考え疲れる。                      CASAMANCE(カサマンス)

S様のお宅は、窓面がゆるくカーブを描いています。

そこにあわせ、4台に分けたシェードを製作しました。

篠原様2_640

篠原様4_640

生地は、白→ダイヤ柄→薄いグレー→濃いグレーの4段に分かれています。

篠原様14_640

たたみ上げた時に、裾の濃いグレーが見えるように縫製し、
大窓から差し込む太陽光を防ぐ為に、レースは薄いグレーの遮熱生地を使用。

篠原様13_640

室内の熱の上昇を抑えるとともに、家具や床の
日焼けも防止します。

こういう機能性を追及した生地は、やはり日本製が1番。

遮熱生地は透け感がないものや、反射の為に金属を蒸着させている為に
薄いグレーで光沢があるものなど、効果が高まるほど
デザイン性は期待できないのですが、厚地のシェードが
モダンでかっこいい雰囲気に仕上った、S様のお宅には
グレーの遮熱レースもぴったりはまりました。

さてさて、そして一番の難関は、この組合せのバランスです。

篠原様3_640

実は、私はお打合せの最初のほうで、生地をカットして、
ポイントで使うようにしてはいかがでしょう、とご提案ししただけ。

そして、この、CASAMANCEの生地に合わせ、こんな色の無地を探してほしい、
というS様のご依頼に合わせ、無地の生地をピックアップしただけ。

どの生地を、何cm入れて・・・というのは、
お嬢様が、全て考えて下さいました。

目線の高さに、メインの柄がくるのはもちろんのこと、
上下の白とグレーの量で、シェードの雰囲気も変わってきます。

納品時に、ひまわりみたいなお母様が
「もう、最後のほうは娘も、考え疲れたぁ~、なんてぐったりしてましたよ~(笑)」
と仰ってました。

なんだか役立たずな感じで・・・すみません・・・
と、ちょっぴり小さくなってる私に、
「いえいえ、岡本さんが長い間付き合ってくれたからよ~。」
と、フォローして頂きつつ、3人でキャーキャーと喋りながら
手際よく取り付けてくれる、Aさんの仕事ぶりを眺め、
サイズミスをしなかったことに、胸をなでおろしつつ、
高価な生地を、こだわりぬいて使って下さったS様に感謝しつつ、
お仕事は終了しました。

もちろん、トップブランドのデザイナーさんが
作っている生地ですから、それを1面に広げても素敵ですが、
窓の面積が大きくなると,柄物は少ししつこく感じる時があります。

それは、この日本の、天井が低く面積が小さいという、
住宅事情も大きく関係しているのですが・・・。

窓の面積が、むちゃくちゃ大きいS様のお宅も、
柄物が全面にくるより、上部に白が入ることで、
華やかさも加わり、下部のグレーの切替で、
ラグとの相性もよくなったと思うのです。

いかがでしょう。

目が飛び出るような高価な生地でも、
ちょっとした工夫で、使えることもあるかも!

是非、ご相談下さい♪

ホームデコア ウィンドウトリートメント

考えに考え・・・。                    CASAMANCE(カサマンス)

今回のお客様は、お部屋内はもちろんのこと、
外観もその街並みも、とても素敵なマンションにお住まいのS様。

ご家族でお住まいですが、インテリア好きのお嬢様が、
内装をあれこれお考えになり、お母様と一緒にインテリアショップを回って
少しづつお部屋を作っていらっしゃいました。

お嬢様もお母様も、
「お値段はいくらでもいいのよぉ~ほーほほほ~。」
なんて方ではなく、
とてもしっかりされた、朗らかで素敵なお2人です。

前回の CASAMANCE の生地は大変気に入られましたが、
いくらなんでも価格が・・・ということで、
一緒に何ヶ所か、ショールームを回らせて頂きました。

が、気に入られるものが、
デザインにひとひねりあるいいものばかり。

とにかくお嬢様のご趣味が、かっこいいのです。

当然のことながら、生地は、価格が上がれば上がるだけ、
糸の質も、デザインも、風合いも上がります。
製作中の手の加え方が全く違うのです。

一目瞭然。

お洋服やバックのように、完成品として形になっているものではなく
1枚の平坦な生地なので、余計にその違いが分かるのです。

無理、これは、無理・・・。

この、センスのいいお嬢様に、ある程度の生地で満足して下さい、
なんていえない。

ということは、生地のランクを下げるのは難しいだろうな・・・
と思い、生地の使い方を考えてみることにしました。

よく、高価なプリント地に無地を組合わせて、
価格を抑えたりしますが、今回はインパクトのある生地なので、
無地の中に、ポイントで使ってみることに。

そして、出来上がりがこちら!

篠原様11_640

かっこよく、またオリジナリティ溢れるシェードに、
お客様以上に、興奮してしまいました!

ホームデコア ウィンドウトリートメント

小鳥がいそう♪

さて、前回から引き続きF様のお宅のご紹介です!

お花畑のように、様々な花が咲き乱れている生地も
ご検討になりましたが、リビングは、
もっとナチュラルで優しい雰囲気に仕上げたい、とのことで
最終的にお選びになったのは、この、マグノリアの花をデザインしたレース。

藤木様12

爽やかなコットンの白いドレープをあわせつつ、
ここでも、F様らしく裾をグリーンで切替えられました。

藤木様8

一枚板のダイニングテーブルや、4脚全て形が違う木製の椅子に、
グリーンが馴染んで、白1色よりもずっと優しい雰囲気になりますね。

藤木様10

木がお好きということで、お子様のおもちゃも、全て木製。

中には、F様がお使いになっていたものを、ずっとお母様が
取っておかれたという、積み木も。

時が経って、色も変わり、つやが出て、傷もたくさんついてる積み木ですが
木ってすごい。

汚いとか、古いとかは全く感じさせないんですね。

ただただ、あたたか~い雰囲気。

そんなおもちゃや、趣味のいい家具に囲まれ、
森の中にいるような、グリーンの生地を使われたカーテンを見ていると、

この部屋の中を、小鳥が飛んでいてもおかしくない!

などと思ってしまいました。

がしかし・・・またも・・・。

我が家らしい空間。

マリメッコの生地を持ち帰られたF様は、
以前は、アパレル関係の生地の輸入のお仕事に
ついてらっしゃったそう。

だから、色+色を組合わせるのに慣れていらっしゃるのかも
しれません。

お手持ちの、マリメッコの厚地に組合わせたのは、
赤い水玉のレース!

藤木様2

レースが透けて分かりにくいのですが、
実は、小さなドットがとんでいる生地です。

とってもキュートな雰囲気に仕上りました。

藤木様1

欧米に比べ、無駄なものをそぎ落とした室内で暮らしてきた日本人は、
色+色や、柄+柄を組み合わせるのが苦手だといわれます。

もちろん、日本で一番の売上げを誇るのは、ベージュ系のカーテンです。

でも、色や柄がお部屋に入るのはとても楽しい気分になるものですよね。

それが、ずっと見てても見飽きない、自分達のお気に入りの色柄だったら
幸せ倍増!のはず。

最初のお打合せで、F様が、
(私達らしい部屋にしたいんです、出来る限りオリジナリティを出して
ずっと好きでいられる空間を作りたいんです。)
と、仰ってました。

そうそう、これが大事なんだなぁ・・・と。

ベージュの落ち着いた雰囲気が好きなら、もちろんベージュで、
白が好きなら真っ白で!
黄色でも、真っ黒でも、人になんていわれようが、
自分の部屋ですから、間違ってることなんてひとつもないんですよね。
自分が心地よければそれでいいんです。

ということで、生地にも大変詳しいF様に勉強させて頂くこともありつつ、
楽しい打ち合わせは進み・・・

書斎は、水と木のイメージで作りたいというご希望から、
こちらのシェードに。

藤木様4

フジエテキスタイルのムツノハナというレースを
フロントに、後には鮮やかなロイヤルブルーのモアレ柄の
無地を合わせました。

フロントレースの場合は、レースを通して
厚地の色が見えるので、ビックリするぐらい鮮やかな色にしても、
全く問題ないんです。

F様がお選びのロイヤルブルーは、鮮やかでも品のある色ですが、
もっと激しく、蛍光色のような色を使っても大丈夫。

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むしろ、鮮やかな色にしないと、色が透けて出てきてくれないんです。

さて、次はとっても優しくナチュラルに仕上った、
リビングをご紹介します!

お客様が連れ帰った、マリメッコ。

お店の方針もあり、私達、ホームデコアのコーディネーターの
活動はかなり自由。

イレギュラーな形のお打合せなども、
お請けしやすいかな、と思います。

例えば・・・

私の場合よくあるのが、
結構遅い時間のお打ち合わせや、お電話。

共働きのご夫婦も多くいらっしゃる時代です、
平日の日中にお打合せ出来るほうが、珍しいかもしれません。

また、土日となると、ご主人様がお休みで
そのうえ、小さなお子様もいらっしゃったりして
ご家族でお出かけになることも多く、これまたなかなか
お日にちが合わなかったり。

そこで、お疲れのところ申し訳ないと思いつつも、
お仕事から戻られた、夜7時ごろからお打合せに伺ったり、
反対に、夜の8時、9時といった時間帯に、お客さまから
お電話を頂いたりもします。

お仕事をされてない、専業主婦や、子育て真っ最中の
お客様なども、1日中動きっぱなしの家事や育児が一段落し、
ホッとされるのは、夜中になってしまうんですね。

深夜のメールのやり取りなども、日常茶飯事です。

もちろん、これは私の場合。

当然、コーディネーターも、家族構成や生活環境
そして、性格もバラバラですから、進め方も様々です。

ということで、ホームデコアがいかに柔軟に対応できるかを、
アピールしたところで、今回のお客様。

こちらのお客様も、子育ての真っ最中で、
日中、小さなお子様を連れて、
一緒にショールームを回って頂ける状況ではありません。

そこで、初回のお打合せでご希望をお聞きした後は、
お好みに合うであろう、サンプルやブックをご自宅に送り、
そちらから選んで頂くことになりました。

また、お客様ご自身が、フィンランドへ旅行された際に
購入された、マリメッコの生地もお使いになりたいとのこと。

カーテンにする目的で、購入されたわけではないそうですが、
サイズさえ合えば、是非!

ということで、出来上がったシェードがこちら!

藤木様3

フィンランドからF様に連れられ、はるばるやってきた生地。

遠くの日本で、こんな可愛いいシェードに仕立てられ、
本望でしょう。

さて、この他にも、LDやご主人様の書斎等
素敵なカーテンを作らせて頂きました。

順番にご紹介させて頂きます。