茶色と青

茶色+青は、
落ち着き過ぎず、かといって頑張りすぎず、
暗からず、かといって明るすぎず・・・

私も、個人的にとても好きな組合せです。

茶色といっても、こげ茶のような濃い色からベージュ系、
青も、ネイビーから淡い水色まで、本当に様々です。

その中で今回のお客様は、ご寝室用に、ベージュと美しいネイビー
の組合せをお選びになりました。

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私の好きな組合せといっても、
これは、ご夫婦がショールームにお出かけになって、
お2人でお決めになった色合わせです。

・・・って私は役に立ってないじゃないか!
と自分でも思ったので、お客様のご指示のもと、
ネイビーの生地探しという任務に邁進しました。

フジエテキスタイルで人気の、太いストライプのレースの
後ろに合わせたのは、タイのPASAYAというメーカーの、
光沢のあるドレープです。

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小窓3ヶ所は、レースは無く
厚地だけで、シェードをお作りしました。

ゴールドの縁の、大きなミラーとの相性もよく、
落ち着いた、大人の寝室の完成です!

お客様とは、年齢が近かったこともあり、
職人さんが取り付けをしてくださってる間、
2人で喋りっぱなし。
仕上がりにもご満足頂き、ほくほく顔で、
お宅を後にしました。

そして後日・・・
こんなメールを頂きました!

週末に遊びに来た友人が、カーテンをものすごく褒めてくれ、
「素敵でしょ!でしょ!」って感じで鼻高々でした。
岡本さんが持ってきてくれた生地のこと、説明しておきました。

お客様が営業を!・・・なんて嬉しい ♪♪♪

喜んで頂けると、次のお仕事もご期待に沿えるよう、
頑張らねば、という気持ちがむくむくと湧いてきます!

C様、この度は楽しくお仕事させて頂き、
本当にありがとうございました。

ご家族3人自転車6台。

さて今回は、新築のお宅にお引越しのご家族のカーテンです。

お打合せで、

赤ちゃんも含め3人家族なのに自転車6台の自転車族、

とお聞きし、ままチャリ6台並んでいるのを想像して、
つい吹き出してしまったのですが・・・

なんて失礼な!

あの、本格的な自転車がご趣味のご夫婦なのです。
(ロードバイク???でいいんですよね?たしか。)

確かに、奥様もスポーツ万能そうな快活な方!
ご主人様も、運動されてるだけあって、
メタボなんて別世界のことだろ~!
といった感じの、スタイルのよさ。

ということで、快活でおおらかな奥様に助けられ、
納品時の緊張も、程よく緩和されていたのか、
施工写真もたっぷり撮らせて頂きました。

では、いってみよー ↓ ↓ ↓

お若いご家族ですが、奥様がインテリア関連の会社に
お勤めだったこともあり、茶色の皮製のソファや、ダイニングテーブル等、
落ち着いた雰囲気の高品質の家具を、徐々に揃えていきたいというお客様。

また、赤味のあるラグをお使いになるご予定、とのことだったので、
まずは、イカット柄と呼ばれるかすり調の柄のものはいかがかな?
というところからお話しを始めてみました。

イカット

↑ こちらは、フジエテキスタイルさんの “カゼノト” というレース生地です。

このように、レースでもドレープでも、
かすりの柄を少しモダンにアレンジしたものが、数多く出ています。

お客様も、こういった民族調のものもお好きだと仰って下さいましたが、
今回は、もう少しシンプルな雰囲気をご希望のご様子。

そこで、お好みに合いそうなサンプルを色々とご覧頂き・・・

Castia のざっくりとした生成りの麻のレース生地をシェードに仕立て、
ヘリンボーンの地模様のある、ALDECOのSAHARA というドレープを合わせることに決定。

施工写真は、無地のように見えますが、アップだとこんな感じ。
シックでかっこいい生地です。

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天井に近い位置に、装飾のないシンプルなアイアンレールを取り付け、
ドレープは高い位置から下ろす様にしてみました。

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こうすることで、天井が高く、お部屋が広く感じられるという
効果もあるのです。

大きなウンベラータの鉢も、素敵なインテリアになってますね!

そして、次はリビングに続くダイニング側の窓。

ダイニングテーブルの真ん前、ちょうど目線の高さに
あるお窓です。

リビングと続きのお部屋ですので、同じ生地という選択もなくはないですが、
それではつまらないですし、お部屋の中での茶色の分量が
少々多すぎるような気もします。

ということで、こちらは少し明るく、しかし生成りの麻のレースと
バランスが取れるように、ハンターダグラスのシルエットシェードの
フェザーファンタジーという色をお選びに。

しかし、フェザーファンタジーという名前で色が浮かぶのか・・・無理ですね。

ミルクの多いカフェオレのような色、といえば
なんとなくお分かり頂けるでしょうか。

それが、こちら。

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明るく優しく光りを取り込みつつ、
外部からの視線や紫外線はしっかりカットという、優秀なシェードです。

閉じた写真のほうが、色が分かりやすいですね。

こちらのシェードは、白やアイボリーのものをお納めすることが多いのですが、
色のあるものでも、柔らかい雰囲気はそのまま。

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ということで、次回はベージュとネイビーを
キレイに合わせられた、ご寝室のシェードをご紹介します!

お庭が広い都心のお宅・・・の、踊り場。

さて、前回に引き続き、戸建てのお宅の階段の踊り場にある
小窓に作らせて頂いたカーテンのご紹介です。

こちらは、タスカーと同じ五洋インテックスの、
オフィーリアを奥様が気に入られ、是非お使いになりたいとのこと。

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トワレ柄にバラの花を組合わせた、
五洋インテックスの中でも、大変人気のある生地です。

小さくヒダをとって、黒い装飾レールと合わせました。

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毛利様階段室

広い踊り場で、当初はピアノを置こうかと
お考えになっていたそう。

確か、最終的にはピアノは置かなくなったと仰ってたように
思いますが、アンティーク風な飾り棚や、ランプシェードを
置いて頂いても、素敵ですね。

片隅に椅子なんか置いてあったら、踊り場ということも忘れ
くつろいでしまいそうです。

この他にも、玄関脇の大きなFIXのお窓には、
ハンターダグラスのシルエットシェードを、
ご寝室には、これまた五洋インテックスの美しい刺繍のレース、
ラーセン ↓ を、遮光機能のあるドレープに合わせて作らせて頂いたのですが・・・

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写真が・・・ない。

そう、そうなんです。

私は、納品時には、かなり舞い上がっているのです。
どんなに回を重ねても、慣れません。

無事納まるだろうか、サイズはOKだろうか、
縫製指示にミスはなかっただろうか、職人さんに迷惑かけるようなことに
なってないだろうか・・・等々、心配事をあげるとキリがありません。

ですので、落ち着いて全窓の写真を撮るなんて、至難の技なのです。

いつも、納品が終わりに近づく頃、“あっ!写真!” と思い付き、
お客様に許可を頂くことが多いのですが、
帰りの電車や、翌日になってから、“げっ!写真!” と気づくことも
しばしば。

これから納品させて頂く皆様、
そして、施工写真を撮ってもOKと思って下さる皆様、
もし、納品時に私が写真のことを、思い出す素振りがなく
勝手に舞い上がって、ごみの片付け等してたら、
是非、声をかけてやって下さい。

写真はいいのか?と・・・。

それはともかく、こちらの素敵なお庭のお客様も、
仕上がりにご満足下さり、翌日、奥様がメールを送って下さいました。

お陰様で、素敵なカーテンが入り家族皆落ち着くと
リビングでくつろいでおります。
やはりカーテンが入ると殺風景だった空間がこんなに温かくなるんですね。
とても満足しております。
この度の迅速、且つ丁寧で心のこもったご対応にて、
とても気持ち良く過ごさせていただきました。
感謝しております。

このメールだけでも、十分嬉しかったのに、

なんと、ご主人様からも

今回は本当にありがとうございました。
私どもの家のイメージに合ったカーテン・ブラインドをご提案頂き、
また一昨日は丁寧な施工もして頂き、
家族全員本当に満足しています。

今回、初めてのリフォームではありましたが、
岡本さんはじめホームデコアさんにお願いして大正解でした。
当初お世話になった青柳さんにも是非宜しくお伝え下さい。

とのこと。
(ちなみに、青柳は店長です!)

本当に、お客様からの言葉は、励みになりますね~♪♪♪

そして、一番嬉しかったのは、ご主人様のこの一言です!

カーテンが醸し出している雰囲気って確かに大事だなぁと・・・
カーテン装着の前後で家の品格が2.5段階位上がりました(笑)・・・

と。

ありがとうございます!
そうなんです、たかがカーテンではないのです。

お庭が広い都心のお宅。

都心で、庭が広い、
そんな2つの究極な条件を満たすお宅なんて、
今時、皆無・・・

と思ってたら、ありましたー!!

庭師の方が入って、まぁーるく植木を刈ってしまうほどの、
お庭のあるお宅。

今回は、そんなお宅のカーテンを作らせて頂きました。

おおっ?と思うほど、品があって優しい雰囲気の奥様と、
これぞダンディ、といったご主人様とのお打合せです。

私がお会いした時は、お使いになりたい生地や、スタイルのご希望が
ほぼ決まっていたので、あとは、その生地をどのように使っていくかの
ご相談となりました。

まずは、リビングに続く、ダイニングキッチン。

ここはウッドブラインドで・・・というご希望で、
窓枠に合わせた、白いものをお選びに。

少しグレーがかった色味のものと迷われ、
実は私も、真っ白は、少し軽くなりすぎないかなぁ・・・
と、考えに考えていましたが、最終的に、
窓枠が見えるので、窓枠に合わせたほうがいいだろうということで、
白をご選択に。

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ごちゃごちゃ考えていた私も、
取り付けてみたら、白のほうがスッキリ納まったな、
なんて思ってみたり・・・。

そして、リビングはお庭の緑が、シェード越しに透けて見える
ようにしたいと。

それは、もう、ごもっともです!

広くて素敵なお庭を、カーテンで隠してしまうなんて、
考えられません。

しかし・・・

奥様が大変気に入られた、五洋インテックスのタスカーという生地は、
ブロンズ、シルバー、ベージュ系の光沢のある糸の混ざった、ざっくりとした
とても美しい生地ですが、透け感は殆どありません。

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シャッターがあるので、ドレープは作らず、レースシェードのみということです。

となると、このタスカーはどう使うべきか・・・

ということで、上部の大きな面積は透け感のあるレースで
視界を遮らないようにし、下部にこのタスカーを入れて、
切替えてみるご提案をしたところ、ご賛成頂きその形に ♪♪♪

床や家具とのバランスもよく、また、お庭に面した窓も
足元には、履物等が置いてある場合もあり、
それを見えにくくする為にも、よかったのではないかと。
( ↑ 2個目の効果は、仕上がってから気づいたのですが・・・。)

ということで、リビングの仕上がりはこんな感じです。

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リビングから、ダイニングをのぞくと、こんな様子。

毛利様リビング

家具や、飾り棚の置物の1つ1つがどれも素敵で、
窓から見える、広々とした芝生と緑もインテリアの1部となり、
本当に、居心地のいいリビングが出来ました。

あー、これが自分の家だったら、
窓の前のソファに、タコが出来るほど座ってるのに・・・。

ということで、
次回は、階段の踊り場のお窓をご紹介します!

お疲れ ブーツ。

お疲れ様。

とうとう、大好きなブーツにお別れをいう日がやってきた。

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あーあー、もう、自力でまっすぐ立っていられないほど、
こき使ってしまった・・・。

出会ってから11年と10ヶ月。
購入した日まで間違いなく思い出せる、このブーツ。

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そう、あれはイラク戦争の開戦日。

私は、今とは全く違う仕事をしていて、少しだけ、
本当に、ちょびっと、そういった世界情勢に関係のあるお仕事で・・・。

しかし、あの日は素敵な靴屋さんのファミリーセールの日で・・・。
私は、仕事が終るなり、ダッシュでセールに駆けつけ、
        ↑
・・・なんと、この間に、アメリカ軍による攻撃が・・・
        ↓
その後、戦利品を持って、のうのうと、仕事仲間との食事会に到着。

そこで、

「信じられなーい!!こんな日に、セールいってるなんてー!」

と、大笑いされた私は、絶対にこのブーツを買った日を忘れない。
(笑ってくれたことが救いでした。)

そう、あの11年前の3月20日に、信じられないような安価で、
入手できたこのブーツ。
色も形も、皮の感じも、とにかく気に入っていて、
どれだけ履きまくったことか。

イメルダ夫人と違って、私は、靴など2~3足を
代わりばんこに履いて、ダメになったら買い換えるのが当たり前。
お付き合いは、2~3シーズン程度。

しかし、このブーツは、シーズンが終ったら、
クリーニングに出し、修理をし、万全な体制で翌年に備え、はや11年。

が、しかし、
とうとう、裂けてしまった。

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皮にひびも入り、もうそろそろ限界だといっている。

とうとう、世代交代してもらおうと、似たようなブーツを
探しに探したが・・・これがない。
見つからない。

もちろん、同じメーカーにもいったけど、ない。
全然ない。

仕方なく、この辺で手を打つことに・・・

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でも、違うんだなぁ。

色が濃い、ヒールが低い、先っぽの丸みが・・・

あんなに探したのに。

これっ、これっ、これ、これ、これっ!・・・っていう
あの、心にぴったりくる感じがない。

モノとの出会いも縁なんだ。