さて、前回ご紹介したお客様のお宅、
大窓の隣には、L字型の出窓がありました。
そちらは、食卓に射し込む朝陽を遮る為の
ロールスクリーンと、レースシェードの組合せです。
高台にあるマンションで、しかも、上層階ということで、
都心にもかかわらず、遠くに見える電車の線路や清々しい緑の景色を
遮るものが何もなく・・・
・・・って、K様、本当にすみません。
お部屋の素敵さが伝わらない写真しかなくて・・・。
気を取り直してご説明しますと、
ALDECOのストライプのレースは、プリントやリボンで作られた
ストライプではなく、生地を細くつまんで、タックを寄せたストライプです。
立体感があり、プリントやリボンで現されたストライプよりも、
グッとおとなっぽい雰囲気となります。
実はこれ、お客様はストライプをご希望になったのではなく、
“タック”に注目されたのです。
生地選びを進めていくうちに、お客様が、
「岡本さん、分かりました!私、タックの入ってるものに弱いみたいです!」
と。
そこで、大窓の厚地も含め、タックが入ってる生地を探したり、
縫製でタックを入れる方法や、リボンを縫い付ける方法等、
色々とご相談しました。
この、お客様と一緒に、あーでもない、こーでもないと考える時間が
1番楽しいんですよね。
最終的に、タックはレースのほうで入れて、
大窓のドレープは、それに合うシンプルで上質なものを、となりました。
フィスバのドレープは、シャンタン調の少し張りと光沢のある
かっこいい生地です。
写真でなく、本物の色はグレイッシュなベージュ。
カーテンを開けて、風を入れられるのがお好きということで、
出窓のロールスクリーンも、直射日光を遮る場合のみのご使用
ということでした。
日中に、直接差し込んでくる光は、左右に開閉するカーテンより、
上下に動かし、必要な高さで止められるシェード類が重宝しますね。
タック好きのK様。
きっと、毎日レース生地のタックを眺め、喜んで下さっていることと思います。
初めてお会いしてから納品までの2ヶ月間、K様の清々しいご対応に、
惚れ惚れしつつ、さて、お仕事も終了か・・・と思っていたところ、
大変嬉しいメールを頂戴しました!
小躍りしてしまいそうな程嬉しかったので、次にご紹介させて頂きます。