こだわったのは厚さです。

少なくなりましたねえ、生地厚のカーテン。
ひところ昔・・・30年も40年も前・・・カーテンは分厚くて、重くて、高いものでした。

”どれくらい前につけたんだろう?”とT様。
きっとその昔はみどり色。生地も厚かった。と思われる、使い込まれた出窓のカーテンを
今回新しくすることになりました。

お持ちしたサンプルは、どれも”薄い”
それではと、ご案内した海外メーカーの生地は、色が”今ひとつ”とお母様からダメだし。
そこで、気に入ってくださったサンゲツの薄みどり色に裏地をつけて厚くするということで
一件落着。
リビング
燃え立つような赤色、吸い込まれるような青色が、国内にはあまりないのと同じように、
薄いみどり色、裏柳、白緑といわれるような色は、海外にはなかなかない色なのでした。
当然ながら、お国によって好まれる色は違うようです。

レースは、スミノエのUライフから。
どことなく懐かしい感じのする花柄のストライプを合わせました。
リビングレース
今年おいくつになられるのか、お母様は、3段跳びでもするかのように階段を駆け上がり、
出窓にはひょひょいっと上って、古いカーテンを取り外してくださったのでした。
あまりの身軽さにわたしはびっくり!
そういえば、お伺いしたときにはいつも外にいて、庭仕事をしてらしたなあ。

激動の時代を生き抜いてきた日本の女は、厚みにも色にも一家言。
お元気で何よりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です