トワル・ド・ジュイ

西洋更紗トワル・ド・ジュイ展に行ってきました。

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トワル・ド・ジュイとは、ドイツ出身のプリント技師、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプ(1738−1815年)によってヴェルサイユ近郊の村、ジュイ=アン=ジョザスの工場で生み出された西洋更紗のことで、『トワル』とはフランス語で『布』を意味し、『ジュイの布』=Toile de jouy (トワル・ド・ジュイ) と呼ばれるようになりました。

トワル・ド・ジュイ言えば、フランスの田園風景と人物を繊細に描いた伝統的なテキスタイルですが、発祥の源はインド更紗にありました。エキゾチックな花や動物で彩られ、洗濯も可能だったこのインド更紗(コットンプリント)は、それまでシルクやウールに親しんできたヨーロッパの人々を魅了し、実用的な布ドレスや室内装飾に取り入れられました。王妃マリーアントワネットさえも虜にしてしまったトワル・ド・ジュイですが、フランス革命後には、オーベルカンプの工場も徐々に衰退していき、オーベルカンプが亡くなった30年後には工場も閉鎖されてしまいます。しかしその魅力は、ウイリアム・モリスやレオナール藤田等の後世の画家やデザイナーに大きな影響を残しました。

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トワル・ド・ジュイは、当店ショールーム Prime etoffe でも取り扱っております。

ご興味のある方は、是非ショールームにお越しくださいませ✨

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