ハイムテキスタルでは、その年のインテリアテキスタイル業界のトレンドが発表されます。
今回のテーマは「TEXTILES MATTER(テキスタイルマター)」です。
パンデミックという非常に困難な2年間を経て、新たなエネルギーと、よりクリーンで環境や地球に優しいテキスタイルでインテリア業界を擁護する新鮮なメッセージが発信されました。
「Textiles Matter(テキスタイルマター)」というテーマのもと、環境・循環型・サステナブルをさまざまな角度から表現した「Make and Remake」「Continuous」「From Earth」「Nature Engineerde」という4カテゴリーが提案されました。
上の写真はその内の一つ「Make and Remake」を表現した展示ブースです。
使い古しや余った素材、デッドストックの布などを魅力的で美しいデザインに生まれ変わらせることを表現しています。
使い古しや余った素材、デッドストックの布などを魅力的で美しいデザインに生まれ変わらせます。
今すでにあるものを資源化し、あまり形を変えずにクリエーションする修理の美学と言えるでしょう。
こちらは出展会場の様子ですが、ほとんどすべてのブースにおいても、リサイクル・アップサイクル・サーキュラーエコノミー(循環型経済)といったキーワードが見られました。
今やこれらのキーワードについて意識の無いブランドは、ヨーロッパの市場では選んでもらえない・・・といった感じです。
それ以外で新しく感じられたものは、デシタルジャカードの技術です。
まるでデジタルプリントの壁紙のように見えますが、こちらは織物で作られたものです。
そして、トレンドブースで表現されたものを実際に作っている会社もありました。
こちらのスイスの会社の作る糸で織られたテキスタイルは、完全に生分解性であるため、使用後に次世代の栄養素になるのです。
この糸で作られたテキスタルは将来的には全て分解されて土に還ることを表現した展示です。
そして、このDeco Design Fürus というドイツの会社は、この糸を使ってテキスタイルを作っています。
もともとプリントや織り、刺繍といった様々な技術があり、カーテン ファブリックの完全なシステムを提供しているため、カーテン テープ、カーテン ラダー、ラベルなどの付属品も単一素材からリサイクルできるのです。
これらの機能的な商品は、一昨年からドイツのJAB社で「Nature Protect」とう名で発売されています。弊社でもサンプルを一部ですがご用意しています。