鳥柄のカーテン(モリス・サンダーソン・ラクロワ・フィスバ)

皆さん、鳥はお好きですか?

王子と暮らすようになって、
動物にもいろいろな感情があるのだなぁ・・・というのが
身に染みて分かるようになった私は、
友人の家のピーちゃんにも、
以前とは比べ物にならない程の親近感が湧いてます!

ハトが、車の多い通りを歩いているのを見ると、
危なくないか、ひやひやドキドキしたりもします。

鳥や動植物、爬虫類でも魚類でも、
皆、私達を癒してくれますね。

ありがたいことです。

ちょっと宗教家っぽい口調になってますが、
今日は、鳥柄のお話しです。

さてこれは、数年前に発表された
ポルトガルのAldecoというブランドの生地。

ナチュラルな麻の生地に、
ピンクの鮮やかなフラミンゴの刺繍で、
リゾート感満載です。
カジュアルにも、優雅にも使えそう。

フラミンゴは少し個性的かもしれませんが、
癒しや自然といった、ナチュラルなものを求める気持ちは
昔から変わらないんですね。

ボタニカル(植物)柄や、動植柄の生地は
モリスの時代も現代も、変わらず人気があります。

そこで、こちらは
ピュアモリスのいちご泥棒。

1883年にデザインされた柄を、現代的にナチュラルに
リネン地に刺繍と言う豪華なバージョンで生まれ変わらせたもの。

また、鳥や花をデザインするのが大得意な、
イギリスのサンダーソンは、

キュートな小鳥柄・・・

新作にはシックな水鳥の柄・・・

また、色鮮やかで、クラシカルな鳥柄など、

バリエーションもとても豊富。

こちらのPORCELIAN GARDEN は、かなり前からあるコレクションですが
とても人気があるようで様々な配色で展開されています。

そして、こちらはクリスチャンラクロワの鳥柄。

この春発表された新作ですが、
さすが・・・。
ううむ、さすが・・・。

えーっと・・・日本のお宅にご紹介するには、
目から何か流れ出てない方がよかったかな・・・
さすがに、目からは・・・。

そして、こちらは日本でも人気のスイスのブランド
フィスバの新作。

地が白いので、ラクロワに比べると落ち着いているようですが、
これまた、柄がとても大きく大胆で、
モダンなお部屋の大窓など、とても映えそう。

そして、フィスバのベッドリネンには、
なんと鶴が!

日本人には、恩返ししてくれることでなじみ深い鶴。

鶴は世界でも、長寿を表し幸運をもたらす鳥として
扱われているのだそうです。

そんなこんなで、鳥柄に目を奪われているうちに、
素敵な鳥柄の生地を使ったシェードを
作らせて頂くことになりました!

エリザベスと言えば・・・その1 〈デザイナーズギルド〉

そう、イギリスの女王様。

そのイギリスで、
インテリアデザイナーとしては、唯一勲章を授与された
トリシア・ギルドさんデザインのブランド
〈デザイナーズギルド〉の新作発表会に行ってきました。
(1ヶ月ほど前に・・・。)

ちなみにこのブランドには、その素晴らしいデザイン性を認められ
ROYAL COLLECTION という
エリザベス女王自ら監修されるシリーズまであるのです。

これはもちろん、インテリアの世界では
トリシア・ギルドさんだけに与えられた栄誉です。

さて、毎年、春と秋に大量の新作を発表される、
このブランド。

全て、デザイナーのトリシア・ギルドさんが、
世界を旅して得た、風景や植物、アートや文化などからの
インスピレーションをもとにデザインされているそうですが・・・

その色彩と、自由で華やかな雰囲気に毎回圧倒されます!

今回のコレクションの名は マジョリカ。

その名の通り、スペインのマジョルカ島の美しい風景から
デザインされたものです。

ギルドお得意の、あざやかな花柄や

華やかなアラベスク模様

そして、今回、何よりも目を引いたのが、
カットベルベットのシリーズ。

ベルベットというと、日本ではまだまだクラシカルな印象の多い生地ですが、
それを、美しい模様と色で、とてもモダンに!

私は、ふっくらした質感や、浮き出た模様、つやつやした手触りが好きで、
どのブランドでも、ついついカットベルベットに吸い寄せられてしまうのですが・・・

やはりギルドは一味違うなぁと、思わずにはいられませんでした。

毎回、何十色と揃った美しい無地のシリーズを含めると、
春夏それぞ10冊程度、生地だけで年間に20冊前後は新作を発表される
トリシアさん。

こんなに美しいものを、こんなに大量にひねり出すなんて、
毎回苦労されてるんだろうなぁ・・・と思いきや、
なんと、何シーズンも先までのデザインのイメージが
いつもストックされて、出番を待っているとのこと。

もう、こういう方は、
作り出す
生み出す
考え出す
のではなく、全てが自然に湧き上がってくるんでしょうね。

確か、水玉の女王 草間彌生さんもそう仰ってた。

私なんて、お客様1件の提案に、
うーん・・・うーむ・・・うーん・・・と考え過ぎて、
しまいには訳がわからなくなってくるのに・・・。

それはともかく、イギリスはもとより
あらゆる国から様々なブランドのファブリックが
日本で紹介されていますが、
このデザイナーズギルドだけは、唯一無二
絶対に他社が真似できない世界を繰り広げています。

それは、やはりこの色彩の美しさに尽きるのではないかと、
私は勝手に思っています。

ギルドお得意の大胆な花柄

多色使いの、ストライプと呼ぶのは失礼に感じるほどの
美しい縞模様の生地

麻やコットンを多用したナチュラルな生地に、
ピンク、ブルー、イエロー、グリーンなど、カラフルな色をふんだんに使っているのに、
どれもこれも、なんとも上質でシックな雰囲気に仕上がった魔法のようなファブリックです。

どうぞ、プリムエトフのお店に実物を見にいらして下さい。

目が飛び出そうなお値段の生地・・・を使ってみよう!            CASAMANCE(カサマンス)

よく、お客さまから

窓が3ヶ所あるのですが、大体いくらぐらいですか?
リビングだけでいんですが、どのくらいの価格になりますか?

と、お問い合わせを頂くことがあります。
しかし、これはど~~してもお答えすることが出来ません。

なぜかというと・・・
生地には、1m 1,000円台のものから、1m 1万円を超えるもの、
なかには、1Mで、4万も5万もするものもあるのです。

また、スタイルも、カーテンかシェードか、
カーテンのひだは、フラットなのか、2倍なのか、
これに、ロールスクリーンやブラインドなど
メカものを組合わせるなんて選択肢も入れると、
本当に窓周りのプランには、無限の可能性が出てきます。

まぁ、だからこそ、お客様お1人お1人違う、フルオーダーという
形になるんですよね。

しかし、正直、上記のようなご質問に上手にお答え出来ず、
いつも困っています。

そして、例えばこの生地

GetImage_640

CASAMANCEという、フランスのブランドの、その中でもトップクラスの
生地で、なんと、1m 4万円近いのです。

画像では、生地の凹凸や風合いが全く分かりませんが、
このダイヤ柄はプリントではなく、生地をコード状に膨らませて
表現してあります。

それぞれの三角の部分の織や光沢も様々で、
とてもかっこいい生地なのですが・・・

例えば、この生地で、
横180㎝×縦200㎝のお窓に、2倍3山カーテンをお作りすると、
生地は、約7.5m必要です。
となると、生地代だけで30万円に!

ふう。

こんなのをポーンとお買い上げになる方なんて、
そうそういらっしゃるわけではありません。

が!お客様はこちらの生地に一目惚れ。

そして、お客様のお宅は、壁全面がお窓の
素敵なマンション。

どう考えても、軽く100万は超えてしまう。

さてどうしたものか・・・。

ホームデコア ウィンドウトリートメント

CAMENGOにGUILD・・・華やかに可愛く仕上りました①

初めてお会いしてから、半年弱、
カーテン、間仕切り、椅子の張替え、
そしてクッションまで、長い間お付き合い頂いた
O様のお宅をご紹介します。

大変おおらかな、優しいお客様で
私にとっても、嬉しく楽しい半年間でした♪♪♪

輸入生地のオーダーカーテンって、どんなふうに
決めていくんだろう?と思ってらっしゃるお客様も
多いので、その辺も合わせ、
今回は、少しゆっくりご紹介させて頂きます!

O様の場合は、新宿にあるCASAMANCEのショールームを
ご存知で、まずそちらへご訪問になりました。

そこで、お好みの生地を数点お選びになり、
ホームデコアへ。

もちろん、初回はホームデコアへお越しになり、
その後、メーカーのショールームへ生地を見にいかれる
お客様もいらっしゃいます。

ということで、O様の場合はCASAMANCEでお選びになった生地をもとに、
店長の青柳と一緒に、まずは、主要なお窓のカーテンをお考えになりました。

(すみません、この時は私はまだ担当しておらず、全く役にたっておりません。)

1.CAMENGOの華やかなピンクの花柄にサイドを無地で切り替えご寝室に。

大川様1

2.CAMENGOの小花の生地とピンクのレースをLDに。
  裾は、グレーで切り替え。

大川様2

3.クラーク&クラークのトワレ柄の生地を、洋室に。

大川様3

4.CAMENGOの、刺繍とテープのストライプを組合わせた
赤く可愛いい生地を、廊下に。

大川様4

ここで私達は、お客様のお好みに合わせ
花柄と合わせる無地の色や、スタイル
(カーテンかシェードが、ひだは3山かフラットか等々)をご提案します。

もちろん、どんな時でも“お客様のお好みが第1”ですが、
窓の形状や、取付け場所、生地の性質等でお好みに沿えない場合も
出てきます。

私達は、その辺をアドバイスさせて頂くとともに、
最重要!ともいえる、ご予算の点も合わせてご相談します。

カーテンの仕上げでよく耳にする、
2倍ヒダ、1.5倍ヒダ。

これは以前もブログでご説明させて頂きましたが、
生地を、2倍使って仕上げるか、1.5倍で仕上げるかという違いです。

もちろん、1.1倍のフラットカーテンや、1.3倍程度のワンタック等という
仕上げもあります。

当然、生地は、1.5倍より2倍使ったほうが、価格が上がります。

そこで、お客様と一緒にご予算とにらめっこしつつ、
仕上げ方法を検討します!

節約の面だけでなく、生地によっては、あまりヒダを取らないほうが
素敵に仕上ったりもするんです。

しかし中には・・・
1.5倍のほうが価格が下がるけど・・・
でも、この生地は、それでは貧弱でもったいない仕上がりになるかなぁ~
なんてものもあったりします。

また、このお窓にフラットカーテンは、
使いにくいよなぁ~なんて場合も出てきます。

ということで、お打合せの中で、
そういうご説明もさせて頂きます。

ネイティブアメリカンの軍旗~アンドリューマーチン~

さて、前回お知らせした、アンドリューマーチンの生地ですが、
お客様にご紹介したのは、ビートルズでなく、こちら。

ネイティブアメリカンの部族間の争いの時に、
本当に使用されていたという、軍旗をデザインしたものです。

部族間の争いの真っ只中で、はためいていたであろう旗ですが、
これが、可愛いい!とても可愛いいのです。

ネイティブアメリカンの皆さん、センス良すぎ。

旗の生地

写真左側はイメージ写真で、実際の生地は右側の赤い部分のようになっています。

8種の旗が2列4段に並び、それが1リピート。
(リピートというのは、柄の繰り返しを指します。)

そして、この1リピートで、 53,900円 !

なかなかいいお値段ですね。

価格も価格だし、奥様ご希望の、爽やかな北欧系とは
ちょっとイメージが違うし、気に入って頂けるかなぁ~と思いながら
写真をお送りして見たところ・・・

奥様はもちろんのこと、
(主人も、娘も、皆、ものすごく気に入りました!)
とのご連絡。

私は、部分使いを考えていたのですが、
(カーテンにしてしまいたい程、家族全員気に入っています!)
とのこと。

やったぁ~♪ と喜びつつも、
さて次は、これをどう使うかが問題です。

普通の生地と違い、かなり厚手の生地に、アップリケが施されていますので、
カーテンには仕立てられません。

DSC_0511
また、シェードにしても、うまく折りたためないだろう、とのことですので、
やはり、これに合う生地でカーテンを作り、軍旗はクッションカバー等で
ポイントにさせて頂くのが1番です。

そこで、今度は、これに合わせる生地探しです。

・・・合わせたのはこちら、フジエテキスタイルのコットン生地。

高橋様旗の生地色合わせ1_640

高橋様旗の生地色合わせ2_640

私は、この生地が好きでしょっちゅう使わせて頂いているのですが、
今回の、軍旗の生地との相性もぴったり。

ベージュ系をリビング、ブルー系をご寝室に
ご提案させて頂くことにしました。