知る哀しみ

昨年末、興味のある事ない事で、反応の差が大変激しい、
とても面白いご主人と、その横で、ニコニコ笑っていらっしゃる
可愛いい奥様にお会いしました♪

そちらのお客様がご検討下さっていた生地が2種あり、
片方はもう一方の3倍近い価格です。

価格が低い生地のほうも、決して安価なものでは
ありませんでしたし、当然、悩みに悩まれました。

そんな中、奥様が、こんなメールを下さいました。

私が好きな作家のおじさんが、「知る哀しみ」という言葉を使っていました。
「本当にいいもの、一流のものを知ってしまうと、それ以外では満足できなくなる。
昔はおいしいと言っていたてべていた料理なども色あせてみえる」
というような意味だったと思いますが、まさに今その状態です(笑)

メールを拝見しつつ、思わずうんうん、と頷いてしまいました。

そうなんですよね、私も仕事上、生地は毎日のように見ますし、
ありがたいことに、素敵な生地をご紹介頂ける機会もたくさんあります。

そこで、私が、もう、かれこれ1年近くも迷ってるのが、
洗濯機置き場の前のカーテン。

機能優先で選べばいいのでしょうが、どうしても使いたい、
麻の生地が ¥13,000/m

それを、2m×2巾使うと、なんと生地代だけで¥52,000 ・・・。

仕事柄、割引があるでしょー?と思われるでしょうが、
輸入生地は、そもそも仕入値が高いのです。

洗濯機を隠す為に、そんなにかけていいのかという気持ちと、
いいものを知ってしまった哀しみと・・・。

さて、私のことはともかく、“知る哀しみ”を味わわれたご夫婦が選ばれた、
素敵なカーテンを、次回ご紹介します!

クッションも完成。

前回に続き、今回はお部屋に合わせてお作りした、
クッションのご紹介です

以前のブログで、得意気に報告しておりました、
8パターンご提案したクッションです。

お客様は、ブルーと茶の玉虫色のストライプに、
ブルーのトリム、裏面は茶の無地の組合せをお選びになりました。

私も、これが一押し!と思っていた組合せです。

じゃん!

小ぶりのブルーの無地のクッションは、トリムに使った生地の、
残りでお作りしました。

上の写真では、唐突にブルーが出てくるように思われるかもしれませんが・・・
違います。

この、シェード脇に取り付けられている、素敵なB&Oのスピーカーから、
色をもらったのです。

(しかし、スピーカーとクッションが一緒に写ってる写真が
どこにもない・・・。)

どこかにブルーを入れたかったのですが、ブルー1色では、いかにも
(スピーカーと合わせましたっっっ!!!)という感じになりますし、
お客様も、全てにおいてさりげなくコーディネートされてる、というのを
お好みだったので、茶系も混ぜて、少し凝ったクッションになりました。

スピーカーのブルーがなければ、シルバー系も素敵だったと思います。

今回は、新しくクッション用に生地を手配させて頂きましたが、
カーテンの残布を使ったり、お手持ちの生地を使ったり、
以前お使いで、サイズが合わなくなった美しいカーテンがあれば、
それを使ってお作りするのも可能です。

可愛いいボンボンやビーズをつけるのも、楽しいですね。

クッションは、(生地にもよりますが・・・。)比較的安価に
楽しめるインテリアの一つです。

カーテンと一緒に、是非、ご相談下さい。

フランスが遠のく・・・。

毛穴全開にして、楽しみにしていた、
フランスで行われる maison&objet でしたが、
私は、諸事情により参加できなくなり、
先程チケットをキャンセルしました・・・。

社長や店長が持って帰ってきてくれる情報、
先生方のセミナーや、各メーカーからの新作発表を
楽しみにすることにします・・・。

ということで、1月末も日本でしっかり働きます!

何かあれば、お問い合わせ下さいませ・・・。

そして、ベッドルームに子ども部屋

前回のリビングに引き続き、今回は寝室と子ども部屋です。

大窓の、ハンターダグラスのシルエットシェードは前回同様で、
もう一方の窓は、フロントレースのダブルシェードです。

レースは、昨年日本に入ってきたばかりの、
ALDECOから、グレーのボイル地をつまんで、
立体的なストライプ模様に仕上げた生地。
厚地のほうは、フジエテキスタイルのイタリア製コットンです。

奥様がご用意された、麻100%のベッドリネンの数々も、とても素敵。

ご主人が、建築許可が下りる前から(!)確保されていたという、
羊毛100%の高品質なカーペットに、シェードの軽めのグレーもマッチし、
シックな寝室に仕上がってくれたと思います。

そして、お子様のお部屋は、マナテックスの可愛いいピンクの水玉で。

カバとウサギの可愛いい動物柄のベッドカバーがかかっているので、
窓はそれとぶつからない柄を、ということで、奥様とお嬢様がお選びになりました。

子ども子どもしすぎず、こちらのお宅にはピッタリだったと思います。

ピンクが大好きなお嬢様は、
「ピンクの、私が選んだの~♪♪♪」と、大変喜んでいらっしゃったそう。

よかった。

夢とこだわりがたくさん詰まったご新居を、
たくさんの手間と、努力で完成されたお客様。

最後にお会いした時は、「なんだかやっと全て終わって、脱力感が・・・」
と、笑っていらっしゃいました。

理想に見合うお住まいを作り上げるのは、本当に大仕事だと思います。

窓周り等のプランで、私がお客様にお会いするのは、
お宅完成の最終段階ですが、これまでの度重なるお打合せや、
お引越しの準備等で、実は皆様、かなりお疲れです・・・。

しかし、最後のカーテンでお宅の雰囲気は大きく変わります。

お客様にもうひと頑張りして頂きつつ、私も、お客様の夢が
現実になるよう、これからも出来る限りのお手伝いさせて頂きたいと思っています!

こだわり抜かれたリビング、完成です!

昨年末は、完成報告も怠ってしまったので、
今日から立て続けに、披露させて頂きます!

まず、11月末にお納めした 杉並区のお宅です。

こちらは以前にブログでもご紹介させて頂きましたが、
床、壁、天井は勿論のこと、イタリア製の家具やカーペット、
そしてカーテンと、ご主人が1つ1つ吟味し、
こだわり抜いてお選びになったお宅です。

もう、しつこいですが、私が住みたい・・・のです。

まず、LDの大窓から!

クリエーションバウマンのバーティカルブラインド、有名なスエズです。
淡くて優しいグレーに、写真では分かりにくいのですが、羽の中心に細く1本、
スリットが入っており、とても繊細で優雅な雰囲気、それでいてシャープに仕上がりました。

そして、リビングから見える和室正面の大窓は、各フロアに2窓、
1階2階の同じ場所に、合計で4窓あり、外から見ると、
大窓が縦に長くつながる、大変インパクトのある作りとなっています。
こちらには、ハンターダグラスのシルエットシェードを。

このシェードは、光の入り方が本当に柔らかで気持ちいいのですが、
不思議なことに、光は入るのに、目隠し効果も抜群なのです。

1階の大窓は通りに面している為、人の目も気になるところですが、
家の中からは、屋外の木々も全てよく見えるのに、外からは、殆ど中が見えません。
メーカーは、高いUVカット率をうたっていますが、思わず納得。

奥様が、
「私が窓際にいたら、通りがかりの人が近づいて中を覗きに来たのだけど、
私がいるのに全く気づかなくて・・・」
と、笑ってらっしゃいました。

家の中からは、外壁工事の為のパイロンが、こんなにはっきり見えるのに!

そんな美しいシェードの大窓が、階段の上と下に。

そして、キッチン奥の小窓には、クリエーションバウマンの
ざっくりとした麻100%の厚地と、インハウスの艶感のあるレースの
ダブルシェード。

こちらは、近づいてよくみたら、(麻のシェードなのか!)
と思うように、ご主人が、色や形はシンプルにして、
質感を際立たせたいということで、お選びになりました。

うーん、さすが。

プランを進めていく中、ご主人の、その豊富な知識とセンスに
(あの~、お仕事はなんでいらっしゃいますか?)と、
思わずお聞きしてしまったのですが、思いがけない、お堅いお仕事。
びっくりしました。

ということで、次回は、ご寝室と子ども部屋をご紹介します。