ソファの張替え

さて、O様にはカーテンだけでなく、
ソファの張替えもご注文頂きました。

こちらがその、深い真紅の生地に張り替えさせて頂いた、
リーンロゼのブリガンタン。

大川様8

帆船の帆が風を受けているイメージのソファで、
この包み込まれるようなふっくらとした形が人気の、ロングセラーのソファです。

独特の形状なので、張替えはメーカーに出したほうがいいだろう、
ということで、メーカーで指定されている張替え用の生地を、
O様と見にいきました。

が・・・

うーん、ない、なんだかピンとくるものが無く、
O様と、(どうしましょうねぇ・・・)と考え込みながら退散。

そこで、メーカーではなくこちらで椅子張り職人さんを手配し、
生地は、各ファブリックメーカーさんから山ほど出ている
椅子張り地から探してみることにしました。

紫がかったものから、ピンク系まで、幅広く赤の生地サンプルを取り寄せ、
数点に候補を絞り、後日実際のお部屋でO様と一緒に確認したところ、
なんと、全く上位になかった、この真紅の生地が壁やカーテンと
ピッタリ!

O様と、(これはちょっと色が強すぎますよね~・・・)
なんてお話ししていたのに。
2人でビックリ。

カーテンや、クッションもそうですが、
ショールームや店舗で見るのと、実際のお部屋や
現場で見るのとは、イメージや色合いが全く変わってくきます。

ですので、お客様には
お部屋や現場の昼の陽射しの中で、夜の室内照明の下でと
必ず、サンプルをご確認いただく様お願いしています。

もちろん、カーテンなら窓辺で確認!です。

さて、こちらの生地は、シンコールのLapasという、
スェード調のファブリックです。
大変丈夫なので、車や業務用の椅子などにも張られるほど。
国内シェア1位だそうです。

1M 4,000円という、使い易い価格も魅力的です。

もちろん、輸入のファブリックにも素敵な椅子張り地は
山ほどありますが、今回は無地でということなので、
あえて、国内のメーカーさんから選ばせて頂きました。

柄や、生地の風合いなどが大変気に入って、
このソファをお部屋の主役に!!という場合はいいのですが、
輸入の椅子張り地で張り替えると、
(新しいソファが、もう1個買えてしまう・・・)ということがほとんどです。

今回は、カーテンでもたくさんのご予算を頂いたので、
ソファ生地は、少しだけ抑え目でご提案してみました。

生地が決まったところで、

職人さんがソファをご自宅へ引き取りに

工場で張替え

10日~2週間程で、ご自宅へお届け

という形で、終了です。

今回は張替えだけですが、中材のウレタンの補充も
もちろん同時に行えます!

カーテンや、シェードの残布でお作りしたクッションもあわせ
真っ赤なソファ、とても喜んで頂きました。

カフェカーテンのリボンが結べない。

さて、前回ご紹介した、リボンタッセルと、
リボンで吊るすカフェカーテン。

このリボンが大変でした。

まず、リボンタッセル。

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こちらは、薄手の麻のカーテンにしっかりしたコットンでタッセルを作ったので、
使ってるうちにずり落ちてこなければいいが、と思ってたところ、
案の定、4本のうち2本が、時間とともにズリズリ~ズリズリ~と、少しづつ下へ。

もちろん工場も、生地の厚さに合わせて、
タッセルの長短を考え縫製してくれてはいますが、
やはり、付けてみないと分からない、使ってみないと分からない
ということも出てきます。

ということで、リボンタッセルは一旦引き上げて、
カーテンを束ねる部分を、もう少し絞らせて頂くことにしました。

しかし何より大変だったのが、この、カフェカーテンのリボン。

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私はかなり不器用で、細かなことを、丁寧に、きれいに仕上げようと思うと、
かなり時間がかかります。

そのことは小さな頃から、十分自覚していました。

しかし、カフェカーテンのリボンぐらいは結べるだろうと、
たかをくくっていたのです。

それが出来ない、全く出来なかった。

カフェカーテン2枚と格闘すること、40分。

O様は、穏やかに待ってて下さったのですが、
さすがに私は、時間とともに冷や汗、脂汗、様々なものが吹き出てきて。

このリボンは、本来であれば、このように ↓ 結ぶのですが、

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何か違う。っていうか、全然違う。

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ということで、とりあえずこの (何か違う)状態でかけさせて頂き、
一旦、私は撤収。

戻って、結び方を練習しなおし、
後日、カーテンを引き上げてきて、1人でじっくり時間をかけて結びなおし
再びお客様へ。

O様からは後日、“カフェカーテンも結び方で印象が違いますネ!”
という、優しく、温かいメールを頂きました。

そうなんです。
お恥ずかしい限りです。

CAMENGOにGUILD・・・華やかに可愛く仕上りました③

さて次は、お子様のお部屋です。

こちらは、特にご希望の生地がなかったので、
GUILDの爽やかな、ストライプのレースをご提案してみました。

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色合いが美しいので、お宅全体の雰囲気とマッチします。

また、色は鮮やかですが、シンプルなストライプなので、
息子さんが成長されても、暫くはお使い頂けるかなぁ・・・と。

もちろん、レースといっても、GUILDは決して
安価ではありませんので、フロントレースにして、
後ろの無地は、少し抑え目の価格のものでお選び頂きました。

将来的に、レースを窓側に移し、
グレー系のドレープに変えたら、かなり大人になられてからも
使っていただけるかも。

そして、一番華やかに仕上ったのが、こちら。
LDの間仕切りです。

CAMENGOの水玉のレース生地を、間仕切りにお使いになりたいという
ご希望だったのですが、お打合せをしているうちに、
お客さまからリボンで束ねてみたい・・・というお話しが。

ということで、小窓のシェードに使った、
サーモンピンクの生地を使って、リボンタッセルをお作りしました!

レモンイエローの壁紙の甘い雰囲気もあって、
とても愛らしいお部屋に仕上りました。

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この間仕切りの向こうには、前回ご紹介した、
小花柄の裾切り替えカーテンが見え隠れ。

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そして、キッチンの小窓は、LDに使った小花の生地に、
裾の切替で残った、グレーの無地を使用し、
リボンで吊るすスタイルのカーテンをお作りしてみました。

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さて、このリボンタッセル&小窓の吊りもとのリボンが、
これまた大変なことに・・・。

CAMENGOにGUILD・・・華やかに可愛く仕上りました②

ということで、前回ご説明させて頂いたように、
お客様のお好きな生地をもとにご相談し、
お作りしたカーテンがこちら ↓ ↓ ↓

ご寝室は、可愛いい小花柄の壁紙と
華やかで大きな花柄のカーテンの組合せになるので、
無地は少しトーンを落としたグリーンを合わせてあります。

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小窓には、切替えのグリーンの無地を使って
シェードをお作りしました。

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さて、初回のお打合せには参加できませんでしたが、
採寸や製作から引き継がせて頂いた私が、
ここで失敗を・・・(涙)

ご寝室のお窓には、アイアンの装飾レールを付けさせて頂きましたが
ロフトに上がる梯子が窓の前に下りてくる構造となっている為、
TOSOさん等、メーカーのレールでは前に出すぎて、付けられません。

そこで、アイアン雑貨の加工をしていらっしゃる、
セラーさんに
http://www.mb.ccnw.ne.jp/cellar/ 
特別にアンテーィクな塗装もお願いして、
サイズの合うレールを作って頂きました。

取り付け箇所も、細かく測ったし、塗装もなかなか素敵に出来そうだし、
私ったら、完璧!

・・・のはずが!

なんと、納品に伺ったら、窓横にエアコンが付いているではありませんか!

キレイに貼られたクロスを確認した後は、
窓前の梯子に吸い寄せられ、梯子とレールの干渉に夢中になっていた私は、
エアコンのことなんて、全く思いつかず。

納品時に、うっかり過ぎる自分への
悔しさと恥ずかしさで
(えーエアコン???だって、どこにも穴なんてなかったのに・・・
図面にもないのに・・・)と、言い訳三昧の私に

職人さんが、穏やか~に
「でも、今、エアコン付かない部屋ないから・・・」と。

ごもっともです。

ということで、レールのサイズを修正し、
後日、改めて納品させて頂きました。

その他のお部屋は、こちら ↓

LDは下をグレーで切替えた、刺繍の小花柄のカーテンです。
写真では赤く写ってますが、レースは小花に合わせたピンク色。

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こちらの洋室は、リネンのトワレ柄で
落ち着いた雰囲気に。
(カーテンを閉めた写真が無く・・・すみません。)

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1Fの廊下の小窓には、とても温かな雰囲気の
可愛いシェードが仕上りました。

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ということで、1回目の納品は終了です。

さて、レールで失敗してるだけでは、
ただの役立たずになってしまうので、
この後のプランは、気合を入れなおして
お手伝いさせて頂きました。

茶色と青

茶色+青は、
落ち着き過ぎず、かといって頑張りすぎず、
暗からず、かといって明るすぎず・・・

私も、個人的にとても好きな組合せです。

茶色といっても、こげ茶のような濃い色からベージュ系、
青も、ネイビーから淡い水色まで、本当に様々です。

その中で今回のお客様は、ご寝室用に、ベージュと美しいネイビー
の組合せをお選びになりました。

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私の好きな組合せといっても、
これは、ご夫婦がショールームにお出かけになって、
お2人でお決めになった色合わせです。

・・・って私は役に立ってないじゃないか!
と自分でも思ったので、お客様のご指示のもと、
ネイビーの生地探しという任務に邁進しました。

フジエテキスタイルで人気の、太いストライプのレースの
後ろに合わせたのは、タイのPASAYAというメーカーの、
光沢のあるドレープです。

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小窓3ヶ所は、レースは無く
厚地だけで、シェードをお作りしました。

ゴールドの縁の、大きなミラーとの相性もよく、
落ち着いた、大人の寝室の完成です!

お客様とは、年齢が近かったこともあり、
職人さんが取り付けをしてくださってる間、
2人で喋りっぱなし。
仕上がりにもご満足頂き、ほくほく顔で、
お宅を後にしました。

そして後日・・・
こんなメールを頂きました!

週末に遊びに来た友人が、カーテンをものすごく褒めてくれ、
「素敵でしょ!でしょ!」って感じで鼻高々でした。
岡本さんが持ってきてくれた生地のこと、説明しておきました。

お客様が営業を!・・・なんて嬉しい ♪♪♪

喜んで頂けると、次のお仕事もご期待に沿えるよう、
頑張らねば、という気持ちがむくむくと湧いてきます!

C様、この度は楽しくお仕事させて頂き、
本当にありがとうございました。