秋の終わり頃ににカーテンをお取付したお客さま。
先週、写真撮影にお邪魔して参りました。
初めてお打ち合わせしたのが去年の初夏のこと。長いお付き合いです。
お住まいは新築の2世帯住宅。
日の短い秋のこと、カーテン取り付けの作業が完了したころにはとっぷり日が暮れていました。
仕切り直した写真撮影は、春のきれいな光の中で撮ることができました。
こちらはリビング。

奥さまがお気に召したのは、川島織物セルコンのSUMIKO HONDAブランドの生地。
たっぷりとボリュームのある重厚な生地で、
もともとお持ちの質の良い家具やランプにぴったりです。
レースは、家の中からは外がしっかり見えて、外からは中が見えないミラーレースを選んでいます。
余ったドレープ生地で、クッションも作りました。
それから寝室。

こちらのお部屋の壁紙は、イエローベースの色合いにうっすらと薄紫色の筋が入っています。
その壁紙に調和する、100%シルクのシアー生地をお選びになった奥さま。
このシルクの生地をどう生かしたらいいか、私はちょっと悩みました。
シャンパンゴールド色のボイルベースに、横にリボンのような筋が入った生地は、
横の張りが強いので普通のヒダのあるカーテンに仕立てるとボワンと広がってしまいます。
シルクなので形態安定加工はできません。
そこで素直に、ヒダのないフラットカーテンをご提案しました。
このレースカーテン、開閉は一切しないのですが、縦に継ぎ目が入ってしまうのはカッコ悪いので、敢えて両開きに仕立てました。
そして紫外線に弱いシルクを守るため、カーテンの後ろに薄紫色のドレープ生地を。
レースの後ろでも開閉しやすいよう、シェードにしました。
レースカーテンとシェードが引っかかって干渉しないよう、
カーテンレールとシェードのメカは慎重に選んでいます。

奥さまにうかがったところ、
カーテンを気に入ってくださっているとのことで大変ほっとしました。
やはりお客様が喜んでくださっていることが、一番うれしいことです。