リネンのカーテンのお洗濯 ホントのところどれくらい縮むの??

リネンのプリント生地をリボンスタイルでお納めした、I様。

洗濯表示では水洗いNGのリネンの生地ですが、縮むことを前提で長めの仕立てとしておりました。

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施工時のブログはこちら↓

松戸市 フレンチシャビーのお部屋① お勧め生地の神通力

松戸市 フレンチシャビーのお部屋② ローズにはローズ

松戸市 フレンチシャビーのお部屋③ 麻のプリント生地をリボンスタイルで

先日、アップしたブログのご報告をI様にメールでご連絡したところI様からのお返事。

「洗濯機ドライコースで洗ってみたけれど思ったよりも縮まないんです」とのこと。

縮んで窓のサイズに合っていき、質感が柔らかくなることを期待されていたI様。そのために長めに仕立てたのに…がっかりさせてしまいました。

申し訳ありません!

③番のブログで書いている通り、リネンは水洗いをすると縦は最大-10%横は5%くらい縮みます。通常は。

今回のカーテン生地の洗濯表示は、水洗い不可。ということはガツンと縮むよね?と判断していたのですが、それがあまり縮まない。となると?

生地が生まれたイギリスのサイトで確認すると、こちらでは水洗い可の表示が。

ややや、ややこしい!どういうこと??

 

輸入会社さんより洗濯試験の結果を送ってもらいました。

日本で行われた試験の結果は、水洗いで縦が-2.5%。生地の生産時に防縮加工、もしくは水通しされていたのかもしれません。

日本でのカーテンの水洗い可能な基準は、社団法人日本ファブリックス協会が定めた「寸法変化率が縦は±1%、横は±2%」

だから日本の基準では水洗い不可です。ですが、イギリスの基準ではOKなのですね。

とはいえ、繰り返しのお洗濯で試験通りの2.5%以上縮まないともいえないのが、天然素材。

まとめますと、

「水洗いしたらまったく縮まないわけではないけれど、ガツンと縮むこともないかも」といったところでしょうか。

まずはカーテンを見せてくださいと、再びお邪魔したI様のお宅にて。I様は笑顔で迎えてくださいました。

上に書いたような説明を、I様は真剣な面持ちで聞いてくださって、その結果。

季節ごとにドライコースでお洗濯をし、冬場の乾燥した時期を過ごして、生地が落ち着いた来春頃に適切な丈に縫製し直しましょう、ということになりました。

スミマセン!ご連絡、首を長くしてお待ちしております。

(その頃にはお部屋もさらに進化されていることでしょう!)

 

さて、リネンのカーテンのお洗濯、ホントのところどれくらい縮むのか?ということは、

生地によってまちまち。縫製して、何度か洗ってみないとわからない。

という、結論なんだかなんなんだか。

 

白井市 大開口の窓を持つお部屋のカーテン ③ ステッチの色

横幅4メートルを超える大開口の窓を持つ、Hさまのリビングのカーテン。  

納品の数日後にアイロンを当てに伺いました。

リネンとビスコースの混紡の生地にたっぷりした刺繍。生地自体の自然な重みで、納品した時よりもシワはのび、床上丈で縫製したカーテンは床につくくらいに。

寸法が伸び縮みするのも、自然素材ならでは。乾燥した時期やクリーニング後に丈が縮むかもしれないので、このまま使っていただくことになりました。

細かなシワを取るためアイロンを当てていましたら、  

このカーテン。間近で見ると、

  
生地の色が変わるところで、ミシン糸の色も切り替えられています。

いつも縫製をお願いしている愛知県のS社。縫製を担当してくださった職人さんが、一手間かけて糸の色を変えてくれていました。おかげさまで、綺麗な仕上がりです。

さあ、こうしてお納めした数日後のこと、奥様からお電話をいただきます。「糸がほつれているところがあるんです」とのこと。

さあ、大変!仮掛け用のカーテンを持って伺いましたら、確かに。全部で3枚お納めしたカーテンのうち、1枚でミミの部分にミシン目が乱れているところがありました。

すぐにS社に送り、縫製を修正。1週間後に再度お届けにあがりました。

いつも快く迎えてくださるHさま。お会いするたびお話もはずみ、ご迷惑をお掛けしている立場ではありながらお会いするのが楽しみだったのはここだけのヒミツです。

さて。

Hさま、この度はご依頼ありがとうございました。カーテンをとても気に入ってくださること、大変嬉しく思います!

お気づきの点やお手入れの疑問点などありましたら、またいつでもご連絡くださいね。

またお目にかかれるのを楽しみにしております。

松戸市 フレンチシャビーのお部屋③ 麻のプリント生地をリボンスタイルで

フレンチシャビーのスタイルでリノベーションしたお部屋にお住いのI様。

じっくり決めたリネンのプリント生地と刺繍のレースを合わせて、それはそれは素敵なカーテンが仕上がりました。

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カーテンレールは、リノベーション前からついていたもの。

レース用のレールがないシングルタイプだったので、白いシンプルなレールを追加しました。

 

このカーテン、丈は長めです。床ジャスト+25cmあります。

床に引きずるスタイルとはいえ、かなり長め。

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I様、カーテンはどんどんお洗濯されるとのこと。

リネンは水で洗うと縮む生地ですので通常はドライクリーニングをお勧めしますが、縮むことを除けば水に強くて丈夫な生地でもあります。

洗濯を繰り返すと縦方向はおおむね10%縮んだくらいで止まりますので、縮んで止まったところでこのカーテンは程よい長さになるという計算です。

横方向の縮みは5%ほど。計算すると、カーテンレールの幅と生地幅でちょうどぴったり!

まるでこの生地、このお部屋に来るために作られたような気さえします。

I様、カーテン、どんどん洗って育ててくださいね!

 

さて、トップの部分はリボンスタイルに。

これは、カーテンをつるす部分でプラスチックなどのフックを使わずに、リボンを直接カーテンレールのリングに結ぶスタイルです。

このリボンの太さや長さも、I様と一緒にああでもないこうでもないと楽しく決めさせていただきました。その甲斐あって、ナイスバランスです!

 

カーテンをまとめるのはアイアンのホルダー。

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I様が前のお住まいで使っていたもの。一緒にお引っ越ししていらしたとのことでした。

ホルダーは1組だけお持ちだったので、同じものがないかどうかインターネットで探すI様。

同じものはすでに廃盤品。似ているものは見つかったけれど、大きすぎてあきらめるなどの紆余曲折がありました。

ですが、同じシリーズのりすのデザインで在庫を見つけることができたのこと。

I様、持ってますね!

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さてさて、昼間の写真も撮らせて頂きたく、後日改めてお邪魔致しました。

優しく光が透ける様子が、きれい…!

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緑が見える窓。気持ちが豊かになります。

 

納品の日には茶色だったテレビ台が、綺麗に塗装されてホワイトになっていました。

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おうちで過ごす時間に、コツコツと作業されているそう。

プロ顔負けの、I様のセンスとDIYの腕前。

この日は素敵な洗面所やクローゼットなどもゆっくり見せていただき、トキメキとため息の連続でした。

 

I様、この度はありがとうございました。

素敵なお部屋にお邪魔して、インテリアのお話をするのがとても楽しい時間でした!

行きそびれてしまったアンティークショップ、今度はご一緒させてください♪

またお目に掛かれますのを楽しみにしております。

 

カーテンの保管方法

昨日、以前にお納めしたYさまからお電話が。

転勤が決まり、数年間お住まいを留守にされるとのこと。
お気に入りのカーテンをきれいに保管しておく方法について、お問い合わせでした。

同じようなお悩みを持つ方は他にもいらっしゃるかな?と思いましたので、保管方法についてメモしておきますね。

本来カーテンは、カーテンレールに吊るした状態にしておくのがベストです。
事情があって畳んでしまっておかなければならない場合に、なるべく綺麗に保管できる方法です。

1)お洗濯、クリーニングで汚れを落としてください。

2)カーテンレールに掛けた状態で、カーテンの山にそって丁寧に畳みす。3箇所くらい、柔らかいリボンで結んでください。
固く結ぶと山が潰れてしまうので、リボンがギリギリ落ちないくらい緩めにしてくださいね。

3)大きめのきれいなダンボール箱の中で、山を立てるようにして畳んで入れてください。

こんな感じに。

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なるべく折る箇所を減らして、折りジワがつかないように気をつけてください。折り目に、ラップの芯などを挟むのもいいです。

ダメな例

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特に左上のあたり、蛇行して折れ目が大きくついてしまってます。
裾のラインもナナメになってしまっていてます。

4)天然素材のカーテンの場合は、防虫剤を入れてください。

5)箱の保管は立てずに水平に。

これしかない!という気に入った生地でカーテンをお作りになったYさま。お納めした日、とても喜んで下さったことを覚えています。
思い入れのあるカーテンに、きれいな状態で再会できますように。

お気をつけて行ってらっしゃいませ!