最高級、最高級としつこいですが、やはり、
いいものはいいのです。

刺繍も立体感があって、キュートだけど豪華。

糸の色も艶やかで、鮮やか。

IMG_2718_640

しかし、T様のお宅は、2ヶ所の掃き出し窓なので、
フラットカーテンに仕立てると、生地は12.5M必要。

なんと、生地代だけで 371,250円!!

もちろん、これに縫製代や、レースの価格が加算されてきます。

そうなると、2窓で約50万円ほど。

さすがに、これではご紹介しにくい。
このままご紹介したら、ただ、高い生地を見せびらかすだけの
いやな奴になってしまう・・・。

そして、もう1つ。

リビングの1面を占める2窓全てに、この刺繍柄がくるのは
少し、しつこすぎないかなぁ・・・とも思ったのです。

そこで、1巾に4本入ってる刺繍を、2本+1本×2に分けて、
無地のカーテンに飾りのように縫い付けてはいかがかと思いました。

そうなると、エタミン(Etamine)の生地は、2.4mでOK。

ということで、生地見本とプランを持って、いざ、T様のお宅へ・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うーん、もう、ばっちり♪

生地は一目で気に入って下さり、プランもOK。

T様に(1回しか会ってないのに、好みをずばり当てられて・・・)

なんて、お褒めの言葉も頂き、もう天にも上る気持ちです。

さて、次は、分割した刺繍柄をどこに入れるか、地となる無地の生地をどうするか。

ここから、インテリア好きのT様と私の楽しいお出かけが始まりました♪

 

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そして高価な生地 第2弾 Etamin(エタミン)

Y様!ご覧頂いてますか?

先日お仕事させて頂いたY様から、

ブログ楽しく拝見しているので、更新頑張ってくださいね!

という、ありがた~いメールを頂いたにもかかわらず、
以前の更新から早1ヵ月半・・・。

ご無沙汰にもほどがあるブログですが、
読んで下さる皆様、本当にありがとうございます。

ということで、“高価な生地第2弾”を、ご紹介させて頂きます!

今回の生地は、ヨーロッパの最高級ブランドの一つ
チマー&ロード(ZIMMER+ROHDE)の、
フランスのコレクションである、エタミン(Etamine)の新作。

リネン+コットンの地に、小花と葉(?)をデザインした刺繍が施され、
優しくナチュラルで、素朴な雰囲気に仕上っています。

1019470545_640

これこれ、これの、向って左側のカーテンの生地です。

1_640

この↓ 右上端の隅に、クッションになった生地が
ちょこっと写ってます!

7_640

そして、今回のお客様は、インテリアが大好きなT様。

お引越し後で、ご新居のインテリアを少しづつ少しづつ
まとめていらっしゃる最中です。

始めは、インテリアショップのIDEEさんでご覧になった、
デザイナーズギルドの生地を見たい、ということで、ご来店下さいました。

少しシックなグレー、ピンク、グリーンで水彩画タッチに描かれた、植物と壷の柄。

当初は、それをフラットで、さらりとかけるイメージで進んでいましたが、

数日後・・・

岡本さん!こんなソファを買ってしまったので、家の雰囲気がカジュアルになりそうなので、
優雅なギルドの生地が合わなくなりそうです!!

と、写真つきのメッセージが。

田島様ソファ_640

うーん、仰るとおり、確かにこれと、あの優雅な花柄は・・・

ということで、T様に 
“何かおおらかな雰囲気でおすすめの生地はありませんか?”
といわれ、張り切って見つけたのが、上のエタミンの生地 GAVOTTE です。

この生地を一目見て、
(うん、これ。T様のご趣味に合う、絶対間違いない。)と確信したのですが、

これが、また 高いったらありゃしない・・・のです。

 

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考え疲れる。                      CASAMANCE(カサマンス)

S様のお宅は、窓面がゆるくカーブを描いています。

そこにあわせ、4台に分けたシェードを製作しました。

篠原様2_640

篠原様4_640

生地は、白→ダイヤ柄→薄いグレー→濃いグレーの4段に分かれています。

篠原様14_640

たたみ上げた時に、裾の濃いグレーが見えるように縫製し、
大窓から差し込む太陽光を防ぐ為に、レースは薄いグレーの遮熱生地を使用。

篠原様13_640

室内の熱の上昇を抑えるとともに、家具や床の
日焼けも防止します。

こういう機能性を追及した生地は、やはり日本製が1番。

遮熱生地は透け感がないものや、反射の為に金属を蒸着させている為に
薄いグレーで光沢があるものなど、効果が高まるほど
デザイン性は期待できないのですが、厚地のシェードが
モダンでかっこいい雰囲気に仕上った、S様のお宅には
グレーの遮熱レースもぴったりはまりました。

さてさて、そして一番の難関は、この組合せのバランスです。

篠原様3_640

実は、私はお打合せの最初のほうで、生地をカットして、
ポイントで使うようにしてはいかがでしょう、とご提案ししただけ。

そして、この、CASAMANCEの生地に合わせ、こんな色の無地を探してほしい、
というS様のご依頼に合わせ、無地の生地をピックアップしただけ。

どの生地を、何cm入れて・・・というのは、
お嬢様が、全て考えて下さいました。

目線の高さに、メインの柄がくるのはもちろんのこと、
上下の白とグレーの量で、シェードの雰囲気も変わってきます。

納品時に、ひまわりみたいなお母様が
「もう、最後のほうは娘も、考え疲れたぁ~、なんてぐったりしてましたよ~(笑)」
と仰ってました。

なんだか役立たずな感じで・・・すみません・・・
と、ちょっぴり小さくなってる私に、
「いえいえ、岡本さんが長い間付き合ってくれたからよ~。」
と、フォローして頂きつつ、3人でキャーキャーと喋りながら
手際よく取り付けてくれる、Aさんの仕事ぶりを眺め、
サイズミスをしなかったことに、胸をなでおろしつつ、
高価な生地を、こだわりぬいて使って下さったS様に感謝しつつ、
お仕事は終了しました。

もちろん、トップブランドのデザイナーさんが
作っている生地ですから、それを1面に広げても素敵ですが、
窓の面積が大きくなると,柄物は少ししつこく感じる時があります。

それは、この日本の、天井が低く面積が小さいという、
住宅事情も大きく関係しているのですが・・・。

窓の面積が、むちゃくちゃ大きいS様のお宅も、
柄物が全面にくるより、上部に白が入ることで、
華やかさも加わり、下部のグレーの切替で、
ラグとの相性もよくなったと思うのです。

いかがでしょう。

目が飛び出るような高価な生地でも、
ちょっとした工夫で、使えることもあるかも!

是非、ご相談下さい♪

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考えに考え・・・。                    CASAMANCE(カサマンス)

今回のお客様は、お部屋内はもちろんのこと、
外観もその街並みも、とても素敵なマンションにお住まいのS様。

ご家族でお住まいですが、インテリア好きのお嬢様が、
内装をあれこれお考えになり、お母様と一緒にインテリアショップを回って
少しづつお部屋を作っていらっしゃいました。

お嬢様もお母様も、
「お値段はいくらでもいいのよぉ~ほーほほほ~。」
なんて方ではなく、
とてもしっかりされた、朗らかで素敵なお2人です。

前回の CASAMANCE の生地は大変気に入られましたが、
いくらなんでも価格が・・・ということで、
一緒に何ヶ所か、ショールームを回らせて頂きました。

が、気に入られるものが、
デザインにひとひねりあるいいものばかり。

とにかくお嬢様のご趣味が、かっこいいのです。

当然のことながら、生地は、価格が上がれば上がるだけ、
糸の質も、デザインも、風合いも上がります。
製作中の手の加え方が全く違うのです。

一目瞭然。

お洋服やバックのように、完成品として形になっているものではなく
1枚の平坦な生地なので、余計にその違いが分かるのです。

無理、これは、無理・・・。

この、センスのいいお嬢様に、ある程度の生地で満足して下さい、
なんていえない。

ということは、生地のランクを下げるのは難しいだろうな・・・
と思い、生地の使い方を考えてみることにしました。

よく、高価なプリント地に無地を組合わせて、
価格を抑えたりしますが、今回はインパクトのある生地なので、
無地の中に、ポイントで使ってみることに。

そして、出来上がりがこちら!

篠原様11_640

かっこよく、またオリジナリティ溢れるシェードに、
お客様以上に、興奮してしまいました!

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