パリの新しい現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」を訪れました。
2017年に着工後、3年の歳月をかけて2021年に完成しました。
パンデミックの影響で3年振りのパリ訪問になりましたが、まず行ってみたかったのがこの美術館です。
かつて商品取引所として使われていた16世紀の歴史的建造物の外観はそのままに、内部の設計は安藤忠雄氏によるものです。
中央の大きな吹き抜けの空間に、打ちっぱなしのコンクリートでできた円筒がそびえています。
歴史的な装飾とモザイクタイルの回廊や展示物と、その内側にそびえる円筒状のコンクリート壁との対話が聞こえる様です。
1889年のパリ万博の時に、5人の画家によって描かれた壮大な天井が見られます。
当時のフランスから見た想像上のアメリカ、アジアなど、五大陸の世界貿易の様子が装飾的に描れています。
18世紀に穀物取引所として使われていた当時のものが残るらせん階段です。
商品取引所に変る前の建物は、建築家「ニコラ・ル・カミュ・ド・メジュール」によって建てられたトウモロコシ取引所でした。
最上階からは「ポンピドューセンター」が望めます。
1Fのミュージアムショップで、可愛いらしい子供のおしゃべりの声が聞こえます。
探してみると、片隅に壁から覗く可愛いらしいネズミでした・・・(笑)