お疲れ ブーツ。

お疲れ様。

とうとう、大好きなブーツにお別れをいう日がやってきた。

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あーあー、もう、自力でまっすぐ立っていられないほど、
こき使ってしまった・・・。

出会ってから11年と10ヶ月。
購入した日まで間違いなく思い出せる、このブーツ。

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そう、あれはイラク戦争の開戦日。

私は、今とは全く違う仕事をしていて、少しだけ、
本当に、ちょびっと、そういった世界情勢に関係のあるお仕事で・・・。

しかし、あの日は素敵な靴屋さんのファミリーセールの日で・・・。
私は、仕事が終るなり、ダッシュでセールに駆けつけ、
        ↑
・・・なんと、この間に、アメリカ軍による攻撃が・・・
        ↓
その後、戦利品を持って、のうのうと、仕事仲間との食事会に到着。

そこで、

「信じられなーい!!こんな日に、セールいってるなんてー!」

と、大笑いされた私は、絶対にこのブーツを買った日を忘れない。
(笑ってくれたことが救いでした。)

そう、あの11年前の3月20日に、信じられないような安価で、
入手できたこのブーツ。
色も形も、皮の感じも、とにかく気に入っていて、
どれだけ履きまくったことか。

イメルダ夫人と違って、私は、靴など2~3足を
代わりばんこに履いて、ダメになったら買い換えるのが当たり前。
お付き合いは、2~3シーズン程度。

しかし、このブーツは、シーズンが終ったら、
クリーニングに出し、修理をし、万全な体制で翌年に備え、はや11年。

が、しかし、
とうとう、裂けてしまった。

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皮にひびも入り、もうそろそろ限界だといっている。

とうとう、世代交代してもらおうと、似たようなブーツを
探しに探したが・・・これがない。
見つからない。

もちろん、同じメーカーにもいったけど、ない。
全然ない。

仕方なく、この辺で手を打つことに・・・

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でも、違うんだなぁ。

色が濃い、ヒールが低い、先っぽの丸みが・・・

あんなに探したのに。

これっ、これっ、これ、これ、これっ!・・・っていう
あの、心にぴったりくる感じがない。

モノとの出会いも縁なんだ。