Artecのシエナと、ウッドブラインド。

まずは、北欧の家具メーカーArtek(アルテック)の人気ファブリック
シエナを使ったシェードです。

こちらは、リビングからベランダに出る床までのお窓と、
キッチン横の小窓に作らせて頂きました。

丸山様6_640

丸山様7_640

お打合せの前から、このシエナは決めていらっしゃったので、
すぐにメーカーに確認したところ、今ある在庫が終ったら、
次回入荷がかなり先になるとのこと、慌てて必要量を確保!

同じリビング内の腰高窓には、
ニチベイのウッドブラインドのクレール501をお選びになりました。

501のスラットは、一般的なウッドブラインドよりも、
木目を生かして仕上げられている為、よりナチュラルで自然な印象に
仕上ります。

こちら501

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こちらが一般的な101

slat_K101_640

501はアッシュウッド、101はバスウッドと、素材も違いますし、
価格は501のほうがかなりお高め。

ただ、ニチベイさんにも確認しましたが、
101のバスウッドのほうも集成材とかではなく、きちんとした木材を
使用されているとのこと。
仕上げの加工の段階で、この差が出るそうです。
※501は人気で、現在、在庫切れが続いているとのこと。

元々、アッシュウッドはその木目が特徴的で、
バスウッドは、柔らかく加工しやすい木材のようですが、
その差が、この仕上がりになるのか。
木材も、本当に色々ありますよね。

私は、木目があるほうが
清々しい印象に仕上る気がします。

そして、お納めしたのがこちら。
お客様は、ナチュラルな窓枠と、色を合わせてお決めになった
ということだったので、窓枠を生かして、枠内に作らせて頂きました。

丸山様4_640
(写真では、木目が分かりませんが・・・。)

シエナのシェードとならび、
北欧の、空気の澄んだすっきりした感じが満載です。

丸山様5_640

穴があったら・・・。

これまで、たくさんのお客様にお会いして来ましたが、
お名前をお聞きすれば、どのようなカーテンを作らせて頂いたかは、
もちろん、すぐに思い出せます。

そして、M様に作らせて頂いたのは、ナチュラルな家具やお部屋に合う、
北欧の生地を使ったカーテンに、木目を生かしたウッドブラインド。

ですが、M様のことでカーテンと一緒に思い出されるのが、
数々の失敗。

まさに、

t-time_tl-kanji-a-anagaattara-tate(これ、誰が書いたんだろう。)

もう、初回の電話から・・・。

M様にお電話する直前まで、
A様とお打合せしていた私は、
M様に
「ホームデコアの岡本と申します、A様でいらっしゃいますか?」
と、自信満々にお電話。
もちろん、M様は
「Mですけど???」

何事も、初回の印象は大事なのに~・・・。

これに始まり、
M様のお仕事の途中で、携帯の地図アプリを
バージョンアップしてしまったところ、
打合せで伺ったこともある、駅から10分程度のM様のお宅に、
30分かけても辿り着けず、迷いに迷って工事に遅れる始末。

職人さんが先に着いててくれて、本当によかった・・・。

挙句、悪いことは重なるもので、
頼んだウッドブラインドが、工事日に入荷せず後日送れて納品、
その次は、メールの宛名を間違え、
最後は、ご請求書の金額まで間違えるという、無様な仕事ぶり。

本当にこれでもかというほどで、穴があったらどころか、
自ら掘ってしまいたかった。

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しかし、そんな数々をサラリと流して、
いつもニコニコと、楽しくお打合せさせて下さったM様と、
元気で可愛いい、小さなお嬢様に感謝しつつ、
ご紹介させて頂きます!

ソファの張替え

さて、O様にはカーテンだけでなく、
ソファの張替えもご注文頂きました。

こちらがその、深い真紅の生地に張り替えさせて頂いた、
リーンロゼのブリガンタン。

大川様8

帆船の帆が風を受けているイメージのソファで、
この包み込まれるようなふっくらとした形が人気の、ロングセラーのソファです。

独特の形状なので、張替えはメーカーに出したほうがいいだろう、
ということで、メーカーで指定されている張替え用の生地を、
O様と見にいきました。

が・・・

うーん、ない、なんだかピンとくるものが無く、
O様と、(どうしましょうねぇ・・・)と考え込みながら退散。

そこで、メーカーではなくこちらで椅子張り職人さんを手配し、
生地は、各ファブリックメーカーさんから山ほど出ている
椅子張り地から探してみることにしました。

紫がかったものから、ピンク系まで、幅広く赤の生地サンプルを取り寄せ、
数点に候補を絞り、後日実際のお部屋でO様と一緒に確認したところ、
なんと、全く上位になかった、この真紅の生地が壁やカーテンと
ピッタリ!

O様と、(これはちょっと色が強すぎますよね~・・・)
なんてお話ししていたのに。
2人でビックリ。

カーテンや、クッションもそうですが、
ショールームや店舗で見るのと、実際のお部屋や
現場で見るのとは、イメージや色合いが全く変わってくきます。

ですので、お客様には
お部屋や現場の昼の陽射しの中で、夜の室内照明の下でと
必ず、サンプルをご確認いただく様お願いしています。

もちろん、カーテンなら窓辺で確認!です。

さて、こちらの生地は、シンコールのLapasという、
スェード調のファブリックです。
大変丈夫なので、車や業務用の椅子などにも張られるほど。
国内シェア1位だそうです。

1M 4,000円という、使い易い価格も魅力的です。

もちろん、輸入のファブリックにも素敵な椅子張り地は
山ほどありますが、今回は無地でということなので、
あえて、国内のメーカーさんから選ばせて頂きました。

柄や、生地の風合いなどが大変気に入って、
このソファをお部屋の主役に!!という場合はいいのですが、
輸入の椅子張り地で張り替えると、
(新しいソファが、もう1個買えてしまう・・・)ということがほとんどです。

今回は、カーテンでもたくさんのご予算を頂いたので、
ソファ生地は、少しだけ抑え目でご提案してみました。

生地が決まったところで、

職人さんがソファをご自宅へ引き取りに

工場で張替え

10日~2週間程で、ご自宅へお届け

という形で、終了です。

今回は張替えだけですが、中材のウレタンの補充も
もちろん同時に行えます!

カーテンや、シェードの残布でお作りしたクッションもあわせ
真っ赤なソファ、とても喜んで頂きました。

カフェカーテンのリボンが結べない。

さて、前回ご紹介した、リボンタッセルと、
リボンで吊るすカフェカーテン。

このリボンが大変でした。

まず、リボンタッセル。

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こちらは、薄手の麻のカーテンにしっかりしたコットンでタッセルを作ったので、
使ってるうちにずり落ちてこなければいいが、と思ってたところ、
案の定、4本のうち2本が、時間とともにズリズリ~ズリズリ~と、少しづつ下へ。

もちろん工場も、生地の厚さに合わせて、
タッセルの長短を考え縫製してくれてはいますが、
やはり、付けてみないと分からない、使ってみないと分からない
ということも出てきます。

ということで、リボンタッセルは一旦引き上げて、
カーテンを束ねる部分を、もう少し絞らせて頂くことにしました。

しかし何より大変だったのが、この、カフェカーテンのリボン。

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私はかなり不器用で、細かなことを、丁寧に、きれいに仕上げようと思うと、
かなり時間がかかります。

そのことは小さな頃から、十分自覚していました。

しかし、カフェカーテンのリボンぐらいは結べるだろうと、
たかをくくっていたのです。

それが出来ない、全く出来なかった。

カフェカーテン2枚と格闘すること、40分。

O様は、穏やかに待ってて下さったのですが、
さすがに私は、時間とともに冷や汗、脂汗、様々なものが吹き出てきて。

このリボンは、本来であれば、このように ↓ 結ぶのですが、

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何か違う。っていうか、全然違う。

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ということで、とりあえずこの (何か違う)状態でかけさせて頂き、
一旦、私は撤収。

戻って、結び方を練習しなおし、
後日、カーテンを引き上げてきて、1人でじっくり時間をかけて結びなおし
再びお客様へ。

O様からは後日、“カフェカーテンも結び方で印象が違いますネ!”
という、優しく、温かいメールを頂きました。

そうなんです。
お恥ずかしい限りです。