女王陛下の生地選び

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

 

先日、海外のインテリアファブリックをを輸入している「マナトレーディング」さんにて、

イギリスのサンダーソン社のプレゼンテーションを聞いて参りました。

 

その内容というのが、世界初公開、バッキンガム宮殿のファブリックについて

というなんともゴージャスな内容。

サンダーソン社のマイケル・パリ氏が、時々冗談を交えながら

たくさんの写真と美しい生地サンプルとともにお話をして下さいました。

 

あいにく写真撮影NGでしたので、文だけで伝えられるでしょうか…?と心配なのですが。

 

今回お話を伺って一番驚いたのは、

宮殿の装飾については、色・デザイン、そしてご予算についても

全て女王陛下自らがお選びになり、決めるのだということです。

インテリアデコレーターやデザイナーは入らないのですね。

 

サンダーソン社が宮殿に納めるカーテンや壁張り用の布地はすべて、

女王陛下オリジナルの生地であり、他へは一切売らないそうです。

ですので、デザインや色については女王陛下にサンプルをお見せしながら打合せをし、

もっとこういう感じに、と言うことを女王陛下がおっしゃられるそう。

女王陛下自身がデザイナーとして宮殿を飾っているのだと、感銘を受けました。

 

生地のサンプルも実際に見せていただいたのですが、

壁張りの生地などもシルクが使われていて、

オーセンティックなダマスク柄が織りによって浮き出ていて、

なんだかドキドキと胸が痛くなるくらいに美しい生地でした。

例えば、椅子張り用の生地などは、お値段で言うと £1200/m もするそう。

…高い!

 

さて、パリ氏が、「女王陛下には内緒ですよ」とおっしゃっていたエピソードがあるのですが、

日本のブログだから、大丈夫ですよね。

 

バッキンガム宮殿に、「緑の客間」と言うお部屋があります。

そこの壁張りの布地ももちろん女王陛下がお決めになったのですが、

サンダーソン社がお持ちした緑色の生地、女王陛下は「この色じゃないわ」と

お気に召さなかったのだそう。

 

それでは…と一度引っ込めて、裏返して裏側をお見せしたところ…

「そう!、この色よ!」と、大変喜ばれて決定になったそうです。

なので今、緑の客間に張られている生地は、じつは裏側。

生地の裏側も美しいサンダーソン社ならではの商談(笑)。

…あ、リバーシブル生地と考えればOKですね!

 

さて、サンダーソン社。

http://www.sanderson-uk.com/

サイトの左上にある紋章は、御用達商人に仕様が許された王室の紋章です。

 

お高い生地もありますが、一般に売られているものは£1200もしませんよ!!

 

 

 

 

 

 

輸入壁紙 Cole&Son

こんばんは。

ホームデコアの滝本です。

 

昨晩、新宿のリビングデザインセンターOZONEで開かれた、

テシードさんのセミナーへ行ってまいりました。

テシードさんは、主にカーテンや壁紙の輸入商材を扱う会社さんです。

 

Cole&Sonというイギリスの王室御用達、老舗壁紙メーカーの新作紹介と、

輸入壁紙を扱う職人さんの事例紹介でした。

 

会場は残念ながら写真撮影NG。

ですので頂いたカタログからほんの少し、ご紹介しますね。

 

まず、インパクト大なこちらは、

人気のある伝統的な柄をアレンジした、

「Contemporary Restyled」というコレクションのパンフレット。

笑っているようなシマウマくんの柄にも負けない、

モダンな6角形の幾何学柄、HICKS’GRANDです。

 

よく見るとシマウマくんの左側にも、

同じ6角形の小ぶりな柄が。

こちらが、もともとの柄 HICKS’ HEXAGONで、大きさは10センチほど。

それが今回のコレクションでは40センチ近く。

大胆な大きさに拡大されていました。

 

こちらは、人気No.1のWOODという壁紙ですが、

 

こちらも、アレンジされてこうなりました。 

その名も、WOOD&PEARS

(ゴメンナサイ。写真映りが良くないですが…)

梨の実が、木々の間にプリントされているのです。

 

イギリスからいらしたCole&Sonのローランド氏によると、

こういう時ってりんごがポピュラーなんじゃないの?

なんで梨なの?

と聞かれることがあるそうですが、

実はそこには、深い理由が。

 

今でこそ壁紙のプリントは機械を使ったプリントですが、

1875年の創業当時は当然、手仕事によるハンドプリントでした。

その中でもいわゆる木版画によるプリントが多かったそうですが、

その「版木」には、梨の木が使われていたそう。

だから、梨の実なのだそうです。

 

駄洒落といえば駄洒落ですが、

企業のアイデンティティというか、伝統を大切にする、

そしてちょっぴりユーモラスな感覚に、

ナルホド~!と、感心してしまいました。

 

輸入壁紙の魅力は、なんといっても柄や色の美しさ。

Cole&Sonの壁紙の柄は、他にはない大胆で、ユニークでなものが多いと感じました。

(英語の解説では頻繁に、Quirky(?)という単語が出てきていました)

ですが色合いは、グレーがかった優しい物が多く、

大胆な柄でもとても上品です。さすがは英国王室御用達!

日本の住宅にもしっくりなじむ色合いで、飽きがこないのではないかと思います。

 

自宅の吹き抜けの壁を、

塗装で色を変えたいな~、と思っていたのですが、

柄のクロスもいいな~、と思った夜でした。

 

 

masa加工の遮熱生地

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

 

以前、日傘でご紹介したmasa加工の、遮熱カーテン。

実物サンプルを店頭に飾りはじめました。

 

モダンな、楕円を繰り返した模様。

 

 

こちらは、草花の模様。

 

草花模様はグリーンなのですが、

生地の裏側がステンレス加工されているので

光が透けるとメタリックグレーに見えます。

 

ご紹介した模様のあるタイプ以外にも、

無地タイプもご用意しています。

 

太陽光線の暑さはしっかりさえぎるのに、

景色はきれいに見せてくれるというスグレモノです。

 

気になるリネン2

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

 

おとといに引き続いて、話題はリネン(麻)素材について。

今日は生地の紹介をします。

 

こちらの見本帳は、リネンの一大産地、リトアニアからの直輸入

「LINAS」です。

リネン素材そのものの良さが大事にされているなあと感じる、

シンプルなデザインの生地が多いです。

 

こちらは、染色も脱色もしていない、リネン100%のシンプルな平織り

リネンそのものの色の、一番シンプルな生地。

 

そしてこちらは、

生成り色の糸と、黒く染色した糸とで織り上げた模様が印象的な生地。

「LINASⅡ」の見本帳の外側も飾っています。

ところどころに現れるネップ(繊維の節)は、天然素材ならではの味です。

 

それから、シアーの生地。

リネンは湿気を放出しやすい素材です。

ということは、このカーテンをすり抜けてきた風は、

打ち水のような効果でほんの少し温度が下がるのでは…!?

と、私は感じているのですが。

試験データなどあるのでしょうか?探してみますね。

 

最後は、リネンとコットンの混紡による生地。

ナチュラルで、さわやかなストライプ。

夏の窓辺を涼しくしてくれそうです。

 

リネンの生地のよいところは、

洗濯による汚れ落ちがいいことと、

何度も洗濯を繰り返すうちにやわらかくしなやかになることです。

 

カーテンとして仕立てたリネンの生地も、いずれは飽きてしまうかもしれません。

飽きてしまっても、どうか捨てずに第2の人生(?)として、

テーブルクロスとして仕立て直してみてください。

大きな窓の生地なら、シーツが作れるかもしれません。

小さい生地は、枕カバーにするのもいいかもしれません。

いよいよくたびれてきたら、最後はふきんとして使ってあげてください。

吸い込みがよく、洗えば汚れがよく落ちますよ。

 

そんなに使えるリネンの生地「LINAS」、

3,800円/m~4,800円/mと、お求め安い金額で扱っています。

 

気になるリネン1

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

 

最近、お洋服やさんを覗くと「多いな~」と感じるのが、

リネン(麻)の服です。

お洋服やさんだけではありません。

先日覗いた無印良品も、

以前は見たことのなかったリネン100%のランチョンマットが登場していました。

 

元々とても好きな素材だから目に付くのかもしれませんが、

それにしても、今年は多い!

 

日本人にはリネンよりもコットンのほうがなじみが深いように思いますが、

実は、高温多湿の日本の夏にリネン素材はぴったり。

 

リネンは、コットンよりも湿気を上手に放出してくれます。

湿気った状態が長く続かないので、べたつかず、肌触りがさわやか。

 

それから、リネンはコットンに比べてはるかに汚れ落ちがいいのです。

汗じみや、うっかりの食べこぼしも、

リネンは繊維の間に汚れが入り込まないので、すっきりと洗い上げることが出来ます。

 

欠点はというと、

1回目の水洗いで縮み、しわになるということ(それもまた味わいがあるのですが)、

湿気によって生地が伸び縮みするという2点かと思います。

 

カーテンの素材としても麻はオススメです。

そのことは、また明日…。