そうあれは・・・
1年前、ちょうど桜が満開の頃のことです。
毎朝、ガウガウ、フガフガと、鼻息荒く家来を起こしに来る王子が、
やってきません。
起きても、なんだか、じーーーっとしてます。
そのうち、1の家来は、町へ王子の食費を稼ぎに、
2の家来は、城の片付けものにでも取り掛かろうとしましたが、
あれ?まだ動かない・・・。
王子、日向ぼっこでもなさいますか?と
ベランダに出してみたところ・・・ずるり、ずるっずりずりっと、
王子、お尻で移動・・・。
さすがに、(何か変!)と思い、カートに乗せて
大急ぎで病院へ。
しかし、この時の家来は、(花びらキレイ~・・・)などと
まだ、写真を撮るほどの心の余裕が。
そして、
診断は、椎間板ヘルニア。
それも、既に・・・というかいきなり、
全く歩けなくなっており、
重度なので、すぐに別の病院でMRIを撮って、
その結果によっては、即手術を!とのこと。
重度のヘルニアは、死に至ることもあり、
そうなると、手の施しようがなく数日で・・・と。
ここで、さすがの家来も大パニック。
1の家来を呼び戻し、MRIの病院へ、
また、診察を行った病院へと、王子を連れて右往左往。
挙句、その日の夜遅くに手術を行い、王子初の入院です。
手続きなど、全てが終わった頃には夜も11時を過ぎ、
涙と、疲れで、家来も呆然です。
もう、久しぶりに号泣しました。
だって、獲物から目を離さず、素早い回転まで披露してた王子が・・・
運動会にまで参加していた王子が・・・
自力で、ほぼ動けないとは。
背中も剃られ、手術の痕も痛々しく・・・。