お子様のお部屋のカーテン その2

さて、前回ご紹介したこちらのカーテンですが、
カップケーキ柄のUSAコットンです。

当初のお打合せでは、フランスのCAMENGO の生地を
お考えだったのですが、数年でお引越しの可能性もあるとのこと。

しかし、国産の生地では、ご希望のものが見つからず、
どうしたものかと思っていたところ、奥様がインターネットで
見つけてこられた生地がこちら。

ただし、USAコットンは、パッチワーク等の手芸や小物作りに使われることが主で、
柄は可愛いいのですが、カーテンに仕立てるには薄すぎます。

そこで、通常のカーテン用のしっかりした白い生地を裏地に使い、
仕立てました。

これで、可愛いいうえに、窓からの暑さ寒さもしっかり防げる、
カーテンが完成です!

納品時には、カップケーキの生地を一緒に選んだという、
可愛いお嬢様もいらっしゃり、大変喜んで下さいました♪♪♪

お子様のお部屋等、2~3年で使わなくなってしまうかも・・・と思われるような時は、
このような作り方も考えてみて下さい。

ただ、海外ブランドのキッズコレクションは、本当に夢一杯で、
お子様だけでなく、大人のプライベートルームにもお勧めしたいほど!


こちらも、是非!!

生地サンプルを見てるだけで、気分が上がること、間違い無しです↑↑↑

お子様のお部屋のカーテン その1

ホームデコアのHPでも、ど真ん中にキッズコレクションを
紹介させて頂いていますが、海外ブランドのキッズコレクションは、
本当に可愛いい!!のです。

こちらは、イギリスのデザイナーズギルドのキッズコレクション。

そうなんです・・・。
残念なことに、日本国内のメーカーに、
この雰囲気はありません・・・。

見て下さい!エスキモーの少年に白熊が!

お城が!
その下には、可愛いいギンガムチェックと花柄のカーテンが
見え隠れしています。

これらは、生地を見てるだけで癒される
フランスの CAMENGO のキッズコレクションです。

このほかにも、ハーレクイン、アルハンブラ等のブランドにも
可愛いいコレクションが、山ほど。

キッズといわず、大人でも、毎日こんな部屋で過ごせたら、
気持ちが上がるだろうなぁ↑↑ なんて思ってしまいます。

こんなお部屋で過ごせたら、お子様にもいい影響があるに違いなく、
是非是非、ご検討頂きたいのです。

が、1つ問題が。

海外セレブのように、妊娠が分かった途端、部屋を模様替えし、
素敵な壁紙やカーテンを揃える!ということが出来れば、
長い間、可愛いいお部屋を楽しんで頂けると思うのですが・・・

例えば、お子様が10歳ぐらいになったところで、ご新居に移られたとしたら・・・

数年で、お子様は思春期です!
お好みも変わってしまうかもしれません。

また、転勤が多く、2~3年で移らなくては・・・という
場合もあります。

そこで、昨年末作らせて頂いたカーテンがこちらです。

続く。

知る哀しみ

昨年末、興味のある事ない事で、反応の差が大変激しい、
とても面白いご主人と、その横で、ニコニコ笑っていらっしゃる
可愛いい奥様にお会いしました♪

そちらのお客様がご検討下さっていた生地が2種あり、
片方はもう一方の3倍近い価格です。

価格が低い生地のほうも、決して安価なものでは
ありませんでしたし、当然、悩みに悩まれました。

そんな中、奥様が、こんなメールを下さいました。

私が好きな作家のおじさんが、「知る哀しみ」という言葉を使っていました。
「本当にいいもの、一流のものを知ってしまうと、それ以外では満足できなくなる。
昔はおいしいと言っていたてべていた料理なども色あせてみえる」
というような意味だったと思いますが、まさに今その状態です(笑)

メールを拝見しつつ、思わずうんうん、と頷いてしまいました。

そうなんですよね、私も仕事上、生地は毎日のように見ますし、
ありがたいことに、素敵な生地をご紹介頂ける機会もたくさんあります。

そこで、私が、もう、かれこれ1年近くも迷ってるのが、
洗濯機置き場の前のカーテン。

機能優先で選べばいいのでしょうが、どうしても使いたい、
麻の生地が ¥13,000/m

それを、2m×2巾使うと、なんと生地代だけで¥52,000 ・・・。

仕事柄、割引があるでしょー?と思われるでしょうが、
輸入生地は、そもそも仕入値が高いのです。

洗濯機を隠す為に、そんなにかけていいのかという気持ちと、
いいものを知ってしまった哀しみと・・・。

さて、私のことはともかく、“知る哀しみ”を味わわれたご夫婦が選ばれた、
素敵なカーテンを、次回ご紹介します!

カーテン生地をおしゃれに節約。

2回続けて、生地のお話をしてきましたが、
今回は、おしゃれに仕上がる上に、生地代が少し
節約できるかもしれない方法です。

前回と同じ、

巾2m20㎝×高さ1.8m のカーテンについて考えてみます。
生地は、1m¥5,000 巾140㎝ 無地 です。

この場合、2倍3山で仕立てる場合、縫い代をも入れると、
横幅は4.6m必要です。

ということは・・・
巾140㎝の生地を3枚つぎたすと、4.2m

あと、40㎝足りません。

ということで、もう1巾足して、140㎝の生地を4枚つなげます。

そうすると、全部で5.6mとなり、1mも余分が出ますが仕方ありません。
横幅の足りないカーテンを作るわけにはいきません。

しかし、仕方がないといっても1巾増えるということは、
かなり価格に差が出ます。

巾2m20㎝×高さ1.8mのカーテンですと、1巾は2.2m必要です。

もし、輸入の、1m1万円以上する生地を気に入って下さっていたとしたら・・・
¥22,000以上のUPとなります。

ここで、ひと工夫です。

最後の1巾は、別生地を入れてみるのです。
両サイドにボーダーを入れたり、バランスを考えて柄の違うものを
つなげたりします。

こんな感じで。

そして、こんな感じで。
(これはつながってませんね。 1つのレールにモノトーンと
 黄色いカーテンと2枚かけてますが、これをつなげて1枚に縫製するのもありです。)

別生地を合わせることで、一層華やかになったり、大柄を落ち着かせたり
という効果もあります。

そのうえ、価格が下がればいうことありません。

しかし、最大の条件は、合わせる生地の価格を抑えなければいけないということ。

当然これも、私が考えたのではなく専門店やコーディネーターであれば、
皆、考えています!

両サイドに入れる場合など、縫製代が少し割高になることもありますので、
おしゃれにお得になるよう、専門店でじっくりご相談下さい。

下部切替なんてのもありますよ。

カーテン生地の使い方 2倍か1.5倍か。

前回に続き、今回もカーテンの生地の使用量について、
ご説明させて頂きます!

オーダーカーテンは2倍三山が標準、とご説明させて頂きましたが、
それ以外にも色々な選択肢があります。

1.5倍2山 レール巾+ゆとり分の1.5倍の生地を生地を使い、2山につまんでヒダをだします。

ワンタック 1.3倍~1.5倍程度の生地を使い、上部は1つまみだけつまんで仕上げます。

フラット 上部はつままず平らなままで、ひだを取らず仕立てます。

今回は、計算結果が分かりやすいので
巾2m20㎝×高さ1.8m のカーテンについて考えてみます。
生地は、1m¥5,000 巾140㎝ 無地 です。

2倍3山の場合は、8.8m 生地が必要です。
これは、縫い代を含め、巾140㎝×2.2mの長さの生地を、
4枚つないで、カーテンを作るということです。

では、1.5倍2山ですと・・・これは6.6mで足りるのです。

2.2m×1.5+20㎝(縫い代)=3.5m
3.5m÷1.4m=2.5

となり、巾140㎝×2.2mの生地を、3枚つなげばカーテンが仕上がるというわけです。

ワンタックやフラットにして、1.3倍で仕立てても同じです。

ということは、2倍3山だと、生地代は 4万6千200円(税込)
1.5倍2山だと、3万4千650円(税込)となり、生地代は 1万1千550円 変わります。

これが、1窓だけでなく、何箇所もあれば大きな違いとなります。

1m5千円 の生地ではなく、1m1万円以上するような生地であれば???
これまた、大きな違いとなります。

だからといって、なんでもかんでも1.5倍やワンタック、フラット等に
すればいいというわけではないのが、悩ましいところですが・・・。

オーダーカーテンの基本が2倍3山なのは、やはり、それだけの分量の生地を
使って仕立てると、ひだの波も美しく出て、仕上がりも豪華に優雅になるからです。

クラシックな雰囲気のものや、薄手の柔らかい無地、
また、人気のウィリアム・モリス等は、是非、2倍3山で仕立て頂きたいなぁと思います。

これは、家具やお部屋の雰囲気によっても、変わってきます。

ただ、大柄のものや、北欧系の明るく爽やかなプリント生地は、2山やワンタック、
またはフラットで、ひだを少なめに仕上げても、柄がはっきり出たり、
軽い雰囲気に仕上がって素敵だったりもするのです。

当然、上のような計算は私が考えたわけではなく!
どのコーディネーターもカーテン屋さんも、メーカーも、
皆やっています。

ですので、もし、素敵な生地に出会って、少し予算オーバーだなぁ・・・
と思った場合でも、是非諦めずに、カーテン屋さんと相談してみて下さい。

ちょっとした工夫で、お好きなものが作れるかもしれません。

次は、また別のちょっとした工夫をご紹介してみたいと思います。