目が飛び出そうなお値段の生地・・・を使ってみよう!            CASAMANCE(カサマンス)

よく、お客さまから

窓が3ヶ所あるのですが、大体いくらぐらいですか?
リビングだけでいんですが、どのくらいの価格になりますか?

と、お問い合わせを頂くことがあります。
しかし、これはど~~してもお答えすることが出来ません。

なぜかというと・・・
生地には、1m 1,000円台のものから、1m 1万円を超えるもの、
なかには、1Mで、4万も5万もするものもあるのです。

また、スタイルも、カーテンかシェードか、
カーテンのひだは、フラットなのか、2倍なのか、
これに、ロールスクリーンやブラインドなど
メカものを組合わせるなんて選択肢も入れると、
本当に窓周りのプランには、無限の可能性が出てきます。

まぁ、だからこそ、お客様お1人お1人違う、フルオーダーという
形になるんですよね。

しかし、正直、上記のようなご質問に上手にお答え出来ず、
いつも困っています。

そして、例えばこの生地

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CASAMANCEという、フランスのブランドの、その中でもトップクラスの
生地で、なんと、1m 4万円近いのです。

画像では、生地の凹凸や風合いが全く分かりませんが、
このダイヤ柄はプリントではなく、生地をコード状に膨らませて
表現してあります。

それぞれの三角の部分の織や光沢も様々で、
とてもかっこいい生地なのですが・・・

例えば、この生地で、
横180㎝×縦200㎝のお窓に、2倍3山カーテンをお作りすると、
生地は、約7.5m必要です。
となると、生地代だけで30万円に!

ふう。

こんなのをポーンとお買い上げになる方なんて、
そうそういらっしゃるわけではありません。

が!お客様はこちらの生地に一目惚れ。

そして、お客様のお宅は、壁全面がお窓の
素敵なマンション。

どう考えても、軽く100万は超えてしまう。

さてどうしたものか・・・。

ホームデコア ウィンドウトリートメント

巾木の奴め。

そう、マリメッコの生地に、
樹木柄のシェード、
花柄のレースに、無地を切替えたカーテンと
F様が(自分達らしく)と考えてお選びになった生地で、
いくつもの素敵なカーテンを作らせて頂いたのに
・・・私がやってしまいました。

実は、上記のお窓以外に、
F様のお宅には、縦に細長いお窓が3ヶ所ありました。

そこには、白いウッドブラインドをお付けすることとなり、
私は、いそいそと採寸。

しかし、巾木のやつが潜んでいたことに、
全く気づかなかったのです。

もう、本当に全く・・・情けない・・・。

巾木というのは、皆さんもご存知の通り
床と壁の境目にある、そう、こういうもの ↓

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(こちらの画像は、ネットから拝借しました。)

これが、掃き出し窓の場合、窓の枠内までまわっている事が
多々あるのです。

もちろん、これがあると、1cm~2㎝は
取付巾が狭くなるので、見落としてしまうと
シェードは巾木に引っかかって、下まで下がりません。

もう~~~、
採寸時は、
エアコンに気をつけましょう、
換気口に気をつけましょう、
そして・・・
巾木に気をつけましょう!
と、どれだけ聞いたことか。

情けない。

F様、本当に申し訳ありませんでした。

しかし、(すぐに修正を!)と伺った私に
F様から

「岡本さん、この窓は、家具で裾まで見えないから
一番下まで下りなくてもいいですよ。」

と、天使のようなお言葉が。

もちろん、その他の部分でサービスさせて頂いたことは
いうまでもありません。

これ以来、私にとって巾木は憎きライバル。

2度と負けない。

小鳥がいそう♪

さて、前回から引き続きF様のお宅のご紹介です!

お花畑のように、様々な花が咲き乱れている生地も
ご検討になりましたが、リビングは、
もっとナチュラルで優しい雰囲気に仕上げたい、とのことで
最終的にお選びになったのは、この、マグノリアの花をデザインしたレース。

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爽やかなコットンの白いドレープをあわせつつ、
ここでも、F様らしく裾をグリーンで切替えられました。

藤木様8

一枚板のダイニングテーブルや、4脚全て形が違う木製の椅子に、
グリーンが馴染んで、白1色よりもずっと優しい雰囲気になりますね。

藤木様10

木がお好きということで、お子様のおもちゃも、全て木製。

中には、F様がお使いになっていたものを、ずっとお母様が
取っておかれたという、積み木も。

時が経って、色も変わり、つやが出て、傷もたくさんついてる積み木ですが
木ってすごい。

汚いとか、古いとかは全く感じさせないんですね。

ただただ、あたたか~い雰囲気。

そんなおもちゃや、趣味のいい家具に囲まれ、
森の中にいるような、グリーンの生地を使われたカーテンを見ていると、

この部屋の中を、小鳥が飛んでいてもおかしくない!

などと思ってしまいました。

がしかし・・・またも・・・。

我が家らしい空間。

マリメッコの生地を持ち帰られたF様は、
以前は、アパレル関係の生地の輸入のお仕事に
ついてらっしゃったそう。

だから、色+色を組合わせるのに慣れていらっしゃるのかも
しれません。

お手持ちの、マリメッコの厚地に組合わせたのは、
赤い水玉のレース!

藤木様2

レースが透けて分かりにくいのですが、
実は、小さなドットがとんでいる生地です。

とってもキュートな雰囲気に仕上りました。

藤木様1

欧米に比べ、無駄なものをそぎ落とした室内で暮らしてきた日本人は、
色+色や、柄+柄を組み合わせるのが苦手だといわれます。

もちろん、日本で一番の売上げを誇るのは、ベージュ系のカーテンです。

でも、色や柄がお部屋に入るのはとても楽しい気分になるものですよね。

それが、ずっと見てても見飽きない、自分達のお気に入りの色柄だったら
幸せ倍増!のはず。

最初のお打合せで、F様が、
(私達らしい部屋にしたいんです、出来る限りオリジナリティを出して
ずっと好きでいられる空間を作りたいんです。)
と、仰ってました。

そうそう、これが大事なんだなぁ・・・と。

ベージュの落ち着いた雰囲気が好きなら、もちろんベージュで、
白が好きなら真っ白で!
黄色でも、真っ黒でも、人になんていわれようが、
自分の部屋ですから、間違ってることなんてひとつもないんですよね。
自分が心地よければそれでいいんです。

ということで、生地にも大変詳しいF様に勉強させて頂くこともありつつ、
楽しい打ち合わせは進み・・・

書斎は、水と木のイメージで作りたいというご希望から、
こちらのシェードに。

藤木様4

フジエテキスタイルのムツノハナというレースを
フロントに、後には鮮やかなロイヤルブルーのモアレ柄の
無地を合わせました。

フロントレースの場合は、レースを通して
厚地の色が見えるので、ビックリするぐらい鮮やかな色にしても、
全く問題ないんです。

F様がお選びのロイヤルブルーは、鮮やかでも品のある色ですが、
もっと激しく、蛍光色のような色を使っても大丈夫。

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むしろ、鮮やかな色にしないと、色が透けて出てきてくれないんです。

さて、次はとっても優しくナチュラルに仕上った、
リビングをご紹介します!

お客様が連れ帰った、マリメッコ。

お店の方針もあり、私達、ホームデコアのコーディネーターの
活動はかなり自由。

イレギュラーな形のお打合せなども、
お請けしやすいかな、と思います。

例えば・・・

私の場合よくあるのが、
結構遅い時間のお打ち合わせや、お電話。

共働きのご夫婦も多くいらっしゃる時代です、
平日の日中にお打合せ出来るほうが、珍しいかもしれません。

また、土日となると、ご主人様がお休みで
そのうえ、小さなお子様もいらっしゃったりして
ご家族でお出かけになることも多く、これまたなかなか
お日にちが合わなかったり。

そこで、お疲れのところ申し訳ないと思いつつも、
お仕事から戻られた、夜7時ごろからお打合せに伺ったり、
反対に、夜の8時、9時といった時間帯に、お客さまから
お電話を頂いたりもします。

お仕事をされてない、専業主婦や、子育て真っ最中の
お客様なども、1日中動きっぱなしの家事や育児が一段落し、
ホッとされるのは、夜中になってしまうんですね。

深夜のメールのやり取りなども、日常茶飯事です。

もちろん、これは私の場合。

当然、コーディネーターも、家族構成や生活環境
そして、性格もバラバラですから、進め方も様々です。

ということで、ホームデコアがいかに柔軟に対応できるかを、
アピールしたところで、今回のお客様。

こちらのお客様も、子育ての真っ最中で、
日中、小さなお子様を連れて、
一緒にショールームを回って頂ける状況ではありません。

そこで、初回のお打合せでご希望をお聞きした後は、
お好みに合うであろう、サンプルやブックをご自宅に送り、
そちらから選んで頂くことになりました。

また、お客様ご自身が、フィンランドへ旅行された際に
購入された、マリメッコの生地もお使いになりたいとのこと。

カーテンにする目的で、購入されたわけではないそうですが、
サイズさえ合えば、是非!

ということで、出来上がったシェードがこちら!

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フィンランドからF様に連れられ、はるばるやってきた生地。

遠くの日本で、こんな可愛いいシェードに仕立てられ、
本望でしょう。

さて、この他にも、LDやご主人様の書斎等
素敵なカーテンを作らせて頂きました。

順番にご紹介させて頂きます。