カフェカーテンのリボンが結べない。

さて、前回ご紹介した、リボンタッセルと、
リボンで吊るすカフェカーテン。

このリボンが大変でした。

まず、リボンタッセル。

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こちらは、薄手の麻のカーテンにしっかりしたコットンでタッセルを作ったので、
使ってるうちにずり落ちてこなければいいが、と思ってたところ、
案の定、4本のうち2本が、時間とともにズリズリ~ズリズリ~と、少しづつ下へ。

もちろん工場も、生地の厚さに合わせて、
タッセルの長短を考え縫製してくれてはいますが、
やはり、付けてみないと分からない、使ってみないと分からない
ということも出てきます。

ということで、リボンタッセルは一旦引き上げて、
カーテンを束ねる部分を、もう少し絞らせて頂くことにしました。

しかし何より大変だったのが、この、カフェカーテンのリボン。

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私はかなり不器用で、細かなことを、丁寧に、きれいに仕上げようと思うと、
かなり時間がかかります。

そのことは小さな頃から、十分自覚していました。

しかし、カフェカーテンのリボンぐらいは結べるだろうと、
たかをくくっていたのです。

それが出来ない、全く出来なかった。

カフェカーテン2枚と格闘すること、40分。

O様は、穏やかに待ってて下さったのですが、
さすがに私は、時間とともに冷や汗、脂汗、様々なものが吹き出てきて。

このリボンは、本来であれば、このように ↓ 結ぶのですが、

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何か違う。っていうか、全然違う。

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ということで、とりあえずこの (何か違う)状態でかけさせて頂き、
一旦、私は撤収。

戻って、結び方を練習しなおし、
後日、カーテンを引き上げてきて、1人でじっくり時間をかけて結びなおし
再びお客様へ。

O様からは後日、“カフェカーテンも結び方で印象が違いますネ!”
という、優しく、温かいメールを頂きました。

そうなんです。
お恥ずかしい限りです。

生地感の違いから寸法間違いまで・・・。

さて、前回の素敵なウッドブラインドをご注文下さった
お客様ですが・・・

LDは、当初からお決めになっていたウッドブラインドが
素敵に納まり、お客様も喜んでくださったのです。

しかし、問題はご寝室。

まずは、単純な私のミスですが・・・

レールの取り付けと、クローゼットの干渉の
確認を怠り、レールをWで外付けにすると、クローゼットの扉が
開けにくくなってしまうのです。

こちらは、レールを1本窓枠内付け、1本は外付けに
取付けさせて頂く事に変更です。

そして、次は生地。

ご寝室のイメージは、まだ決まっていらっしゃらなかったので、
まず、生地からご相談させて頂きました。

目を引く鳥柄等をご検討の後、奥様が一目惚れされたのが、
オランダのアイフィンガーの黄色のボーダーレース。

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麻の入った、少しざっくりとした生地に、くすんだ黄色のボーダーが、
グラデーションのように入った、とても美しい生地です。

これでレースはばっちり。

これを部屋側に持ってきて、これに合わせた、ベージュ系の遮光の厚地を
後に入れるはずでしたが・・・出来上がってみると、この厚地がなんだか白い。

ベージュというより、青みがかった白なのです。

私も、かけた途端、なんだかイメージと違うような???と
思ったのですが、まさか自分から、
「イメージと違いますね。」などと、無責任なことを言うわけにはいきません。

ううむ・・・と心の中で思っていたところ、
奥様が、「なんだか考えていたのと違う・・・。」と。

カーテンは、小さなサンプルを見て、大きな面にかかった様子を
想像しなくてはいけないことが殆どです。

10cm四方ぐらいのサンプルが、実際に2M前後の
カーテンに仕上がると、多少色味が違うな、と感じることも、
ないとはいえません。

実際に人の目は、小さなサンプルより大きな製品になったほうが
色を薄く感じます。

もちろん、その度に、イメージとなんか違う・・・といって、
作り直してるわけにはいきませんし、お客様に出来る限り的確に、
出来上がりの雰囲気を捉えて頂くのが、私達の仕事です。

が、しかし、違い過ぎる・・・。

私も、メーカーに連絡し、
出来上がった品物と、事前に頂いたサンプルは
同じ生地でしょうか?と聞いてしまったほど。

ということで、こちらはお客様とご相談し、
別の生地で作り直すこととなりました。

そして、1週間ほど後、
再度、遮光の厚地を納めに伺ったところ、
なんと今度は、40センチ巾のお窓に、4M巾のカーテンが
出来上がっているではないですか。

私も、箱を開けた時点で
???
とは思っていたのですが、
カーテンはキレイにたたまれ、リボンやテープで
束ねられて納品されますので、取り出してみるまでは、
自分が何に違和感を感じているのか、よく分からなかったのです。

しかし、取り出してみると、大きい、大きすぎる。

滅多にないことですが、
縫製所が、単位を間違えて縫製してしまったのです。

かさねがさねの失敗に、
本当に穴があったら入りたいとは、このことでした。

しかし、そんな数々の失敗も、ご夫婦揃って
おおらかに受け止めて下さり、今度こそ!の思いで
納品させて頂いたのがこちら。

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光りを透かすと、ボーダーがぽわっと浮かび、
とても幻想的な雰囲気。
生地のナチュラルな素材感も素敵でした。

(実は、下のほうで茶色く丸まったお布団の中で、徹夜明けのご主人様が熟睡中。)

そして、お嬢様のお部屋には、
スペインのリオマのレースを手前に、
後にベビーピンクの無地を入れて、明るく、可愛く。

人懐こいお嬢様に、ピッタリの雰囲気となりました。

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こんなに、数々の失敗をしてしまったにもかかわらず、
終了時には、
「今度、(奥様特製の!)カレーご馳走しますから食べに来て下さい!」
と言って下さったK様。

ありがたいやら、あの奥様の、芸人顔負けの
面白いお話しが聞けなくなるのが名残惜しいやらで、
少し寂しく思っていたところ・・・

なんと、1ヶ月ほど経ったある日、
「引越し荷物が片付きましたので、是非どうぞ!」

というお誘いが。

面白話しに耳を傾けつつ、本当に美味しいトマトカレーを
堪能させて頂きました。

思いで深いK様のお仕事、
嬉しくて舞い上がってしまい、カレーの写真を撮り忘れたのが
なんとも心残りです・・・。

小躍りしたくなるご感想

前回、前々回と、ご紹介させて頂いたK様。

お仕事終了時に、下記のようなご感想をお寄せ下さいました♪

  HPの施工事例のお宅はどちらも素敵なお宅ばかりで、我が家のような一般庶民が
お願いしても良いものかと見積もりを依頼するまでかなり躊躇しましたが、
担当して下さった岡本さんはとても親身になってアドバイス下さり、
頼んで良かったととても満足してます。ありがとうございました!
岡本さんはいろいろな生地はもちろん、様々な仕立て方の提案や
予算内での最大限の見せ方など、素人の私では考えつかないプランをおしげもなく
たくさん提示して下さり、岡本さんが考えて下さる素敵なプランを聞くのが
毎回とても楽しかったです。

今はカーテンを安く仕上げようと思ったらいくらでもできますが、
  完成したリビングのカーテンを毎日見ていると
  ホームデコアさんにお願いして本当に良かったと心から思えます。満足度が違います!
  みなさまおっしゃってますが、毎日癒されてます。
  そう考えると決して高過ぎる買い物ではないかなあと…
  我が家のようなちょっと依頼するのに躊躇するようなご
  家庭にこそ頼んでいただきたいと思いました。

もう、嬉しい、嬉しすぎます!

褒められ過ぎなご感想だったので、ブログに載せるのは、
得意になり過ぎ???とも、思ったのですが・・・。

もちろん、お金をお支払いになるお客様は、本当に納得いくものに
なるのだろうか?と不安に思われていると思いますが、
私達コーディネーターも、お客様が本当に喜んでくださってるのか、
ご提案や対応に不備はなかったか、そして、何よりも納品当日は、
喜んで頂けるものに仕上がっているのだろうか?と、毎回ドキドキなんです。

納品後に、よかった、満足した、というお声をかけて頂けることが、
どれだけ嬉しいことか・・・(>。<)

素敵なご感想を頂き、本当にありがとうございました。

私は、かなりそそっかしく、忘れ物や失敗も絶えないのですが、
(もちろん、毎回、ミスなく進めようと心から思っているのですが・・・。)
このご感想のおかげで、暫くの間は、失敗からも早く立ち直れそうです!

さぁ、明日も頑張ろー!

それと・・・

私も本当に、庶民中の庶民です。
扱わせて頂いているものの中には、大変高価な、
目の玉ひっくり返りそうなものもございますが、
決してそれを、ホイホイ買えるような身分では・・・。

ですので、既製品や、1万円カーテンとは比べ物にならない価格だけど、
“満足のいくカーテンを作りたい、もっと素敵なお部屋にしたい”
だから、奮発してみよー!というお気持ちは、よ~く分かります。

なので、毎回、喜んで頂けるよう応えたいなぁ、と。

そして、毎日見て、触れるカーテン、
喜んで頂けるものが出来たとしたら、
それはきっと長い間、お客様を幸せにしてくれるはず・・・。

再び、アルフレックス!

今日も、カーサミアの素敵なショールームのご紹介を!

こちらは、3棟あるモデルルームの中の1棟。

オープン後20年以上が経過し、モダンでシンプルな中にも
落ち着いた味わいを感じられる佇まいとなっています。

こちらのモデルルームのカーテンは、3棟とも
シンプルな白い生地を使用した、シェードスタイルとなっていました。

家具の邪魔はしないけれど、木枠の茶色に柔らかく映えて、
お部屋に、優しい雰囲気をプラスしていました。

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窓から見える白樺の木が、まるで絵のようです。

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アルフレックス カーサミア 河口湖

6月に、富士山を臨む河口湖の、素敵な森の中にある、
イタリア家具メーカー アルフレックスの、
“カーサミア 河口湖”を見学させて頂きました。

その広大な敷地内に、ショールームと、モデルルーム3棟があり、
アルフレックスが提案する 『合理的で夢のある生活』を、
形にした、素晴らしいお部屋の数々。

・・・ちなみに、完全予約制ですので、
ご興味のある方は、アルフレックスへお問合せ下さい・・・

ちょっとブログの文章を考える時間がない時、
(決して、サボりたい時ではありません・・・。)は、
この見学の際に撮影させて頂いた、素敵なお部屋の写真を
少しづつUPさせて頂きます!

皆さんのお部屋づくりの参考になるものが、きっとあるはず♪♪♪

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森の木々のグリーンも、インテリアの一部ですね!