光琳

今年もわが家の庭のアヤメが咲きました。と言うことは、根津美術館の燕子花も見ごろ? と言うことで、根津美術館に行ってきました。

根津美術館では、毎年、庭園の燕子花が満開を迎える時期に、尾形光琳の燕子花図屏風(国宝)が展示されます。総金地に青と緑。模様化された燕子花の群れは、まさにデザイン。今年の特別展は、【光琳と乾山ー芸術家兄弟・響きあう美意識】です。

光琳と乾山の生家は、京都の富裕な呉服商 【雁金屋】呉服商であった尾形家は、もとは浅井家の家来筋と言われていて、浅井三姉妹(茶々・ 初 ・江)の呉服や、江の娘、後水尾天皇の中宮 東福門院の呉服御用も務め、東福門院は、膨大な数の小袖類を雁金屋に注文していたと言われています。

幼い頃から、美しい着物や最先端の意匠に触れ、恵まれた環境の中で、能や書、画、茶の湯、古典文学など多様な文化に親しみながら成長した光琳。光琳の作品に触れる度に、デザイナー尾形光琳の魅力の奥深さを感じます。

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