TOSOロールスクリーンと三銃士 1

まだ、春になるかならないかの3月
レース+厚地のダブルで納品させて頂いた、
TOSOのロールスクリーン。

無機質なイメージのある、ロールスクリーンですが、
美しいサーモンピンクと華やかな柄のレースで、
リビングの雰囲気にマッチした、素敵な仕上がりとなりました。

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シェードの紐を、猫にいたずらされ、
シェードが上げられなくなって困っている・・・
というご相談から始まった、今回のお仕事。

初めは、シェードの紐の部分を布で覆うような縫製をして
いたずらされないようにするのは!?等
店長と一緒に色々考えてましたが、
とにかく、直接お会いしてお話しさせて頂くことに。

そこで、お宅に伺ってみると・・・

なんと、そこには イケメン猫三銃士 が。

猫といえば、三毛猫とシャムネコくらいしか分からない私も、
一目でわかった!

この猫は、血統書のある猫だっ!!

そのくらい、とにかく美しい。

薄~いシルバーグレーの身体に、
透き通ったブルーの目。

うちの王子とは正反対の、
しなやかに引き締まった身体。

か、かっこいい・・・。

そう、この美しい猫三銃士は、 “トンキニーズ” という種類の猫さんだそう。

そして、この美しい三銃士に守られているご主人様はというと、
気高いお姫様風・・・

ではなく

これがまた、とにかく面白い方。

そんなこんなで、楽しい打合せが始まりました。

まるでプチホテルその8  Aldeco(アルデコ)・モリス・サンダーソン

今回こそ最後!

とうとう8回目になってしまいましたが、
K様邸の玄関ホールに作らせて頂いたのがこちら。

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Aldeco の 濃紺のダマスク柄のカットベルベットに、完全遮光の
裏地を付けました。

色も艶感も美しく、厚手で十分な高級感もあるのに、
この生地は、見た目より価格が抑えめで優秀です。
(あくまでも、見た目より・・・ですが。)

当初、玄関ホールのカーテンはお考えではなかったのですが、
生活をされるうちに、玄関ドアのガラスから漏れる室内の明かりや、
シルエットが気になるので・・・とのこと。

お引越しされた方、皆さま仰ってますが、暮らしてみないと分からないことって
たくさんありますね。

で、このカーテン・・・
ベルベット+遮光裏地と言うことで、重い重い、普通じゃない重量。

写真からも、その重厚な感じは伝わると思います。

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ちょっと、普通のお宅では、レールや下地の問題を考え
躊躇したかもしれませんが、K様宅はそこが問題なし!なのです。

お仕事の関係で、アイアンのレールは、全てK様のほうで製作されたもの。

もちろん、アイアン風ではなく、本物のアイアンレールです。

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そして、これらをどこに設置してもいいよう、
建築の段階で、下地はしっかり入れて下さったとのこと。

これなら心配いりません!

が、このカーテンを取り付けてくださった職人さん、
さぞかし、大変だったことでしょう・・・。

その横で、何もお手伝いせず、K様とクッションカバーについて
喋りっぱなしだった私を、どうか許してください。

ということで、本当に長い間、お付き合い頂いたK様のお仕事も
ほぼ終わりを迎えました。

カーテンの制作に関してはもちろんのこと、
その、真摯なご性格や、他人への気遣いなど、
K様には勉強させて頂くことが多く、お会いした帰りには
思わず背筋がピンと伸びてしまうような、そんなお仕事でした。

毎回、お付き合いの長短に関係なく、無事お仕事が終了するのは
ホッとするとともに、寂しくもあります。

メンテナンスなどで、またお気軽にご連絡頂ければ!

そうそう、K様のお宅は、雑誌にも掲載されました。

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カーテンは完成前の撮影だったので、ちょっと残念な部分もありますが、
輸入住宅にご興味のある方は、是非♪

まるでプチホテルその7  Aldeco(アルデコ)・モリス・サンダーソン

さて、1年以上お付き合い頂き、
7回にもわたって、長々とご紹介させて頂いた
K様邸のご報告も、今回が最後となります。

最後を締めくくるにふさわしい、大階段と
玄関ホールをご紹介します!

階段部分は、上がってすぐの踊り場に大窓、
そして、その正面に対をなしている、
これまた大窓があります。

当初は、イギリスのCole&Son (コールアンドサン)というメーカーの
美しいブルーの壁紙に合わせ、白いベルベットのカーテンを入れただけでした。

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私は心の中で、
(バランス付けたいなぁ・・・バランス付けたい・・・)と、
思ってはいたものの、ここまででもかなり費用のかかった
K様邸。

しかも、美しいカーテンボックスも取り付けらているのに、
それを無視して、すぐにバランス付けるのも・・・と思い、

何年かして飽きたら、バランスとか付けられますから!と
お話しするにとどまっておりました。

が!

仕事も後半にさしかかったある日、K様が、
(階段だけは、こんなアーチ形の飾りを付けようかなぁと思うんだけど・・・)と、
写真を見せて下さいました。

付けます!付けます!すぐ作ります!!

ということで、トリム(バランスの下に付いてる小さなふさふさですね。)
を決め、職人さんに現場を確認してもらい、縫製所と半円の大きさ相談をして
仕上がったのが、こちら。

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ベルベットで製作した上飾りなので、
大変な重量があり、普通にマジックテープで取り付けただけでは
落ちてしまいます。

・・・お客様によくびっくりされますが、上飾りバランスというのは、
基本、専用のレールやボックスにマジックテープで貼り付けてあるんです・・・

そこで、職人さんがタッカーで、しっかりとボックスに止めて下さり、
生地が浮いたり、納まりが悪い箇所は、私がカーテンとバランスを縫い付けたり
もしました。

存在感ある大階段の上部ですので、豪華なバランスも浮くことなく、
お宅の雰囲気をアップさせてくれたと思います!

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また、タッセルとトリムは、探しに探したブルーのもの。

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ブルーのふさふさなんて、普通にあるじゃない!
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、このタッセル探しって
結構難しいんです。

ブルーと言っても、濃淡も含め色は様々。
また、大きさも、お窓やカーテンのボリュームに合ったものを
見つける必要があります。

有名なフランスのウレス社やその他、輸入物は、日本のお宅には
ちょっと大きすぎることも。

しかし、国内メーカーさんのものはK様のお宅には
小さすぎるし、美しいブルーがない・・・。

なかなかピンとくるものが見つからず、
どうしたものかと困っていたところ、1年越しでひょっこり出会ったのが、
ゲートウェイ・インターナショナルさんが輸入されている、
こちらのシリーズ。

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ブルーの色も2色あり、白い部分が多い明るめの壁紙のLDと、
インパクトある階段ホールで、濃淡を分けて使うことが出来ました♪

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こちらの商品は、大々的に宣伝されているものではなかったので、
ご紹介頂いたのは、本当に偶然です。

幸運でした!出会えてよかった~♪

生地も、それを引き立てる飾りも、
お客様のご希望をお聞きし、私の中でも
こんなものを!とイメージを決めて探すのですが、
なかなかピンとくるものに出会えないことが、よくあります。

それこそ生地なんて、輸入と国産合わせたら
数千、数万とあるのに!!!

でも、お客様にとっては、今回のように一般に知れ渡ってないものを
お探しできるのが、私達コーディネーターが付くメリットでもありますよね。

そうでないと、インターネットや大型店で買うのと
変わらない場合も出てきてしまう恐れが・・・。

なので、毎回、頑張って探してます。
運も味方に付けつつ。

そうだ、私も、トイレ磨いておこう!

(長くなったので、玄関ホールは次回へ)

まるでプチホテルその6  Aldeco(アルデコ)・モリス・サンダーソン

さて、ついIKEAの宣伝をしてしまった。

前回の記事の印象を薄くする為にも、
張り切って、次を書かなくちゃ!!と思って
早、1ヶ月・・・。

なんてことでしょう~。

さぼってないで、まだまだある、K様宅の素敵なお部屋を
ご紹介させて頂きます!

リビングとお仕事部屋に続くのは、
プライベートなお部屋や、ピアノルームにゲストルームです。

あまり詳しくご紹介するのも・・・と思いますので、
どのカーテンが、どのお部屋のものかは、
ご想像にお任せします!

K様が大好きなモリスの中から、葡萄の房と蔓をデザインした
〖ヴァイン〗を使ったお部屋。

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こちらは、その名の通り、レモンやザクロの果実をデザインした
モリスの〖フルーツ〗。

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女性らしい、サンダーソンの華やかなプリント〖ペインターズガーデン〗で
飾ったお部屋。

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ミッキーの壁紙に合わせ、可愛らしい街並みがデザインされた
ハーレクィーンの〖ブティックブルバード〗を使ったお部屋。

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全て、同じ形状のフランス窓であるという外観を考慮し、
レースは、全室同じ生地で作らせて頂きましたが、
ドレープは、それぞれのお部屋や、お使いになる方に合わせ
様々な雰囲気のファブリックを使わせて頂きました。

開口の広い窓の、直射日光から生地を守る為、
また、K様のお好みもあり、全てにしっかりと裏地を付けてあります。

いつも、本当に隅々まで美しく整えられたK様のお宅。
ベッドリネンも、とてもキレイにお洗濯され、きちんとアイロンをかけられたものが
使用されていましたが・・・

K様が

“一度には無理だけど、今度はベッドカバーを作りたいですね~” と。

つ、作りた~い!

ホテル並みに、いや、それ以上に整理整頓されたお部屋には、
ファブリックの色や柄を邪魔するものが一切ありません。

そんなお部屋で、カーテンとコーディネートされたベッドカバーは、
きっと映える、もう、カーテンやお部屋の魅力倍増でしょう!

そして、トイレにまで貼られたモリスの壁紙。

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もちろん、こちらにはモリスのカーテンを。

そして、もう一方のトイレには、バラの壁紙に合わせ、
サンダーソンの〖ソリラ〗というバラのプリント地を。

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照明はもちろん、手洗いのボウルや蛇口にいたるまで、
お好きなものを選び抜かれた、清潔で美しいトイレ。

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ちょっとした小部屋ぐらいの広さがあります。

そういえば、以前お仕事させて頂いた社長様のお宅のトイレも、
お掃除が行き届き、まるでどこかのショールームのように美しかった・・・。

きっと、こういうところに、トイレの神様は来られるに違いない。

K様のお宅のトイレにも、神様が列をなして
順番待ちされていることでしょう。

まるでプチホテルその4  Aldeco(アルデコ)・モリス・サンダーソン

さて、お次はK様のお仕事部屋。

こちらには、K様が大好きなモリスのアービュータスの
壁紙が貼ってあります。

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当初はリビング同様、Aldecoのベルベットを使用して
アービュータスの少しアンティークで爽やかな緑に、
白く光沢のある生地が映えて・・・
という計画でしたが、

K様が、アービュータスの生地で仕立てた、
カーテンの写真をご覧になり、

「白いほうの壁は、アービュータスのカーテンにしたらどうかしら?」
と。

なるほど、それは素敵です!

全くそれが浮かばなかった、自分のふがいなさを責めつつ、
こちらのお部屋には、2種類のカーテンを納めさせて頂きました。

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もちろんレースは、他の部屋と合わせ、
外から見ても美しい、K様お気に入りの裾刺繍柄。

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カーテンをお納めした際は、まだ家具は何も入ってなかったのですが、
お部屋の真中に、大きな書類机が置かれ、壁には世界地図が貼られるとのこと。

大好きなモリスに囲まれたお部屋は、きっとお仕事でのお疲れを
癒してくれることでしょう。

そして・・・

こんなに広々とした、美しいお部屋がお仕事部屋とは!と、
指をくわえてみている私に、K様が明かして下さったのは・・・。

次回、奴の思わぬ正体が明らかに!

続く。