Paris Decooff…2019  | Loro Piana INTERIORS

ロロ・ピアーナ・インテリアは、ロロ・ピアーナが誇る最高の品質をお求めの方へ贈るホーム・テキスタイルのコレクションです。

この度、弊社でも取り扱いを始める事になりました。

昨年末、インテリアテキスタイル部門のマーネージャーのアルバロ氏が来日した際に、私どものショールームに来られて紹介をいただき、改めてその素晴らしさを実感して取り扱いを始めることを決めたのでした。

そして、今回はそのサンプルの仕様を決める為に、日曜日の朝にパリにあるショールームを訪れました。

パリのサンジェルマン・デ・プレ地区にあるロロ・ピアーナ・インテリアの常設のショールームです。

以前はオズボーン&リトルが入っていたところがでしたが、3年ほど前にロロ・ピアーナに変わりました。

ロロピアーナは、1924年にピエトロ・ロロ・ピアーナがイタリアのクアローナで創業した最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う服地のトップメーカーです。

”上質でハイエンドなテキスタイルと言えばイタリア製”というイメージを植えつけたブランドがロロ・ピアーナと言っても過言ではありません。

インテリア部門がスタートしたのは比較的に遅く、2007年からになります。

ファッションと同様、最高級のカシミヤ・ウールを中心にモンゴル、オーストラリア、ニュージーランドといった原産地で買い付けた上質の繊維と最高品質の素材を使い、生産のあらゆる段階で厳格な品質管理のもと、イタリアで製作されています。

個人的には、以前からとても興味を持っていたブランドだったのですが、あまりにも高級で実のところ手を出せないでおりました。

しかし、実際に手に取って触ってみるとその肌触りと質感、そしてきめの細かい精工かつ繊細な仕上がりに感動してしまいます。

海外のインテリアファブリックスをメインに取り扱うショップとしては、その素晴らしさを日本の方々にご紹介していくことは、もはや私どもの務めなのではないかとさえ思うようになりました。

今回セレクトしたサンプルとしましては、まず初めのステップとしてロロ・ピアーナ 定番の最高級のウールとカシミア、リネンなどを中心に揃えることにしました。

そして、そのクオリティーの良さを実感していただくために、大きなスカーフサンプルも多数ご用意いたします。

小さめのものだと、その良さを中々お伝え出来ないからです。

デザインパターンもストライプやヘリンボーンなどからベルベットなど、インテリアとして使いやすいものも多く、現在1000アイテムのコレクションを揃えています。

ロロ・ピアーナというと、高級生地のみを扱うラグジュアリーブランドです。

その生地を使用したスーツやコートは、私含め一般的な消費者には、決して安いものであるとは言えません。

ただ、今回実際にショールームをを訪れ、ロロ・ピアーナのポリシーである『妥協のない最高品質の維持』ということを理解し、これはむしろ安いくらいなのではないか… と思うようになりました。

その価格には、充分納得できる価値があると思えるからです。

是非このロロ・ピアーナの魅力をお伝えしていければと思っております。

 

Paris Deco Off… 2019

毎年1月から始まりヨーロッパのインテリアシーン。

今年もトレンドの視察や新作サンプルの買い付けを兼ねて『Paris Deco Off… 2019』  と 『Maison&Objet』 に行ってきました。

この時期にパリに取材に来るようになって11年目となりました。早いものです。

経年で見ていると、今までのトレンドの流れや其々のブランドの変化など解って意外と面白いものです。

Deco Off の会期は1月の17日~21日までの5日間。Maison& Objet は一日ずれて1月18日~22日までとなります。

恒例となった其々のエディターの新作生地よって彩られたランプシェードのインスタレーションが開催エリアを華やかに彩ります。

左岸のサンジェルマン・デ・プレの広場には巨大なソファーまで現れました。

隣に写っている女性と比べても、その大きさが分かりますね。

パリの定宿は決めておらず、毎回 パリ在住の友人にB&Bのアパートを借りることにしています。

「1人なので交通の便がよければ、広さとか気にしません!」とリクエストしてるのですが、今回 用意してくれたアパートは、サンジェルマン・デ・プレ 広場からすぐ近くのこちらの部屋。

1階はレストランが入っている18世紀の歴史ある建物の最上階部。

らせん階段を中央部を使って取付れれた 1人用のエレベーターもちゃんと備え付けられています。

室内はコンパクトにリノベーションされていてセンスの良いインテリアで飾られています。

この部屋で1週間程、朝は自炊をしながら過ごすことになります。

建物は屋根の改装中で足場が掛かっていますが、ルーフトップの窓からは、サンジェルマン・デ・プレ 協会が望めます。夕方に鳴らされる鐘の音もまた格別なものです。

エルデコがプロデューしたインテリアショップ「Flamant」のウィンドウディスプレイ

夜になるとランプシェードの光がともされ、Deco Off 開催エリアの通りや広場を素敵に彩ります。

 

Avalon Jazz Band – I love Paris (Cole Porter)

Lif/Lin リネンカーテンセミナー & ParisDecooff 2017最新レポート発表会

Lif/Lin リネンカーテン&ParisDecooff2017最新レポートセミナーを開催しました。

これは、弊社ショールームで定期的に行っているプロの方向けのセミナーイベントの一環です。

また今回は、現在開催している【 Lif/Lin リネンカーテンフェア 】と並行して、リネンの特徴をより知っていただくためのセミナーです。

当日は、年度末でお忙しい時期であるのもかかわらず、多くのインテリアコーディネーターやデザイナーの方々にご参加いただきました。

そしてこの度は、 Lif/Lin  のブランドでリネンカーテンのコレクションを展開し、大変な人気を誇る 株式会社 LLtrade 代表の石橋氏を講師に迎え、リネンの特徴や魅力、そしてその使いこなし方術を様々 な事例をご覧頂きながらレクチャーいただきした。

リネンの素材は、生地の収縮や防炎加工のことなど、取り扱いの様々なリスクが伴いますが、それ以上に天然素材ならではの肌触りやドレープ性など魅力が多くあります。

Lif/Lin は、ヨーロッパのリネンの素材を使ってアジアで生産することにより、上質でありながら、リーズナブルな価格が実現した使いやすいコレクションです。

全てで83アイテムの展開、無地ののカーラーバリエーションからストライプやチェック柄、また刺繍を施した高級感漂うコレクションまでオールリネンで揃っています。

また、リネンセミナーの後は、私が1月に訪れた、パリの最新レポートを発表させていただきました。

そして、セミナー終了後は、いつもの通り懇親パーティーを行い、情報交換を交えながらた楽しいひと時を過ごしました。

『Lif/Lin リネンカーテンフェア』は3月20日(月)まで開催しております。

是非この機会に、弊社ショールーム Prime etoffe に足をお運びくださいませ。

LINDSAY ALKER  (リンジ-・アルカー)

イギリス発 LINDSAY ALKER (リンジー・アルカー) のコレクションサンプルが入荷しました!

images  lindsayalker

ファッション及びインテリアのテキスタイルデザインを手がけるイギリス出身のテキスタイルデザイナーLINDSAY ALKER

1534247081_l

TOM FORD,CALVIN KLEIN,RALPH LAUREN,CHRISTIANLACROX,CACHARELなど 著名なヨーロッパブランドにもデザインを提供してきた彼女が満を持して発表したプライベート・レーベルです。

IMG_1832 IMG_1834 IMG_1835

ウィリアムモリスが主導した、アーツ・アンド・クラフト運動からインスピレーションを得たデザインも多く、モダンな幾何学柄と調和し、新しい伝統の美学を生み出しています。

12965752_1677094002564443_1726338044_n

その製法は手作りの版によるシルクスクリーンです。模様に不揃いなところがありますが、それが独特の風合いとなります。また、手作りのため全く同じものはできないということも魅力のひとつです。

コットン・リネンをベースとしたプリントのコレクションは国内在庫品として3柄10色の展開。

147cm巾 ¥7,800/m となります。

ちょっと背伸びしたガーリーなお部屋にもマッチしそうなLINDSAY ALKERの新作に 今ご注目です!

 

Lif/Llin(リフリン)の取り扱い始めました 

pagetop_img 6d7b978a2c3e9fecfdeda2daa7c587ff

リネンのカーテン Lif/Lin (リフリン)の取り扱いを始めました。

リネンとはフラックスと呼ばれる植物の茎を原料とする麻の種類のひとつです。

麻の種類にはヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)、ラミー(芋麻)・・・だいたい20種類くらいありますが、フラックスは 夏のはじめに青く美しい花を咲かせるフラックスという植物の茎から生まれます。

日本では、リネンは夏の素材という認識が強いですが、ヨーローパでは、麻は通年 高級素材として扱われ、生活に根付いています。

また、リネンは非常に強度が強く、コットンの2倍、ウールの3倍もの耐久性があり、さらに濡れると強度が2倍になるという性質のため、大事に使えば数十年はもちます。

防カビ、防虫性に優れているため、雑菌が繁殖しにくく、臭いもつきにくい。繊維に含まれるペクチンの効果で汚れが付きにくく、付いても落とし易いという性質もあります。

slide6

Lif/Lin のコレクションは世界有数の産地である東欧や南アジアなど各国から輸入されています。また輸入するだけでなく産地への生産指導や日本品質に合わせた生産の管理も現地との協業により行っています。

デザインや色調に関しても日本人の感性に合わせて産地と共に制作し日本の住宅に合うようシンプルナチュラルなデザインや北欧のデザインをベースに作られているのです。

IMG_1092 (1)_800

先日早速、自然素材が内装仕上げ材として使われたお宅に収めさせていただきました。

掃き出し窓はカーテンのレギュラースタイルにして、ベンチの小上がりがる窓にはツインシェードに仕立てました。

IMG_1094_800

最近の住宅には、内装材に無垢のフローリングや珪藻土、天然由来の塗料などを使うエコ住宅が増えていますね。

IMG_1410 (2)

こりらはまた違う物件でお納めした刺繍のタイプです。

ナチュラルなインテリアにリネンのカーテンはとてもよくマッチします。

海外にブランドにはリネンをベースとしたコレクションが沢山ありますが、それらに比べてリーズナブルな価格も Lif/Lin の魅力の一つです。

DSC05074_800

プレーンなものも良いですが、カラーを取り入れたり、刺繍が施されたデザインでアレンジしてみたりして新しいリネンの使い方をインテリアとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ZIMMER+ROHDE 2016新作コレクション説明会

logo-zimmer-rohde_256

 弊社のショールームPrime etoffe にて、プロの方々を対象としたドイツのブランド ZIMMER+ROHDE(チマー&ロード)新作コレクション説明会を開催しました。

DSC05062_800

今回はドイツ本国から、エクスポートマネージャーMatthias Fuchs氏を招いて日本での販促マーケティングを担当すエルクリエーションの高田さんの通訳にて行われました。

参加していただいたのは、私の所属する(一社)日本インテリコーディネーター協会の理事の方々を中心とした錚々たる顔ぶれです。

チマー&ロードは、 1899年の創立以来117年に亘り「FineCloth-上質の生地」をコンセプトに、常に美しさと普遍性を兼ね備えたファブリックを作り続けているエディターです。

ZR_FJ16_webRGB_02_800

今回の新作テーマは「アンサンブル」 芸術の世界における演出がインスピレーションの源となっています。

質感のの繊細なコンビネーション、個性的で美しい色展開、豊かで洗練されたデザイン、これらすべてが空間にハーモニーとリズムを持った世界観を生み出します。

DSC05061_800

今回は、昨年Z+Rグループとなった同じドイツブランドの ADO のコレクションも紹介されました。

ado_logo_12_27_256 ADO_Spring2016_webRGB_C_19_800

Z+Rがハイエンドな高級ボリュームゾーンなのに対し、ADOはリーズナブルで多彩なコレクションを要し、使いやすいブランドです。

Matthias氏は、ドイツで道行く人10人に聞けば9人は知っていると言っていました。それ程ドイツ国内ではメジャーなブランドです。

だいぶ以前から日本に入ってきていましたが、あまり紹介されていませんでした。今回Z+Rの傘下になったことで、世界的に広まっていくことでしょう。

弊社でもレースを中心に多くのサンプルをご用意しております。

Z+Rのコレクションには、それ以外にも以下ののようなブランドがあります。

フランスのブランドはETAMIN(エタミン)・アメリカブランドのTRAVERS(トラバース)

ETA_FJ16_webRGB_02_800  TRAV_FJ16_webRGB_16_800

イタリアのブランドはardecora(アルデコラ)・イギリスのブランドはHadsoll Macknzie(ハドソルマッケンジー)

ARD15_print4c_05_800  HM_H15_print4c_A_1_800

このように、ヨーロッパ各国のブランドの特徴あるコレクションを其々のブランドで展開しているのです。

DSC05066_800

セミナーの後は、Matthias氏を囲んでのワインと軽食をご用意し、懇親パーティーを行いました。

最後にみんなで記念撮影。日本での忙しい滞在のひと時を楽しんでいただいたようです。

ホームデコアでは、このようなプロフェッショナルの方を対象とした様々なセミナーを定期的に開催しています。

もちろん一般の方でご興味のある方のご参加も承ります。

JAPAN DECOON in TOKYO   ~インテリアセミナーで学ぶ1日~

JAPAN DECOON

本日は、日頃の実務とはちょっとは離れた活動についてご紹介します。

私たち、インテリア販売に携わる有志でのメンバーで活動していることの一つに「JAPAN DECOON」があります。
DECOONとは、FACEBOOKの公開グループ『室内装飾・インテリア販売に関わる仲間の集まり』より派生したインテリア合同展示会のイベントです。

今や1600人を超えるインテリに従事するメンバーが学び、海外の最先端のインテリアに触れ、日本のインテリア市場を根底から盛り上げていこうというしがらみのない有志の集まりなのです。

DSC03167

第1回目は昨年6月に代官山ヒルサイドギャラリーで合同展示会が行われました。

今まで海外のブランドの販売代理店を務める代理店(ディストリビューター)は、それぞれに新作発表会を行っていましたが、それを私たち第三者の立場の者が企画主催することで、多くの海外ブランドが一堂に会する機会となりました。

143509985116 (1)_R

私も各ブランドの代表が行うトークセッションの司会を務めさせていただきました。

IMG_0185

第2回目は10月にビックサイトJAPANTEXにて展示発表会を行いました。

この時は、出展側として当社が代理店を務める『PASAYA』の空間展示を行いました。

IMG_0188

空間展示の他に、各ブランドのプレゼンテーションが行われ、今までにない新しい企画に多くの来場者の方が訪れ大盛況でした。

IMG_0194

左から、この為に来日した 『Iliv』LIBERTY』 『GANCED』 『GASTON Y DANIERA』のメンバーの皆さん。

この後のJAPATEXオフ会のパーティーにも参加されて、日本を楽しんでくれていました!

このイベントの特長としましては、主催者が専門店や販工店など小売店の立場に携わる人たちで、しかもボランティアで運営されていることです。

海外の商品の中には、素晴らしいデザインや素材の商品がこんなに沢山あるのに、一般のユーザーの方々には中々伝わっていないのが現状ではないでしょうか。

海外の展示会やイベントに行けば、これらの商品を一度に見ることができます。

しかし国内では、個々の企業様が独自な発表会を行っていますが、それらを比較して一様に見る機会があまりありません。

そこで、私たちのような「B to C」のBの立場である仲間が協力して、国内のディストリビューターやインポーターの皆さまに依頼して共同で展示を行うイベントを企画することになったのです。

私たちの思いは『日本に素晴らしい海外のインテリアを広めたい!』そして「日本のインテイア文化の発展に少しでも力になりたい!」いうことの一心なのです。

さて、来月の5月18日(水)に第3回目のイベントが『~インテリアセミナーで学ぶ1日~』と題して代官山カラート71で行われることとなりました。

今回は、インテリアファニシングの枠を飛び越え、家具や照明、塗料など様々にインテリアエレメントも交えてのイベントなります。

また、海外最新のトレンド情報や日本に新しく紹介されるブランドの発表など内容盛りだくさんの会になりそうです。

もちろん業界の方のみならず、参加の方の参加も大歓迎です。

詳しくは下記のフェイスブックのページをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/1701792890090922/

サンルームをカーテンで遮熱対策!

大分春めいてきた今日この頃、東京の桜の開花もそろそろでないでしょうか。

さて本日は、これから日射しが強くなる季節ですので、サンルームの遮熱対策を行った事例をご紹介しましょう。

サンルームは冬は暖かいのですが、夏の温度は大変なことになってしまいます。

勾配の付いた傾斜天井面をどうしたらよいかのご相談をいただきました。

お客様のご要望としては、まず遮熱対策をどうするか?

しかし、天井からの圧迫感は出したくない。

リビングルームとつながっているので、インテリアとしても妥協したくない。

あまり予算は掛けずに見栄えよくしたい。

  

その答えがこのようになりました。

採用したのは、裏面にステンレス素材をコーティングしたハイテク素材、masa加工のレース生地を使いました。

masa加工の生地は、すぐれた遮熱効果を発揮します。

この日はお天気良く、サンルームの中にいると熱いくらいでしたので、実際に付けた前後では、その違いが良く解りました。 付けた後では本当に涼しく感じられます。

そして、天井面のFIXのスパンに合わせて同じようなたるみ具合が出るように計算して、裏側にタックを取り、その中に突っ張り式のテンションポールを付けてスタイリングしました。

 

今までコーナーで止まってしまうようにC型レールが付いていたのを取り外して、同じアンバー色のカーブレールを取付けました。

このようにすればコーナー部分にドレープが溜まること無く、全開放できるので解放感も生まれます。

しかも、masa加工の生地はミラー効果もあるので外からのプリバシーも保護できるのです。

これからの季節、とても重宝する機能とインテリア性を兼ねそなえた生地なのです。

お客様にも予想以上の仕上りと、とても喜んでいただきました!

 

CASADECO (カサデコ)

昨日、フランスからCASADECO(カサデコ)のエクスポートマネージャーのフレデリックさんが来店されました。

CASADECOは、フランスはリールに本社を置くTEXDECOR社のブランドの1つです。

当社がメインで扱っているCASAMANCE(カサマンス)、CAMENGO(カメンゴ)と同じ会社になります。

高級ボリュームゾーンのCASAMANCEにはちょっと手が出ないお客様にもお手軽に使っていただけそうな価格設定が魅力です。

  

壁紙とファブリックのコーディネートに加え、昨年よりCASADECO FABRICとしてファブリックのみのコーディネートブックを発表いたしました。

トレンドを押さえたデザインとフレンチカラーが華やかな雰囲気を出しています。

               

ナチュラルな素材感をベースに大胆な刺繍のモチーフが連続するデザインパターンは大柄ですが、背景に溶けこむようなオフホワイトの色合わせもあり、ニュートラルカラーのインテリアにも上手く合います。

逆にしっかりとしたコントラス赤の色も素敵なアクセントになりそうです。

その中でも気に入ったのが、このGIVERNYTというパリの郊外の町の名前が付けられたコレクションブックです。

    

Monet(モネ)というこのプリントのファブリックは,「光の画家」と呼ばれた印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの名作「睡蓮」を思わせます。

ご紹介したコレクションブックの他にレースのブックを合わせた4冊が新しくホームデコアのコレクションに加わることになりました。

 

フレデリックさんと私です・・・。 フランスから遥々ありがとうございました!

本当に美しいデザインなので、是非見に来て下さい!

 

William Morris (ウィリアム・モリス) 考察

 

ウィリアム・モリスは、産業革命の時代にデザインの概念を初めて生み出し実践したことで、「近代デザインの父」といわれています。

また、社会思想家・詩人などとしても知られ、その生涯の中で実に多彩な活動を行いました。

「すべての装飾の仕事には、芸術監督が必要である」として、室内装飾の総合的なデザインに力を注ぎました。

 

その活動はやがて「アーツ&クラフツ」運動として広がり、後世に大きな影響を与えました。

モリスの仕事の中でも最も優れていたのは、豊かな英国の自然をモチーフにして創作されたパターンによる壁紙やテキスタイルのデザインでした。

そして現在「ウィリアム・モリス」ブランドの商品は、「MORRIS&Co.」(モリス商会)として、Sanderson(英国サンダーソン社)により商標登録され、その製品である生地と壁紙が生産され、日本ではマナトレーディング社により販売されています。

Sanderson社のモリス関連の商品には、MORRIS&Co.のトレードマークが記され、ウィリアム・モリス及びモリス商会のデザインの真正版(正統な後継品)、およびその忠実な解釈版ということが保証されています。

そして、もう一つは、川島織物セルコンがライセンス契約して、そのデザインを織物として再現し「MORRIS DESIGN STUDIO」のブランド名で、2000年からのfiro(フィーロ)のコレクション中で発売されているものがあります。

モリスの優れたデザインと、川島織物セルコンの持つ織の技術が融合したコレクションは、モリスの新たな魅力を生み出しています。

 

そして、そのデザインパターンは様々な形で表現された商品となっています。

今回は、本国イギリスの商品と国産のライセンス商品を比較して、それぞれの特性を考えてみました。

上の写真は、モリスの代表作「ウイローボウ」の壁紙です。

モリスの家の近くを流れるテムズ川の川べりに茂る柳の木々からインスピレーションを受けたというこのデザインは、壁紙として1877年に登場し、1895年にはファブリックとして採用されました。

上の写真のようにコーディネートブックにも、濃淡のプリント、シアー、壁紙など様々な形で掲載されています。

日本では、これらコットンプリントや壁紙が知られていますが、イギリス本国のコレククションにはWeaves(織り)やEmbroideries(刺繍)のものがあります。

それでは、川島織物セルコンのライセンス商品と合わせて写真で比較してみましょう。

Morris&Co プリント(コットン100%)

最初はイギリス本国のコットンプリント。昔も今も変わらぬ人気があります。

川島織物セルコン ジャカード (ポリエステル100%)

こちらは、川島織物セルコンのジャカード織り物です。

モリスのデザインが忠実に再現されています。

国内の需要に合わせて、組成はポリエステル100% ウオッシャブル、防炎規格で、形状記憶加工を施して納めると、美しいウェーブを保つことができることが1つのメリットといえましょう。

価格もイギリス本国のものと比べると、定価¥7,300/mと比較的リーズナブルです。

Morris&Co Weaves(織り) コットン80% ナイロン20%

そして、こちらが、本国イギリス「 Morris&Co」 の織り物です。

使われている糸の本数や色など手が掛かっているのが解るでしょうか。

柄の陰影がはっきりして動きも生き生きと感じられます。

価格も定価¥16,400/mと国産のものと比べると、かなり高価になってきます。

川島織物セルコン レース (ポリエステル100%)

こちらは、川島織物セルコンの商品で同じウイローボウのレースです。

このように、同じデザインでも、素材や生産方法など違いにより、テクスチャーや生地の持つ特性など様々な表情を醸し出します。

Morris Blackthorn (コットン100%)

こちらは、私の好きな「Blackthorn」(ブラックトーン)です。

モリスの弟子 John Henry Dearle (ジョン・ヘンリー・ダール)によるデザインです。

モリスの好んだ英国の花、ブラックトーン(リンボク類)の花屋スミレがデザインされています。

川島織物セルコン ブラックソーン  (ポリエステル100%)

そしてこちらは、川島織物セルコンのライセンス商品です。

比較しやすいように同じ柄を撮影してみました。

こうやって並べて見比べなければ同じデザインとは思えない程違って見えます。

私は、下の川島織物セルコンのジャカード織り物の方が好きです。

ベースの色に深みがあり、トラディショナルな雰囲気にも相性が良いのですが、可愛らしい花のモチーフが女性にとても人気があります。

実は、このブログを書いている本日もお納めしてきましたばかりです。

 

 

以前のブログでも書きましたが、モリス商会は昨年の2011年で創設150周年を迎えました。

それ程昔のデザインが、未だに斬新で人々の心ろ惹きつけてやまない人気があります。

 

私たちホームデコアは、昨年行われたモリスディスプレイコンテストで優秀賞を受賞させていただきました。

モリスの商品に関しては、海外、国内のものを数多く取り揃え、見て、触って、比較していただけるようにしております。

是非、皆様からのお問い合わせ、ご来店をお待ちしております。