ご家族3人自転車6台。

さて今回は、新築のお宅にお引越しのご家族のカーテンです。

お打合せで、

赤ちゃんも含め3人家族なのに自転車6台の自転車族、

とお聞きし、ままチャリ6台並んでいるのを想像して、
つい吹き出してしまったのですが・・・

なんて失礼な!

あの、本格的な自転車がご趣味のご夫婦なのです。
(ロードバイク???でいいんですよね?たしか。)

確かに、奥様もスポーツ万能そうな快活な方!
ご主人様も、運動されてるだけあって、
メタボなんて別世界のことだろ~!
といった感じの、スタイルのよさ。

ということで、快活でおおらかな奥様に助けられ、
納品時の緊張も、程よく緩和されていたのか、
施工写真もたっぷり撮らせて頂きました。

では、いってみよー ↓ ↓ ↓

お若いご家族ですが、奥様がインテリア関連の会社に
お勤めだったこともあり、茶色の皮製のソファや、ダイニングテーブル等、
落ち着いた雰囲気の高品質の家具を、徐々に揃えていきたいというお客様。

また、赤味のあるラグをお使いになるご予定、とのことだったので、
まずは、イカット柄と呼ばれるかすり調の柄のものはいかがかな?
というところからお話しを始めてみました。

イカット

↑ こちらは、フジエテキスタイルさんの “カゼノト” というレース生地です。

このように、レースでもドレープでも、
かすりの柄を少しモダンにアレンジしたものが、数多く出ています。

お客様も、こういった民族調のものもお好きだと仰って下さいましたが、
今回は、もう少しシンプルな雰囲気をご希望のご様子。

そこで、お好みに合いそうなサンプルを色々とご覧頂き・・・

Castia のざっくりとした生成りの麻のレース生地をシェードに仕立て、
ヘリンボーンの地模様のある、ALDECOのSAHARA というドレープを合わせることに決定。

施工写真は、無地のように見えますが、アップだとこんな感じ。
シックでかっこいい生地です。

145_1c

天井に近い位置に、装飾のないシンプルなアイアンレールを取り付け、
ドレープは高い位置から下ろす様にしてみました。

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こうすることで、天井が高く、お部屋が広く感じられるという
効果もあるのです。

大きなウンベラータの鉢も、素敵なインテリアになってますね!

そして、次はリビングに続くダイニング側の窓。

ダイニングテーブルの真ん前、ちょうど目線の高さに
あるお窓です。

リビングと続きのお部屋ですので、同じ生地という選択もなくはないですが、
それではつまらないですし、お部屋の中での茶色の分量が
少々多すぎるような気もします。

ということで、こちらは少し明るく、しかし生成りの麻のレースと
バランスが取れるように、ハンターダグラスのシルエットシェードの
フェザーファンタジーという色をお選びに。

しかし、フェザーファンタジーという名前で色が浮かぶのか・・・無理ですね。

ミルクの多いカフェオレのような色、といえば
なんとなくお分かり頂けるでしょうか。

それが、こちら。

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明るく優しく光りを取り込みつつ、
外部からの視線や紫外線はしっかりカットという、優秀なシェードです。

閉じた写真のほうが、色が分かりやすいですね。

こちらのシェードは、白やアイボリーのものをお納めすることが多いのですが、
色のあるものでも、柔らかい雰囲気はそのまま。

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ということで、次回はベージュとネイビーを
キレイに合わせられた、ご寝室のシェードをご紹介します!

お庭が広い都心のお宅・・・の、踊り場。

さて、前回に引き続き、戸建てのお宅の階段の踊り場にある
小窓に作らせて頂いたカーテンのご紹介です。

こちらは、タスカーと同じ五洋インテックスの、
オフィーリアを奥様が気に入られ、是非お使いになりたいとのこと。

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トワレ柄にバラの花を組合わせた、
五洋インテックスの中でも、大変人気のある生地です。

小さくヒダをとって、黒い装飾レールと合わせました。

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毛利様階段室

広い踊り場で、当初はピアノを置こうかと
お考えになっていたそう。

確か、最終的にはピアノは置かなくなったと仰ってたように
思いますが、アンティーク風な飾り棚や、ランプシェードを
置いて頂いても、素敵ですね。

片隅に椅子なんか置いてあったら、踊り場ということも忘れ
くつろいでしまいそうです。

この他にも、玄関脇の大きなFIXのお窓には、
ハンターダグラスのシルエットシェードを、
ご寝室には、これまた五洋インテックスの美しい刺繍のレース、
ラーセン ↓ を、遮光機能のあるドレープに合わせて作らせて頂いたのですが・・・

IH31101

写真が・・・ない。

そう、そうなんです。

私は、納品時には、かなり舞い上がっているのです。
どんなに回を重ねても、慣れません。

無事納まるだろうか、サイズはOKだろうか、
縫製指示にミスはなかっただろうか、職人さんに迷惑かけるようなことに
なってないだろうか・・・等々、心配事をあげるとキリがありません。

ですので、落ち着いて全窓の写真を撮るなんて、至難の技なのです。

いつも、納品が終わりに近づく頃、“あっ!写真!” と思い付き、
お客様に許可を頂くことが多いのですが、
帰りの電車や、翌日になってから、“げっ!写真!” と気づくことも
しばしば。

これから納品させて頂く皆様、
そして、施工写真を撮ってもOKと思って下さる皆様、
もし、納品時に私が写真のことを、思い出す素振りがなく
勝手に舞い上がって、ごみの片付け等してたら、
是非、声をかけてやって下さい。

写真はいいのか?と・・・。

それはともかく、こちらの素敵なお庭のお客様も、
仕上がりにご満足下さり、翌日、奥様がメールを送って下さいました。

お陰様で、素敵なカーテンが入り家族皆落ち着くと
リビングでくつろいでおります。
やはりカーテンが入ると殺風景だった空間がこんなに温かくなるんですね。
とても満足しております。
この度の迅速、且つ丁寧で心のこもったご対応にて、
とても気持ち良く過ごさせていただきました。
感謝しております。

このメールだけでも、十分嬉しかったのに、

なんと、ご主人様からも

今回は本当にありがとうございました。
私どもの家のイメージに合ったカーテン・ブラインドをご提案頂き、
また一昨日は丁寧な施工もして頂き、
家族全員本当に満足しています。

今回、初めてのリフォームではありましたが、
岡本さんはじめホームデコアさんにお願いして大正解でした。
当初お世話になった青柳さんにも是非宜しくお伝え下さい。

とのこと。
(ちなみに、青柳は店長です!)

本当に、お客様からの言葉は、励みになりますね~♪♪♪

そして、一番嬉しかったのは、ご主人様のこの一言です!

カーテンが醸し出している雰囲気って確かに大事だなぁと・・・
カーテン装着の前後で家の品格が2.5段階位上がりました(笑)・・・

と。

ありがとうございます!
そうなんです、たかがカーテンではないのです。

お庭が広い都心のお宅。

都心で、庭が広い、
そんな2つの究極な条件を満たすお宅なんて、
今時、皆無・・・

と思ってたら、ありましたー!!

庭師の方が入って、まぁーるく植木を刈ってしまうほどの、
お庭のあるお宅。

今回は、そんなお宅のカーテンを作らせて頂きました。

おおっ?と思うほど、品があって優しい雰囲気の奥様と、
これぞダンディ、といったご主人様とのお打合せです。

私がお会いした時は、お使いになりたい生地や、スタイルのご希望が
ほぼ決まっていたので、あとは、その生地をどのように使っていくかの
ご相談となりました。

まずは、リビングに続く、ダイニングキッチン。

ここはウッドブラインドで・・・というご希望で、
窓枠に合わせた、白いものをお選びに。

少しグレーがかった色味のものと迷われ、
実は私も、真っ白は、少し軽くなりすぎないかなぁ・・・
と、考えに考えていましたが、最終的に、
窓枠が見えるので、窓枠に合わせたほうがいいだろうということで、
白をご選択に。

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ごちゃごちゃ考えていた私も、
取り付けてみたら、白のほうがスッキリ納まったな、
なんて思ってみたり・・・。

そして、リビングはお庭の緑が、シェード越しに透けて見える
ようにしたいと。

それは、もう、ごもっともです!

広くて素敵なお庭を、カーテンで隠してしまうなんて、
考えられません。

しかし・・・

奥様が大変気に入られた、五洋インテックスのタスカーという生地は、
ブロンズ、シルバー、ベージュ系の光沢のある糸の混ざった、ざっくりとした
とても美しい生地ですが、透け感は殆どありません。

IH27701

シャッターがあるので、ドレープは作らず、レースシェードのみということです。

となると、このタスカーはどう使うべきか・・・

ということで、上部の大きな面積は透け感のあるレースで
視界を遮らないようにし、下部にこのタスカーを入れて、
切替えてみるご提案をしたところ、ご賛成頂きその形に ♪♪♪

床や家具とのバランスもよく、また、お庭に面した窓も
足元には、履物等が置いてある場合もあり、
それを見えにくくする為にも、よかったのではないかと。
( ↑ 2個目の効果は、仕上がってから気づいたのですが・・・。)

ということで、リビングの仕上がりはこんな感じです。

P7162570_640

リビングから、ダイニングをのぞくと、こんな様子。

毛利様リビング

家具や、飾り棚の置物の1つ1つがどれも素敵で、
窓から見える、広々とした芝生と緑もインテリアの1部となり、
本当に、居心地のいいリビングが出来ました。

あー、これが自分の家だったら、
窓の前のソファに、タコが出来るほど座ってるのに・・・。

ということで、
次回は、階段の踊り場のお窓をご紹介します!

軍旗のデザイン・・・の続き

皆様 明けましておめでとうございます!

といっても、もう既に年が明けて10日余りが過ぎ、
明けまして・・・のご挨拶も使いにくくなって来ました。

ついこの前まで、年末だー!師走だー!バタバタだー!
と思っていたのに。
本当にアッという間ですね。

何度反省しても、更新頻度が改善されないブログですが、
今年もお付き合い頂けると嬉しいです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、そこで、昨年のネイティブアメリカンの軍旗の生地に合わせた
カーテンの仕上がりですが・・・

まずリビングがこんな感じに。

高橋様1_640

3色を使って、シェードの色を切替えたり、サイドに入れたりして
あまりカチッとした感じでなく、ランダムにお作りしてみました。

吊った直後のお写真で、ソファの後ろのカーテンに、
たたみじわが付いてしまっているのが、大変申し訳ないのですが・・・

リビング全体ではこんな感じです。

高橋様4_640

イギリスからの生地の到着を待ち、
カーテンより少し遅れましたが、
後日、クッションも無事納品させて頂きました。

高橋様35_640

また、ご寝室は、この軍旗の生地3柄を、
ベッドカバーのポイントとして、使わせて頂きました。

高橋様31_640

カーテンは、リビングと同じコットン生地のネイビーに、
サイドをグレーで切替えてみました。

このネイビー、お客様も気に入って下さいましたが
なんだか、とてもよく眠れそうな色ですね。

高橋様24_640

また、黄色がお好きなお嬢様のお部屋は、
ポンポン付のギャザーカーテンで可愛らしく。

高橋様19_640

和室には、シンプルなプリーツスクリーンを
入れさせて頂きました。

高橋様プリーツスクリーン2_640

ご家族を代表して、何度もお打合せにお付き合い下さり、
ご家族皆様の意見をまとめ、次は私の話しをご家族にお伝えしてと、
頑張って下さった、おっとりした雰囲気をお持ちの奥様、
あ~・・・本当に喜んで頂けたかなぁ・・・と思っていたら、

本当にオリジナルの良いものができあっがって、家にいるのも
楽しいです。
カーテンやクッション・ベッドカバーなどなどで、やっぱり
雰囲気は大分かわることがわっかったので、今回高い買い物でしたが、
こだわってよかったです(^^)
また、岡本さんと会ったから、今回のデザインができたわけですから、
ほんとに感謝しています。
主人の好みにあっていてもちろん気に入っていて、
さらに私も娘も気に入ったものでしたから、
ほんとにうれしい買い物でした。
有難うございました(^^)

というメールを頂きました。

あ~よかった、ふぅ~よかった、
本当によかった!

お嬢様がご成長されて、もう少し落ち着いたカーテンを・・・
ということになりましたら、工夫して仕立て直しましょう!

またお会い出来るのを、楽しみにしています。

生地感の違いから寸法間違いまで・・・。

さて、前回の素敵なウッドブラインドをご注文下さった
お客様ですが・・・

LDは、当初からお決めになっていたウッドブラインドが
素敵に納まり、お客様も喜んでくださったのです。

しかし、問題はご寝室。

まずは、単純な私のミスですが・・・

レールの取り付けと、クローゼットの干渉の
確認を怠り、レールをWで外付けにすると、クローゼットの扉が
開けにくくなってしまうのです。

こちらは、レールを1本窓枠内付け、1本は外付けに
取付けさせて頂く事に変更です。

そして、次は生地。

ご寝室のイメージは、まだ決まっていらっしゃらなかったので、
まず、生地からご相談させて頂きました。

目を引く鳥柄等をご検討の後、奥様が一目惚れされたのが、
オランダのアイフィンガーの黄色のボーダーレース。

兼井邸9_640

麻の入った、少しざっくりとした生地に、くすんだ黄色のボーダーが、
グラデーションのように入った、とても美しい生地です。

これでレースはばっちり。

これを部屋側に持ってきて、これに合わせた、ベージュ系の遮光の厚地を
後に入れるはずでしたが・・・出来上がってみると、この厚地がなんだか白い。

ベージュというより、青みがかった白なのです。

私も、かけた途端、なんだかイメージと違うような???と
思ったのですが、まさか自分から、
「イメージと違いますね。」などと、無責任なことを言うわけにはいきません。

ううむ・・・と心の中で思っていたところ、
奥様が、「なんだか考えていたのと違う・・・。」と。

カーテンは、小さなサンプルを見て、大きな面にかかった様子を
想像しなくてはいけないことが殆どです。

10cm四方ぐらいのサンプルが、実際に2M前後の
カーテンに仕上がると、多少色味が違うな、と感じることも、
ないとはいえません。

実際に人の目は、小さなサンプルより大きな製品になったほうが
色を薄く感じます。

もちろん、その度に、イメージとなんか違う・・・といって、
作り直してるわけにはいきませんし、お客様に出来る限り的確に、
出来上がりの雰囲気を捉えて頂くのが、私達の仕事です。

が、しかし、違い過ぎる・・・。

私も、メーカーに連絡し、
出来上がった品物と、事前に頂いたサンプルは
同じ生地でしょうか?と聞いてしまったほど。

ということで、こちらはお客様とご相談し、
別の生地で作り直すこととなりました。

そして、1週間ほど後、
再度、遮光の厚地を納めに伺ったところ、
なんと今度は、40センチ巾のお窓に、4M巾のカーテンが
出来上がっているではないですか。

私も、箱を開けた時点で
???
とは思っていたのですが、
カーテンはキレイにたたまれ、リボンやテープで
束ねられて納品されますので、取り出してみるまでは、
自分が何に違和感を感じているのか、よく分からなかったのです。

しかし、取り出してみると、大きい、大きすぎる。

滅多にないことですが、
縫製所が、単位を間違えて縫製してしまったのです。

かさねがさねの失敗に、
本当に穴があったら入りたいとは、このことでした。

しかし、そんな数々の失敗も、ご夫婦揃って
おおらかに受け止めて下さり、今度こそ!の思いで
納品させて頂いたのがこちら。

兼井邸7_640

光りを透かすと、ボーダーがぽわっと浮かび、
とても幻想的な雰囲気。
生地のナチュラルな素材感も素敵でした。

(実は、下のほうで茶色く丸まったお布団の中で、徹夜明けのご主人様が熟睡中。)

そして、お嬢様のお部屋には、
スペインのリオマのレースを手前に、
後にベビーピンクの無地を入れて、明るく、可愛く。

人懐こいお嬢様に、ピッタリの雰囲気となりました。

兼井邸5_640

こんなに、数々の失敗をしてしまったにもかかわらず、
終了時には、
「今度、(奥様特製の!)カレーご馳走しますから食べに来て下さい!」
と言って下さったK様。

ありがたいやら、あの奥様の、芸人顔負けの
面白いお話しが聞けなくなるのが名残惜しいやらで、
少し寂しく思っていたところ・・・

なんと、1ヶ月ほど経ったある日、
「引越し荷物が片付きましたので、是非どうぞ!」

というお誘いが。

面白話しに耳を傾けつつ、本当に美味しいトマトカレーを
堪能させて頂きました。

思いで深いK様のお仕事、
嬉しくて舞い上がってしまい、カレーの写真を撮り忘れたのが
なんとも心残りです・・・。