縫製工場見学

先週、インテリア関連業種の方々が所属する、クラブ(サークル?)主催の、
工場見学に参加させて頂きました。

このクラブのTopは、大ベテランのインテリアコーディネーターの先生ですが、
大変気さくで面倒見のいい方で、様々な勉強会や見学会、懇親会などを
企画して下さいます。

工場見学などは、一人ではまず不可能なのでとてもありがたいのです。

今回は、縫製工場 → 防炎加工工場 → レース工場 の
3ヶ所です。

まずは、縫製工場。

私は、縫製工場の見学は2回目ですが、工場によって、
随分内容が違うものだとびっくり。

以前見学した工場は、特注やスタイルカーテン、なんでも対応します!というところでしたが、
今回は、3山2倍ヒダや、2山1.5倍ヒダ基本のカーテンを、流れ作業で、大量に縫製している
工場でした。

縫製は、熟練の女性技術者の手によって進められるのですが、その早いこと早いこと!

がー。 はいできた。
がー。 はいできた。
がー。
の繰り返しです。

な、なんで曲がらないんですが?
マチ針も、しつけもなくて、なんでそんなに大きな布をまっすぐ縫えるんですか?

なんで?あっという間にウェイトテープが?
なんで?あっという間にヒダ山が?
一体なんで?・・・と私が思ってるうちに、次から次へとカーテン完成です。

丈決めや、形態安定加工も、熟練技術者の確かな目と手で1点1点行われます。

実は、私、1回目の工場見学の前までは、
縫製ってもっと機械化されているものだと思ってました。

大きな機械があって、そこになんらかの形で生地を設置すると、
裾と、横を縫われて出てくる、みたいな・・・。

どんな機械だ???って感じですが、
漠然と、全てオートメーションというイメージがあって。

そんなはずないですよね。
1つ1つサイズの違うオーダーカーテンですから、
1つ1つ丁寧に、人の手が入ってるんですよね。

お客様のご希望を、形にして下さる縫製工場の皆さん、
ありがとうございます。

分かりやすく、無理のない発注書を書くよう心がけます!

・・・と、心で誓って工場を後にしました。

次回は、工場全体が、巨大な洗濯機となっている、
防炎加工工場をご紹介します。

海外ドラマは勉強になります!

私の最大の趣味は、海外のテレビドラマを見ることです。

流行の韓流は、“冬のソナタ”ですら、まともに見たことはないのですが、
アメリカやイギリスの推理モノは、寝てもさめても・・・というくらい大好きなのです。

家で仕事をしている時など、TVの音だけ消して、海外の刑事モノを
流しっぱなしにしていることさえあります。

音なしのドラマを流して、何が楽しいのか???と自分でも思うのですが。

いつも何かをしながら見ていることが多いので、
ドラマから仕事のヒントを!なんて真剣に思ってはいないのですが、
それでも、ハッとさせられることがよくあります。

以前もイギリスの件で書いた、ミスマープルや名探偵ポアロ。

両方とも、1930年代の、第一次大戦と第二次大戦の間に起こった出来事として、
設定されてるようですが、大量生産大量消費ではないこの時代、
金銭的に余裕のある人達は、本当に手をかけて作られた良質なものを、
とても大切に使っていたんでしょうね。

フリンジを豪華にあしらって作ったカーテンや、表(部屋側)が無地、裏(屋外に向いてるほう)
が、バラの素敵な柄の生地で、両サイドにそのバラの花柄が折り返されていたりするカーテン
が出てきたりするのです。

何か、歴史的に有名な邸宅等を使って撮影されているのか、それとも、撮影の為だけに、
手の込んだ、アールデコ調のセットを作っているのか、私には分かりませんが・・・。

で、前置きが長くなりましたが、今回ご紹介したかったのはこちら。

デンマークのミステリー “THE KILLING”
デンマークで、史上最高の視聴率を記録し、国民の3人に1人が見ていたというドラマです。
そして、評判どおり本当に面白いのです!!

が・・・ドラマの内容は、また別の機会にご紹介させて頂くとして、
この写真をご覧下さい ↓

これは、運送会社を経営する夫婦の家のダイニングです。

光がたくさん入る大きな窓辺に、植物や、赤や青のキレイな瓶を飾っていて、
一見すると、ダイニングというより、サンルームのようで、どちらかというと、
というか、どうみてもカジュアルな雰囲気。

そこに、シャンデリアです!

夫婦二人が話し合ってる頭上に、少し小ぶりのシャンデリアが。

もう、これがなんとも素敵で、このドラマを見るたびに気になって気になって。

もし私が、ここに合わせる照明を相談されたら、絶対にガラス素材のペンダント型を
お勧めすると思います。
シャンデリアのようなデコラティブなものは、まず、考えないような気がします。

このカジュアルな部屋に、キッチンのまん前に、シャンデリア。
可愛くておしゃれで、本当に素敵です。

このドラマは、現代のモノで、この運送会社経営のご夫婦も、
あくまでも中流階級の、一般庶民の中の一般庶民です。
作業場兼自宅という設定で、特別な豪邸でもデザイナーズ住宅でも
ありません。

ということは・・・デンマークではこれが日常。これが普通。

さすがヨーロッパ、こなれてますね~。

勿論、照明だけでなくカーテンも同じです。
デコラティブなものも、斬新なものも、もっと肩の力を抜いて、
楽しんで使ってみるといいんですね。

海外ドラマ、結構勉強になります。

・・・おまけ・・・
これは、市長選に出る政治家の会議の1場面です。
政治家の使う会議室ですら、こんな素敵な照明が!

モロッコテイスト

1週間ほど前のお休みの日、出先であまりに暑いので、ビールを飲もう!と入ったのが
モロッコ料理屋さん。

お初のモロッコ料理、イタリアンをエスニックぽくした感じでした。

そしてそんなモロッコ料理屋で、お料理そっちのけで夢中になってしまったのがこちら ↓

見て下さい、この可愛いいシャンデリア!

小さいサイズもあります。

違うタイプもあります。
分かるでしょうか、こちらは、ぶら下がっている飾りが少し少なめです。

お店の女性が教えてくれましたが、モロッコはランプの文化で、素敵な照明がたくさんあるそうです。

そして、このシャンデリアにぶら下がっているパーツは、全て自分の好みで選んで、
自分の好きな形に作れるそう。

お店にあったものには、カラフルな色が使われていましたが、勿論、全パーツを、
色のない透明のものにすることも可能です。

おトイレにあったのはこちら。
黒のガラス玉が、まるでぶどうのようですが、これもすごく可愛いい!

特に、カタログがあるわけではなく、お店の方が、年に何回かモロッコへいかれるので、
その際に、こういうのを買って来て下さいと、イメージを伝えてお願いすることになります。

そして、カーテンはこちら。
レースに刺繍と、赤いベルベットでアップリケのようなものが施されています。

裾は、同じ赤いベルベットで切り替えられています。

またまた、先程のお店の女性によると、モロッコは、ヨーロッパと中東、両方の影響をうけてるとのこと。

確かに、ヨーロッパのクラシックと、中東のあでやかさが入り交じっていてますよね。

納得。

こんなビーズのタッセルもありました。

照明も、レースカーテンも、インパクトのあるデザインなので、お部屋に持っていくと、
あっという間に主役になってしまいそうです。

でも、お部屋に合う照明を選ぶのでなく、お気に入りの照明からお部屋の模様替えを始めるのも、いいかもしれませんね。