形態安定加工へのお叱り

さて、両開きカーテンの片側だけをお作り直ししてお納めしたK様のカーテン。

ひと月もしないうちにお叱りのメールが飛び込んできました。
”形態安定加工をかけているはずなのに、裾がこんなです。”
形態安定加工1
うーむ・・・。なんで一部だけ・・・。かかりそこない????です・・ね・・・。

申し訳ありません!!!!

早速に!!加工のやり直しをしたのでした。

カーテンのウエーブをきれいに出すための加工法には、形態安定加工と
形状記憶加工とがあります。

形状記憶加工は裾と両サイドを仕上げた後、真空釜という釜に入れ、
波形の型を使って、生地にウエーブの形を覚えさせる加工方法です。
その後、上部のヒダを取ってカーテンに仕上げます。

形態安定加工は、もう少し簡易的な加工法で、カーテンとして仕上げた
後に、スチームを使ってウエーブをつけていく加工法です。

どちらの方法もポリエステル100%の生地対応になります。

ポリエステルは加熱すると柔らかくなり、熱を加えて形をつけた後、
常温に戻すとほぼそのままの形で成形できるという性質があるからです。

K様の生地も、もちろんポリエステル100%。

遮光生地でもあり、風通織りという織地でもあるため、多少加工がかかり
にくかったのかもしれませんが・・・。

それにしても、一部だけ・・・かかっていない・・・。

”これでは困ります”とのお叱りをいただきながらも、無事にお納めする
ことができました。

簡易的な形態安定加工は、繰り返しのお洗濯とともに効果もゆるくなって
いきます。
ウエーブが長持ちするように、閉じるときには手を添え、癖をつけて
あげましょう。

K様、日々のメンテナンスもよろしくお願い申し上げます。

やり直しのお時間をいただき、ほんとうにありがとうございました。

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