さて、1年以上お付き合い頂き、
7回にもわたって、長々とご紹介させて頂いた
K様邸のご報告も、今回が最後となります。
最後を締めくくるにふさわしい、大階段と
玄関ホールをご紹介します!
階段部分は、上がってすぐの踊り場に大窓、
そして、その正面に対をなしている、
これまた大窓があります。
当初は、イギリスのCole&Son (コールアンドサン)というメーカーの
美しいブルーの壁紙に合わせ、白いベルベットのカーテンを入れただけでした。

私は心の中で、
(バランス付けたいなぁ・・・バランス付けたい・・・)と、
思ってはいたものの、ここまででもかなり費用のかかった
K様邸。
しかも、美しいカーテンボックスも取り付けらているのに、
それを無視して、すぐにバランス付けるのも・・・と思い、
何年かして飽きたら、バランスとか付けられますから!と
お話しするにとどまっておりました。
が!
仕事も後半にさしかかったある日、K様が、
(階段だけは、こんなアーチ形の飾りを付けようかなぁと思うんだけど・・・)と、
写真を見せて下さいました。
付けます!付けます!すぐ作ります!!
ということで、トリム(バランスの下に付いてる小さなふさふさですね。)
を決め、職人さんに現場を確認してもらい、縫製所と半円の大きさ相談をして
仕上がったのが、こちら。

ベルベットで製作した上飾りなので、
大変な重量があり、普通にマジックテープで取り付けただけでは
落ちてしまいます。
・・・お客様によくびっくりされますが、上飾りバランスというのは、
基本、専用のレールやボックスにマジックテープで貼り付けてあるんです・・・
そこで、職人さんがタッカーで、しっかりとボックスに止めて下さり、
生地が浮いたり、納まりが悪い箇所は、私がカーテンとバランスを縫い付けたり
もしました。
存在感ある大階段の上部ですので、豪華なバランスも浮くことなく、
お宅の雰囲気をアップさせてくれたと思います!

また、タッセルとトリムは、探しに探したブルーのもの。

ブルーのふさふさなんて、普通にあるじゃない!
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、このタッセル探しって
結構難しいんです。
ブルーと言っても、濃淡も含め色は様々。
また、大きさも、お窓やカーテンのボリュームに合ったものを
見つける必要があります。
有名なフランスのウレス社やその他、輸入物は、日本のお宅には
ちょっと大きすぎることも。
しかし、国内メーカーさんのものはK様のお宅には
小さすぎるし、美しいブルーがない・・・。
なかなかピンとくるものが見つからず、
どうしたものかと困っていたところ、1年越しでひょっこり出会ったのが、
ゲートウェイ・インターナショナルさんが輸入されている、
こちらのシリーズ。

ブルーの色も2色あり、白い部分が多い明るめの壁紙のLDと、
インパクトある階段ホールで、濃淡を分けて使うことが出来ました♪



こちらの商品は、大々的に宣伝されているものではなかったので、
ご紹介頂いたのは、本当に偶然です。
幸運でした!出会えてよかった~♪
生地も、それを引き立てる飾りも、
お客様のご希望をお聞きし、私の中でも
こんなものを!とイメージを決めて探すのですが、
なかなかピンとくるものに出会えないことが、よくあります。
それこそ生地なんて、輸入と国産合わせたら
数千、数万とあるのに!!!
でも、お客様にとっては、今回のように一般に知れ渡ってないものを
お探しできるのが、私達コーディネーターが付くメリットでもありますよね。
そうでないと、インターネットや大型店で買うのと
変わらない場合も出てきてしまう恐れが・・・。
なので、毎回、頑張って探してます。
運も味方に付けつつ。
そうだ、私も、トイレ磨いておこう!
(長くなったので、玄関ホールは次回へ)