okamoto について

 『様々な方とお会いて話しすることが大好きで、お客様とのお打合せは、毎回楽しくて仕方ありません!  ファブリックを選ぶ価値観は様々。単に高価であれば良いと訳でも、逆に安く抑えられれば良いと言うものでもありません。  お客様の笑顔を思い描き、求められている1点物の生地とスタイルをお届けしていきたいと思っています。』

エリザベスと言えば・・・その1 〈デザイナーズギルド〉

そう、イギリスの女王様。

そのイギリスで、
インテリアデザイナーとしては、唯一勲章を授与された
トリシア・ギルドさんデザインのブランド
〈デザイナーズギルド〉の新作発表会に行ってきました。
(1ヶ月ほど前に・・・。)

ちなみにこのブランドには、その素晴らしいデザイン性を認められ
ROYAL COLLECTION という
エリザベス女王自ら監修されるシリーズまであるのです。

これはもちろん、インテリアの世界では
トリシア・ギルドさんだけに与えられた栄誉です。

さて、毎年、春と秋に大量の新作を発表される、
このブランド。

全て、デザイナーのトリシア・ギルドさんが、
世界を旅して得た、風景や植物、アートや文化などからの
インスピレーションをもとにデザインされているそうですが・・・

その色彩と、自由で華やかな雰囲気に毎回圧倒されます!

今回のコレクションの名は マジョリカ。

その名の通り、スペインのマジョルカ島の美しい風景から
デザインされたものです。

ギルドお得意の、あざやかな花柄や

華やかなアラベスク模様

そして、今回、何よりも目を引いたのが、
カットベルベットのシリーズ。

ベルベットというと、日本ではまだまだクラシカルな印象の多い生地ですが、
それを、美しい模様と色で、とてもモダンに!

私は、ふっくらした質感や、浮き出た模様、つやつやした手触りが好きで、
どのブランドでも、ついついカットベルベットに吸い寄せられてしまうのですが・・・

やはりギルドは一味違うなぁと、思わずにはいられませんでした。

毎回、何十色と揃った美しい無地のシリーズを含めると、
春夏それぞ10冊程度、生地だけで年間に20冊前後は新作を発表される
トリシアさん。

こんなに美しいものを、こんなに大量にひねり出すなんて、
毎回苦労されてるんだろうなぁ・・・と思いきや、
なんと、何シーズンも先までのデザインのイメージが
いつもストックされて、出番を待っているとのこと。

もう、こういう方は、
作り出す
生み出す
考え出す
のではなく、全てが自然に湧き上がってくるんでしょうね。

確か、水玉の女王 草間彌生さんもそう仰ってた。

私なんて、お客様1件の提案に、
うーん・・・うーむ・・・うーん・・・と考え過ぎて、
しまいには訳がわからなくなってくるのに・・・。

それはともかく、イギリスはもとより
あらゆる国から様々なブランドのファブリックが
日本で紹介されていますが、
このデザイナーズギルドだけは、唯一無二
絶対に他社が真似できない世界を繰り広げています。

それは、やはりこの色彩の美しさに尽きるのではないかと、
私は勝手に思っています。

ギルドお得意の大胆な花柄

多色使いの、ストライプと呼ぶのは失礼に感じるほどの
美しい縞模様の生地

麻やコットンを多用したナチュラルな生地に、
ピンク、ブルー、イエロー、グリーンなど、カラフルな色をふんだんに使っているのに、
どれもこれも、なんとも上質でシックな雰囲気に仕上がった魔法のようなファブリックです。

どうぞ、プリムエトフのお店に実物を見にいらして下さい。

ちょっとだけプラスしてみました ~ツインシェード~

一戸建てを新築され、お引越しされたY様。

オーダーカーテンを作るのは初めてなんですが・・・
と、ホームデコアにご連絡下さいました。

床、壁、天井、建具と白の分量が多く、
お客様も、(白でスッキリした印象にしたくてこだわりました)
と言われたLDに、インパクトを与える
黒いレザーのソファー。

ここに、カーテンで色を入れたいと思うのですが・・・
というお話しでした。

お子様がまだまだ小さくて、お店やショールームまで
お出かけ頂くのが難しく、
生地のカットサンプルやお写真をお送りして
メールやお電話で、あーだ、こーだと1ヵ月半ほどご相談。

そして、こんな爽やかなカーテンが仕上がりました。

レースはフジエテキスタイルの、ホトリという生地です。

このように、裾のほうに3本の太いストライプが入った生地ですが、
これを、横に使うのか・・・


(ちなみにこの写真は、色違いの生地です!)

縦に使うのか・・・

厚地を前にするのか、レースを前にするのか・・・

厚地の色はどうするか・・・

メールで写真をお送りしたり、小さな生地サンプルお送りしたりして、
沢山ご検討頂き・・・

厚地は、白で統一したお部屋の雰囲気を壊さぬよう白で、
レースをお部屋側に使って仕立てることになりました!

そして、掃出し窓のほうは、裾にストライプを、
腰高窓は、窓の中心にストライプを持ってきました。

また、写真では分かりにくいのですが、
白い厚地のカーテンの両サイドには、水色の生地を
細くテープ状に入れてあります。

この水色部分が太いと、レースの横ストライプと喧嘩してしまうし
かと言って、白一色では、壁と同化してし過ぎてしまうかなと
思って、ちょっとだけプラス。

こんな風に、生地をどうやって使うのか、
どうやって仕立てるのか、
厚地とレースの合わせ方を考えるだけでなく、
そこに、もう一つプラスしてお好きな雰囲気に作れるのが、
ホームデコアのいいところかな、と思います!

カーテンに合わせて、階段部分の間仕切りも、
白とブルーで作らせて頂きました。

階段の壁に、ふさかけ・・・(これです↓)

を付けると、ひっかけたりして
特に、小さなお子様には危険なので、
ここは、カーテンにくるみボタンをつけて束ねるようにしてあります。

このように、カーテンが仕上がるまでには、
生地の組合せだけでなく、サイズ、仕上がり、取付け方
メカの操作方法まで、細かく細かく、お打合せすることが山ほど。

お客様のご要望のスタイルがうまくいくか分からない時は、
いらない余り生地で、サンプルを作ったこともあります。

出来る限り、写真などお見せして分かりやすく!!
と思ってはいますが、お客様も悩みに悩まれるので
私も、申し訳ない気持ちになることがあります。

しかし、今回、Y様がこんなメールを下さいました。

『オーダーカーテンは既製品よりも確かに高いけれど、
おかげさまで決めていく過程も楽しく
(正直できあがってしまったのが残念なくらい(^_^.))で、
出来上がりも大満足で鼻高々です!!
ブログ楽しく拝見しているので、更新頑張ってくださいね(^_^)/~』

あ、そうなんだ!

悩まれる過程も、楽しんで下さってるんだ!!
と、ありがたく思いつつ目から鱗でした。

このようなメールを頂くと、
よし!また次も頑張ろう~!
と、ふつふつとやる気が湧いてきます。

そして、最後のブログ更新への励ましは、
私が、ブログ苦手だとぶちぶち愚痴ったからですが・・・。

こんなに温かい、励ましのお言葉を頂いても、
なぜか、ブログ更新のやる気は、ふつふつしないのです。

ピンクとグリーンの子供部屋 その2

さて、前々回のI様のお宅。

カーテンは仕上がり、次は
壁紙をどうされるか。

ピンク+グリーンという組み合わせは
決まっていらっしゃったのですが、
色の濃淡で、全く印象は変わります。

また、無地ではなく、柄物を取り入れてみるか

ピンクを2面にするのか、グリーンを2面にするのか・・・

などなど・・・ご主人様がお仕事の関係で、
画像をおつくりになれるので、まるで実際に貼ったかのような
イメージ図も作って、ご検討に。

そして、最終的には、
選びに選び抜いた、ピンクとグリーンの無地でご決定。
写真に写ってない側も、ピンクの壁紙が貼られ、
本当にキュートな子供部屋が完成しました!

そして、ご夫婦のプライベートルームも同様に・・・

白地にブルーのマグノリアの花のカーテン+ストライプのシェード。

これで、白い壁では少し寂しくなりますが、
そこはI様。

シェードに合わせたストライプの壁紙を、
ベッドの頭部分1面に貼られて・・・

日本の白い壁に慣れていると、
大きな面1面にストライプ???と躊躇される方も
いるかもしれませんが、これで、お部屋にメリハリが出て
花柄のカーテンも一層引き立ちますね。

カーテンと、壁紙が終わり、少し落ち着かれたので
今度はベッドのヘッドボードのご相談を頂いているI様。

日本ではあまり馴染みがないものですが、
海外ではヘッドボードは当たり前。
フランスでは、普通に町の家具屋で山ほど販売しているそうです。

シンプルな足つきベッドに、お好みのヘッドボードを足すだけで
ベッドが生まれ変わります。

ご興味のあるかたは、是非♪

あっという間に2017年!

も、もうすぐクリスマスだ!
ケーキの予約を!!
今年は、ケンタッキーでも買ってみようか!!

などと、トナカイに扮する王子を横目に、
わくわくしいていたはずなのに・・・

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気が付いたら、ケンタッキーも食べれず大晦日。

そして、恒例の寝正月を通り過ぎ・・・

ああっ!今年も既に10日も終わってる。

改めまして、皆様よいお年をお迎えでしょうか。

日々、バタバタと忙しくしているようでも、
振り返ると、(全く私は何をしていたんだろう?)と思ってしまう
不思議な毎日です。

さて、そろそろ気を引き締め直し、今年も頑張ります!

既に、納品させて頂いたお客様、ご不便はないでしょうか。
プラン中のお客様、納品をお待ちのお客様、
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

お正月の間は、私と旦那さんという家来二人が揃い、
置いてきぼりを食うまいと
常に神経を研ぎ澄まし、
張り込み中の刑事のようだった王子は・・・

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お正月の後半から、もうへとへと。

座りながら寝る始末。

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やっとお正月が終わったと思ったら、
思いがけない3連休で、こてんぱんに。

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きっと、家来が町へ働きに出てからが、
王子のお正月休みなんでしょう・・・。

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ピンクとグリーンの子供部屋 その1

さて、カーテンと合わせて壁紙をご検討のI様。

ご主人様がフランスの方で、
以前はご家族でフランスで生活されていたこともあり
お部屋は、素敵にデザインするのが当たり前。

ご家族で沢山のショールームを回り、サンプルを取り寄せ
あーでもないこーでもないと、ご夫婦で納得いくまでご相談。

本当に、インテリアを楽しむ努力は怠らないという
素敵なお二人です。

カーテンも、デザイン重視で、単なるレース+厚地ではなく

レースのシェード
+
厚地の柄物のシェード
+
厚地のカーテン

の3段階!

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この、厚地and厚地。

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海外のインテリア雑誌や、メーカーのディスプレイなどでは
よく見かけますが、実際のお宅ではあまりお作りしたことがありません。

正直いって、機能的には必要のない部分だから。

確かに、2重より3重のほうが断熱や遮光、遮音効果は勝ります。
しかし、最近のマンションは空調や防音管理も完璧なものが多く
カーテンを3重にしなくてはいけないほどではありません。

なので、あくまでも、デザインの為。

その為に プラス数万円・・・もしくは プラス十数万(!?)となると、
うーん・・・となってしまうのが当たり前。

しかし、I様ご夫妻にとっては、
この3重のカーテンデザインは、ごく当然のご選択だったようです。

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この、くまさんが一生懸命束ねてくれてる
ピンクのカーテンを、ちょっと指で隠してみてください!

これがあると無いでは、どんなに雰囲気が変わってしまうか・・・

お窓の両サイドに、縦にピンクが入ることで
窓辺が締まり、可愛さも倍増!

そして、黄緑の壁紙も、もういっぽうのピンクの壁紙も
グン!といきてきます。

1度に全部!でなくても、何年かして
今のカーテンは気に入ってるけど、
お部屋の雰囲気を変えたいな・・・と思う時は
こんな風にカーテンを1枚プラスされるのもいいかも。

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3重ではないですが、レースカーテンに飽きたら
ブラインドやすだれに変えてみるのもありですよね。

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なーんて、偉そうなことを言ってますが・・・

私の自宅は、

王子がいたずらしなくなったら3重に!
王子が汚さなくなったら3重に!

と、ずっと考え中。

今は寂しくレールだけが付いています・・・。

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(ちっ・・・。また僕のせい。)

ちっ