2世帯住宅のカーテン(親世帯編)

秋の終わり頃ににカーテンをお取付したお客さま。

先週、写真撮影にお邪魔して参りました。

初めてお打ち合わせしたのが去年の初夏のこと。長いお付き合いです。

 

お住まいは新築の2世帯住宅。

日の短い秋のこと、カーテン取り付けの作業が完了したころにはとっぷり日が暮れていました。

仕切り直した写真撮影は、春のきれいな光の中で撮ることができました。

 

こちらはリビング。

 

奥さまがお気に召したのは、川島織物セルコンのSUMIKO HONDAブランドの生地。

たっぷりとボリュームのある重厚な生地で、

もともとお持ちの質の良い家具やランプにぴったりです。

レースは、家の中からは外がしっかり見えて、外からは中が見えないミラーレースを選んでいます。

余ったドレープ生地で、クッションも作りました。

 

それから寝室。

 

 

こちらのお部屋の壁紙は、イエローベースの色合いにうっすらと薄紫色の筋が入っています。

その壁紙に調和する、100%シルクのシアー生地をお選びになった奥さま。

 

このシルクの生地をどう生かしたらいいか、私はちょっと悩みました。

 

シャンパンゴールド色のボイルベースに、横にリボンのような筋が入った生地は、

横の張りが強いので普通のヒダのあるカーテンに仕立てるとボワンと広がってしまいます。

シルクなので形態安定加工はできません。

そこで素直に、ヒダのないフラットカーテンをご提案しました。

このレースカーテン、開閉は一切しないのですが、縦に継ぎ目が入ってしまうのはカッコ悪いので、敢えて両開きに仕立てました。

そして紫外線に弱いシルクを守るため、カーテンの後ろに薄紫色のドレープ生地を。

レースの後ろでも開閉しやすいよう、シェードにしました。

レースカーテンとシェードが引っかかって干渉しないよう、

カーテンレールとシェードのメカは慎重に選んでいます。

 

奥さまにうかがったところ、

カーテンを気に入ってくださっているとのことで大変ほっとしました。

 

やはりお客様が喜んでくださっていることが、一番うれしいことです。

 

 

 

 

 

パリの生地で作ったカーテン

本日、納品に行ってまいりました!

 

 

都心の、ワンルームのデザイナーズマンション。

幅が6メートル近い、大きな窓で、とても広がりのある空間です。

もともとお持ちの白い家具にカーテンの色が映えて、

モデルルームのような仕上がりになりました!

 

今回はお客さまが頻繁に行き来されているパリでお求めになった生地。

3種類の生地を無駄なく最大限活用できるようにデザインを検討し、

メールでお打ち合わせを重ねました。

 

やはり生地自体のデザインが素敵なことと、

お客さま自身がこんな風にしたい、というイメージをしっかりお持ちで、

どんどんアイディアを出してくださったこと。

おかげで、こんなに素敵なカーテンを納品させていただくことができました。

 

多めにお求めになった生地で、ベッドまわりも。

 

このベッドのスローをソファーに移してみたり…。

 

 

クッションの裏面は少し柄がちがっていたり、

スローも、生地の裏側を使えるように仕立てているので

気分によって組み合わせを変えることもできます。

 

少し残った生地でテーブルランナーと、もう1枚スローを作ることに。

 

Oさま、今回はわたくしも大変勉強になりました。

そして、楽しいお仕事をさせていただきました。

ありがとうございます!

 

 

リフォーム、ビフォーアフター その2 子ども部屋、クローゼット

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

夏のリフォームのご報告が
まだまだ途中となっていました。

今回は子ども部屋と
クローゼットルームについて。

小学生の子どもさんが
そろそろ一人で寝られるように個室を。
かつ、お手持ちの洋服や寝具、
シーズンオフのものなど、
スッキリ片付けたい!
というご要望。

そのための空間の広さはおよそ5畳。

壁際は衣類や子どもさんのおもちゃ、
ベッドなどで満杯の状態で、
リフォーム後も同じだけの荷物を
収納する必要があります。

なかなかの難題です。

ここは思い切って
空間を2つに区切ることを
ご提案しました。

ビフォーはこちら。
左側の3枚です。

20121127-122314.jpg

右側の本は、
子供部屋のベッドのイメージとして
お客さまが見せて下さったものです。

荷物を除けたところはこんな感じです。

20121127-122614.jpg

手前に子ども部屋、
奥にクローゼットルームを設け、
間はベッド+デスク+収納の家具で
仕切りました。

20121127-123145.jpg
ベッド部分には、
先ほどの本から
デザインをもらっています。

20121127-123344.jpg
デスク正面の木枠のパネルは、
かつてはベビーフェンスでした。
ピンナップボードとして再利用。

こちらがクローゼット。
必要最低限、収納力重視の
ギリギリの寸法です。

クローゼットとベッドは、
同じ空間で上下を互い違いに使えるようにしました。

20121127-123724.jpg

20121127-123927.jpg
身長計を付けました。

子ども部屋の壁にはエコカラットを。
湿気や匂い物質を吸着するタイルです。

20121127-124215.jpg

掲示板を組み入れて楽しい雰囲気に。

こんなに素敵に使ってくださっています。

20121127-124332.jpg

リフォーム、ビフォーアフター その1 玄関・キッチン

こんにちは。
ホームデコアの滝本です。
9月にお引渡ししたリフォーム工事、早いもので2ヶ月が経過しようとしています。
季節もずいぶん変わりました。
今日から数回に分けて、リフォームのコンセプトとビフォーアフター写真をご紹介したいと思います。
さて、第1回は玄関とキッチンの収納について。
こちらは、施工直前の、玄関から室内を見たところです。
右側の壁に玄関収納があります。
室内側から見たところです。
この収納、玄関ですから靴をしまいたいところなのですが、
奥行きが小さく大人の靴をまっすぐ入れることできませんでした。
この収納のある壁の裏側は、キッチン。
玄関に収納がある分の壁が、キッチン側に出っ張っています。
また、キッチンと玄関ホールは直接行き来できる出入り口がありました。
アフター写真がこちら。
もともと玄関収納があったのと同じ場所に、
巾、奥行きを大きくした天井までの玄関収納を作りました。
玄関ホールとキッチンを行き来する出入り口は思い切って壁に。
そこにはアンティークの壁掛けがつきました。
これはお客様が以前に買って持っていたものです。
裏側のキッチンがどうなったかというと、
施工中の写真です。
キッチンは少しだけ狭く、作り直した箱型の棚も奥行きが小さくなりました。
1人で作業するキッチンとしては充分な寸法を確保できています。
段ボールがおいてある場所には、リビングに出ていた家電収納付食器棚が入ります。

入れたところが、こちら。

20121127-124626.jpg

それから、
玄関を入ってすぐ、左がわの壁にも、可動式の棚とパイプをつけました。
高さや位置は自由に変えられるし、
玄関収納の中の棚との入れ替えができるような寸法にしています。
玄関を入った正面には、壁をへこませた飾り棚をつけました。
床はもともと貼られていたものをそのまま生かし、
腰壁や扉のあわいグリーン、
飾り棚の壁の深いブルー、
イエローとブルーのタイル、
全体に塗ったグレーの塗り壁など、
お客様の好きなもの、好きな色を伺い、何度も打合せを重ねて決めたものです。
とても素敵な仕上がりになったなあと、感じています。
そしてお客様のお部屋の飾り方。
赤い帽子がアクセントになって、なんともカッコイイ!

寸法は大事。すごく大事。

こんにちは。

ホームデコアの滝本です。

 

昨日の失敗談に続き、じつはもうひとつの失敗をしてしまい、

昨日はお客様のおうちへごめんなさいをし、

解決方法を伝えるためにお邪魔してきました。

 

こうしてブログに書いているくらいですから、

解決策にOKをいただき、準備をしている、というところです。

 

先日のリフォーム物件なのですが、 

最初の現場調査であらゆる家具の寸法を測り、記録し、

家具のサイズやデザインを考えた上で、

リフォームの間取りをお客様と一緒に決めていきました。

カップボードにマントルピース、ベッドなど、予定していた場所に収まり

ほっとしていたのも束の間。

 

いざ家電を入れてみたらオーダーしていただいた家具に

お手持ちのビデオデッキとHD-DVDデッキが入らなかったのです。

 

 これは施工中の写真ですが、問題の場所は右下の、テレビ台の部分です。

 

リフォームの計画時に、テレビは新しく買い換えられると伺っていて、

ビデオデッキ、HD-DVDデッキについて

うっかりと寸法の確認をもらしていました。

 

お客様がお持ちだったのは、数年前にお求めになったハイエンド機種。

中身が回路や基板でいっぱい詰まっているらしく、

現在店頭に売っているデッキ類よりも奥行きが大きかったのです。

 

お客様から「入らない」とのご連絡を頂いて、青くなりました。

 

デッキの品番を伺い、寸法や裏側の接続端子の種類を情報収集。

ケーブルの種類を変更したり、切替のプラグを足したりすることで

何とか納める計画を立てて、昨日、お宅訪問いたしました。

 

そしてOKをいただいたと言う次第です。

次回は10月の半ばにお邪魔し、

工事の細かい修正と一緒にデッキの接続をするお約束をしました。

 

そのときに、お部屋の写真撮影もOKを頂いています。

 

昨日お邪魔した際には、

10日前につみあがっていたダンボールはなくなり、すっかり片付いていて、

お客様、お忙しい中でずいぶんと頑張られたようです。

お持ちの素敵な家具が全て納まり、

居心地のいい素敵な空間が出来上がっていました。

 

寸法に関する失敗を続けてしまい、

お客様には本当にご迷惑をおかけしてしまいました。

とても反省しています。

 

寸法は大事、すごくすごく大事です。